女尊男卑な異世界で成り上がるためにはわからセックスが必要らしい 作:ベリーナイスメル/靴下香
アイリ①
アイリという女は己の正義に基づいて80点を取り続ける女である。いや、これはより事実という真実に基づいて述べかえるべきだろう。
アイリという女は決して満点を取れない女である。
「っ……♡ ふ、ぅ……♡ ふー、ぅ♡」
「おいおい。まだ、何もしてねぇんだけどな? アイリちゃん?」
土下座したままアイリは身を震わせる。
こうしてひれ伏すという行為だけで快感を覚えるなどサティアを前にした時ですらなかった。
ぴくぴくと身体を不規則に震わせ、まだ
「も、もうしわけ、ごじゃいません……♡ だんな、さまぁ……♡」
そうだ、期待だ。
過ちを正してくれる、即ち己の信じる正義をより正義へと近づけてくれることに期待が溢れて止まらない。
「……ふぅん?」
「ひ、ぁ……あぁ♡」
アイリの様子へカツオはにやりと笑い、椅子へと座った。
特別設定として記されていたわけではない、ただその様子から一つの理解を得たような気がしたのだ。
そう、重ねて言おう、アイリは決して満点を取ることが出来ない。
「
だから、100点満点を取ることができる存在に許可されることで解放される。
自分ではどうやっても取れない満点であっても、誰かを通してならばその誰かを通して満点の自分に至ることができるのだ。
「っ!!」
許可の言葉にアイリは勢いよく身を起こし、椅子へと腰かけたカツオの足元へと滑り込んだ。
口淫のやり方などわからない、したこともない。
だが欠片も不安はなかった、これはカツオという己を遥かに超えた存在が許した行為なのだ、やれと命じられた行為なのだ。
「はっ♡ はっ♡ はっ♡」
アイリの手は震えている、カツオが履いているズボンのチャックを上手く降ろせない。
だが決して未知に対する緊張や不安が故にできないわけではなかった。
「おいおい、随分と浅ましいな? 今の顔、見せてやりたいよ」
「だ、だって♡ だってぇ♡ も、申し訳ありませんっ♡ ですがわたしは♡ アイリ、はぁ♡」
「いいって。あぁいや、違うな? それでいい、そのアイリを見たかったし、気分が良い。すっげぇ、滾るよ」
「あ――はぁあぁあっ♡♡♡」
許しが重ねられた、アイリに僅かほどに残っていた理性が焼き切れた。
認められるとはこれほど気持ちが良いのか、承認されるということはこれほど幸せなのか。
カツオの前へ平伏していた時とは比べ物にならない快楽がアイリの身体に迸った。
そのおかげか手の震えはピタリと止まった、滾ると仰って下さった相手をこれ以上お待たせしてしまうなど、あってはならないと。
「ごりっぱ、です♡ だんな、さまぁ♡ す、てきぃ♡」
スムーズに降ろされたチャックからカツオの逸物が勢いよく飛び出て、アイリの鼻先をかすめる。
ぴちゃりとわずかにアイリの顔へ先走り汁が飛び散り、香る淫臭に目を蕩けさせた。
「いいぞアイリ、良い表情だ。今すぐにでもぶち込みたくてたまらなくなる」
「はい……♡ はいぃ……♡ して♡ してください、だんなさまぁ♡」
カツオの手のひらがアイリの頬へと慈しむように添えられる。
その手へとアイリは頬ずりしてはいつでもどうぞと口を開け、舌を妖しく伸ばす。
「だけど、アイリ? 使われる事と奉仕することは違う。わかるか?」
「もうし、わけありません♡ どうか、どうか♡ 教えてくださいご教授ください♡ 愚かな私に、ぃ♡」
ここに至りアイリは満点を取りたいが故にという思考を消した。
あるのは新たな主、カツオにより気持ち良くなっていただきたいという一点のみで。
「嗅げ」
「ふ、ごっ♡」
それが叶うだろう鼻に押し付けられたカツオの肉棒を、心底愛おしく思えた。
「すんっ♡ すんっ――ん、あぁっ♡」
頭にまで突き抜けてくる男の香り、オスの匂い。
「どうだ?」
「く、っさぁ♡ こ、これっ♡ だめでしゅっ♡ ちゅよしゅぎますっ♡ すんすんっ♡ あはぁ♡ オスッ♡ だんなしゃまっ♡ だんなさまの、かおりぃ♡」
鼻先が先走り汁でぬるぬるとなっても、アイリはなお擦り付ける。
「だめです♡ らめらめっ♡ き、危険物っ♡ こんなの嗅がせて頂けたのならっ♡ おんなはみんなだめになりゅっ♡ メスッ♡ ただのメスになってしまいしゅっ♡」
「そうか」
「はいっ♡ すんっ♡ すぅううっ――♡ あたまにょにゃかっ♡ だんなしゃまでいっぱい♡ おかしく、にゃるっ♡」
形のいいアイリの鼻筋が歪む。
歪んでなお擦り付けるのを止めない、あるいはやめろと言われてもやめられないだろう。
だって、そう。
カツオなら、新しき遥か高みとして仰ぐ、主なら。
「良いぞ、なっても。なれ」
「~~~~っ♡♡♡」
許してくれる、そうあってもいいと、それがいいと。
「イ――ック♡ イキましゅっ♡ だんなしゃまの匂いでっ♡ オス臭アクメッ♡ いただきましゅっ♡♡♡ よろしいですかっ♡ よろしいですか、あぁっ♡」
「いいぞ」
「ありがとうございますっ♡ ありがとうごじゃましゅっ♡ すぅうううっ♡ ひ――♡♡♡」
仰け反りそうになる身体を押さえつけようとするが、難しくて。
「しょうがない、なぁ」
「っ!!」
(あ、たま……ほんと♡ おかしく、なりゅぅ♡)
カツオに後頭部を押さえつけられた瞬間、アイリはマジイキを無様に決めた。
「わかったか?」
「ぁ……♡ ひ、ぁ♡ も、もうし、わけ♡ ありま――あい、りに、はぁ♡」
快楽に焼き切れた脳ではわからない、カツオが何を指してわかったかを聞いているのか。
「お前はもう、俺のモノだ」
「ひっ――♡♡♡」
文字通りの宣告は、アイリにとっての福音そのままで。
「あぁ、だったらマーキングもしとかねぇとな」
「へ、ぁ……♡ あ、あ、あぁっ♡」
「ほら。受け取れ」
カツオは緩く自分のモノを扱き、アイリの顔へと。
「んんんんんっ♡♡♡」
白濁液をぶちまけた。