※この作品はR-18です。

OVA版とらいあんぐるBLUE 〜After〜   作:中タカ

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姫宮あかね、恋人である沢村麻人と
マンションにて同棲していて、
同棲していながらも、
SEXは籍を入れてからと言う
麻人の生真面目さもあり、
してこなかったが、
そこへ、あかねの幼なじみである
神坂 京介が、
借金取りに追われているからと
しばらくの間だけ同居する事になったが、
マッサージと称して、あかねの性感を開発していき、
とうとう、あかねの処女を京介が強奪してしまい、
その後も、ずるずると関係を持っていたが、
麻人をおざなりにし過ぎのか、
麻人の本気の怒りと姉の亜弓の説得により、
京介は借金取りに捕まり、
あかね達の前に2度と現れる事は無いと言われ、
壊れかけてた麻人との関係も
時が過ぎると共に直っていったのだが、、


あかねと亮太

 

あかねが家庭教師として担当している生徒、

浪人生の亮太から

「今度の模試でいい点を取れたら、

先生のおっぱい、触ってもいい?」

と提案される。

 

 

 

あかねは、この亮太の提案に頭が混乱していた。

 

(おっぱい?胸を触らせてくれって?

そう言ったのよね……?)

 

「あの……」

「なぁに、あかね先生?」

「もう一度言ってもらえるかな?」

 

あかねは聞き違いであることを

心のどこかで願っていた。

 

「う~ん……?いいよ。じゃあ……」

 

亮太は、

 

「今度の模試でいい点を取れたら、

先生のおっぱい、触ってもいい?」

 

と再度、聞いて来た。

 

「おっぱいって……胸だよね?」

「うん!そうだよ!」

 

と屈託のない笑顔で答える亮太。

あかねは、

「じゃあ、これまでで、一番いい点数だったらいいよ。」

と亮太の誘いに乗った。

亮太がやる気を出してくれるのなら

という事だった。

 

 

 

 

亮太の部屋には勉強用具とゲーム機が

無造作に散らばっていた。

窓から差し込む午後の日差しが

少年の金髪をきらめかせる。

 

「へぇ~、本当に触らせてくれるんだ?」

亮太がシャーペンをくるくる回しながらニヤリと笑う。

「約束は守ってよね? あかね先生」

 

 

「そ、それは……」

あかねの頬が朱に染まる。

「一番良い点数だったらって言ったでしょう?

まだ結果が出る前よ」

 

 

「でも期待して待ってるから」

亮太の視線があかねの胸元を舐めるように移動する。

「ほら、集中できなくなっちゃうよ」

 

 

「……もう!」

あかねは顔を背け、参考書を開いた。

だが脳裏には先ほど見た

麻人の悲しげな表情が焼き付いている。

 

---

 

 

 

その夜、あかねは麻人の腕の中で震えていた。

熱っぽいキスと愛撫の合間に漏れる吐息──

ようやく築き上げた夫婦のような信頼関係が

温もりを与えている。

 

「……どうしたの?」

麻人が優しく問いかける。

「何かあった?」

 

 

「ううん……ただ……」

言葉を探すあかねの目に涙が光る。

「怖くなっただけ。

京介のこと……忘れられるのかなって」

 

麻人の唇が彼女の首筋を這う。

「大丈夫だよ。もう過去の人なんだから」

 

その言葉があかねの胸を刺す。

そう──京介は消えた。

だが今夜は別の後ろめたさがある。

亮太への約束。

若さゆえの無邪気な欲望。

それが麻人への愛情とどう折り合いをつけばいいのか……

 

「僕には君だけだよ」

 

麻人の囁きが甘い毒のように流れ込む。

 

「京介なんかよりずっと長い時間、君を求めてきたんだから」

 

あかねの心臓が跳ねる。

それでも拒めない身体。

亮太への罪悪感は波のように押し寄せては引いていく。

だが一つ確かなのは、

京介によって植え付けられた快楽の種が

まだ彼女の中に根を張っていること。

 

---

 

 

 

数週間後──模擬テストの答案用紙が

並べられているリビングで、

あかねの指先が震えた。

最高得点者欄に刻まれた

「山崎亮太」

の文字。

そして数学欄に踊る98点の数字。

 

「ね?言った通りでしょう?」

 

亮太がソファに腰掛け、長い脚を組む。

 

「あかね先生、約束覚えてるよね?」

 

喉の奥が乾く感覚。

あかねは無意識にブラウスの襟元を握りしめた。

 

「……わかったわ。でも一瞬だけよ」

 

亮太の目が輝く。

彼の手があかねの二の腕に触れ、

それからゆっくりと上昇していく。

 

「一瞬なんてつまんない。

もっとちゃんと感じる時間欲しいな」

 

 

「ちょ、ちょっと待って!」

 

抵抗しかけた矢先、ドアチャイムが鳴った。

亜弓だ。

救われた思いであかねが玄関へ向かう後ろ姿を見送りながら、

亮太は薄く笑みを浮かべる。

 

「まだチャンスはいくらでもあるんだから……」

 

ピンポーン!

 

「あっ!」

 

玄関に向かうあかねの背中を、

亮太の視線が灼くように追いかけた。

ドアを開けると立っていたのは姉の亜弓。

手にはケーキの箱を持っている。

 

「遅くなってごめんね。今日のお茶会……あれ?」

 

室内に漂う緊迫感を察したのか、

亜弓の声がわずかに上ずった。

 

「何かあったの?」

「いえ!何もありませんよ!」

 

慌てるあかねを見て、

亮太がソファから立ち上がった。

猫を被るように穏やかな微笑みを浮かべる。

 

「亜弓姉さんこんにちは。

お菓子持ってきてくれたんですか?」

 

「ええ。妹が最近元気がなくてね」

 

亜弓の視線があかねの胸元にチラリと落ちた。

ボタンが一つ外れているのに気づいたのか、

微かに眉をひそめる。

 

「亮太くん、ちょっとお話できる?」

 

 

「もちろんですよ。コーヒー入れましょうか?」

 

キッチンに二人残されたとき、

亜弓が低く呟いた。

 

「あなた……まさかあの子に

変なことしてないでしょうね?」

 

「変なことって何ですか〜?」

 

亮太の軽口が逆鱗に触れたらしい。

亜弓の拳がテーブルを叩いた。

 

「京介みたいなのに関わったらダメだって忠告したはずよ!」

 

「へぇ〜?姉さんは

俺のこと心配してくれてるんだ?」

 

亮太の目つきが豹変する。

獲物を見つけた獣のように鋭く冷たい。

 

「安心してください。

俺はあのクズとは違うんで。ただ……」

 

カップを持つ手に力がこもる。

「一度味わった禁果の味は忘れないものですよね?」

 

あかねはあかねで、

麻人との性生活においては、

不満があった。

何回もして欲しいのに、

一度だけで終わったり、

毎日でもして欲しいのに、

仕事の疲れからか、応じて貰えなかったりと、

 

あかねにとって麻人の優しさは確かに救いだったが、

 

同時に京介によって解放された肉体的な欲求が

埋められないまま燻っていた。

 

「ねぇ麻人……今日は少し……激しい方がいいかも」

 

ベッドの中での控えめなおねだりにも、

 

「疲れてるんだ。また明日ね」

と躱されることばかり。

 

そんな夜は決まって悪夢を見るようになった。

 

京介の低い囁き。

汗で濡れた肌の記憶。

そして──亮太の挑戦的な視線。

 

(あの子の手つき……怖いけど惹かれちゃう)

 

家庭教師のバイト中、ペンを落としたふりをして

床にしゃがんだ亮太の指が

偶然を装いながら膝に触れる。

 

「あっ……ごめんなさい」

 

慌てて引っ込めるものの、

帰り際にこう囁いた。

 

「今度こそ"本当のご褒美"楽しみにしてますね?」

 

---

 

 

 

「あかね、最近やつれてない?」

 

土曜日の昼下がり、麻人が珍しく早起きして淹れた

紅茶の香りが漂うリビングで、

亜弓が妹の顔色を案じる。

 

「目の下にくまができてるわよ?」

 

あかねは苦笑いでカップを置いた。

 

「ただの睡眠不足よ。

亮太くんの進路相談で悩んでて……」

 

嘘ではない。

だが核心は違っていた。

昨夜もまた繰り返された京介との夢──

鎖骨に落とされた歯形の幻影が疼くような痛みを

伴って蘇るのだ。

 

「あの子……どんな感じなの?」

 

麻人も新聞から顔を上げる。

 

「教えやすそうなタイプ?」

 

 

「ええと……まあまあかな?」

 

あかねの瞳孔がわずかに揺れる。

 

そのときインターホンが鳴った。

 

「お届け物ですー!」

 

佐川急便の制服を着た若者がドア越しに叫ぶ。

しかし荷物を受け取った後、

亜弓は眉を寄せた。

 

「誰宛て?」

「あたし」

「亮太くんからじゃない」

 

梱包を解くと出てきたのは

高級チョコレートの箱とメッセージカード。

 

『先生が好きそうなので買ってきました♡

次の授業で食べましょう』

 

カードの隅には小さく

『特に準備してきてくださいね?』

と書き添えてある。

 

「準備って……何のことだろ」

 

独り言ちるあかねの背中に、

亜弓の厳しい視線が突き刺さる。

 

「あの子……かなり危険人物だと思うわ。

京介と同じ匂いがする」

 

 

「違う!亮太くんは別に……」

 

 

亮太の贈ったチョコレートは

ベルギー産の高級品だった。

金色の包装紙に包まれた粒は

宝石のように艶やかで、

あかねは罪悪感を抱きつつも

一粒口に運んだ。

 

舌の上で溶ける芳醇な甘さ—

—それが火種となった。

 

「あ……」

 

股間に広がる異様な疼き。

乳首が硬く尖っていくのがわかる。

慌ててシャツのボタンを押さえた

あかねはトイレに駆け込んだ。

 

「これって……まさか」

 

鏡に映る自分の目が潤んでいる。

あの時の恐怖と快楽が交錯した記憶が蘇り、

膝がガクガク震えた。

 

「準備しろって……そういう意味?」

 

スマホが振動する。亮太からのLINE通知だ。

 

『効いてきたでしょ? 今日の授業楽しみにしてて』

 

画面を握り潰したい衝動に駆られた。

だが身体は裏切るように熱くなる一方だ。

 

---

 

 

 

翌朝の空気はいつも以上に重たく感じられた。

 

マンションのエレベーター内で深呼吸を繰り返す

あかねの耳朶に、昨晩のメッセージが響く。

 

 

『効いてきたでしょ? 今日の授業楽しみにしてて』

 

チョコレートの甘い余韻が体内に巣食っているかのような違和感。

ノースリーブのキャミソールから覗く鎖骨が妙に敏感になり、

階段を登るたびにスカートの裾が太腿を擦るのが耐え難い。

 

(こんな格好で来るべきじゃなかった……)

 

けれど既に電車の中で悟ってしまっていた。 

京介に開発された肉体はかつてなく正直だ。

麻人の淡白な愛撫では

到底鎮められない渇きを抱えた自分がいる。

亮太の挑発がそこにつけ込んでいることは明らかだ。

それでも……

 

「来てしまったのね」

 

木造の一軒家の表札、

「佐々木」

の字がかすむほどの葛藤。

 

呼び鈴を押す指が震えた。

 

「お待ちしていましたよ~♪」

 

玄関を開けた亮太の笑顔は昨日までと変わらない。

ただ眼差しの奥にある炎だけが違う。

 

「あれ? やけに早いですね?」

 

壁時計が示す時刻は予定の十五分前。

 

「えっと……早く来てほしいと言われた気がして……」

 

嘘だった。自ら踏み越えてしまった境界線の冷たさを

感じつつ視線を逸らす。

 

「嬉しいな。実はコーヒー淹れていたところなんです」

 

案内されたリビングで漂う芳しい香り。

カップを持った亮太の指先が

わざとらしく触れてくる。

 

「今日の服装すごく似合いますね。

大人っぽくてドキッとしますよ?」

 

肩甲骨が見えるバックレスデザインに

亮太の視線が吸い寄せられる。

麻人とのデートでは、

絶対に選ばない攻めたファッション。

あかね自身でも戸惑うほどの大胆さだ。

 

「課題始める前に……

まずは復習から始めませんか?」

 

机ではなくソファを勧めてくる亮太。

距離が近づけば近づくほど息苦しさを覚える。

この部屋には防音設備など無いはずなのに

不自然な静寂が支配していた。

外の蝉の声さえ遮断されているような密閉感。

 

「ここ……座りますね?」

 

あかねの左隣に腰掛けてきた少年の体温が伝わり

脳内警報が鳴るも脚を絡ませる隙間もない。

テキストを広げることもなく

筆記具を取り出すこともない沈黙だけが

続いていく……

 

 

昨日、贈られたチョコを亮太が、

あかねに食べさせ、あかねが発情してしまう。

 

##

 

【R-18】

 

姫宮あかね 禁断の花園 - 淫らな旋律

 

「麻人兄さんのために教えてるんですよね?」

 

亮太のささやきが鼓膜を撫でる。

ソファの肘掛けに片腕を預けた格好で

身を乗り出してくる。

ノースリーブの脇の下から漂う石鹸の香りと

女性の汗の混ざった匂い。

昨日までの無邪気な学生面は微塵もない。

 

「ええ……もちろん……」

 

あかねが視線を伏せる。

京介から受け継いだ嗜虐趣味が見え隠れする視線。

カップル専門店で鍛えた洞察力を侮ってはならない。

 

「じゃあここで確認しましょうか?」

 

テキストを開くどころか

携帯端末を取り出し操作し始めた。

画面に映るのは英単語帳アプリだ。

 

「この単語の意味わかりますか?」

 

『Desire』

淫靡な雰囲気を醸し出すワードを

選んだ意地悪さ。

 

「希……望?」

 

 

「違いますよ?」

 

答え合わせをする代わりに

指先が伸びてくる。

乳房の膨らみに沿うように

円を描き始めた動きに背筋が粟立つ。

 

「正解はね……"欲望"ですよ」

 

爪先が布地越しに乳首を探り当てる感触。

思わず身を捩るあかねの反応に笑みを深めた。

 

「次はこれですね?」

 

『Submission』

服従・隷属を意味する言葉だ。

 

「……降参するって意味でしたっけ?」

 

亮太の指が再び蠢く

今度はショーツの中へ

侵入しようとしてくる素振りを

見せながら耳元で囁いた。

 

「半分正解だけど……

完全な解答ではありませんね」

 

耳朶に歯を立てられた瞬間、

全身が総毛立ち反射的に両手で

口を塞ぐ。

快楽信号が脊椎を駆け上がる速度で

理性崩壊が始まった証拠だろうか。

 

「ん……はぁっ……」

 

リビングのソファが軋む音が

不釣り合いなほど大きく響いた。

あかねの体が徐々に沈み込んでいく

――それは抵抗の放棄を意味している。

 

「ほら、よく見てくださいよ」

 

亮太がスマートフォンの画面を

こちらへ向けた。表示されていたのは

「Seductive」

という単語だった。

セクシーな、魅惑的な。

皮肉なことに今の状況そのものを

象徴する言葉だ。

 

「こんな格好してるのに拒否するとか……矛盾してませんか?」

 

スカートの裾が捲れ上がりそうな

危うい角度で膝を曲げるあかねを

嘲笑うかのように指摘されて恥辱感が増す。

同時にチョコレートの残滓が

まだ腹底で燻っていることを

実感する羽目になった。

 

「これは……違う!」

 

 

「何が違うんですか?」

 

質問しながら太腿に手が滑り込んでくる。

生ぬるい皮膚の感触に戦慄きつつも

抗えない弱さを憎んだ。

 

「麻人兄さんに申し訳ないと思いません?」

 

わざと名前を出した煽り文句。

亜弓姉さんとの三角関係以上に

深刻化している現実を突きつけられる。

「あいつは俺のことを信じきってるのに」

という台詞がフラッシュバックした。

 

「でもさっきから身体は正直ですよね?」

 

キャミソール越しに浮き彫りになっている乳房を

掌全体で揉み込まれながら耳元へ熱い息がかかる。

 

「あっ!? だめ……!」

 

突然の刺激に腰砕け状態になるあかね。

必死で抵抗しようとする意志とは裏腹に

本能的反応が勝ってしまう悲哀。

「いけないこと」

だと理解している部分を

執拗に責められて思考停止状態へ導かれてしまう感覚だ。

 

「嫌なら逃げればいいだけだ」

 

低くなった声音と共に加虐心剥き出しとなる亮太。

今まで以上に強い力で掴まれた腕から痛みさえ

伝わってくるようだった。

これが単なる遊びレベルではないということを

如実に物語っている。

同時に恐怖心が芽生えると同時に

奇妙な興奮を得てしまっている自分自身を

憎まずにはいられなかった。

 

「お願い……許して……」

 

「許すわけないでしょう?

 

そもそもお前の自業自得じゃないか」

 

罵倒と共にパンティー内側へ侵入してきた指先が

割れ目周辺で暴れ狂ったように躍動した途端

凄まじい快感が走り抜ける。

 

 

 

ソファの上で組み伏せられる格好になった

あかねの四肢が痙攣する。

パンティーストッキングが破れる寸前まで

引き裂かれている状態だ。

 

「あ……んぅ! やめ……て!」

 

懇願虚しく指先による刺激が加速していく。

クリトリスを探り当てられ強く捏ねられた刹那――

 

「あっ! いや! 止めて……くださ……!」

 

亮太の舌が首筋を這い回り乳首を咥えられる感覚で

頭の中が真っ白になる。

 

「んふっ!?」

 

絶頂を迎えようとした直前で突如として

愛撫を止められたため更なる疼きが生まれてしまったらしい。

荒い呼吸を繰り返しながら潤んだ瞳を向けるあかねに対し

嘲笑交じりの言葉が降り注ぐ。

 

「可愛い声あげるんですね?

 

家庭教師の仮面剥がれてますよ?」

 

乱れた髪を弄びながら耳穴へ

唾液塗れになった唇を寄せる亮太。

耳輪内部に直接吹き込まれる卑猥な言霊が

精神的抵抗力を削ぎ落としていく。

 

「麻人兄さんが知ったら悲しむんじゃないかな」

 

罪悪感を揺さぶる一言に全身が強張る。

 

「そんなこと言うなら……

なんでこんな酷いこと……」

 

 

「お互い様でしょう?

 

京介さんに嵌められた後遺症が

治まらないくせに清純ぶる方が

問題ありなんですから」

 

痛い所を突かれて押し黙ってしまう。

麻人に打ち明けられなかった秘密の一部が

見透かされていた衝撃。

 

「あんまり騒いだら外聞悪いですよ?」

 

 

「……」

 

リビングに流れる沈黙を破ったのはあかね自身だった。

 

「私……帰らなきゃ」

 

震える足でソファから立ち上がり

鞄に手を伸ばそうとするも――

 

「待ってよ先生」

 

背後から伸びてきた腕が容赦なく絡みつく。

 

「まだ授業中じゃないですか?

 

こんな中途半端なところで終わったら勿体ないと思いません?」

 

囁かれる言葉は優等生の面影ゼロ。

むしろ京介以上の狡猾さを漂わせる。

 

「でも……」

 

 

「大丈夫ですって!

 

麻人兄さんには絶対バレませんから」

 

自信たっぷりな言い切り方に

疑念を抱く暇も与えられず

寝室へと連れ込まれてしまった。

ベッドが占領する空間は

殺風景ながらも男臭い空間であり

居心地の悪さを感じる。

 

「ほら脱いでみて?」

 

命令口調に反発しようとしても

体が言うことを利かない矛盾。

服の上から確かめるように

肌蹴させられていきついには

下着一枚のみとなってしまう有様だ。

羞恥に耐え切れず泣き出しそうになったところ、

 

「やっぱり先生美人だ」

 

唐突な賛辞に戸惑う暇もなく

唇を奪われる羽目に陥った。

 

「んんっ!?」

 

初めて知る男特有の強引なキスだった。

酸欠になりかける勢いで

舌先が口腔粘膜を探り回る感覚に

戦慄くしかない。

呼吸困難寸前で解放された時には

息も絶え絶えになってしまっている状態だ。

 

「続きしても構いませんよね?」

 

同意を求めるフリをして行動開始。

ブラジャーのフロントホックが

外される金属音が異様に鮮明に

耳朶へ届いてしまう。

露わとなった双丘へ遠慮なしに顔を埋める様子は

まさに猛犬そのものと言えるだろうか。

 

「柔らかい……すごいな」

 

恍惚とした表情であかねを見据えつつ

揉み拉く手付きはプロ顔負け。

これまで体験したことのない官能体験を

味わうこととなり困惑気味だ。

 

「やっ! ダメェ!」

 

制止しようとすればする程燃え上がるようで

さらに濃厚な愛撫へシフトチェンジ。

胸元を激しく扱かれる都度甘ったるい声が溢れ出してしまう。

 

「もう我慢できないです」

 

全裸になると

下半身を中心に大きな物体を取り出した時点で

恐怖心よりも好奇心の方が優位になった気がしないでもない。

 

「いきますよ?」

 

宣言後すぐさま挿入行為に及ぼうとする姿勢は

まさに雄そのものと言えようか。

 

「待って……! これ以上は……!」

 

警告しても止まるつもりはないらしい。

無理やり貫通されてしまった瞬間全身に衝撃が奔る。

 

「うあ!? ……痛っ!」

 

思った以上に質量があるので衝撃が凄まじいものと

なっている印象すら受け取れそうだ。

 

「ハァハァ……先生気持ち良すぎです!」

抽送運動を開始する傍ら

喘ぎ続ける様子はなんとも言えないほど

艶めかしい雰囲気すら

醸し出しているようでもある。

結合部からは透明感のある液体が

零れ落ちてくる。

 

ベッドシーツに滴る蜜の量は尋常ではなく

白濁した粘液と混ざり合って

妖しい光沢を放っていた。

正常位で繋がったままピストン運動を

繰り返す亮太の額からは

大粒の汗が流れ落ちていく。

 

「ううっ……こんなに締め付けるなんて想定外だったよ」

 

呻きながらもペースを緩める気配は一切無し。

むしろ奥深くまで抉るように貫いてくる勢いだ。

 

「あんたみたいな

清楚系な女性がここまで淫乱だとは思わなかったよ?」

 

嘲るような台詞に対し悔しさで

歯噛みしてしまうあかねだったが

体の方は正直なもので膣道全体が

収縮を繰り返していた。

 

「やめ……て…もう……無理……!」

 

切ない懇願にも耳を貸すことなく

最後の一撃とばかりに

子宮口へ突き刺すような衝撃を

与える亮太。

直後に熱い飛沫が迸るのを

感じ取り絶叫に近い声を上げていた。

 

「ああっ!! 出てる……ナカに!?」

 

大量の精子が放出されている感覚は

初めて経験する未知なる領域だ。

虚脱状態になったあかねの横顔を

見下ろす亮太の口元には満足気に

歪んだ微笑が浮かんでいる。

 

「まさか妊娠させる気……?」

 

恐る恐る問い詰めるも返ってきたのは

残酷な宣告のみだった。

 

「可能性はあるかもね。

 

避妊具も使ってなかったし」

愕然とした表情で見上げる相手に対し

平然と言い放った末尾の一言は

更なる絶望感を募らせる結果と

なろうとは想像できたはずなのに

実行してしまった愚行に対する後悔に

苛まれる他なかったので

 

 

「どうして……」

 

茫然自失となったあかねが力無く呟く。

絨毯の上で放心状態のまま身を起こす気力も湧いてこないようだ。

股間部には未だ男根の圧迫感が残っている感覚すらあったのかもしれない。

 

「おいおいそんなに凹む必要ないだろ?」

 

呆れた様子でベッド縁に腰掛ける亮太が視線を下ろす。

精液まみれとなった陰毛が照明光を受けて

淫靡に輝く光景に見惚れているかのようにさえ思えた。

 

「これからもっと楽しいこと教えてあげるよ。」

 

 

亮太の舌が首筋を這うと

同時に硬直した男性器が再度律動を開始した。

一度目の射精で十分すぎるほど

潤滑油を得た膣壁は摩擦熱を孕みながら

歓迎するように蠕動運動を繰り返している。

 

「な……ん…で……また……?」

 

絶句するあかねの両手首を左手一本で

拘束すると自由になった右手は

乳房への蹂躙へと移行していく。

乳暈を擽るように爪先で刺激されただけで

全身に鳥肌が立つほどの性感に

襲われる始末だ。

 

「京介さんに散々教え込まれましたよね?」

 

暗示めいた言葉に過去のトラウマが

フラッシュバックする。

浴室での凌辱シーン――

壁に磔にされた状態で

背後から犯される屈辱感と

同時に味わった異常な興奮。

それを想起させてくる言い草に

羞恥心と怒りが込み上げる。

 

「違う……あれは……無理矢理……」

 

 

「でも反応は良好だったでしょう?」

 

否定しようとするも体の方が正直だった。

胎内の異物が僅かに動くだけで

反射的に腰を浮かせてしまうくらい

調教され尽くしてしまっているのだ。

その事実が涙となって零れ落ちた。

 

「お願い……もう許して……」

 

哀願にもかかわらず抽挿は激しさを増すばかり。

むしろ苦悶の表情すら鑑賞材料として

愉しむかのような態度が際立っている。

枕に押し付けられた顔から

涎が垂れ落ちるのもお構いなしと

いった様子だ。

 

「麻人兄さんには内緒にしてくれますか?」

 

突然飛び出した条件提示。

咄嗟の判断で頷こうとするものの――

 

「それとも暴露してあげようかな?」

 

意地の悪い笑みとともに

スマホを取り出して録画画面を起動する。

 

「これを見せたらどんな反応すると思う?」

 

想像するだけでも恐ろしい結末しか

思い浮かばない。

絶体絶命の窮地に追い込まれた

あかねは諦観混じりの溜息を零した。

 

「……わかったから……好きにして」

 

諦めがついた途端抵抗の意思は雲散霧消する。

観念したのか虚ろな表情で虚空を見つめ始めた。

 

こうして、あかねは新たな悪鬼に

囚われていくのであった。

 

 

 

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