裏切られたSランク冒険者の俺は、愛する奴隷の彼女らと共に奴隷だけのハーレムギルドを作る 作:柊咲
朝日が昇り始めた時間。ヴォルツ王国の城内には静かな時が流れていた。
今日の朝食当番だったエレノアとセリナが全ての準備を終えた頃――。
「セリナ、わたくしはみなさんを起こしてきますので、エギル様を起こしてきてくれますか?」
「ん、わかったよ」
エレノアはこの王城内で寝てるサナやルナ、それにフィーや華耶たちを起こしに行き、セリナは二階にあるエギルの私室へ向かう。
「エプロンは脱いでいこっかな」
昨夜は色々とあり、寝る時間が遅く寝坊してしまったセリナはネグリジェにエプロンという軽い服装で朝食の準備をしていた。エギルを起こしに行くついでにエプロンを脱いでエギルの寝室へと向かう。
自分だけがエギル一人を起こすという楽な役割を与えられて不思議に思うセリナ。だが、エレノアが他の者を起こして、その者と手分けして起こしに向かわせるのだろうと解釈する。
「まっ、早くエギルさんを起こして私もエレノアを手伝いに行こうっと」
──そう、エギルの寝室の扉を開けるまでは思っていた。
「エギルさ……」
扉を開けた瞬間に感じる部屋中を包み込むような温もり。
その部屋の奥のベッドでエギルは眠っていた。
昨晩、この部屋で二人で激しい運動をしてそのまま眠ったのが原因だろう。熱のこもった空気に心地よさすら覚え、どれほど激しくて濃く求め合ったのか、それが思い出として蘇る。
「……エギル、さん」
小さな声で呼びかけるが反応はない。というよりも、セリナは起こす気がないのだろう。ゆっくりとエギルへと近づいていく。
呼吸を荒くさせながら、エギルに近づくほどに、主にエギルの股間から鼻を刺激する匂い──セリナの大好きな香りがする。
以前にも同じことがあった。
みんなでビーチへ行った時はエレノアたちに気づかれ止められた。けれど、今日は邪魔されない。少なからず彼の温もりを堪能する時間はある。
「エギル、さん……」
セリナは彼の足下から布団の中へと侵入する。薄手のネグリジェが擦れて音を鳴らすが、彼は寝息を立てたまま起きる様子がない。
セリナの身体が足下を抜け、太腿を這い、最も香りが包まれてあるであろう部分へ到着する。
心の片隅に、みんなを起こすのをエレノア一人に任せた罪悪感はあるが、その気持ちも、朝立ちする肉棒に顔を近づけるとすぐに消えてしまった。
──もう、我慢できない。
エギルたちとクロネリア・ユースから戻ってきて、我慢する日々が続いていたセリナ。
決して性欲が強いというわけではないが、それでも、エギルと繋がるのは幸せで、できればずっとそうしていたいと思っていた。
けれど、そう思ってるのはセリナだけではない。
エレノアたちって同じ気持ちだろう。エレノアはいつもエギルにべったりしており、フィーは戻ってきてからエギルに甘えるようになり、華耶は夜な夜なお酒を交わしながらエギルと何処かへ消える。
サナとルナも、母親が目を覚ましたことによって苦しみが少しだけ解消され、いずれはエギルと一つになりたいと思うだろう。
そうなれば、更にエギルと二人っきりで愛を育む時間は失われていく。別にみんなとの生活は嫌ではない。むしろ一緒がいいと思ってる。けれど一人の女性として、エギルの一番になりたいと思う気持ちが失われたことは今まで一度としてない。
だから、この機会を逃したくはなかった。
「……この匂い、やっぱり……好き……」
チャックを下ろして取り出した肉棒からは、セリナの大好きな蒸れた匂いがする。そしてセリナは、カリ首の部分に鼻先を付け大きく鼻から空気を吸う。
「……ここ、いい」
エレノアのことを悪く言えないほどに、今の自分の表情は変態なのだろう。そう思っても止められない。
セリナは布団の中の真っ暗な世界で、目の前の肉棒へ舌を伸ばす。
少しだけ汗ばんだそれに舌を這わせると、ビクンと大きく反応して、セリナは起きたのかと心配になり動きを止める。
だがすぐに寝息が聞こえると、再び肉棒を舐め始める。
縦にゆっくり這わせ、全体を唾液で濡らすようにして味わっていく。
夢の中でも微かに刺激があるのだろうか、肉棒は何度も大きく反応している。けれど起きないことを知って、セリナは口淫を続けていく。
「……夢の中で、私としてることを想像してくださいね……?」
小さく声を漏らすと、セリナは今まで以上に自分が興奮してるのがわかった。
これまで正攻法でしかエッチをしていない。エギルが起きていて、彼が主導権を握って。だが今は違う。眠っているエギルを襲っている。夜這いをしてるようで興奮してくる。
そんな自分の興奮を表すように、セリナは竿を舐めていた舌を先端へと移動させる。
尿道から我慢汁を舌先ですくう。無味無臭なのに、これが精液と同じ液体だと思うと、下半身が疼いてくる。
セリナは亀頭を軸にグルリと舌を回転させて舐めると、匂いの詰まったカリ首の部分を重点的に味わっていく。
舌を動かす音も、荒くなった吐息も次第に大きくなっていく。起こしてしまうかもしれない、そう思っても止まらない。
──むしろ、起きてほしい。
主が寝てるのにフェラをしてる奴隷にお仕置きしてほしい。激しく肉棒を突いてこの下半身の疼きを快感に染め上げてほしい。
ドMではないけれど、今だけは起きてお仕置きが欲しかった。
だからセリナは、大きくて硬くなった肉棒を咥えていく。
口一杯に頬張らないといけないほどの大きいそれを、唾液で濡らした唇が滑り、どんどん奥へと誘っていく。
自分から咥えてるのに、無理矢理に挿れられてるような圧迫感がある。最初は違和感しかなかった口淫も、回数を重ねるごとに慣れていき、どんどん大胆な行為に変わっていく。
もっと奥に。喉奥に触れるぐらいに肉棒で満たしたい。そう思って咥えていき、顔を上下に動かしていく。
唾液と我慢汁が溢れた口の中でビクンと肉棒が震えると、セリナには笑みが零れる。自分の奉仕で感じている。そう思うと、もっと喜んでほしいと動きが更に激しくなっていく。
布団の中という外の音が聞こえない空間では、いつも以上に大きい水音が響く。
その卑猥な音を耳にしながら、口内でエギルの肉棒を扱く。すると、セリナの右手は、自分の濡れた秘部へと無意識に吸い込まれていく。
指先で陰唇の割れ目をなぞると声が漏れた。
いつもエギルの荒くなった声を聞いていて自分の喘ぎ声は意識していなかった。けれど今は、はっきりと淫らな水音と共に自分の甲高い声が聞こえる。
自分の感じている声をはっきりと聞くのは初めてかもしれない。こんなにも、可愛い声で鳴くのかと赤面してしまった。だからといって、口の動きも自慰の動きも止まらない。止められない。勝手に動いて、求めているのだから仕方ない。
──そんな時だった。
ふと、頭上に眩しさが生まれた。視線を向けると、笑顔の彼がこちらを見ていた。
「おはよう、セリナ」
慌てて肉棒から口を離すセリナ。
「お、おはよう、ございます……」
「随分と気持ちのいい起こし方だな」
「……ごめんなさい」
「いや、謝る必要ないだろ」
そう言って汗ばんだセリナの髪を、エギルはクシャクシャとして笑う。
その顔を見て、恥ずかしさもあるのだが、どこか起きてくれて良かったという気持ちがあった。
なにせここからは大きくて硬い肉棒が快楽に変えてくれるのだから。
「いつから、起きてたんですか……?」
「そうだな、実は部屋に入ってきたときからな」
「それって……」
ニヤッと笑うエギルを見て、セリナは頬を膨らませてわざとらしく拗ねてみせる。
「最初からじゃないですか、もう……私って気づいてました?」
「当たり前だろ。声もしたし、それに……セリナはカリ首の部分をよく舐めるからな」
「それ、なんだか私が変態みたいじゃないですか……」
「違うのか?」
「……知りません」
内心では、行為の癖によって相手が自分だと気づいてくれたことが嬉しかった。
けれどそんなことを口にはできず、恥ずかしそうに顔を背けながら、ゆっくりとエギルの身体の上へと這っていく。
「……どう、します? このままだと、辛いですよね?」
顔を近づけながら問いかけると、エギルは「そうだな」と口にする。その表情はどこか楽しげで、この先に何をするのか、何がしたいのか、彼は理解してるようだった。
セリナはネグリジェのスカート部分のヒラヒラを捲り、濡れた膣口をエギルの肉棒に触れさせる。
「……お仕置き、しますか? 朝からこんなに大きくした私に」
自分からしたいと言えないのは、顔を見ながらおねだりするのが恥ずかしいから。だからエギルからしてほしいと、ぬちゃぬちゃと愛液を垂らす膣口に肉棒を擦ってアピールする。
「そうだな、お仕置きはしないとな」
その言葉に心の中で喜ぶセリナ。だがエギルは、枕元にあったタオルを手に取り、
「いつもと違った感じでな」
それを、セリナの目元全体に覆う。
一瞬で視界を奪われたセリナは不安そうにエギルの身体にしがみつく。
「エ、エギル、さん……なんで目隠しなんか」
「ん、お仕置きだからな」
「お仕置きって……んっ……エギルさん、み、見えないのに……ああっ」
真っ暗な視界のまま、エギルの大きな手がセリナのお尻を撫でる。不意打ち気味に撫でられ声が漏れる。視覚が奪われて、いつも以上に全身が敏感になってるのだろう。エギルの手の温もりしか感じられない。
「このままするぞ」
「ま、待って、エギルさん……ふあっ!」
耳元で囁かれながら、肉棒が膣内へと挿入されていく。
大きくて硬い異物。それはいつも味わっていた肉棒なのだが、感じ方はいつもと全然違っていた。
どこを通り、どこに擦れ、どこを突かれてるのかがはっきりと感じられる。それに、エギルの顔が見れないから、いつも以上に膣内へと意識が向く。
「あっ、んんっ、はあ……エギル、さんっ……これ、外し……んんっ!」
「外したら止めるが、いいのか?」
耳元で囁かれる言葉はエギルの声なのに、今はいつもよりどこか雰囲気が違う。普段の優しい口調よりは、こちらの反応を楽しんでるSっ気のある声だった。
そんな彼の上に乗ってセリナは、お尻を掴まれながら前後に揺れる。
「い、やっ……顔を見ながらが、いい、ですっ」
この言葉は本心だ。けれどこの目隠しされながら激しく肉棒で突かれる状況に、いつもより興奮してる自分がいる。
セリナはMではない。虐められて快感を覚えたりしない。けれど、視界を奪われながら、屈強な身体の上で、エギルの声を感じながらすることに興奮していた。
「そんなこと言って、膣内は俺のを締めつけてるぞ? 興奮、してるんだろ?」
「ち、ちがいっ、んん……ッ!」
エギルはきっとこの状況を楽しんでいる。セリナの恥ずかしくなっている顔を見ながらするのを。それはきっと、セリナ自身もそうされるのをいつも以上に感じているのに気づいてるからだろう。
ベッドが軋む音。全身を撫でられる大きなエギルの手。耳元で囁かれる、愛する彼の声。その目に見えない全てが、セリナをいつも以上の快感へと引きずり込んでくる。
「あっ、はあっ……そ、そこ、突かれるの……気持ち、いい……っ!」
セリナは見えないエギルの身体へ唇を這わせ、首筋へ、そして耳元で伝える。
「いい、です……いつもより全身が敏感で……エギルさんの、おちんぽ、気持ちいい、ですっ……」
「じゃあ、もっと激しくしてやるよ」
「は、はい……ッ! 見えない私を、激しく──」
──コンコン。
認めて気持ち良くなろうとしたとき、不意に、扉がノックされる。
──コンコン。
それも二回。二人で別々に扉をノックしているようだった。
見えないセリナにも誰か来たのはわかった。息を潜めるように、セリナは口元に手を当てる。
「……誰だ?」
エギルが扉へと声をかける。
エレノアたちだったら笑って誤魔化そう。別にこれで咎める彼女たちではない。むしろ、他の彼女たちもコソコソと隠れてしてる。
だから、
「エギル、朝だよ」
「エギル、起きてください」
だけど扉の先からノックした声の主は絶対に気づかれてはいけない、大切な妹であるクロエとシロエだった。
「入るよー」
目の前にはいないとわかっていながらも、セリナは一瞬にして布団の中に隠れた。
その判断が功を奏した。クロエとシロエは許可する前に部屋へと入ってきた。
すぐに目隠しを外そうとしたのだが動揺してるセリナの優先事項は、ここに自分がいないと思わせるように息を潜めることだった。
「どうしたんだ二人とも?」
エギルの声は意外にも冷静だった。
「うん、エギルを起こしに来た」
「ああ、後で向かうよ」
「ダメです、すぐに来てください」
「どうかしたのか?」
「エレノアさんが、おねえちゃんがいなくなったって」
自分のことが話題に上がり、鼓動が更に激しくなる。
「セリナが?」
「そう、みんなは少ししたら戻ってくるって言ってたけど、心配だから……」
クロエがしょんぼりした声を発して、心配かけて申し訳ないと思ったが、
「そしたらエレノアさんが、エギルさんの部屋の前で待ってたら戻ってくるんじゃないかって。よくわからないけど、そう言ってました」
エレノアへの恨みがましい気持ちが込み上げてきた。
おそらく彼女はセリナがここへ来て、二人が性行為に及ぶことを予想していたのだろう。だから一人でエギルの部屋へ向かわせ、自分は他のみんなを起こすと言ったのだろう。
嵌められた。そう思いながら、ここからどうするかセリナは考えていた。
「そうか、じゃあ俺も着替えたら向かうから、少し外で待っててくれるか?」
エギルが機転を働かせてくれた。これで、今の繋がった状態を妹に見られることはない。セリナは安堵しつつも、お預けかと少しだけ悲しく思う。
「一緒に探してくれるの?」
「ああ」
「わかった!」
「どれぐらい待てばいいです? 五分ほどですか?」
シロエに聞かれ、エギルは少し考えてから答える。
「十分くらいだな」
「十分ですか……随分と着替えが長いですね?」
「まあな。少し準備したいことがあるんだ」
「わかりました。では外で」
「ああ、待ってる間、すまないが廊下の絨毯を変えてきてくれないか?」
「ん、あのボロボロになってたやつ? あれってお昼にサナとルナがするって言ってたよ?」
「早いうちがいいんだ。頼めるか?」
二人は了承して部屋を出て行く。それに安心したのか、セリナは布団から顔を出す。
「エギルさん、ありがとうございました。危うく気づかれるとこでした」
「いや、いいさ」
「まったく、エレノアは……」
セリナは目元を覆うタオルに手をかけるが、それを、エギルが止めた。
「まだ外すなよ?」
「えっ、でも」
肉棒が再びすっぽりと膣内へと侵入し、
「……んあっ!? エ、エギル、さんっ……ダメっ……」
膣内を動き始める。そして、下から突き上げるように腰を動かすエギルは、耳元で悪魔の囁きをする。
「……あと十分でイかせないと、二人が戻ってくるぞ?」
それだけを聞いて、セリナは全てを察した。
「も、もし、かして……このまま」
「あまり声は出さない方がいいぞ。二人が廊下にいるんだからな」
それを受け、セリナは口元を手で抑える。足音は聞こえない。そこにいるのか、それとも代えの絨毯を取りに別の部屋へ行ったのか、それはわからない。
ただ声を出せない状況なのは理解できる。それなのに、エギルはセリナの敏感な膣奥をズンズンと責めてくる。これで声を出さないのは無理だ。セリナは首を左右に振り小さな声で訴える。
「む、むり、ですっ……声、出ちゃいます、から……」
「もしかしてこのまま射精せずに終わるのか?」
腰を突き上げていた動きが止まると、セリナを襲う快感が薄れていく。それが寂しくて悲しくて、どこか切ない気持ちになっていく。
それにエギルは何も言わず、動こうともしない。
「だ、だって……聞かれたら……」
「そうか。まあ、セリナを困らせたくないしな」
そう言って、肉棒が少しずつ膣内から抜けていく。満たしていたモノがなくなっていき、無意識に膣内がキツく肉棒を締めつける。
そして、エギルが耳元で伝える。
「……このバレるかバレないかを、一緒に楽しみたかったんだがな」
「それは……」
「セリナも、興奮してるんじゃないか?」
クロエとシロエが扉の前にいるかもしれないという不安と、エレノアたちに隠れてエギルを独り占めする背徳感。それらがセリナを興奮させているのは事実。そして、ここで終わりたくないと思っているのも事実だ。
だが、声を我慢できる自信はなかった。
このまま二人で激しく愛し合いながら快楽を共有するか、このままお預け状態でいるか。セリナは抜けていく肉棒を膣奥へ戻すように腰をゆっくりと、刺激を与えないように落としながら小さな声で伝える。
「せ、せめて……目隠しは、外していいですか……?」
目隠しがなくなれば少しは安心できる。視覚が回復すれば、いつ二人が近くに来てもわかる気がした。だが、
「それを外したら、お預けだな」
エギルは許可してくれなかった。そして再び、肉棒が抜かれていく。
「このままセリナを抱きたいんだ」
髪を撫でられ、背中を撫でられる。全身が震えて上半身を大きく仰け反らせるセリナ。まるで全身が性感帯に変わったかのような自分の身体に困惑しながらも、刻一刻と抜けていく肉棒の感触を、放したくなかった。
そんなセリナにはもう、正常な判断ができなかった。
「……エギルさんの、バカ」
愛液を漏らす膣内へとセリナの言葉に反して、摩擦や抵抗も生まず、にゅるっという音を鳴らしながら膣奥まで誘う。、セリナは喘ぎ声を我慢して、腰を上下に動かした。
「そん、なのっ……んあっ……我慢、できるわけない、ですっ……すぐ、射精させてあげます、からね……」
ベッドがギシギシと鳴らし、肌と肌が触れ合う音が響く。クロエとシロエが扉の前にいないか不安になるが、それをさせまいと、エギルが耳元で囁く。
「セリナ、気持ちいいか?」
エギルの声が心地いい。セリナは何度も頷きながら、布団から上半身を出して頷く。
「は、はいっ……いつもより、きもちいいっ……ですよっ、んんっ……エギルさんは、どうですか?」
「ああ、気持ちいいぞ。セリナの表情も可愛いしな」
そう伝えられて全身が熱くなる。
エギルの肉棒を自分から腰を動かして求め、淫らに目隠しした姿を妹たちには見られたくない。甘く漏らす声も聞かせたくない。
声を我慢して、ベッドを軋む音を最小限に抑える。
だけど少しずつ、セリナの正常な感覚はエギルと絡み合う快楽によって失われていく。部屋の中には、欲望のままに求め合う音が響く。
「んっ、はあ……っ! エギルさんの、おちんぽっ、ああっ……おちんぽがっ、奥を、ずんっ、ずんって突いてっ……気持ち、いいっ……これ、好き……っ!」
声に出すとより肉棒をお腹の辺りではっきりと感じられる。
──射精、させたくない。
気持ちよくさせたいのに、絶頂させたくない。そんな矛盾が生まれた。ずっと、ずっとずっと、嬌声を我慢することなくこのままエギルに抱かれていたい。
何も考えずに、ただ、エギルの温もりを味わっていたい。そう感じて汗ばんだセリナの全身を、エギルの温かく大きな手が触れられる。
「そんなに大きな声を出して大丈夫か?」
その声を聞いて、セリナはすぐに快楽の渦から抜けて現実に戻される。
「ダ、ダメっ……だ、だけど、気持ちいいのっ……腰が、止められない、の……っ!」
永遠に快感を味わっていたい。けれど妹たちには、大人の女性へとなった自分の姿は見せたくなかった。
だけど我慢しようと思ったときに限って、エギルが、下から上へと腰を突き上げ肉棒を奥へとねじ込んでくる。
真っ暗闇な視界の中でもわかるエギルの温もり。厚い胸板に手を置き、微かに漏れるエギルの声と何度も味わってきた肉棒が与える快感。それら全てがセリナを絶頂へと誘い、いつも以上に乱れさせる。
扉へと向けていた意識も、今となってはもう何も感じない。ただただエギルを求めていた。
「──誰かがそこの廊下を通ったな」
エギルが言った。笑みを含んだ声に、セリナの動きが止まる。
「や、やだっ……聞かれちゃう……」
「ああ、聞かれるな。セリナの感じてる声を。それに気づいたら、きっと中に入ってくるな」
エギルの手が頬を撫でる。温かく優しい手のひら。それを愛しく思ったが、すぐに離され首筋を通って上半身へと向かう。
「じゃあ、止めるか?」
肩に手が触れ、乳房を優しく揉まれる。腰の動きを止めてもそれだけで、セリナの閉ざした唇は意識に反して開き切ない声が漏れ出る。
「……だめっ、です」
「聞かれるのも見られるのもか?」
エギルはどう駄目なのか知っているのだろう。腰を微かに動かし、乳房に触れた手が乳首を摘まむ。
その瞬間、電流が前進を駆け巡ったようにビリビリと感じた。
こんな状態で止められない。ここで止めたら、次にできるのは今日の夜か、もしかしたら次の日になるかもしれない。そんなの堪えられない。それにだ。
「エギル、さん……私のこと、好き……?」
「ああ、好きだ」
「私の膣内に、いっぱい射精したい……?」
「ああ、したい」
顔を見れなくても、エギルが心の底からそう言ってくれてるのがわかる。エレノアでも、他の彼女たちでもなく。今ここで、自分を求めてくれている。
「んっ、はあっ……じゃあ、いい、ですよっ……」
セリナは止めていた腰を動かす。
ぬちゃぬちゃと接合部から淫らな音が響くと、全身が熱くなっているのを実感する。
──今ここで、エギルと最後までしたい。他の誰でもなく、自分がエギルのことをイかせたい。
まだ身体を重ねていない、サナやルナでもなく。
シュピュリール大陸で愛を育んだ、フィーでもなく。
同じく国を守るべき存在である、華耶でもなく。
エギルの代理としてヴォルツ王国を守った、エレノアでもなく。
自分がエギルを気持ちよくさせたい、今は他の彼女たちではなく自分だけを見てほしい。
セリナはそう思い、声も物音も気にせず、エギルの怒張した肉棒を膣内で扱く。
「あっ、はあっ……私を……私だけを、見てっ……エギル、さんっ……」
布団から全身を出して、セリナは一心不乱にエギルに跨り腰を振る。目隠しされながらどんな淫らな姿で自分が腰を振ってるのかわからないのは、せめてもの救いだった。
露わになった乳房を縦揺れさせ、口を半開きにさせ、涎を垂らす自分を見たら、きっとここまで乱れることはなかっただろう。
「セリナの乱れた顔は、いつ見ても綺麗な顔をしてるな」
乳房を大胆に揉みしだくエギルも下から上へ、セリナの膣肉を掻き分け肉棒を突いてくる。
「やっ、恥ずかしいからっ……言わない、でっ……」
そう口にはしていても、本心では嬉しく思ってしまう。
初めて曝け出した快感に溺れる顔。これからもエギル以外にこの表情を見せることはない。そんな自分を見て綺麗だと、エギルは言ってくれた。
「エギルさんっ……もう、イクんですよねっ……?」
膣内で更に大きくなる肉棒を感じて、今までの経験からエギルが射精しそうなのを理解した。
そして、セリナも自分の身体に異変を感じ、何かくると思い、それが絶頂だとわかり腰を激しくさせる。
「ああ、そろそろ、出すぞ……」
この幸せな時間が終わってしまう。それが悲しくもあり、早く膣内に熱くて濃い精液を吐き出してほしいとも思う。
「いい、ですよっ……一緒に、イって……私を、イかせてっ……!」
エギルの両手が腰に当てられ掴まれる。そして、今までよりずっと激しく、膣奥にある子宮を叩くように肉棒が突かれていく。
「あっ、ああっ、んはあっ……気持ち、いいっ……もっと、もっともっと、おちんぽで突いてっ! めちゃくちゃにしてっ! も、もっと……私の膣内を味わって!」
セリナはクロエとシロエに気づかれるのではにかという不安すら気にせず叫んだ。
──他の彼女たちじゃなくて、今は私だけを愛して。
そう言いたかったが言えない。きっとそれを口にすれば、全員を平等に愛すると心に決めたエギルを困らせてしまう。
だけどセリナは、荒々しく腰を突き動かすエギルの頬に手を触れながら、
「私を……妊娠、させてくださいっ!」
平等に愛されてるから文句は言わない。自分以外と身体を重ねないでと言わない。自分だけを愛してとも言わない。
ただ一つだけ願っていいのであれば。
──誰よりも先に、自分にアナタとの愛の形である子供をください。
セリナの声は届いたのか、それはわからない。けれどエギルはセリナの膣内のずっと奥、子宮口へと肉棒を突き挿れた。
「ああ、ここに出すぞ!」
ズンズンと力一杯に子宮の入り口を叩かれながら、セリナは嬉しそうにしながら、何度も頷いた。
「は、はいっ……はいっ……っ! んっ、はあ……っ! き、きてっ……きてきてっ! 私を、妊娠させてっ! エギルさんの妻にしてぇっ!」
エギルは勢いよく、求めていた最高の快楽と子種を、セリナの膣内へと吐き出した。
「んああああっ! きてるっ、エギルさんの精液、いっぱい、注がれてる……っ!」
何度も何度も射精される精液を膣内で感じて、セリナもまた、腰をビクンと大きく反応させ絶頂した。
真っ暗だった視界が一瞬にして真っ白になるほどの快感。セリナは腰を仰け反らせた。
「ああ、きて、る……エギル、さんの……私の膣内で、びくびく跳ねてるっ……!」
暴れる肉棒から溢れ出る精液。それを感じていると、目隠しが片側だけずれ落ちた。
「エギル、さん……」
片目から見える視界に映ったエギルを見て、幸福感を胸の中で感じていた。そして、セリナは力なく、エギルの身体へと倒れた。
「はあ、はあ……気持ち、よかった……」
「ああ、俺もだよ。いつも以上に乱れてたな?」
「エギルさんが、虐めるからです……」
「嫌だったか?」
そう尋ねられ、セリナは髪を耳にかけ、エギルに口づけをする。
「……ちゅ……イヤなわけ、ないですよ……エギルさんを、いつも以上に感じられて幸せでした」
「そうか。俺も、セリナが感じる姿を見れて嬉しかったよ」
「良かった……」
舌を絡ませながらキスをして、互いに絶頂の余韻を楽しむ。
熱気が充満した室内。ベッドから落ちる布団。汗ばんだお互いの身体。
そして、ベッドの隣に立ってこちらを見てにっこりと微笑むエレノア。
疲弊してまどろむセリナは、少ししてハッと気づく。
「な、ななな、なんでエレノアがここにいるの!?」
扉を開けた音はしなかった。入ってきたのに全くセリナは気づかなかった。
そして、エレノアはセリナを見ながら楽しげに笑みを浮かべながら首を傾げた。
「セリナの考えはお見通しです。というより、廊下中に喘ぎ声が響いてましたよ?」
「えっ、うそ!? そんなに声は……」
出していないわけがない。いつからか声を我慢することを止めたので、セリナのエギルを求める嬌声は遠くまで響いていただろう。
「ちなみに、私を妊娠させての辺りからここにいました」
「ちょ、そんなときから、見てたってこと……!?」
「ええ、見てました。……そうですか、セリナも目隠しプレイにハマってしまったのですね。それは良かっ──」
「──良くない! も、もう……エギルさんも、いるなら教えてくださいよ……」
自分のあられもない痴態をエレノアに見られ、心の底からの願いを聞かれ、セリナは恥ずかしくなって、涙目を浮かべる。
「すまないな。ここで止めたくなかったんだよ」
頭を撫でられながら言われて、
「も、もう……だけど、言ってほしかったです」
セリナは拗ねながらも、エギルの首元に唇を近づけ、肉棒を膣内に挿入したまま。まるで、エレノアにどれほど愛し合っていったのかを見せつけるようにエギルに身体を預けていた。
「それに、エレノアがクロエとシロエをここへ近づけないようにしてくれたみたいだぞ」
「そうなんですか……ありがとう、エレノア」
エレノアが気を利かせてくれたお陰で、妹たちに恥ずかしい姿を見られなくてすんだ。それに対して感謝をする。エギルの身体に自分の身体を触れさせながら。
「……ええ、構いませんよ」
それでは着替えて朝食にしましょうか。
エレノアがそう口にして終わるだろうとセリナは予想していたが、エレノアの笑顔はいつもと少し違った。
「セリナ、今日は随分と乱れてましたね」
「えっ、ま、まあ……エギルさんと同じこと言ってる」
「そう、なのですね……ですが、みなさん待ってますので、早くエギル様から離れてください」
「ああ、うん……わかってるんだけど、もう少しだけ余韻に浸りたいなって。ねっ、エギルさん?」
「ん、ああ、もう少しだけ」
「駄目です。早く離れてください」
ムスッとした表情のエレノアを見て、セリナもムスッとさせた。
「別に先に戻ってていいよ? もう少ししたら行くから」
「駄目です。そう言ってセリナ、またエギル様とするつもりなのですよね?」
「……さあ? だけど、エギルさんがしたいなら、私もしたいなって……あっ、もうおちんぽ大きくなってる。ふふ、したいですか?」
セリナはエギルへと視線を向ける。
「駄目です。するなら、今度はわたくしとです」
詰め寄ってくるエレノア。どこか様子が変で、セリナは少し考えて答えを導き出した。
「……もしかして、こうなることを予想してたけど、私が途中で止めると思って、その後にムラムラしたエギルさんとしようとか、思ってた?」
「……」
エレノアは答えない。
セリナにエギルを起こすように頼んだのはエレノアだ。そして、クロエとシロエをこの部屋に向かわせたのもエレノアだ。
もしかしたらセリナが途中で恥ずかしくなり、途中でお預け状態になったエギルとエレノアは、二人っきりになってセックスをしようという考えだったのだろう。
──いつも以上に野獣と化したエギルと濃厚な交わりをしたかった。
そして、エレノアの無言が答えだと思ったセリナは、勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、接合部に指先を触れながら彼女に伝える。
「残念でした。エギルさんの精液はもうたーっぷり注がれました」
溢れ出る精液を指ですくいながら、セリナは「ああ、溢れちゃった」とわざとらしく艶っぽい声をエレノアへ向ける。
「……なるほど、恥ずかしさを克服したと」
だが、そこでエレノアは反撃に出る。
「わたくしがクロエさんとシロエさんに話せばどうなるか……わかりますよね?」
「──ッ!?」
「どちらが主導権を握ってるか、わかりますよね?」
両者共に睨み合う。だが、エレノアは優しそうな笑みを浮かべる。
「ですが、わたくしのお願いを聞いてくだされば秘密にしてあげますよ?」
「お願い……?」
不思議そうにするセリナ。エレノアは部屋を出て行き、また戻ってきたときには、なにやら初めて見る服を持っていた。
「これを着ていただければ、秘密にしますよ?」
「それ、って……」
ドレスとは違った赤色を主体にした服は露出した部分が多い。というよりも服と呼んでいいのかすら不明だった。なにせ胸元を覆う部分はなく、秘部を隠す箇所は下着のように細く、足下は網状のタイツになっている。
そして、もう片方の手にはウサギの耳のようなのを持っていた。
「このバニーガール服を着て今日一日は生活していただきます」
「な、なんで、これ……い、いやよ! こんな……恥ずかしい格好」
「ふふ、恥ずかしいですか? さっきまで目隠しされながら乱れてたのに」
「そ、それは……というより、クロエとシロエの前でもこれ着るってことよね!?」
「ええ、そうです」
「それは駄目! 絶対に駄目!」
「では、クロエさんとシロエさんに、ここで何をしたか話してもいいのですか?」
「それは……というより、私がこの格好をして、エレノアにはなんの得もないわよね!?」
エレノアは少し考え頷く。
「はい、ありません。ただの嫌がらせです」
「嫌がらせって……でも」
恥ずかしい格好を妹たちに見せるのは嫌だ。そう考えていたセリナだったが、まだ膣内で感じられるエギルの肉棒が硬くなっているのを感じた。
「……もしかして、エギルさん……興奮してますか?」
そっぽを向いて小さく頷くエギル。
エギルはいつも、身体を子供のように反応させることが多い。興奮したら勃つという素直な身体なのだ。そんなエギルの反応を見て、セリナは頬を赤らめながら、彼の胸板におでこを付ける。
「……エギルさんが着てほしいって言ってくれたら、いいですよ?」
「……まあ、してほしいな」
「……もう一回。私の頭を撫でながら、言ってください」
エギルはセリナの頭を撫でながら、
「着てほしい」
はっきりと伝えた。だけどセリナはまだ満足していないのか、頭をすりすりしながら更に注文する。
「この格好したら、また、私のこと欲しくなります?」
「ああ、したくなる」
「うん、じゃあ、着る……エギルさんが興奮してくれるから」
セリナは満足そうにエレノアに伝える。そんな二人の甘いやり取りを見せられていたエレノアは、ふてくされたように頬を膨らませた。
「もう! もうもうもうっ! なんか違います! もっと恥ずかしがって、拒まれて悶々としたエギル様とわたくしが、このバニーガール服を着て濃厚で激しくて、獣のような交尾をしようと思ってたのに!」
子供のように不機嫌そうにするエレノアを見て、セリナは呆れていた。
「やっぱりそういう魂胆だったのね……。だけど、残念でした」
「いいです! 罰として、この格好を一週間ずっとしてもらいます。みなさんにも伝えてきます!」
「あっ、ちょっと、エレノア!?」
エレノアは待っているみんなのもとへと走っていく。
その後ろ姿を見ながら、セリナはため息をつき、エギルから身体を離す。
「まったく、エレノアの考えてることはわからないわ」
「そうだな」
セリナは膣内から肉棒を離すと、エギルに顔を寄せる。
「……あのバニーガール服を着たらエッチする。約束ですからね?」
「ああ、わかってる」
「今回みたいに一回じゃないですよ? 何回もしてくださいよ?」
「ああ、わかってる。それに、あんな格好をセリナがしたら、朝まで興奮しそうだからな。いいのか、止まらないぞ?」
おどけてみせるエギルに、セリナは嬉しそうに笑顔を向ける。
「はい、望むところです。どっちが先にできなくなるか、勝負ですよ」
「ああ、そうだな。それじゃあ、戻ろうか」
「はい。その前に……ちゅ」
ついばむように唇を重ねると、セリナはエギルの手を握り、
「私、今とっても幸せです……愛してます、エギルさん」
最高の微笑みを送ったセリナ。
──その後。セリナはバニーガール服を着せられた。
サナやルナには赤面され、フィーと華耶からは目を細められ、変わってしまった姉にクロエとシロエの悲しそうな視線が向けられた。
そのためセリナは、一週間ずっと恥ずかしそうに部屋の片隅で膝を抱えたまま過ごすことになったのは言うまでもない。