タイラズマ+1(元カノ→妹) ~3人の愛と欲~ 分割版 作:eronosuke
夕闇が忍び寄る公園で、平が呆然と立ち尽くしていた。目の前には二つの歪な影――東と、泣き腫らした顔で俯く浅川ミサキだ。東の細長い指がミサキの華奢な手首を鉄枷のように固定している。ミサキは抵抗する気力を完全に喪失し、ただ引きずられながら震えるだけだった。
「……東?」
平の声には困惑と微かな恐れが滲んでいた。東はにっこりと笑いかける。その笑顔はいつも通り眩しいのに、なぜか底なし沼のような深淵を感じさせた。
「待っててくれてありがとう。これが『プレゼント』だよ」
「何を言って……」ミサキが抗議の声を発しようとした瞬間
「うるさいな」
東の声が唐突に低くなった。同時に掴んだミサキの腕に更に力を込める。ミサキが小さな悲鳴を上げた。
「平、そこに立って。まずは見るのがあなたの役目」
「おい、東、もうやめろよ。こんなこと意味ないだろ」
「意味はある。とってもね」
東はミサキを引き摺るようにして公園内の古びた公衆トイレへ向かった。平は追いかけざるを得ない。扉を開くと、カビ臭い湿った空気が鼻をつく。黄色く汚れた便器が並ぶ薄暗い空間に三人の足音が反響した。
「ここ……学校近くなのに人少ないんだよね。秘密の穴場なの」
東が囁くように言った。その口調にわずかな郷愁と憎悪が混じっている。
「……私にはここでの記憶があるの。中学の時、男に無理やり押さえ込まれて……」
彼女の声が一瞬だけ途切れた。ミサキが怯えた顔で見上げる。東は嗤った。
「でも今日は違う。私が主導権を持つ番。さあ、脱いで」
命令と共に、東はミサキの制服の襟元を乱暴に引っ張った。ボタンが一つ飛んでタイル床に転がる音が響く。ミサキは息を飲み込んだ。
「やだ……本当にやめ……」
「冗談よね? アタシ、言ってなかったけど……男の人となんて……」
ミサキの声が裏返る。涙で濡れた頬を両手で覆い、必死に顔を背ける。その仕草があまりに脆く、あまりに滑稽だった。東の顔が突如、歪んだ。
「……処女?」
東の声音が一変した。低く、粘つくように響く。薄闇の中、彼女の瞳が獣のように輝いた。
「ふふ……ふふふふふ! 最高じゃん!」
突然の哄笑がトイレ全体に反響した。ミサキが後ずさりするが壁に阻まれる。東が覆いかぶさるように接近した。
「なら尚更だよ? 中学時代の平は純真だったんだから。あなたの純真を穢せるなんて……神さまも粋なことするわね?」
「やめて……お願いだから……」
東の動きはまるで機械的だった。指を突き立てた瞬間、ミサキの体内で何かが裂ける感触があった。鋭い悲鳴が上がる。血がタイルに滴る。
「ほら」東は指にまとわりついたものをミサキの前に突き出した。「これで嘘つき卒業。本当に処女じゃなくなったね」
「痛……い…やだぁ……」
東の指が容赦なく動き続けた。内部を探るように蹂躙する。
「ねぇ分かる」東の声は感情を欠いたままだった。「あなたがさっき処女だと自白した時の私の気持ち」
ミサキはもう痛みと恐怖に声も出せず、歯を食いしばって耐えている。東は指をさらに深く押し込んだ。
「あなたの初めてを平に捧げたくなかった。わかる? もしそうなったら……」
彼女の瞳が仄暗い熱を帯びた。
「平の心に一生あなたが刻まれちゃうじゃん。そんなの許せない。あなたが処女を捧げたのは私、東紫乃よ」
東はミサキの制服を引き剥がすように脱がせた。ブラジャーのホックが弾け飛ぶ。彼女の胸は確かに東が嘲笑った「貧相なもの」だった。
「あなたのこのガリガリの体でもね」東は冷笑しながら乳房を掴む。「使い道はあるんだよ。例えば……」
ミサキの肩がびくりと震える。
「平はどう思う?中学時代に『ブタ』って呼んでいた子が、今やこんな風に無残な姿を晒しているのを見て」
平の目が曇った。中学時代の鏡に映った肥満体の少年。あの日以来、彼は真っ直ぐな笑顔を見せなくなっていた。それでも彼は生き延びた。東がいたから。
「お前が……」
裸で啜り泣くミサキを前に、平の股間が硬くなっていく。矛盾していた。かつて自分を否定した女。その破滅の光景が奇妙に扇情的なのだ。
「フフ……」東が耳元で囁く。「私の身体とこいつの身体、どっちが好み?」
ミサキの嗚咽が止まった。平は正直に答えた。
「東だよ……」
喉が渇いていた。
「東の胸も、腰も、尻も……全部中学から見てた。ずっと触りたかった」
ミサキの絶望的な叫び
「あの時も!アタシと付き合ってた時期ですら!?」
「当たり前だろ」
平の声が冷たかった。
「お前と付き合ったのは強引だったから断れなかっただけ。俺が本当に惹きつけられていたのは……」
東の目に炎が灯る。
「最初から東だけだ」
その瞬間──東の全身が戦慄いた。言葉だけで絶頂に届きそうだった。彼女は平を抱き寄せ、荒々しく唇を奪う。舌が絡み合うたび唾液が糸を引く。ミサキの泣き声が遠くなる。二人だけの世界に沈んでいく。
「……東が欲しい」
平の囁きが東の耳朶を撫でた。
「このまま抱きたい。今すぐ」
東は微笑んだ。返事は要らなかった。彼女は既に下半身を解き放っていた。露わになった秘所が期待に潤っている。
「来て……」
二人の身体が重なり合った。肉と肉が擦れ合う音がトイレ内に響く。ミサキの存在など塵芥に過ぎない。東の嬌声が天井に跳ね返り、平の熱い吐息が彼女の肌を焼いた。
「もっと……強く……!」
東の爪が平の背中を抉る。血が滲んでも彼は止めない。欲望が理性を凌駕していく。揺れる双丘が汗ばみながら上下する。結合部から溢れる蜜が二人の脚を伝う。
「東……!」
「平……!」
名前を呼ぶたび快楽が増幅される。肉体以上のつながりがここにある。過去の傷さえ燃料にして燃え盛る激情。ミサキは何度も首を振り叫んでいたが、二人の鼓膜には届かない。絶望の中で彼女は膝を折った。
そして──絶頂が訪れた。同時に達した彼らの身体が弓なりに反る。熱いものが胎内に注ぎ込まれる。東は呻いた。意識が飛びそうになりながらも平を離さない。
「私……あなたのもの……」