エマの魔法についての話はとても長くなった。600という数はあまりにも多く、それが何に使えるかを考察するとそれだけでも長い時間を使えてしまう。
話してる間に夕飯の時間になり、食事をとってそれぞれお風呂に入っても話せる話題はまだ尽きない。今もこうして俺の部屋で言葉を交わし、俺はエマの言葉を聞きながらノートにメモを取り続けていた。
その中で聞いた、実はエマは千里眼の魔法と幻視の魔法を使えていたという事実になんだかとても嫌な予感がしたが――とりあえずそれに関しては気づかなかったことにした。
とある魔法について詳細を聞き終え、ふと時計を見るとそこそこ遅い時間になっていた。この部屋に来てから、1時間ほどが過ぎていたらしい。
「もう9時か……今日はこのくらいにしておこうか」
「そうだね。全部の魔法を一度に話すのも大変だもん」
たくさんの魔法について記されたノートを閉じる。聞いた結果分かったことは、多種多様な魔法によって本当にあらゆることが可能だということだ。このままでは本当に俺のするべきことがなくなってしまう。それについても、何か考えておく必要があると思った。
とはいえ、それは今日すぐ必要なことではない。再び思索にふけりそうになった思考を頭を振って消し去った。
「明日だな……うん。残りは明日だ。今日はもうベッドに入ろうか」
「そうだね、えっと、それじゃあその……」
椅子から立ち上がった俺の袖口を、隣の椅子に座ったままのエマが掴んで小さく引く。
そして、言った。
「寝る前に……する……?」
恥じらいと共に口にされた可愛らしい誘いの言葉に、全身にぞわりとした警戒感が走る。
一瞬体が固まると同時に、急いで自分の内心を見つめ直した。
(大丈夫だ。動きを止めることができる。異常な性欲や、しなければならないという義務感もない。洗脳は……されていない)
実際、エマを安心させることができた以上、恐らくもう彼女が俺を洗脳する必要はないだろう。理屈の上ではその通りで彼女に悪意はないのだとしても、やはり自分の意思を捻じ曲げられるというのは恐ろしいものだった。
「先生?」
「ああ、いや、えっと……」
昨日も何もせずに寝たわけだし、もしまた断ったりしたらそれが習慣化しかねない。何せ明日や明後日になれば、洗脳への恐怖が消えるわけではないのだから。
そうして何もしないまま眠る日が続けば、再び不安になったエマが何を考えるか分からない。それに俺自身も、別にしたくないわけじゃない。
そう思い、悩み考えたうえで……つまり洗脳さえ封じればいいのだと思った。
「エマ。実は君にお願いしたいことがあるんだけど――」
断られるかもと思いつつ行った提案を、エマは笑って受け入れてくれた。
■
(うわあ、思ったよりも犯罪臭がすごい光景になっちまったぞ)
自身のお願いの結果を見て、まず最初に感じたのはそれだった。
洗脳を封じる方法は単純だ。何も喋れないようにすれば、それだけでいいのだから。だから今、エマはタオルを猿ぐつわとして口に噛まされ、発言を完全に封じられている。
ただし、洗脳が怖いから口を封じたいなどと直接エマに言うわけにもいかなかったため、建前として拘束プレイがしたいのだと説明した。ゆえに彼女の両腕は頭の上に上げられた状態で、両方の手首をタオルで結ばれていて自由に動かせなくなっている。
あとついでに、せっかくだから学生服に着替えてもらった。
そうして一切の抵抗ができなくなった高校生の少女が、間接照明のみの薄暗い部屋でベッドの上に転がされている。そんな犯罪現場が思い起こされる明らかにヤバイ状況になってしまったのだ。
(ま、まあ、これは魔女の魔法に対抗するために必要なことだから……)
エマの表情を見て恐怖や忌避感をないかを確認するも、そのような色は一切なくむしろ期待するかのような視線を向けてきた。
思えばそもそも、彼女は噛まれたりお仕置きされるような少し乱暴なプレイも好んでいた。それらはきっと、彼女が内心で俺に罰を与えられることを望んでいたからだろう。そんなエマにとって、拘束プレイはむしろ望む所なのかもしれない。
「エマ」
触るよ、と声をかけようとして直前でやめる。このプレイで優しくするのはふさわしくなく、むしろ乱暴にしたほうがいいのかもしれない。
予告もなく許可もないままに、制服に包まれた少女の胸わし掴む。その突然の行動にエマは身じろぎするものの、両腕を封じられた状態ではそれ以上のことはできなかった。
まるで本当に女子高生をレイプしているような気分だった。もちろん本当にそんなことやりたいと思ったことはないし、もしそうなったら罪悪感で勃たない気もするが、これは同意の上のプレイである。
だから遠慮することなく、この征服欲を満たすことができた。
余計なことを考えず、自身の望んだとおりに行動する。少女の胸に直接触れたいと思ったから、前振りもなくそのボタンに手を伸ばして、適当に一つ一つ外していく。ブレザーのボタンが外され、ブラウスの前が開かれ、フロントホックのブラジャーをずらした。
学生服を完全に脱がすことなく、半脱ぎのままでエマの乳房が晒される。それに再び両手を伸ばし、柔らかい感触を楽しみながら彼女の乳首を何度か弾いた。
「んっ……んんっ……」
その刺激にエマから声が漏れるも、タオルでふさがれた口からはくぐもった声しか聞こえない。まともに嬌声を上げることもできないエマの急所を刺激して、その感度を上げていく。それだけで簡単に、彼女の体に変化が訪れた。
「乳首固くなってきてるよ。気持ちいい?」
「んっ!んんん!!」
「気持ちよくないの?本当に?」
否定するように首を振るも、その体の反応は明白だった。息は荒くなり初め、体温も先ほどより高くなっている。
その状態を確かめるように、片方の手を彼女の下半身へと伸ばす。スカートの中へと侵入し、下着の中へと手を差し入れると、エマの割れ目はぬるりとした感触を返してきた。
胸と同時にその穴も刺激してあげるとエマの体がビクンとはね、さらに愛液が量を増した。
「エマのここ、凄く濡れてるよ。やっぱり気持ちいいんだね」
「んっ、んんっ!んっ!」
「男に縛られて無理やり触られるのがそんなに好きなの?」
語り掛けるたびにタオルで隠されていない箇所のエマの頬が、どんどんと赤みを増していく。鼻でしかできない呼吸音が、やたらと大きくなっていくのが聞こえた。
エマもこの状況に興奮しているのを確認し、さらに次の段階に進める。
ぐしゃぐしゃになったパンツを掴み、その両足から抜き取った。抵抗する振りだろうか、ほんの少しだけ力の込められた両足を無理やりに割り開くと、エマの小さな穴が俺の前に無防備にさらされた。
俺もまた自分の衣類を脱いでそこにペニスをあてがう。そして予告することもなく、一気に奥までエマの事を貫いた。
「んーー!んっ!んーーーー!!」
突然の刺激にエマの目が見開かれ、ビクビクと何度も体を跳ねさせる。俺もまた自分に一度に訪れた快楽を感じるとともに、エマの一番奥で動きを止めてその余韻に浸っている。
止まっている間も彼女は何度もその身を震わせていた。そんな様子をしばらく眺めた後、俺が動きたくなったから彼女の痙攣が止まるのを待たずに、ピストン運動を開始する。
容赦のない動き、それにもたらされる快楽に、エマの瞳が蕩けていった。
「んっ……んっ……んん!!」
「可愛いよ。エマ」
プレイにはふさわしくない素直な褒め言葉が、つい俺の口から零れ落ちる。それを聞いた途端、エマの体がひときわ大きく跳ねた。
「んんーーーーーーーっ!!」
絶頂を迎えたのだろう。拘束された状態で、俺の言葉一つで容易く気持ちよくさせられている。両手を頭上に拘束され縦長の姿勢になりながら、打ち上げられた魚のように何度も体を震わせる。
そんな姿もまた、可愛らしいと思った。
本当に可愛い、優しい、愛おしく、大切な、
世界の人類を滅ぼした、俺の恋人。
「っ……!」
こんな時にすら浮かんでしまう思考を消そうとするも、そうすると逆に何度も考えてしまう。今はとにかくセックスに集中しようと思って、エマの方へと視線向ける。
彼女は俺が何を考えているかも気付かないままに、ただ愛欲と信頼のこもった瞳でこちらのことを見つめていた。
(くそっ……!)
そんな目で見られることに罪悪感を覚え、彼女から視線をそらしてしまう。彼女からペニスを抜き取って、布団をひっくり返すような粗雑さでエマの体の上下を変える。
今はそう言うプレイの最中だ。少し乱暴なことも許される。
「んっ!?」
驚きと衝撃からか、エマから快楽とは違う声が上がる。少しだけ仕返ししてやったような気分になりながら、エマの腰を持ち上げて膝を曲げさせ、俺に都合のいい高さに調節する。
そして再び、エマの穴の中に俺のペニスをねじ込んだ。
「う!んうっ!?う゛ーー!!」
エマからはこちらが見えないし、自分が何をされているのか、これから何をされるのかが分からないだろう。そんなことが、むしろ俺の衝動を昂らせていく。
再び少女の中を犯していく。不意打ちとなったその刺激に、エマが大きな声を上げた。
酷いことをしているという気持ちはある。それでも、胸の奥から湧き上がる攻撃的な衝動が抑えられない。
「うう!んーーーーー!」
(どうして……どうして君が魔女なんだ……!!)
エマの事を気遣うことの無い、もはや自分が気持ちよくなるためでもない動き。ただただ彼女の中を犯して蹂躙していくように、乱暴にペニスを抜き差しする。
(頑張って止められなかったのか!?君がみんなを殺したんじゃないのか!?君が……君が全部……こうして俺が辛いのも、大変な思いをしているのも、君のせいで……!!)
決して口にすることはできない、思ってすらいけないような衝動を込めて、何度も小さなお尻に腰を打ち付ける。エマの体の反応が今までにないほど大きくなり、もしかしたら苦しいのかもしれないとすら思った。
けれど、もし苦しくても、苦しいからこそ、どうしても止める気にはなれなかった。
「う゛-------!!」
エマが再び大きな声を上げて絶頂を迎える。暴れるように体を跳ねさせるも、それで両手の拘束が外れることはなく、逃げることもできないままに全ての快楽を受け止めていた。
そんな彼女に対して、俺は休ませることなく更なる性感を与えていく。
「う!?んん!う゛っ」
オーガズムの最中でも止められない刺激に、エマのうめき声の様子が変化する。甘く可愛らしいものではなく、どこか必死さと異常性すら感じられた。
魔女に復讐するかのようにさらにその中を攻め立てる。体力が尽きたのか体が跳ねることはなくなったが、それでも小さな痙攣は止まることなく続いていた。
「う゛っ、う゛っ、う゛っ、う゛うっ」
頭の中で脳内麻薬がはじける。ペニスから感じる性感だけではない、復讐により正当化された攻撃性によってドーパミンが報酬系を満たし続ける。正義に酔った暴徒のように、乱暴に腰を振り続けた。
「中に出すよ」
「う゛っ、う゛……」
魔女に対してそう言うも、反応する余力もないのかただうめき声を上げるだけだった。別にそれでもかまわなかった。ただ自分のしたいように、欲望のままに快楽を高め、そして、
「出る……出す…ぞっ!」
「う……う……」
ドクドクと、彼女の中に精液を解き放ってその膣の奥を汚していく。
達成感じみたものすら混ざった様々な快楽が一気に押し寄せて、それに浸りながら再びペニスが跳ね、さらに射精を続けていく。
ため込んだストレスや負の感情を注ぎ込むように、長い時間をかけて大量の精液をペニスから吐き出し続けた。
■
しばらくして快楽の余韻が一気に引き、いわゆる賢者タイムが訪れる。それと同時になって冷静になって、自分のしたことを思い返した。
「エマ……ごめんなっ!」
急いで手首の拘束を解いて、口をふさいでいた方のタオルも外す。そしてできるだけ優しく仰向けに寝かせて、その頭を枕の上に置いた。
「ごほっ……ごほっ……」
鼻からしか呼吸できなかったからだろう。軽い酸欠状態なのか、咳き込みながら必死に呼吸を繰り返している。口を開いた状態で下を向かされたことによりこぼれた唾液で、彼女の口元はべとべとに汚れてしまっていた。
セックスが終わっても未だに彼女の顔は赤いままで、全身は汗でびっしょりと濡れている。明らかに今までの事後とは状態が違った。
「すまない。やりすぎだったよな。大丈夫か?」
「せ……先生……」
エマはまだ動けないのか、それでも視線だけこちらに向けてくる。そして恍惚の笑みを浮かべて、言った。
「す、すごかった、ね………」
「……………………」
エマの心情から言って、おしおきされたがってそれが性癖になっているのは分かる。
でもこれは、本当におしおきになってるんだろか。そんな疑問が尽きなかった。