俺の部屋を訪れたエマの腕を引き、ベッドへと連れ込む。ただそれだけで彼女はされるがままになっていた。自分が主導権を持っているときにはとても強気なのに、俺から動き始めるだけで今はこんなにもしおらしい。
もしかしたらずっと、彼女は俺が動くのを待って、誘っていたのかもしれない。かつてだったら思い上がりだと判断したその思考が、今は明白な事実だと感じられた。
手早く彼女の衣服を脱がすと、ベットの上に少女の全裸が転がった。
華奢な手足。小さな体。儚さと柔らかさを感じる肌が、間接照明のオレンジ色の明かりに照らされている。
「えっと、先生。無言で見られると、ちょっと恥ずかしいかなって……」
「そうはいっても、こういう時何を話せばいいのか……君がしてたみたいに、言葉で責めてほしい?」
「そ、それは……いや、ボク責めたりしてないし、あ、その嫌ってわけじゃ……」
あたふたと乱れる言葉を無視して、彼女の体へと覆いかぶさる。キスを落として乳首をいじると、それだけで彼女の体が跳ねた。
「エマ」
「んっ……う、うん……」
「好きだよ」
「そ、そっか。えへへ……」
胸に腰、腕などに、できるだけ優しく手を這わせる。彼女の体を愛撫して、その内側に熱をためていく。
徐々に吐息が荒くなり、甘い声が漏れだした。そろそろ次の段階へと思い、片方の手を彼女の下半身へと動かしていく。
その時にふと思った。そう言えばいつも手探りで触るばかりで、見たことは一度もなかったと。そう思って上体を起こし、手だけではなく体全体を移動させる。彼女の足元に腰を下ろすと、エマは膝同士が触れ合うほどに足を閉じて、顔を真っ赤に染めていた。
「あっ、先生、あのっ見られるのは、恥ずかしいというか……」
「エマだって普段俺のを見てるじゃないか」
「そ、そうだけど、でもっ……」
閉じられたエマの内またに手を差し込むと、エマの太ももに手のひら全体が挟まれた。そのむにむにとした柔らかさを感じながら外側へ力を込めてやると、渋々と言った様子で足が開かれていく。
そして俺の眼前に、彼女の秘部が晒された。
初めて直接見るその部位は閉じていて、柔らかそうな盛り上がりと共に切れ目が一本走っている。指で少しだけ開いてやると、隠されていた赤い粘膜が空気へと触れた。
エマは恥ずかしさのあまりに、何も言えないでいた。両手で隠した隙間から色を変えた肌をのぞかせながら、こちらを見ることもせずされるがままになっている。
その無防備な姿は、俺に何をされてもいいと、その体を差し出しているようにも見えた。
誘われるままに指を穴の中に差し入れ、染み出し始めた愛液をすくいとる。それを少し上の突起へと塗り付けると、エマの体が大きく跳ねた。
「あっ……はんっ……!」
ボタンを押すだけで反応するおもちゃのように、俺の動きとエマの動きが連動する。まるで彼女の体を支配したかのようで、黒い優越感が滲みだした。
まただ。また、思考が攻撃的になっている。その自覚があるのに、それを止めようとすら思わなかった。
だっていくつものこれでいいという理由がある。エマが喜んでいる。エマが誘ってきた。今も気持ちよくなっている。今までは俺がイジメられてきた。なら俺もしてもいいだろう。
いくつも、いくつも、いくつもあって、それら全てが俺の背を押す。
あふれ出した愛液を巻き込みながら、指を一本彼女の中へと潜り込ませる。少しだけ感じる抵抗に、力を込めて押し込んだ。第二間接あたりまで入れると、秘部全体が指をきつく締め付けてきた。
指を前後に動かすと、そのきつさがゆっくりと。柔らかくほぐれていく。抵抗していたはずの男の指を、彼女の性器が受け入れ始めていた。
「あっ!んん……!!あぁ……っ」
エマの反応がさらに大きくなる。自分の一番弱い部分を触れられて、悦びの声を上げていた。もう片方の手で彼女の内ももをなでさすと、その刺激だけで気持ちよさそうに体が跳ねた。
彼女は片方の手でシーツを掴み、もう片方の腕で目を覆っている。表情の一部を隠しながら口から声を漏らすその顔は、隠しているからこそ余計に淫靡なものに見えた。
いつもいつも、夜になれば生意気なことばかり言ってくる少女が、今は何もできず無防備なままに、俺にその身を委ねている。
だからもっと、もっと酷いことをしたくなる。
指を彼女の中で少しだけ曲げる。柔らかくなってきた少女の膣が、再び硬さを示してきた。痛かったかもしれないと思いエマの様子を確認するも、むしろ気持ちよさそうに全身を跳ねさせた。
そもそも噛んで欲しいと言ってくるような子なのだ。痛いことを、酷いことをして欲しいと、彼女自身も望んでいる。
指の動きを荒く、乱暴で、粗雑なものへと変化させる。彼女の突起を押しつぶすと、甲高い嬌声と共に彼女の性器が締め付けてきた。そんなエマの反応から、絶頂へと一気に登り始めたのだと察せられた。
「せん……せいっ……!あ!ん!ぁ……!」
「イキそう?……イッていいよ。エマ」
上から目線で許可を出して、彼女を快楽の中に落としていく。汗を散らしながら踊る彼女の体が大きくベッドから浮かび上がり、その時を迎えた。
「あっあっ……あぁ!!」
何度も小刻みに震えながら、エマの体は果てていた。まるでしゃぶりつくすかのように、何度も俺の指を締め付けてくる。
しばらくして彼女の反応が落ち着いた後に指を抜き取ると、その刺激だけで小さく声を上げていた。
エマの様子を見るといつの間にか目を隠していた腕は外されていて、焦点の合わない瞳で空を見つめたまま、荒い息を吐いていた。
(………もしかして、今日も俺はお預けかな?二日連続は辛いんだけど……)
とりあえずズボンがきつく辛くなってきたので、パンツとともに脱ぎ去った。刺激に飢えた俺のモノが、獲物を求めて飛び出してくる。
「ええっと、大丈夫か?」
「だい、じょうぶ……ちょっと待ってて……」
疲れ切ったエマの体を観察する。快楽の余韻に色づいた肌を、少女の汗が流れていた。
首筋には俺のつけた証。丸く綺麗な胸の先端では固くなった乳首が発情したことを示している。折れそうなほど細い腰は、彼女が俺よりか弱い存在なのだと強く感じさせていた。
そうして視線を下げたその先に、愛液に濡れたままの穴があった。
最初に見た時には綺麗に閉じていたはずの割れ目は、俺の指に侵入されたことにより今は少しだけ開いていた。その奥に、男を迎え入れる場所がある。
指を締め付けてきた感触を思い出す。きっとあそこの中に入れたら、すごく気持ちいいのだとそう思って――
気付けば、エマのもとへと近づいていた。
(いや、まて、落ち着け……)
理性が警鐘を鳴らしているのに、それが大事なことだと思えない。
本能が、俺の
(それはまずいだろう。まずいって……)
心の声をかき消すように、思い浮かぶのはエマの言葉だ。
――――我慢しなくていいよ。
エマの両足を掴んで、割り開く。
――――先生のしたいことをしていいよ。
エマの腰を掴んで、開かれた脚の間を進んでいく。
――――ボクが全部、許してあげる。
エマの顔を見る。逃げることも怯えることもせず、俺のことを見つめている。
――――先生は、何をして欲しい?
エマの穴へと、ペニスをあてがう。
(ダメなんじゃないだろうか。これは、ダメな気が……)
そこまで来て、ようやく動きを止めることができた。お互いの性器を触れ合わせた状態。それだけで感じる甘い刺激に耐えながら、どうにか心を落ち着けようと固まっていた。
興奮のあまり荒くなっている呼吸を、無理やり穏やかなものに変えていく。彼女の体から視線を外そうと上にあげると、エマの視線と眼があった。
その時、エマの口角がクスリと上がった。いつもいつも、俺の痴態をなじってきたその唇に、
――――やっぱり、先生にボクを怖がらせるなんてできないね。
そう、嗤われた気がした。
「エマッ……!」
頭が一気に熱くなる。思考が雄の獣性に支配されて、目の前の雌を犯すだけでいっぱいになる。
それでも、それでもと、残った理性のカケラからせめてもの言葉を絞り出した。
「痛かったら、言ってくれ……」
ギリギリで言った気遣いの言葉に、エマは照れと、期待と、情欲を込めた瞳で返事を返す。
「ううん。先生。………痛くして、欲しいな」
そして、俺の中の躊躇いは全てなくなった。
性器を少しだけ彼女の中に埋める。エマの腰を掴んで前に進むと、少しずつペニスが見えなくなっていく。
まだ先端しか埋まっていないのに、今まで感じたことの無い快楽だった。刺激によるものなのか、興奮によるものなのかも分からないそれが、脳の神経を焼いていく。
さらにその先へ進むと今までより強い抵抗がある場所にあたる。おそらくそこに、エマの初めての証があるのだろう。
体を前に倒して、一度だけエマにキスをする。彼女の肩に顔を埋めるようにして匂いを嗅ぐと、エマの両手が俺の背中へと回ってきて、受け入れるように抱きしめてきた。
腰に入れる力を、少しずつ強くしていく。処女の拒絶に対して力づくで押し込んでいって――ある時、急に邪魔がなくなって彼女の奥まで差し込まれた。
「あっ……!」
痛かったのだろうか。あるいは自分が処女を失ったことへの感傷だろうか。俺の耳元で、エマが一度だけ声を上げる。
俺のペニス全体が、彼女の中で締め付けられる。その快感に浸りながらも動かずに、初めての感触を味わっていた。
「先生」
「うん」
「大好き」
「俺も好きだよ」
「うん…………うん!!」
エマが強く、俺のことを抱きしめる。大好きな恋人と行うセックスは、性感と共に至上の幸福を与えてくれた。
大好きな子が、俺のことを受け入れてくれている。大好きな子が、俺のことを愛してくれている。大好きな子と、一つになっている。
気付けばゆっくりと、腰が動き出していた。彼女の中から一度抜いて、そしてもう一度中に入れる。抜いて、また中に入れる。そんな簡単な動きで、脳内麻薬が溢れてくる。
「んっ……う……」
エマの声は先ほどまでの快楽に満ちた声ではなく、少しだけ苦しそうなものだった。それも当然だろう。初めてでいきなり気持ちよくなれるはずもない。
それでも俺のために頑張ってくれている事実が余計に俺を興奮させて、俺一人が身勝手に気持ちよくなっていく。
初めてのセックスは、想像したよりも静かだった。エロゲのようなBGMはなく、AVのような大げさな喘ぎ声もない。初めての相手をどうにか気遣おうとする腰の動きは、腰のぶつかる音も、ベッドのきしみも鳴らさない。
静寂に満ちた部屋の中、聞こえるのは獣のようなお互いの呼吸と、苦痛に耐えるエマのうめき声だけだった。そんな小さな音を拾うために神経が研ぎ澄まされていって、その敏感な神経にエマの感触が流し込まれる。
「エマ」
「先生……」
お互いのことを呼びながら、交わりに夢中になっていく。頭の中がエマと快楽と腰の動きだけになって、それ以外が世界から消えていく。
そうして極限の感覚の果てが、俺のもとへと訪れようとしていた。
「出すよ」
「うん」
腰の動きを早くする。少しだけエマの体をいたわることを止めて、欲求の望むままに彼女の中を犯していく。
先ほどまで処女だった女の子の中に、乱暴にペニスを突きこんでいく。男としてのすべてが満たされた悦楽に満たされて、気持ちいいだけになっていく。
「出るっ……エマ、出っ……!」
「ねえ、先生――」
上り詰めて絶頂する。もう自分でもそれを止めることができなくなったその瞬間、エマが耳元で囁いた。
「アウトに、なっちゃうね」
その言葉に、水を浴びせられたかのように頭が冷えた。そう、これはアウトだ。言い訳しようもない事実に、急に理性が戻ってくる。
(あ……お、俺、なにやって……)
手を出さないと決めたはずだった。彼女はまだ15歳で、未成年なのだから。なのに今、彼女の中に自分のペニスを押し込んで、少女の体を犯している。ここ数日、流されるままに完全にそのことを忘れていた。
「先生」
俺のことを先生と呼ぶ言葉。それに彼女が小学生だったころを思い出す。頭に浮かぶその外見が、さらに俺の罪悪感を掻き立てる。
(ダメだ、まずい……っ)
今の状況が問題だと分かっているのに、腰を引くことができなかった。快楽に溺れて手放すことのできないその事実が、俺の自尊心を傷つける。
そして
「出して」
「あっあっああっ!」
ドクンと、体が震えて、エマの中へと汚濁が吐き出された。エマは俺の体を抱きしめて、優しく背中をなでている。
(これ……これ……避妊もしてない、のに……)
分かっているのに、それでも腰を引くことができない。もっとこの少女を汚したい。もっとこの雌を犯したいと、その欲望に従ってしまう。
その自分自身の罪深さが、かえって快楽を増幅させる。
(ダメだ、ダメなのに……気持ちいい……)
何度も腰を引かなければと思い、何度もペニスが脈動を繰り返す。あまりに長く感じられる罪と快楽の繰り返しによって
俺の頭に、悪いことが気持ちいいと刻み込まれてしまった。
■
お互いの体液を処理して衣服を整える。そのころには俺の頭は完全に冷静さを取り戻していて、自分のしたこと理解していた。
(やってしまった……15歳相手に……)
完全に理性が消えていた、状況に流されてしまった。いや、それはいつからだろうか。思い返せばもっと前から、俺は我慢するべきだったのだ。
「えと……しちゃった、ね」
俺の隣で、エマが照れ臭そうに笑っている。彼女に俺を責める意思はなく、むしろ嬉し恥ずかしと言ったところなのかもしれない。
『ごめん』と、そんな言葉が出そうになる。だがここまでしておいて謝るなんて、情けないことこの上なかった。
一体なんて声をかけるべきか、少しだけ悩んだ後、男として言うべき言葉を思いついた。
「エマ」
「……なに?」
「その、責任は、取るから」
俺の言葉にエマはパチクリと一度瞬いて、理解したのかはにかんだような笑みを浮かべた。
「そ、そっか。赤ちゃんできちゃうかもしれないもんね」
「うん。まあそうなったら、何とか頑張るよ」
「先生との子供か……できてるといいな……」
正直、それは困る。今の生活環境を考えれば子供一人分の負担は大きな不安要素だった。でも中に出しておいて出来てない方がいい、などというのはクズの発言に思えて、口をつぐむことしかできない。
(本当、やってしまったよな……)
後悔はしているものの、今までの自分の行動をかんがみれば、きっと次も我慢できないだろうことは予想がついた。悪いことが気持ちいいと、俺はもう知ってしまったのだ。
どう受け止めるべきか、どうするべきか。考えなければいけないけれど、それは明日にまわすことにする。
今はまだ、エマの体温と共に情交の余韻に浸っていたかった。