加奈は幼いころは、同じ女の子よりも男の子と遊ぶような活発な子供だった。
小学校、中学校と続いたその関係は、ある時唐突に終わりを迎えた。
「男女―!」
本人は大した意味もなく口にしたのだろうその言葉は、加奈の心に硬いしこりとなって残っている。
周りを見れば、皆女の子らしい柔らかくて、可愛らしい少女ばかり。
そして女の子は男の子よりも体も心も先に大人に近づく。加奈の周りでは、年上の彼氏との秘め事が赤裸々に語られていたが、何もかもが違う世界の話のようだった。
私には、そんな素敵な出会いはやってこない……男女みたいな、わたしには……。
そんな中で起きた奇跡のような出会い……そこから一転しての、魔族の要塞で男女二人きり。
絡みついてくるブラボールの触手に、加奈は最初、心の底からの恐怖と畏怖を覚えた。容赦なく、圧倒的な力で自分を戒める“男”に、自分がこれからどうされてしまうのか、考えただけで背筋が震える。
だけど……。
『……なんてな』
ブラボールは本当に加奈を傷つけるつもりはなくて、むしろ彼女を気遣ってそうしたのだろう。考えなしに無謀にも敵の本拠地に乗り込んできてしまったおバカな少女に、ちょっとお灸をすえてやるぐらいの気持ちだったに違いない。
だが、それは加奈にとって受け入れがたい一言だった。
まるで、自分に女性としての魅力がないかのような。加奈を、抱く気になんてならない、そう言われたように聞こえたのだ。
だから衝動的に、そんなブラボールを煽るような、挑発するような言動をとってしまって……。
そして、気が付けば、こんな事になっていた。
「……あっ……んぁっ、あ……っ」
とちゅん、とちゅん、と加奈の胎を突き上げる、鉄のように固く熱い逸物。ゆったりとしたリズムで体の奥を擦られるたびに、喉から嬌声が絞り出される。
全身がだるい。
もう、自分の意思では指一本動かせない……なのに、お腹の奥が熱くて、熱くて。そこから、得体のしれない活力が体に満ち満ちて、今にも破裂しそうだ。
「んぅ……あっ、いい、おじさん……気持ち、いぃ……ああっ」
『いいぞ。大分慣れてきたな』
突き上げるリズムに合わせて体を動かすと、硬くて大きな物が良い所にあたる。自分から腰を振っていい所に擦りあてると、加奈を抱く男は優しく彼女を褒めると頭を撫でてくれた。
太い指の感触に、うっとりと目を細める加奈。
「んぅ……ああ、気持ちぃい……おじさんは……? おじさんも、気持ちいい……?」
『ああ。お前の体は最高だ』
「嬉しい……んぅ、ああ……っ!」
ぞりぞり、と良い所を凸凹とした逸物が擦り上げながら加奈の奥に入ってくる。臓腑の中がブラボールで満たされて支配されるような圧倒的な異物感に、加奈は陶酔に目を細めた。
逃さぬとばかりに加奈の腰を鷲掴みにして押さえつけ、一定のリズムで嬲るように加奈の中を掻きまわす男の逸物。彼女を見下ろす目は血走っていて、荒い息からも彼が興奮しているのは疑いようもない。加奈の中で、薄い腹を突き破らんばかりに屹立する逸物は何度出しても、萎える気配もない。
『(お前は俺のモノだ……俺だけのものだ……っ)』
「あ……はぁ……んぅ……っ」
聞こえてくる、獣欲と所有欲に満ちた声。ぶるり、と加奈は悦びに背筋を震わせた。
「(駄目、私、悪い事考えてる……っ)」
ブラボールは、魔人族の重鎮だ。加奈から見ても見目麗しい魔人族の女兵士達は、皆、心の底から彼を敬服し、出来るならば女として抱かれたいと思っている。しかし、肉体強度的な意味合いでそれは決して適う事がない。
たくさんの人に慕われる、ブラボール。侵略先の世界の見知らぬ子どもを咄嗟に庇ってしまうような優しさと、一人で一族の未来を背負う重責に耐える精神力、自らの肉体を改造してでも目的を達成しようとする決意、それを可能とする叡智を持ち合わせた、凄い人。
そんな彼が、魔人族筆頭、錬鉄の魔神ブラボールが獣性を剥き出しにして、加奈を貪っている。
美しい魔人族の女兵士ではなく、また他の魔法少女ではなく、ほかならぬ加奈自身を。なまじ心を読めるが故に、彼女は理解している。他の魔法少女でもいい訳ではない、交合に耐えられるなら誰でもいい訳ではない、切っ掛けがただの偶然だったとしても、ブラボールは加奈という雌に、雄として執着している。
その事実……誰よりも自分が“特別”だという事実が、加奈の胎を熱く疼かせた。
ましてや、与えられる快楽の激しさ。クラスメイトの誰だって、こんなセックスはした事がないに決まっている。
だって、狂ってしまう。こんな快楽をしったら、とても正気では居られない……。
「あぁ……んぅ! あ……ブラボールさ……んぅ、ぁあ……っ!?」
『どうした、随分と良い声を上げているじゃないか。気持ちよくてたまらない、といった顔だぞ……いやらしい女め。魔軍と戦う魔法少女の立場はどうした?』
「んぅ……だ、だって……こんなの……ぁんっ。誰、だって……おかしく、なっちゃう……ぁあっ! 気持ちよすぎて、おかしくなるぅ……っ!」
熱く火照る胎内を萎える事のない逸物でかき回され、焼けるような精液を胎に注がれる……。人権も尊厳も踏みにじられるようなセックスは、しかし頭の奥が焼けつくほど気持ちよかった。
雄に組み伏せられ、生殺与奪どころか自由意思、その未来さえも引き換えにして得られる、破滅の快楽。胎の奥に染み込んでいく、魔族の魔力……もう二度と、加奈に穏やかに眠れる日はきっと来ない。
未来永劫、疼く体を持て余し、こうして圧倒的強者に押しつぶされるように抱かれる以外に、加奈はもう自分の未来を想像できなかった。
ずちゅん、ずちゅん、と胎の奥を蹂躙する巌のような体に、辛うじて足を巻き付けるようにしてしがみつく。
ごつ、と逸物が最奥を打った。
快楽に交じる、ずきり、という痛み。思わず加奈が反射的に眉をひそめると、気遣ったようにブラボールが腰を引く。
『痛かったか? 奥はまだ早いな』
「ん、ぅう……は、早いって……」
『女によっては、奥が一際敏感な者もいる。そういう者は、最初は耐えがたい痛みとして感じるのだ。だがそれは敏感だからであって、慣れてくれば至上の快楽を得られる』
ブラボールが顔を寄せてきて、加奈の耳にその恐ろしい未来を吹き込んだ。
『そのうち、今味わっている快楽が遊びに思える程の歓びを、お前の胎に教えてやろう。くくく、こればかりは体質だからな。人並外れた淫らな体に生まれた事を喜ばしく思え』
「あ、そ、んな……ぁあうううっ!?」
『くく、想像したな? 締め付けてきたぞ?』
淫らな想像に反射的に膣が締まり……しかし鋼鉄の如き逸物に歯が立つはずもなく、余計にはっきりとその存在を自覚してしまった加奈の腰が震える。
『さて……そろそろ出すぞ。勿論、中にな』
「あ、ひぁ……あっ?! ぁああっ!? んぅぅ!?」
『ふ、ふふ……話によればビーストマン一族に強姦されて孕んだ魔法少女はいなかった、らしいがっ。お前は、どうかな? これで、何回、中に出した、かなっ?!』
ラストスパートに、勢いよく前後する逸物。ドロドロの白濁した愛液を泡立てながら、ブラボールの逸物が加奈の中を掻きまわす。ただストロークするだけでなく、捻りを咥えて膣の中をこね回すような激しい動き……悲しいかな加奈の肉は、それにもう苦痛を感じなくなっていた。
背筋から駆け上がってくる電流のような快楽。頭の奥から白いスパークが弾けて、視界が明滅する。
もう加奈は自分で自分が何を叫んでいるのかすらわからぬまま、絶叫し悶絶した。
「あっ、ひぃいあ゙っ!? あっ、あっ、あ゙っ!? イク、イッちゃう、ぁあああっ!? あ゙ーーーーーーーっ!?」
絶頂に痙攣する体。だがまだ達していないブラボールは、ひくつく内股に構うことなく、ガンガンと逸物を叩き込む。肉と鋼が打ち合う、パンパンという音が響くが、それは意識が砕け散ろうとする加奈には聞こえない。
音も色も消し飛んだ世界で、ただ電撃のような衝撃が彼女を焼き続ける。
「ぁああっ!? いぁあ゙っ!? んぁああ、ああっ!? あーーーっ!?」
『……くぅ、だすぞっ!』
一際奥まで逸物を捻じ込み、ブラボールが動きを止める。
腹の奥で弾ける、炎のように熱い精液……ドクドクと脈動しながら吐き出され、べったりと膣奥に塗りたくられる接着剤のようなそれを感じながら、加奈の意識は急速に暗転していく。
「あ……んぁ……あ……」
限界を迎えた加奈の意識が落ちる。だが……。
『悪いが、まだまだ寝るには早いぞ?』
「……んぎぃぃいっ!?」
ゴリュ、と逸物が彼女の弱い所を突き上げて、その衝撃に加奈の意識が覚醒する。朦朧とした視界には、覆いかぶさってくるブラボールは、大きな黒い影のように見えた。
状況を把握できないまま半覚醒の加奈の中で、再び鋼鉄の逸物が蹂躙を始める。
「あひぃっ、あ゙あっ、んぅぅーー……ああっ!?」
『安心しろ、変身が続いている限りお前達魔法少女はほぼ不死身らしい……そして魔力が尽きない限り、変身は解除されない。くくく、便利なものだな』
ぐりぐり、と萎える事のない逸物で胎を押し上げながらブラボールが笑う。
それはつまり、こうして膣奥に精液を注ぎ込まれる限り、その魔力を体に宿している限り、加奈の変身は解除されない、という事でもある。性質が違う魔族の魔力であっても糧に出来るのはこれまでで実証済み……発情は、それを取り込む事で起きる副作用だ。
それを朧げながらに理解した加奈が、恐怖と悦びに引き攣ったような声を上げる。
「じゃ、じゃあ……このまま、ずっと……?」
『くくく……最低限、数日は付き合ってもらうぞ。何せこちらは数百年ぶりなんだからな』
「あ……やだ、そんなの耐えられない……っ。私、狂っちゃうよぉ……セックスする事しか考えられなくなっちゃ……ぁあ゙っ!?」
最後まで言わせずに、蹂躙が再開される。
ごちゅ、ごちゅ、と膣を出入りする逸物の衝撃に揺らされる加奈を抱きしめながら、ブラボールは情感たっぷりに加奈に囁きかけた。
『狂っても構わんぞ、いいや、快楽にとち狂ってしまえ。そうなっても、私の孕み奴隷として未来永劫、可愛がってやる……!』
「あ……ああ、ああああああああああ゙ーーーーっ!?」
その後、加奈とブラボールのまぐわいは、時間にして50時間以上続いた。
その間ブラボールは一時として休むことなく加奈を犯し続け、数百年分ため込んだ精液を全て彼女の胎に注ぎ込んだ。
残念ながら、あるいは幸運にも、彼女に妊娠の兆しはなかった。
最後の10時間ほどを気絶したまま犯された加奈はその後、治療用ポッドにて手当を受ける事になり、無事に歩けるまで回復する。
そして、現在。
約束の288時間後、解放の時を前にして、彼女は……。
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