タイラズマ+1(元カノ→妹) ~3人の愛と欲~ 分割版 作:eronosuke
# 発作とツボ2:東の観察ノート
ふふ……本当に不思議よね。人間の、平の「ツボ」って本当に面白い。
笑いのツボは彼の場合、ミサキがわざとらしく落とす消しゴムの動きとか、私が突然変な顔して見せる時だとか。特に物理的な動きに反応する傾向がある。
一度、図書館で椅子に座ったまま寝落ちした彼の鼻先にボールペンを突き出した時なんか……「ぷっ」て小さな音立てて吹き出してた。
怒りのツボはもっと分かりやすい。彼自身の怠慢や無気力に対する自己批判が火種になる。数学のテストで赤点ギリギリだった日の帰り道
「……数学ぐらい真面目にやらないとT大なんて夢のまた夢だよ?」と私があえて厳しい口調で言った瞬間の彼の表情。
額に浮いた血管が目に見えるようでゾクゾクしたわ。もちろん後でちゃんと慰めたけどね。飴と鞭はバランスが大事。
泣きのツボは逆に難しい。彼が泣くなんてほとんどない。でも一度だけ……体育祭の練習で膝を怪我した時、痛み止めの湿布を貼ってあげた後の感謝の言葉に滲む涙。
あれは本物だった。プライドが高くても弱さを見せる瞬間、そこが彼の一番脆い部分だと確信した。
そして、快楽のツボ。これに関しては私とミサキで徹底的に研究してきた。
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裏路地の壁に背中を預ける平。呼吸はすでに荒く、ズボンの前側が不自然に膨らんでいる。金曜夜の街は人々の喧噪で賑わっているけれど、ここだけは別の世界みたい。
「平……ほら、出して」
私が低く囁くと、彼の喉が小さく震える。ベルトを緩める手が微かに震えている。彼自身もこの発作に抗えないことを知っているんだろう。私もミサキも何度も体感してきたけど、この状態の平は制御不能な獣そのものだ。
チャックを下ろした途端、熱を持った肉塊が跳ね上がるように現れる。既に透明な粘液が鈴口から滴り落ちそうになっている。私は迷わず右手でそれを握りしめた。
「あっ……!」
平が喘ぐ。この段階で彼の脳内はおそらく一点に集中しているはず。快感を逃がす出口を探す思考で埋め尽くされていて、外界の音も光も遠ざかっていく――ちょうど今のように。
私はもう片方の手で自分の上着の裾をたくし上げながら、彼の胸板に顔を近づけた。
「まだ落ち着いてないのに……勝手に出しちゃダメだよ?」
わざと息を吹きかけながら左乳首を指の腹で押し潰す。同時に口腔に侵入させた舌で右乳首の輪郭をなぞるように舐め回す。
「うぅ……あぁっ……」
平の体が跳ねる。全身の毛穴が開いたような感触さえ伝わってくる。私は両脚の間に跪きながら、彼のペニスの根本からカリ首まで一気に唇で覆い込んだ。
これが彼の弱点――3点同時責めだ。視覚情報の遮断。聴覚の集中。触覚の倍加。さらに呼吸まで制限される状況下で与えられる直接的刺激は、脳が処理しきれない量の快楽信号となって脊髄を駆け巡る。
「じゅるっ……じゅぽっ……」
吸い込む音と共に彼の体液が口中に広がる。塩辛さと僅かな甘味が入り混じった独特の匂いが鼻腔を満たす。この瞬間だけは私も陶酔する。支配と被支配が逆転する一瞬――彼が私の捕食対象となる愉悦。
「東っ……!」
耐えきれず叫ぶ彼の声。もう限界だろう。私は喉奥深くまで咥え込みながら舌先で裏筋をこすり上げた。そこに追い討ちをかけるように左手指で肛門周辺を軽くなぞる。
「!!!!」
声にならない叫びと共に熱い飛沫が放出される。何度も脈打つペニスの震えを感じ取りながら私は迷わず嚥下していく。ごくり。ごくり。胃の腑に落ちる白濁液が喉を通る際の妙な熱感……これが私たちの儀式の証明だ。
「はぁ……はぁ……」
肩で息をする平の頬に汗が滴る。しかしそれも束の間、再び硬度を取り戻し始めた剛直が私の顎先に当たる。
「まだ……全然足りてないよね?」
立ち上がりながら見下ろす私。彼は焦点の合わない目でこちらを見上げる。そこに宿るのは恐怖ではなく期待――そして諦念だ。この状態になった以上、最後まで付き合うしかないことを彼自身が知っているから。
「じゃあ次は少し趣向を変えよっか」
右手で彼の顎を掴み、唇を押し付ける。強引に舌を挿入させるディープキス。彼の歯列をなぞり、唾液腺を刺激しながら同時に左乳首を抓り上げる。
「ふっ……んんっ!?」
混乱する呼吸。私は片手で彼のペニスを軽く扱きながら耳元で囁いた。
「ここ外だよ?誰か女の子が来ちゃったらどうするの?」
言葉責めが始まる。平はこういうシチュエーションに極めて弱い。社会的羞恥と性的興奮の同居――これは麻薬だ。私は続けた。
「こんなにペニスを固くして……その女の子まで犯す気なの?」
「そ……そんなわけ……」
言い訳しようと開いた口を指で塞ぎながらしゃがみ込むとペニスにしゃぶり付く。二度目の方がむしろ早い。口内に入った時点で既に亀頭が膨張している。私は根本から強く吸い上げながら喉を窄めた。
窒息寸前の狭小空間で破裂寸前の欲望が爆ぜる――
「ごぼっ!?」
喉奥に叩きつけられる二射目。最初よりも濃厚な粘度を持った精液が食道を流れ落ちていく。反射的に咳き込みそうになるのを堪え、静かに飲み干す。目の前の彼は崩れ落ちるように壁にもたれ掛かった。
だがここで休ませてはいけない。発作は単独では鎮まらない。
「はぁ……はぁ……まだだよ、平」
私の口元に残った白い筋を舐め取りながら告げる。平の目が怯えるように震えた。
「あと1回……いや、私が満足するまで終わらせない」
再び跪くと彼の両脚を抱え込んだ。三度目の挿入はより深く――喉全体を使った吸引で迎え入れる。苦しさもあるけどそれ以上の充足感が全身を支配する。彼を支配しているという感覚が脳内麻薬となって溢れ出す。
(平……あなたを救うのは私とミサキだけ)
その言葉を胸に刻みながら舌を激しく動かす。彼の太腿が痙攣を始め、喉の奥に新たな熱が放たれた瞬間――
(ほんと、平って可愛い。可愛い。可愛すぎる)
私は精液を飲み下しながら、心の中でだけ告白する。大好きだよ、平。ずっと愛してるよ。あなたの全てを受け止める存在になれてよかった。
吐き出された三度目の白濁が静かに胃に落ちる音と共に、私の中にも何かが満ちていくのを感じた。夜風が吹き抜け、二人の匂いを掻き消していく。しかし痕跡はここにある――私の体内と記憶と愛情という器に永遠に刻まれて。
「終わった?お姉ちゃん?」
路地の入口からミサキの声。相変わらずタイミングが良い。私は立ち上がりながら微笑んだ。
「うん。次の週末はまた交代制だね」
平は床に崩れ落ちたまま放心状態。ミサキが彼の顔を覗き込んでクスクス笑う。
「お兄ちゃん、まだ生き返ってないよ?」
「大丈夫。すぐに元気になる」
私は平の頬に軽くキスを落としてから立ち上がった。星空を見上げる――この背徳的な充足感と共に。
(もっと知りたいな。まだまだ平の知らないツボがあるはずだもの)
私たち姉妹の観察は続く。どんな条件下でどんな反応を見せるのか、どこまで踏み込めるのか……すべてを網羅したい衝動が尽きることはない。
それが愛情表現だと信じて疑わない限り。
「さあ、帰ろうか」
三つの影が並んで歩き出す。誰よりも深い理解と歪んだ愛情を携えて。