※この作品はR-18です。

不自由と快楽との狭間に   作:Anthony Blue

11 / 156
11.懺悔

 咲恵は話すことに躊躇している。ここからが本当に聞いてもらいたい心の闇の部分なのだとボクは理解した。

 

「わたし、弟と母の行為を見てから、普通なら嫌悪感が生まれると思ったのですが、自分はそこじゃないと思ってしまってたんです。親子という立場から、してはいけないことを母はしていた。そこは倫理的に受け入れないとは頭では分かっているのですが、胸がざわざわするのを押さえられない欲求が湧いてきていたのです。ある晩、弟の紙オムツを替えるために下半身を露出させました。わたしの知ってるいつもの弟のおちんちんでした。少し匂いもしてたので、濡れタオルで拭くことにしました。弟の足の膝を立てて、お尻から股もきれいに拭いておちんちんも拭こうとした時でした。わたしの見てる前で、おちんちんが大きくなっていくんです。普段見ていた弟のおちんちんが2倍以上の大きさになってしまったんです。元に戻ってと祈りながらタオルで押さえつけても硬く大きくなったおちんちんは、わたしの手をはねつけるように真っ直ぐ上を向いていました。その時、わたしの脳裏には先日見てしまった母の行動が思い出されました。そんなことをしたらダメだと頭では分かってるはずなのに、誰かに操られているかのように右手が弟のおちんちんに触ってしまってました。わたしの手に余るほどの大きさになった弟のものを手のひらで包み込みました。ドクンドクンと別の生き物がいるように、はっきりとした鼓動がわたしに伝わってきました。もう、自分の理性がどこにあるかもわからないほど興奮しているわたしがいました」

 

 咲恵は紅潮した頬を冷ますかのようにコップを手に取り、一口お茶を口に含みました。

 

「すでに壊れてしまった歯止めが、わたしの行動を大胆にさせていきました。おちんちんの根元の方に手を動かすと、皮を被っていた先っぽがめくれてきれいなピンク色の小さな割れ目が見えました。手をもっと根元の方向に動かしていくと、おちんちんの少し太くなってるところで皮の捲れが止まりました。わたしは、手に少し力を加えてその段差を越えました。その時、弟の足がピクッと揺れました。まるで、意地悪をしているかのように、これ以上捲れようがないところまで皮を捲っていました。最後まで皮を捲られた弟のおちんちんは、一回りほど大きくなったように見えました。手に余るような太さにわたしは左手も添えて、包み込むように手を上下にゆっくりと動かしました。でも、母のようにお口に含む勇気はありませんでした。永遠と思われるような時間が流れていっても、わたしは手の動きをやめませんでした。次に何が起こるかなんとなくは分かっていました。少しだけ息が荒くなっている弟を見て、ここでやめたらかわいそうな気がしてました。どのくらい時間がたったのかわからなくなっていたのですが、手に伝わる脈動が確実に早くなった時、弟は動かないはずの体を反らせた瞬間、わたしの顔に生暖かくて生臭い感じの白い体液が飛んできました。驚いて手を離すと、おちんちんは弟のお腹にドクドクと大量の体液で満たしました」

 

 咲恵は、両手で顔を覆って吐き出すように言いました。

 

「わたしは、やってはならないことをしました。後悔という大きな波がわたしの心に打ち寄せました。それとは逆に冷静なもう一人のわたしが、時計を確認してました。そう、もう母が帰ってくる時間になってました。弟の体をきれいに拭き直しおむつを穿かせて、わたしは洗面所に行き顔と手を洗いました。部屋に戻ると、あの独特の生臭い匂いが残っているような気がしてならず、窓を開けて新鮮な空気を部屋に入れました。でも、わたしの後悔の気持ちは心の中に淀んだままでした」

 

「お母さんが、帰ってきてなにか言われたの?」

 

「いえ、何も。その時からこのことは誰にも相談出来ずに悩み続けてきました。でも瑞樹さんと知り合えて今日実際に出会えて、この人なら言えるんじゃないかと思ったんです」

 

 咲恵はどこかほっとしたような、穏やかな顔になってボクを見つめた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。