『どうだ、振動の味は?』
「あ゙っ!? んあ゙っ!? あっ、ま、まってぅううんっ!? 何、なにこ、あぁぅっ!? あ゙っ!?」
これまで感じた事のない、鋭く重い刺激に、アリスは髪を振り乱して悶え暴れた。が、その体は触手で戒められていてほとんど動かない。
空しく揺れる金のツインテールを、ブラボールはにやにやと嘲笑混じりに観察した。
『その様子だと、クリトリスで慰めた経験はないようだな。知っているか? 秘所の上の方にある、小さな瘤のような器官だ』
「知って、る、けどぉっ、んあっ!? こわ、くて、さわったこと……ん゙ぅうううっ!?」
『調べてみてわかったが、魔人族と人間は生理的にもそう変わらないらしいな。おもしろいものだ』
ビィイイイ、と振動を送り込みながら、まるで検査するように角度を変えて、いろんな方向からクリトリスを攻め立てる。まだ鞘に収まったまま、それもショーツの上からの刺激であっても、初めての刺激にアリスは泣き言混じりの嬌声を上げ続ける。
「んぃ、やぁああっ!? ゆるし、許して、これ、強すぎる……んぅううっ!? あっ!? あぁあっ!?」
『何を言ってるんだ。まだまだこれは序の口だぞ? こうして少しずつお前の体を慣らしてやってるんだ、感謝してほしいぐらいだ』
「う、うそっ、うそっ! これ以上なんて、そんな……っ!?」
目を見開くアリス。その瞳には、より強い快楽への恐怖と……確かな期待の色が混じっている。
いい目だ。ブラボールはマスクの下で口角を吊り上げた。
『信じる信じないはお前の勝手だ。……これから、それが本当だという事を体に教え込んでやろう』
言葉と同時に、乳首をせめて立てる触手の振動を再開。
そして、少しだけ強くクリトリスに振動石を押しあてた。
「あぁあ゙ああっ!? ああっ!? ま、ま……んぅううっ!?」
『くくく、いいぞ。この程度で面白いほど感じるな、お前は』
触手で戒められた体をガクガクと震わせて悶えるアリス。息を絞り出すような嬌声を上げる彼女を、振動の強弱でまるで楽器のように弄びつつ、ブラボールは冷徹な研究者の視線で彼女の痴態を観察した。快楽に対する好奇心、それを踏み越えた先にある本能的な恐怖と拒絶……さらにその先に踏み入れるための扉の場所を、丁寧に探す。
「ひいぁっ!? あ゙っ!? ぁあああっ!? や、やだ、許してっ! これ怖い、強いっ!? 体がバラバラになるぅ、あぁあ゙っ!?」
『大げさな、体のごく一部を刺激しているだけだろう? すぐに慣れる』
「無理ぃ、無理ぃいいっ! こんなの、あっ、あぁっ!? 慣れるわけ、なぃぃいいい゙っ!」
そんなはずはない。ショーツの下、鞘の下でむくむくと起き上がりつつあるクリトリスの感触を確かめて、ブラボールはアリスを嘲笑う。
知恵を知らぬ未開の蛮族に英知を授ける賢者の気分で、彼はショーツを指先でめくった。もはや下着の意味をなしていない、愛液がしみこんで肌に張り付く薄い布をずらして、隠された秘所を露わにする。ぷっくりと、興奮に厚ぼったく膨らんだ秘唇が、だらだらと涎をブラボールの鎧に滴らせていた。
んぐっ、と彼もまた唾を飲む。
今すぐにでも自分自身をぶち込み、処女膜を突き破り、その薄く細い胎の奥に子種を満たしたい。動物的に、自らの子孫をこの美しく儚い生き物に宿らせたい……そういった暴力的な衝動を、彼は意識して抑え込んだ。
焦る事はない。まだまだ時間と機会はある。
最高の状態で最高の快楽をこの女に刻み込むために、今はまだ仕込みの段階だ。
『さて……小さな穴だ。私の指は入らないな』
「んぅあ、あっ!?」
細い触手を潜り込ませて、優しく秘唇を押し開く。露わになったピンク色の粘膜、閉じたままの膣穴から、押し出されるように愛液がこぽり、と滲みだすのが見える。と同時に、繊細な場所に冷たい異物を感じて、ギクッ、とアリスの内股が硬くひきつった。
『安心しろ、痛くはしない……お前は快楽を感じる事にだけ集中しろ』
「は、あっ、で、でも……んぅっ!? あっ、ああっ、んぅ……ちょ、振動……んぅっ」
さすがに抵抗を感じる。アリスの警戒をごまかすように、乳首やクリトリスへの振動を強め、さらにずるずると触手で乳房を揉みしだく。多少の健を残しながらも、再びアリスは喘ぎ声を上げ始めた。
「ひぃ、んぅう……あぅっ、ああ……んぅうっ! はっ、はあ……んあっ、ああっ! はっ、はっ、あ……あっ!」
『そうだ、それでいい。おとなしく、私に体を差し出すのだ。何も不安に思う事はない……』
「あっ、はぁ、あっ、ああ……んぅぅつ! あ゙ぁっ、あっ、はあ……あっ!」
喘ぎに、息が乱れる吐息が混じる。より深い興奮状態に陥りつつあるアリスの様子を見ながら、少しずつ、ブラボールは彼女の秘所に、硬く閉ざされた膣穴に触手を進めていく。
鉛筆の先ほどの、細い触手がついにつぷり、とその中に潜り込んでいく。
ぞわっ、とアリスの肩が寒気だった。
「や、やあっ! あっ、ああっ!」
『……なるほど。このあたりが潮時か』
これ以上は拒絶と恐怖が勝るとみて、触手の侵入をそこで終える。代わりに、撫でまわすように膣穴の中で先端を回転させる。
考えようによっては悪くない。素人が感じるのはクリトリスが一番で、次に浅い場所だ。
それを示すように、アリスの反応は“良く”感じられる。
「はぁっ、ああ゙っ、んぅ……はあ、はぁ……ああぅっ! あっ、はぁ……んぅぅっ!?」
『せっかくだから、クリトリスの味もよく覚えておけ。これは、純粋に快楽を感じるためだけの器官だ。ここで気持ちよくなるのは当然の事』
「そん、な……んぅっ! 事、言われ、てもぉ……あぁあっ!? あっ……んぅ……っ」
振動石をくりくりと押し当てる。ショーツの下で、クリトリスは半ば鞘から顔を出しているようだった。ちょこん、と顔を出した赤い肉豆に、指先の感覚だけで振動を送り込む。
「あっ、あああーーーっ、あ゙っ、はぁ、ああっ、んぅぅうーー! あっ、はぁ、はぁ……あ゙ぅうっ!」
『ずいぶんと良さそうだな? ……もう、否定しても仕方があるまい? 認めろ』
「ん、ぅうっ、あ゙っ、はぁ……んっ。あ゙……はぁ……う、うぅう……」
真っ赤な顔で、アリスは目を伏せて顔を逸らした。その顔には恥辱による屈辱と、隠しきれない情欲の色が見える。言葉で否定しても、白々しいだけだと、彼女自身がよくわかっている。
『正直に言うんだ。……私の言う事を聞け』
「ぅう……あ゙っ、はぁ……んぅぅう……あ、んっ、あ゙……っ」
『自分に正直になれ、受け入れろ。そうすれば、もっと気持ちよくなれるぞ……?』
この先に進むにあたってアリスが受け入れなければ、多少強引にせざるを得ない。
アリスの答えを待ち、触手の動きも停止させる。蹂躙から解放されて、アリスは喘ぐように息を整えた。
「はぁ、はあっ、はあ゙っ……」
『答えろ』
「う、うぅ………。…………もち、いいです……」
蚊のかすれるような声。その誤魔化しをブラボールは許さない。
『聞こえないぞ? はっきり言え』
「う、うぅ……き、……んっ、気持ち……いいです……気持ちいいっ! あ゙っ!?」
望んでいた言葉がアリスの口に登った途端、ブラボールは一斉に触手の動きを再開した。
自ら快楽を認めて心が緩んだ瞬間、その隙間を抉じ開けるように快楽を送り込む。
「あ゙っ! はぁあ゙っ! ぁあっ! んぅううっ、あ、はあっ!?」
『どうだ、セイントミラー・アリス? 今、お前はどう感じている?』
「んああっ!? あっ、きも、ちぃっ! 気持ちいいよぉ……っ」
素直に快楽を認め、愛撫に身を任せるアリス。すでに戒めに抵抗する力はなく、むしろ締め付ける触手に支えられるようにして、受け入れた快楽に酔いしれている。
その頬を伝った汗の雫が顎からしたたり、ぴちょん、とブラボールの鎧を濡らした。
『よく認めた。そろそろ楽にしてやろう』
「あ……あ゙っ!? つよ、く……ああああっ!? ぁあ゙っ!!」
振動の強さを一段階増すと、アリスは自らそれに体を擦り付けるように寄りかかってきた。嬌声を恥ずかしげもなく吐き出しながら、快楽に耽溺する魔法少女。
彼女は気が付いているのだろうか? まるで物欲しげに、もじもじと腰をゆさぶり、ショーツに触れるブラボールの指に自らの秘所を押し付けている事に。
浅ましくも愛らしい魔法少女の艶姿を堪能し、ブラボールは甘ったるい、少女の発情した香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
「あっ!? あっ、ダメ、来るっ、すごいのが来るっ!! あ、ああ……んぅぅううっ!!」
切羽詰まった声を上げて、ビクンッ! と跳ねるアリスの体。
それきりぐったりと脱力してしなだれかかってくる体を触手で優しく受け止めて、ブラボールは彼女の体を受け止めた。
『気持ちよくいけたな?』
「……う……ぁう……」
『くく、もうお眠か』
初回よりも長時間嬲られて、すっかり体力を使い果たしてしまったようだ。それでも変身解除されていないあたり、肉体的にはまだ余裕があるように見える。
限界をむかえたのは恐らく精神の方。
無垢な少女の体に、本格的な快楽を教え込むのは手間がかかる。
『まあいい、急ぐ事はない』
ブラボールは少女を抱きかかえると席を立った。再び、治療用のプールにその体を沈める。
暖かい溶液に浸されて、少女が眉をぴく、と顰めるも、その顔は気持ちよさそうに弛緩している。体を横たえても、鼻や口が沈まないのを確認してから、どっかとその横にブラボールは腰を下ろした。
『しかし。私の方はどうしたものかな……』
目の前で蠱惑的な艶姿を見せつけられて正直、内心穏やかではない。
穏やかではない、が、肉体強化したブラボールの相手をできるような魔人族の女は残念ながら存在しない。ちょっとでも手加減を誤れば胎を突き破ってしまう。
もし、それに耐えられる相手がいるとしたら、今目の前で呑気に寝こけている魔法少女ぐらいのものだ。
『……はあ。仕方ない。別の事で気を逸らすか』
ブラボールは傍らの机に手を伸ばし、そこに置いてあった読みかけの資料本の続きを捲った。
◆◆