※この作品はR-18です。

不自由と快楽との狭間に   作:Anthony Blue

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102.濡れ衣

「だめだわ」

 

「わたしもです」

 

「これは怒るべきだよね」

 

「その方があとあといいと思います」

 

 咲恵と萌は、お互いに目配せしながら頷いた。

 

「瑞樹、今はお風呂の時間なんだからさ」

 

「瑞樹さん、わたしたちに火を付けたりしたらいけませんよ」

 

 二人は、ボクから体を離して、どこか焦点の合わない眼差しを一度閉じた後、もう一度目を見開いて言った。

 

「ボクが結局。悪者になってしまったんだ。自分たちで、おっぱい擦り付けてきたくせに」

 

「あれは、瑞樹がおっぱいを触ってくるからじゃない」

 

「そうですよ。瑞樹さんが、あんな気持ちのいいことしてくるから、ついその気になってしまったんですよ」

 

「でも」

 

「ごちゃごちゃ言わないの」

 

「さあ、真面目にカラダ洗いますからね」

 

 咲恵は、ボクの首筋から胸にかけて手を滑らせてゆく。萌は、太ももから股間へと指を這わしてゆく。

 

「ねえ、せめてスポンジで洗ってよ。じゃないと刺激が強すぎて、また変な気持ちになっちゃうよ」

 

「スポンジの方が肌への刺激が強いでしょ」

 

「そうだよ、素手の方が優しいでしょ。それに、せっかくだしもったいない」

 

 萌は、そう言って泡まみれの手でペニスを包み込んだ。ゆっくりと表皮をめくりあげて、そのままお尻の割れ目にまで手を伸ばす。萌は、うれしそうな顔をして目を細める。

 

「あーあ、やっぱりそっちがよかったですよね」

 

 横目でそれを見ていた咲恵が、ため息交じりの言葉を吐き出した。

 

「じゃんけんで決めたんだから、仕方ないだろ」

 

「そりゃあ、そうですけど。交代オプションを付けておけばよかったです」

 

「いまさらでしょ」

 

 ペニスを握りながら、丁寧に洗っている体で萌は言った。

 

「ずるいです」

 

 咲恵は、ボクの耳に限りなく近づいて小さな声で鼓膜をくすぐった。そして、悔し紛れのように半開きの口から舌を出して耳を舐めた。ボクのカラダがピクンと反応して、萌に伝わった。

 

「あんた、今、なんかしたでしょ?」

 

「えっ、何にもしてませんけど。萌さんだって、いつまでおちんちんばかり洗ってるんですか。足もちゃんと洗ってくださいね」

 

「そんなことないよ。大事なところだから、しっかり洗ってるだけだし」

 

「ほんとですか」

 

 咲恵は、洗われているであろう股間をのぞき込んだ。

 

「あっ、なんか反応してるじゃないですか」

 

 萌に洗っていることに称され刺激を受け続けて、ボクのペニスは少し大きくなりかけていた。

 

「しょうがないでしょ。洗い残しがないように皮を捲って洗ってるんだから」

 

「本当に、きれいになってますか」

 

 そう言って咲恵がペニスに触ろうとした瞬間

 

「だめ、ここはわたしの担当だから。約束したでしょ」

 

 出された手を、素早く退けた。

 

「わかりましたよ。さあ、泡を流して瑞樹さんを浴槽に入れてあげましょうね」

 

 ようやく、ボクは洗われる身から解放されて、今度は目の前で繰り広げられる二人の泡にまみれた裸を見ていた。

 

「ねえ、二人で洗いっことかしないの」

 

「しないよ」

 

「するわけないでしょ。恥ずかしいからこっち見ないでください」

 

 と、再び怒られた。

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