「う……」
『良い眺めだな、セイントミラー・アリス』
「そのわざとらしくフルネームで呼ぶの、やめて欲しいんだけど……」
研究室に戻った後。
アリスは大きな椅子に身を預けたブラボールの上にまたがった状態で、触手によって体を戒められていた。
両腕は後ろに回したところで重ねて縛られ。両足は、太ももに巻き付いた触手によって、本人の意思とは関係なく広げられている。ゆったりと椅子に背を預けるブラボールの視線にじろじろと見つめられて、アリスはそっと顔を横にそむけた。
「う……これ、全然振りほどけない……変身してるのに、なんで……」
『先ほどの模擬戦で大体把握した。お前はどちらかというと特殊能力に特化したタイプで、身体強化はさほどでもないようだ。だからこの通り、ちょっと力を入れてやれば……』
「あぅ……っ」
ほんの少し、戒めに力が込められて小さくアリスは喘いだ。
勿論、ブラボールとてそのつもりはない、すぐに力を緩める。
『安心しろ、ひねりつぶしたりはしない。お前が抵抗しないならな』
「自分より弱い女をさ……こうやって、身動き封じないと嬲れないの? さいてー……」
『むしろお前を評価しているからこその対応なのだがな? まあいい、そろそろ始めよう』
言葉と共に、しゅるしゅる、と細い金属触手が伸びてきて、アリスのスカートから潜り込む。すでに粘液をたっぷり滴らせる触手が、ぐちぐちと音を立てながら這い上がってくる悍ましくも甘美な感覚に、アリスは首を振って声を上げた。
「あ……は、ぁあ……な、なんか、変……っ。肌が、んぅ、熱い……っ」
『お前が少しずつ快楽に馴染んできたという事だ。そのまま身を預ければ楽になれる』
「ぜった……やだ-……っ」
憎まれ口を叩きながらも、その息は熱い。
その服の下では、ぬちぬちと触手達が粘液を塗りたくり、彼女と機械触手の……ブラボール自身との境界を埋めていく。そういう感覚は薄いが、触手達は間違いなく彼の一部であり、行ってみれば今、アリスの体は無数のブラボールの指に這いまわられ、ローションを塗りたくられているようなものだ。
そんな事を考えながら観察していると、不意にアリスが声を上げて躰を跳ねさせた。
「……っ! あ、う゛っ! ぁあ゙……はぁっ」
『くく。随分と良いようだな』
「……るさ……んっ。うるさ、い……よ……っ、んぅ……」
触手が徐々に上に伸びていき、彼女の乳房の輪郭を確かめるように纏わりつく。すっかり粘液が沁み込み張り付く衣装の下で、無数の触手が這いまわっているのがよく見えた。
絡みついた触手が乳房を絞るように蠕動すると、アリスはくっとおとがいを上げて悶える声を漏らした。
「は、あ……あっ! んぅ……そ、それ……あ゙っ」
『形の良い胸だな。ハリも、感度もいい』
「それ……褒めてんの……? あっ、うぅ……」
何度も何度も、まるで乳を絞り出すように触手にしごかれても、母乳は出ない。代わりに、乳首が立ち上がってきて自己主張し始めるのが、濡れた衣装の上からでもはっきりとわかった。
『しかしなんだ、お前達魔法少女の衣装……頑丈なのは分かるが、いささか薄すぎないか? 体のシルエットが丸わかりじゃないか』
「し、しるか馬鹿……っ! 私が自分で決めたんじゃない……んぅっ!」
『そうか。まあ、私としては楽しみがいがあっていいがな、くくく……』
嘲笑いながら、執拗に胸を揉みしだき、こね回すブラボール。まだ年若いアリスの胸には硬いしこりがあるが、それを痛みに感じさせないよう絶妙な力加減で、柔らかな脂肪をこね回してほぐしていく。それがどう感じられているかは、今や服の上からでもその固さが見て取れる乳首が物語っている。
「あ゙……はぁ……あぅ……ね、ねえ……」
『うん、何だ?』
「さっきの……んぅ、あ……胸の形が良い、って……ホント?」
熱い吐息混じりの問いかけに、ブラボールは思わず目を丸くした。
そういえば、女どもは胸の大きさを気にするのだったな、と思い返し、彼は含む事無く素直に答えた。
『ああ、良い形だと思うぞ。私は大きさは気にしないしな』
「そ、そう……?」
『うむ。苔の間に咲く花が手のひらほどのある花弁があれば興ざめだし、梢の先で咲く花が指先程の大きさでは気に留める者も居ないだろう。花にはそれぞれ、咲くべき相応しい形というものがある。人も同じだ。それを無視して大きさだけを誇ってどうする?』
上機嫌に語りながら、丹念のアリスの胸を触手で揉みしだく。冷たいはずの金属の触手は、火照った彼女の体温ですっかり温まってしまっている。柔らかくとろけた胸と、カチカチに勃起した乳首が、粘液を絡めて丹念にこねられる。敏感な所を容赦なくこねられて、アリスの肩がぴくっと跳ねた。
「あ……あ゙っ、んぅ……ふ、ふふ。あはは……」
『どうした?』
俯いたアリスが急に笑い声をこぼし、ブラボールは小さく眉を顰めた。
問いかけに答えて、アリスが乱れた前髪の下から視線を向けてくる。とろりと欲情によどんだ碧眼が、ギラギラと不可思議な輝きを宿しているように見えた。
「だって……ふふ、気取りすぎ……。花がどうとか、かっこつけすぎて……逆にキモい……ぶふっ……」
『……ほぅ。そうか』
「ぅあ゙っ!?」
みち、と触手の締め付けが増してアリスが苦悶の悲鳴を上げる。ブラボールはそんな彼女を眺めながら、新たに二本の触手を増やすと、その先端を細かく振動させた。
そしてそれを、身じろぎできないアリスに見せつけるようにゆっくりと近づけていく。その向かう先は、勃起した乳首。
「あ……や、……ん゙うぅっ!?」
ブィィイ、と振動する触手の先端を押し付けられ、敏感な乳首を容赦なくこねくり回される。動ける範囲で体を振って逃れようとするも、触手は精密機械のようにその動きに追従して、的確に快楽神経に刺激を送り続ける。逃れられない。
「ん、あ゙、ぃあっ! あっ、んああっ!? や、やあぁ……!」
『くくく……その“キモイ”おじさんに攻め立てられて善がっているお前も、ずいぶん好き者だと思わないか? ん?』
「だ、だってぇ……んぅぅ……」
瞳を潤ませて、言葉にならない苦悶と抵抗の言葉を紡ぐアリス。乱れた髪が、汗ばんだ頬に張り付いている。
天真爛漫、小生意気な少女が、今や肌を真っ赤に火照らせてブラボールの上で悶えている。しかも彼女は、魔族の敵である魔法少女と来た。
拒絶など形だけ。快楽にのめりこみ始めている魔法少女の艶姿は、ブラボールの自尊心を大いに満たした。
だが、それだけではダメだ。ただ快楽を共有するだけではただの情婦にすぎない。ブラボールに与えられた使命は、この魔法少女を屈服させ、魔族の側に引き込む事だ。
もっと。もっとだ。
ブラボールはがさごそと腰のポシェットを探り、小さな楕円形の石のようなものを取り出した。表面をつるつるに磨かれた、どこか柔らかい光沢をもった黒い石……それに魔力を込めると、細かくそれは振動を始めた。
人間界でいうローターのようなものである。性があれば、まあ似たようなものは生まれるのも道理。
動作を確認して、ブラボールはアリスに視線を戻した。魔法少女は、すっかり乳首への刺激に夢中になって、こちらが見えていない。
『くく……』
「あ、んぅ……あ……っ、い、いい……っ、んぅ……」
熱い息を吐き出しながら、いやいやと首を振る魔法少女。そのスカートの下にそっと腕を入れ、指でショーツに触れる。
「あ゙っ!?」
『どろどろだな。私の腰まで濡れているではないか』
すでにスカートの下、秘すべき場所を隠す白い布は内側からあふれ出した愛液で潤いきっていた。しみ出した粘液はブラボールの鋼鉄の体にも広がり、むわ、と湯気を発している。
その事を知らしめるべく、乳首を責めている振動を止める。一息ついて動きを止めるアリスに教えるように、ことさら優しく、ゆっくりとショーツの上を撫でまわすブラボール。
否定できないほどの快楽の証。自らが感じ入っていた事の証拠を突き付けられて、彼女は言葉もなく顔を俯かせた。
『だが、これからだ』
「あ、ああっ!? あっ、そ、そこ、おんなのこの……ん゙ぅぅっ」
『そうだ。お前たちの言葉だと秘唇というのだったか?』
ショーツの上から、指先で優しく秘所を撫でまわす。くちくち、と愛液がいやらしい音を立てる。
『おいおい、まだ上からなぞっただけだぞ?』
「だ、だって、んぅ、こ、こんな……指、やさ、し……あっ、はぁっ」
内にこもる熱をこらえきれないように吐息として吐き出すアリス。そこに抵抗や拒絶の色が薄いのを見て取り、ブラボールは次の段階に進んだ。
先ほど動作チェックをした震える石。それを、ショーツの上から探り当てた秘豆の位置に、優しく押し当てる。
反応は明確だった。
「……んぃいいいいいい゙っ!?」