エマは、俺をイジメるのが大好きな子だ。
情けない姿を見たがるし、言葉でもよくなじってくる。おねだりをいつも要求してきて、言わないと何もしてくれない。
そのことが嫌なわけではない。エマが楽しそうにしてくれていると俺も嬉しいし、そこに愛情があることもわかっている。けれど男として、何も思わないわけではなかった。
だから今晩。ベッドのふちに腰かけたエマが内心ニヤニヤしてそうな嘲笑を浮かべて「何か、して欲しいことはある?」と聞いてきたとき、つい言い返してしまっていた。
「思うんだが、何かして欲しいのは君の方じゃないかな」
「え……?えっと、そんなこと……」
「我慢できなくて、俺の隣で自分でしちゃうのに?」
「うぅ……」
強気だったエマの態度が崩れて、その顔が一気に赤く染まる。その反応がとても可愛らしく、もっと恥ずかしがらせたくなってくる。
普段、エマが俺をイジメたがる気持ちがよく分かってしまった。これはなんだか、とても楽しい。
エマの前へと歩み寄り、うろたえる彼女の肩を掴んで軽く押す。ほとんど力を込めていないのに、まるで自分から倒れこんだかのようにその体は傾いて、ベッドへと沈みこんだ。
「あ、あの、先生……」
「申し訳なかったと思うよ。いつも俺がしてもらってばかりだったから。エマも性欲が溜まるよね」
「せ……性欲なんて、ボクは……」
エマに覆いかぶさるかのように、俺も膝を立ててベッドに乗る。彼女は逃げるように後ろに下がっていき、床に降ろしていた脚もベッドの上へと乗り上げた。
「でも俺は、君の嫌がることはしたくないんだ。乱暴に無理やりなんてしちゃいけないしね」
「そ、そっか……」
「だからエマ、君に確認しておきたいんだけど――」
両手をエマの横について、その体を挟み込む。俺の体で作られた影に包まれた彼女に対して、言った。
「何か、して欲しいことはある?」
「…………っ!」
俺が何を言わせたいのか察したのだろう。当然だ。普段は彼女が言わせていることなのだから。
エマは完全に追い詰められて、言葉を失っている。恥ずかしさのあまり何も言えなくなって、瞳がうるんでいる。
なのにその姿からは、彼女が期待しているのだということがありありと分かってしまった。
「あの……えっと……」
「うん」
「そのね……ボク……先生に、して欲しくって……」
「なにを?」
「うぅ……」
エマは一度言葉を詰まらせて、何を言うべきか躊躇っていた。俺の顔を見ていられないのか視線をあちこちに彷徨わせているが、逆に俺は彼女から一切視線をそらさない。
「先生。ボク、ね……?」
「なんだい?」
「ボク……」
「先生に、気持ちよくしてほしい、です……」
立場が、完全に逆転した。ゾクリと背筋が震える。普段俺を嘲笑っているエマが、今はこんなにも弱々しく、俺に対しておねだりをしている。
彼女のパジャマのボタンに手を伸ばす。昨日と違い、躊躇いなく外していく。手早く脱がして服を開くと、彼女の柔らかな膨らみが間接照明の明かりに照らされた。
「可愛いね」
「そ、そうかな」
「うん。すごく可愛いよ」
俺の単純な褒め言葉に、彼女は嬉しそうに少しだけ微笑んだ。その胸を両手で包み込み、上下左右に形を変えさせる。手の中の感触を楽しんだ後に、その乳首を指ではじく。
「ん……っ」
エマの体がピクリと震えて、その唇から吐息が漏れる。その反応に気をよくして、さらにいろいろな触り方を試してみる。
指先で転がしたり、つまんでみたり。乳首を強く押し込むと、柔らかな胸の中へと沈みこんでいった。
俺の動きの一つ一つに、彼女の体が反応してくれる。普段エマが俺を責める時の気持ちが分かってしまった。
楽しい。
「俺のこと馬鹿にしてたくせに、君も乳首は気持ちいいんだ」
「ボクは……お、女の子だから、普通のことだよ……」
「気持ちいいことは否定しないの?」
「それは、その……」
「それは?」
「あんっ……!」
数秒動きを止めた後、一度だけ強く乳首をはじく。それだけで声を上げる彼女の体は、まるで楽器のようだった。
「それでどうかな。気持ちいい?」
「う……うん……。ボク……乳首が、気持ちいい、です……」
彼女の言葉に広がる満足感。きっとこれは、愉悦というものなのだろう。今俺は彼女の胸を触らせてもらっているのではなく、彼女が言うから触ってあげているのだ。
ずっと守ろうと思い優しくし続けてきた少女に対して、感じたことの無い、攻撃的な感情があふれてくる。
でもそれも構わないだろう。今までは俺がエマにされてきたことをやり返すだけ。彼女もそれで気持ちよさそうにしている。
そんないくつもの理由が、俺の中のストッパーを全て消し去っていく。
片方の手を胸から外し、彼女の体を滑らせる。胸からお腹、下腹部へと移動するその動きに、その行先を察したのだろう。エマが静止の声を上げた。
「あっ、あの、待って……っ!」
その懇願を無視して、下着の中に手を差し込む。
エマの秘部は、すでに湿り気を帯びていた。
「もう濡れてるね」
「……っ!」
俺の指摘に耐えきれず、エマがとっさに自分の顔を隠す。追い詰められていく彼女の顔をもっと見ていたくて、その腕を掴み軽く引く。
「腕、どけて欲しいな」
「で……でも……」
「君の気持ちよくなってる顔をよく見せて」
エマの下着の中。尖った秘核を指先でたたく。高い嬌声と共にその腕から力が抜けて、蕩けた顔が俺の眼前に暴かれた。
さらにエマの突起を刺激していく。転がしたり、こすり上げたりするたびに、彼女の体はビクビクと震え、快楽の声を上げていた。
「あっ……んっ……んん……!」
「いつもは俺のこと馬鹿にしてくるけどさ、エッチなことしたいのは君の方だったんじゃないか?」
「そ、そんなこと、なっ……」
「甘い声で言われても、説得力ないな」
秘核への刺激はそのままに、別な指を割れ目へと伸ばす。その入り口を優しくなぞり上げるだけで、彼女の愛液が次々と染み出してきた。
エマが。あのエマが。今まで俺のことを痴態を嘲笑ってきたあのエマが。
今は俺にされるがまま、抵抗もできずに快楽に震えている。
彼女に壊され続けてきた雄のプライドが存分に満たされる。俺の指で気持ちよくなっている彼女のことをもっと責めたいと、そんな欲望が溢れてきた。
俺はこんな性格だっただろうかと思うほど、自分でも知らなかった男としての側面。醜いと思うほどの本性を、でもエマがしてきたことに比べたら別にいいかと思えてしまった。
「エマのほうから、何かして欲しいことはある?」
「は……んん……何か…って……あぁ!」
「君が気持ちよくなるためにして欲しいことを、君の口から教えてほしいんだ」
乳首と秘核を同時につまむ。エマの体が、一度大きく跳ねた後に再びベッドに沈みこむ。
「おねだりしてみて欲しいんだよ、君に」
「うぅ……」
彼女の姿を上から見下ろす。少女が俺の指先で気持ちよくなって、俺の命令に従おうとしている。その事実に、触れられていない俺の方まで性感が満たされるようだった。
「あのね、先生……ボク……か……噛んで欲しい……」
「噛む?どこを?」
「その……首筋、とか……」
「へぇ、それが君の性癖なんだ」
「せ、性癖とかじゃ……」
体を下ろして、エマの首へと近づいていく。目の前にある少女の肌が、触れなくとも体温を感じるほどにすぐそばにあった。甘い香りを放つ肌に耐えきれずに一度舐めると彼女から甘い声が上がる。
そんな嬌声を背景音として堪能しつつ、その首筋へと軽く歯を立てた。
「はん!あっ!ああ!」
反応は、劇的だった。彼女の声が一段階高くなり、乳首が固くなっていく。染み出すだけだった彼女の液体が、とろりと大きくあふれ出した。
その液体を潤滑液に、エマの中へと指先を入れる。それはあっさりと入っていって、彼女の穴は俺の指一本を抵抗なく受け入れていた。
びくびくと、エマの体が快楽に跳ねる。その動きで口が離れないように、少し強めに彼女を噛んだ。おそらく痛みすら感じるだろうその刺激に、彼女の反応がさらに激しくなる。
まるで肉食獣に噛みつかれる獲物のように、エマは今、俺に食われている。少女の小さな体が大人の体に組み伏せられて、どんなにその身を暴れさせても、逃げ出すことなんてできやしない。抵抗が完全に抑え込まれたままに、性的な部位に触れられている。
そのことに、エマは悦びの声を上げていた。
「先生……っ!あっあぁ!せん……せい……!!」
彼女の両手が、俺の頭を抱きしめる。それは愛しいものにすがるようで、そしてもっと噛んでと言っているようだった。
その動きにより強く歯が押し付けられると、口の中にほんの少しだけ血の香りが広がる。
エマの柔らかな胸を、手のひらで包んで揉みしだく。すっかり固くなってしまった乳首を指先で転がして、彼女の快楽を高めていく。
エマの性器に入れている指で、何度も抜き差しを繰り返す。まるでセックスの予行演習のように、彼女の中を柔らかくほぐしていく。
エマの体が跳ねるたびに、お互いの胴と足が触れて、こすれあう。そんなわずかな刺激すら、今の俺たちにとっては快楽だった。
「んっ!せんせい、ボク、も、もうダメ……っ!」
その言葉に、彼女も限界が近いのだと悟った。一度口を離して何か言おうかと思うものの、それよりも噛み続けることを優先する。
今はただ、俺の下で気持ちよくなってほしかった。
指の動きを早くして、一気に彼女を高めていく。予想される動きを封じるように、エマの足に対して俺の足を上から乗せた。
そして
「あっ、あっ、せんせい、イッ、ああぁ!!」
少女の体が、大きく跳ねた。そのせいで歯がより食い込んで、エマの体がもう一度跳ねる。
絶頂を迎えて震える動きを全身で感じながら、俺はエマの体を抑え込み続けていた。
数十秒ほど時間が経って、エマの体がようやく落ち着く。俺は彼女の上からどけて、寝転がる彼女の側に座る。情交で熱せられた俺たちの間に、涼しい空気が吹き込んだ。
エマはその衣服も乱れたままに息も絶え絶えと言った様子で、荒い呼吸が彼女の胸を上下させていた。
「エマ」
彼女の頭に優しく手を当てて、そのまま軽く左右に撫でる。それだけでエマは嬉しそうにふにゃりと笑ってくれた。
「気持ちよかった?」
「それは……えっと、その、気持ち、良かった、よ……」
照れ笑いを浮かべる彼女、その首筋には赤い歯型が浮かんでいる。少女に刻まれた俺の証に、再び雄の本能が疼きだす。俺の股間の物は、すでに大きくなっている。
大きくなって、いるのだけれど………
「ごめん……ボク、もう疲れちゃって……」
「あ、ああ。そうだよね。今日はもう休んでいいよ」
「うん……ごめんね……?」
力なく伸ばされた彼女の四肢を支えて、その衣類を整えていく。俺が好き勝手してしまった彼女相手に、無理をさせることはできない。そして今の彼女を放置して別の部屋で処理をするというのもなんだかが気が咎める。
結局俺は高まった興奮を静められないままに、悶々とした夜を過ごすこととなった。