※この作品はR-18です。

裏切られたSランク冒険者の俺は、愛する奴隷の彼女らと共に奴隷だけのハーレムギルドを作る   作:柊咲

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第10話

「いきなり利口になるのか……だがまあいい。とりあえず二人の名前を聞いていいか?」

「あっ、まだ名乗ってなかったか。あたしはサナ」

「わたしはルナです」

「サナとルナか。随分と若い冒険者だが、いつから始めたんだ?」

「まだ半年くらいしか経ってないよ。あっ、あたしたちは双子で、一六才だから」

 

 

 やっぱり双子だった。

 クリーム色の髪を後ろで一本に結んだ髪型をしてるのがサナ。

 肩まで伸びたクリーム色の髪に、クリッとした大きなグリーンの瞳を隠した前髪を持つルナ。

 

 

 

「職業はサナが聖術師で、ルナが魔弓士か?」

「そうだよ。見えるでしょ」

 

 

 

 サナは聖教者らしく、二の腕を出し、足首まで伸ばした白色の生地の服に、全体が透けているシースルー生地のベールを羽織った格好。

 見た目は大人しくて清楚っぽいが、話したり笑ったりしたら快活なイメージしか感じない。

 

 

 

「わたしも、見えますでしょうか?」

 

 

 

 ルナは逆に、性格と服装がぴったり合っていた。

 全体的に暗い色合いの服装で、動きやすきようにピタッと肌にフィットした素材の生地。辺りが暗くなったらルナの姿が見えなくなってしまいそうだ。

 そして双子らしく、髪型以外はそっくりだ。

 一五〇ほどの背丈。発展途上の胸は、全くないわけではなく年相応の大きさだ。

 

 

 

「とりあえず、魔物と戦いながら教えるから、俺達のクエストに付き合ってくれよ?」

「クエストって討伐?」

「だな。報酬はあげられないがいいか?」

「もちろん、報酬は大丈夫だよ。あたしたちは強くなれればいいからね」

「よし、じゃあ行くか」

 

 

 

 サナとルナは前を走る。その表情は楽しそうに映った。

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 

「よし、今日はこれぐらいにするか」

 

 

 

 ゴブリンの討伐、そしてモルフォルの捕獲クエストを終えた頃には、すっかり辺りは暗くなっていた。

 

 

 

「かなり時間が経ってしまいましたね」

 

 

 

 討伐よりもかなり時間がとられてしまったのは、エギルが全くといっていいほど役に立たなかったからだ。

 

 

 

「すまないな、捕獲クエストはやっぱり苦手のようだ」

「いえいえ、サナさんとルナさんが一生懸命に頑張ってくれましたから、そこまで大変ではなかったですよ」

「そうだな」

 

 

 

 二人はクエストを一生懸命にとりくんでくれた。少し子供っぽく、モルフォルを追いかけてたが、それでも力を貸してくれたのは間違いない。

 だから帰り道、前を走る二人にエギルは声をかける。

 

 

 

「それじゃあ、戻ってご飯にするか」

「ご飯!? あたしたちも食べていいの?」

「当たり前だろ、手伝ってくれたお礼だ」

「やったね、サナ。久しぶりのご飯だよ」

「いやー、これはラッキーだね。ささっ、早く戻ろう!」

 

 

 

 二人は楽しそうに前を走っていく。

 そして、冒険者の野営地に戻ってくると、テントの前で焚き火を囲んで肉を焼く。

 

 

 

「いやー、すっごく美味しいよ、エギルさん!」

「美味しいです、すごく美味しいです、エギルさん」

「別に構わないさ。モルフォルの捕獲では助かったしな」

 

 

 

 まだ少ししか行動を共にしていないが、二人がエギルに抱いていた警戒心は薄れていた。今ではエギルさんと呼んで、何かあったら質問してくるまでに心を開いてくれるようになった。

 

 

 

「それにしても、少し教えただけで随分と成長したな」

「ふぇ、ほう!?」

「サナ、ご飯食べながら返事したら、だめ!」

「ごめんごめん、ついね。それでエギルさん、本当にあたしたち強くなれた!?」

「ああ。四人パーティーだからかもしれないが、確実に実力は付いてきてるはずだぞ」

「四人だからか……戦闘中にエギルさんが言ってたけど、やっぱ二人じゃ無理?」

 

 

 

 サナとルナは二人では強くなれない、それは二人の職業がどちらも後衛だからだ。

 

 

 

「無理ではないが、必ず限界は来るだろうな。普通の二人パーティーなら、どちらか一方が魔物の攻撃を防がなきゃいけないんだが、二人はお互いを守れるような前衛職業じゃないからな」

「……そっか、そうだよね」

「もしゴールドに余裕があるのなら、どっちか職業を変えてみたらどうだ?」

 

 

 

 職業を身に付けるには、職業訓練所と呼ばれる施設で職業を習う必要がある。

 少し値は張るが、ゴールドを払えば今の職業を使う為に必要な聖力石を返納して、別の職業の力を身に付ける聖力石を手に入れることができる。

 だから片方が前衛職業になれば、このまま二人で冒険者を続けることは可能だろう。

 だが二人は顔を見合わせてから、申し訳なさそうな表情をした。

 

 

 

「いや、エギルさんの申し出はごもっともだけど、それは止めとくよ」

「わたしたちは、この職業を身に付ける必要が、あるんです。だから、変えれないです」

「……そうか。じゃあ、もっと強くなる必要があるな。お互いが後衛でも問題ないほどの力を身に付ければ大丈夫だ」

「うん」

「はい」

 

 

 

 二人は再び明るい表情で力一杯頷くと、勢いよくお肉を頬張った。

 

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