タイラズマ+1(元カノ→妹) ~3人の愛と欲~ 分割版 作:eronosuke
「さあ、今日からここで遊びましょう」
東が指さしたのは匿名で借りられるマンスリーマンションの一室だった。
防音設備の整った密室で三人だけの世界が形成される。
最初は戸惑っていた平だが、ミサキが「お兄ちゃんのためにがんばるね」と健気に微笑むと理性が崩壊した。体操服の裾を捲り上げる。
「見せてみろ……」
命令口調に震える指がズボンを脱ぐ。紺色のブルマから伸びた細い腿が眩しい。
「お兄ちゃん……こんな格好恥ずかしいよ」
抗議する口調とは裏腹に股間が湿っているのを平は見逃さなかった。体操マットに押し倒すと甘い吐息が漏れる。
「今日から毎日違う服を用意するわよ?」
東がスマホを弄りながら言う。画面上にはスクール水着の検索結果が並んでいる。
「次の週末までに全部制覇しましょうね」
週末の夜には中学時代の制服プレイが始まった。リボンタイを緩めながら平が囁く。
「中学時代にこうしてみたかったな」
ミサキの膝裏を持ち上げるとプリーツスカートが舞い上がる。ブラウスのボタンが弾け飛び、汗ばんだ肌に張り付く。シャツ一枚を残した格好で覆いかぶさる平の背中に爪痕が走った。
「もっと……もっと壊して……お兄ちゃん」
翌日の昼休みには保健室を模したシチュエーションへ移行する。ベッドフレームに拘束されたミサキの白いストッキングを破りながら平が問う。
「痛くないのか?」
「痛いほうが……好きなの……」
泣き叫ぶ演技とともに腰をくねらせ始める。授業中の静寂を切り裂くような嬌声が響く。廊下を通る教師の足音に反応して一層激しくなる様が滑稽だった。
最終日は純白のウェディングドレスだった。巨大なベッドの上に広がるレースの波間に溺れるミサキを東が撮影する。
「新婚初夜はいかが?お兄さま」
皮肉めいた質問に答える余裕もなく唇を貪る。純潔を示す薄布を引き裂く度に悦楽の声が上がる。
「あたしたち……結婚したんだよね?」
永遠に続くと思われた仮初の儀式も終わりに近づいていた。東がカメラを止めながら呟く。
「ミサキ調子に乗りすぎ………私はそろそろ飽きてきたわ?」
平は首を横に振る。ドレスの裾から伸びる白い足首にキスマークを刻む。
「これは……始まりだろ」
ミサキが弱々しく笑う。
「いつか、お兄ちゃんの赤ちゃん欲しいな……」
その瞬間、東が噴き出した。
「まったく……ミサキにサービスし過ぎたわね」
窓ガラスに映った三人の姿は歪んで見える。純白の花嫁と荒くれた花婿、そして傍観者の魔女。奇妙な三角関係が新たな局面を迎えようとしていた。
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ある日、ミサキが東の戯れに抱かれた後、シャワー室の熱気が冷めやらぬ中、ミサキが頬を膨らませて言った。
「酷いよ……私の体はお兄ちゃんのものなのに……」
床に投げ捨てられたロリータドレスを拾いながら東が鼻で笑う。
「だから何?私が誰を抱こうと自由でしょ?」
長い指先がミサキの鎖骨を這う。
「それに平の彼女は私。これは絶対譲らない」
浴室の扉が開き、湯気と共に平が現れた。肩にかけたタオルが裸身を半分だけ隠している。二人の視線を感じると悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「また喧嘩してるのか?」
近づく足取りにミサキが飛びつこうとする。が、東が腕を伸ばして阻んだ。
「邪魔しないでよ……」
涙声に東の目が細くなる。振り上げた手が頬に触れる前に平が割り込んだ。
「おっと」
掌で制止されると東が溜め息をついた。
「まったく……妹思いのお兄ちゃんね」
解放されたミサキがすかさず平の腰に抱きつく。
「お兄ちゃ~ん!東さんが私の大事なお兄ちゃん取ろうとするの!」
濡れた茶髪が胸元に押し付けられ、平が苦笑いを浮かべる。
「俺は誰のものでもないんだけどなぁ」
「嘘つき!東さんばっかりにデレデレしちゃって!」
同時に上がった声に思わず吹き出す。壁際で腕を組む東と足元で拗ねるミサキ。歪んだ三角関係は今日も継続中だ。
「まあまあ、落ち着けって」
仲裁に入る平の表情には憂いはない。むしろ悦びすら滲んでいるように見える。
「まずは着替えてから話そうか?」
乾燥機から取り出した服を投げるとミサキが嬉々として羽織り始めた。東も渋々ながら背を向けた。
湯上がりの温もりが残る部屋で三人の影が重なり合う。どちらかが欠けても成り立たない危うい均衡。それはまるで……
「楽しいダンスだな」
独りごちる平の呟きに二人は気づかない。それぞれの思惑が絡み合う舞台で踊り続けるしかないのだ。そしてこれからも──。