女尊男卑な異世界で成り上がるためにはわからセックスが必要らしい 作:ベリーナイスメル/靴下香
キュリオ①
カッツォに抱かれるためシャワーを浴びるキュリオは、まるで生娘の心持ちだった。
「なん、で……?」
カッツォへ感謝の念があるのは本当だ、
確かに男とのセックスは経験がない。
だが誰かとベッドを共にする経験自体は多かった、そのほぼ全てがミーナ相手ではあったが。
だと言うのに、どうして。
「なんで、こんなに、き、緊張、してるん、だろ」
やや小ぶりな胸の膨らみを水が流れていく。
キュリオは訳もなくただそれを見送って、一緒にこの不思議な感情も流れて行かないかと期待していることに気づいた。
「……期待」
口にしてようやく緊張の陰に潜んでいたもう一つの何かに気づいた。
「あぁ、そ、っか」
乳首が、触れてもないのに勃っていたことに。
「ん、んぅ……♡」
軽く触れてみれば腰が軽くぴくりと跳ねた。
そうだ、自分は期待していたのだ、男とのセックスはどんなものなのかと。
「ふ、ぅうん♡ す、ご……びんびん、だぁ♡」
慣れた手つきで尖った乳首をこりこりと弄る。
かりかり♡ しこしこ♡ ぐにぐに♡ と。
ミーナが死んでから、あるいは殺してからほぼ毎日毎夜自分を慰めていることで磨かれた技術だ。
何処が一番気持ちいいのかなんて、十分に知り尽くしている。
「な、なさけ、ないのにぃ……はうぅん♡」
そしてこうも思っていた。
早く誰かにこの持て余した熱を解消して欲しいと。
そんな欲求不満を抱えてからでもあったのだろう、自分の身を使ってもいいなどと言えたのは。
「か、確認っ、かくにん、だか、らぁっ♡ あ、あたしのおまんこ♡ ちゃんと、使えるか、どうか、のぉ♡ んんぅっ♡」
まさか本当に性器に蜘蛛の巣がはられるわけでもないだろうに、キュリオにとっては魅力的な言い訳だった。
「ふ、あぁっ♡ あ、ついよぅ♡ ぐちゅぐちゅ、だよぉ♡ クリ、ちゃんも♡ びん、びんんぅ♡」
そうともはられているわけがない。
弄りはじめてから時間が経っているわけでもないのに、肉壺はずぐずぐに濡れていた。
クリトリスは乳首と同じかそれ以上に早く触ってくれとぷっくり腫れている。
「す、しゅごっ♡ こんなの、こんな、のぉ♡ すぐ、しゅぐぅっ♡ ひんっ♡」
手淫の速度が上がる。
最早脚を伝っているのはシャワーなのか、それとも愛液なのか判別がつかない。
「はっ♡ はっ♡ しゅごいっ♡ オスをオカズにするのしゅごいっ♡ なんでっ♡ にゃん、でぇっ♡」
より深く奥を弄られるように脚を大きくガニ股に開き、舌足らずな言葉をだらしなく開いた口から零す。
ミーナが今のキュリオを見ればそれはもう絶望するだろう。
あまりにも無様が過ぎる格好に関してもそうだったが、何よりも、今は。
「か、っつぉ、さん――ひぐっ!?」
頭の中に、欠片もミーナのためという気持ちが無いのだから。
「あっ♡ しゅごいっ♡ カッツォさんっ♡ カッツォさんっ♡ 名前よぶのしゅごっ♡ お゛っ♡ オスおかずにするのっ♡ た、たまりゃないっ♡」
ぷしぃっ♡ ぶしぃっ♡
タイルの床をメス汁が叩いた。
空想にあるカッツォの肉棒を求めて腰がへこっ♡ へこっ♡ と誰にも見せられない軌跡を描いた。
ぐんぐんと高まっていくキュリオの中で煮られた何かは。
「イグっ♡ イっちゃうっ♡ カッツォさんっ♡ カッツォさんっ♡ イグッ♡ イグイグイグ――イ、っくぅううっ♡♡♡」
キュリオの中にあった、オスへの嫌悪感を焼き尽くし、本当の意味で準備を完了させた。
「随分と念入りなシャワーでしたね?」
「……いわ、ないで。久しぶり、だから、えと」
「あぁ、失礼しました。その、俺も待ちきれなかったもので」
「カッツォ、さん、も?」
努めて、だろう。
カツオは内心で長いシャワーの理由にあたりをつけてニヤニヤと笑っていたが、それをおくびにも出さず性スキルを磨くとは言え申し訳ないといった体で、バスタオル一枚を身に纏ったキュリオを出迎えた。
「そりゃあ、こんなキレイな人を相手に出来るんです。緊張もしますよ」
「そ、そう、なんだ。カッツォさん、も、なんだ、ふ、ぅん」
露骨に安堵の表情を見せたキュリオに対して、まだだ、まだ笑うなとカツオは自分を諫め座っていたベッドから立ち上がる。
「な、なに?」
「いえ……抱きしめても、良いですか?」
「あ……う、うん。もち、ろん」
とは言え、カツオ自身も探り探りではあった。
キュリオは攻略可能キャラクターではない、無いが故にどういったプレイが好きなのかがわからなかった。
イメージの中にある、気だるさを見せながら雑に処理してくるなんてものと今があまりにもかけ離れていたから、ひとまず普通というモノから試みている。
「……あ、った、かいね」
「はい。それに、いい匂いがします」
「や、やだ、そんな、嗅がない、でよ」
「無理なことを仰る」
如何な女尊男卑的な世界とは言え、やはり体格だけで見るのなら男のほうが大きい。
頭一つ分程度身長が大きいカツオの目の前には自然とキュリオの髪があった。
「あ、ぅ」
「ほんとに、いい匂いですから」
「……そ、ぅ、なんだ」
抱きしめ合ったことでカツオの既に勃起しているモノがグリグリとキュリオの下腹部に押し付けられる。
(こ、れが……おちん、ぽ……♡)
違う、まったく違う。
普段使っている一人遊びアイテムとも、ミーナと使ったことのある双頭ディルドやペニスバンドとも。
肉感が違う、熱が違う。
お前を犯してやると、ずくずく伝わってくる。
「あ、のね?」
「はい」
キュリオは終わると思った、直感した。
これを受け入れてしまえば、もう二度とミーナを想えないと理解した。
「これ、は、ナシ、でもいい、かな?」
「……えぇと? すみません、何分初めてなもので具体的に教えてもらえないと」
「あ、あぅ」
カツオは口角が持ち上がりそうになるのを堪えきれず、恥ずかしそうな気風を装い上目づかいに見上げてくるキュリオから顔を逸らす。
「こ、の……カッツォさん、の、おちんぽ、を。あたしの、おまんこに、いれちゃうのは、な、なしで」
さて、カツオは心の中でガッツポーズをした。
とは言え見せられない、しかし堪えられないのを誤魔化すために。
「では、せめてキスは、許してもらえますか?」
「き、きすっ――も、だめ」
「そう、ですか」
ここまで都合よく物事が運ぶことにカツオは神へ祈りを捧げたい気分ではあったが、やっぱり何とか残念そうな顔を作り、キュリオへと見せつける。
「で、でもっ! え、えと、その……そのほか、なら、なんでも、していい、からっ」
「なんでも、ですか」
「う、うん。カッツォさんが、磨きたいと思ってるの、なんでも、いいから……あたしも、断らない、から」
「じゃあ、例えば……フェラ、とか」
フェラチオの言葉にキュリオは生唾を飲み込んだ。
重ねて、嫌悪感は既にない。
むしろ何故だろうか、キュリオの頭には舐めさせてくれるという言葉の変換が行われていて。
「え? キュリオさん?」
「ん……し、したこと、ないから、きもちくできない、かも、だけど……カッツォさんが、してって、言ってくれるのなら――は、ぁむ」
「お、おぉ……」
静かにその場へ跪き、仁王立ちするカツオの股間へとキュリオは口を寄せた。
ドーモ サクシャ=サン デス
一応こちらには本編のほうであって然るべきにも関わらず全年齢に落とし込むため省いたシーンを連載します。
また、ハーメルンでのみIFルートや全年齢版エンド後の後日談(エロあり)もこちらで連載を続けると言う形になります。
ただ、本編で全年齢が故に書きたくても書けなかった性的表現を遠慮することなく扱う、いわば統合版(R18)をソリスピアあたりで連載しようと思ってますので、準備が出来たらまたご案内させてもらえたらと思います。