「瑞樹、いいでしょ?咲恵ちゃんは、いいよね」
同意を求められた咲恵は、どう見ても動揺していた。
「萌ちゃん、あのぉ、三人で何をするんですか」
「なに言ってるのぉ、エッチするに決まってるでしょ」
「やっぱり、そうですよね。瑞樹さんは、いいんですか」
「咲恵さんがいいなら、ボクはいいですけど」
「じゃあ、決まりね」
萌は、咲恵の答えは決まっているかのように、この場の評決を決めた。咲恵は、困っているような顔をしていたが、萌のうれしそうな顔を見て諦めの心を決めたようだった。
その夜は、ボクはひとりでベッドに寝ることになった。咲恵と萌は、ふたりで寝ることを、すでに決めていたようだった。
「わたし、女の子とふたりで寝るのって初めてだよ。なんか、楽しみ」
「わたしもですけど、萌ちゃん、ただ寝るだけですからね。わかってますよね」
「わかってますとも。なにもしないからね。安心して」
「ほんとですよ」
楽しそうに話している二人を横目に、ボクは一人で自分の部屋に戻った。一触即発だった彼女たちが、今はまるで仲のよい姉妹のように笑顔で話しているのはいい事だと思う。ただ、一見バランスの取れているようで、実は危うい関係性だとボクは気づいている。積極的に、なにかを決断しなければ、この居心地のよい時間が続くように思えてくる。消極的だけれども、今はこのままがいいと思うことにした。
「明日、大丈夫かなぁ」
「大丈夫だよ。わたしが付いてるんだから」
「わたし、エッチでは萌ちゃんには叶わないから」
「そんなことないよ。瑞樹は、咲恵ちゃんみたいな乙女チックな女の子が好きだと思うよ」
「わたし、萌ちゃんが思っているほど乙女じゃないし」
「わかってるよ。わたしは。ほら」
萌は、隣で寝ている咲恵の胸に手をやり、パジャマの上から乳首であろう辺りを指で弾いた。
「あっ。だめだって、そんなにしたら」
ピクンとカラダを震わせて咲恵は、萌の手を掴んだ。しかし、その手をどけようとはせず、逆にゆっくりと自分の乳房に押し当てた。
「そんなに、強くしたらだめだよ」
「ほら、やっぱり喜んでるし。咲恵ちゃんって、一度火をつけると、燃え上がっちゃうよね。じゃあ、こんな風にやさしくしたらいいのかな」
咲恵の乳房に覆い被さった萌の手は、少しずつ力を込められた指が盛り上がった乳房の形を変えてゆく。
「ちょっとだけにしてね。もう、替えのパンツが1枚しかないんだから」
「じゃあ、濡れないように脱いじゃえば」
萌は、もう片方の手をパジャマのズボンのゴムをくぐり、ショーツを掴んだ。
「だめっ。もう、今日は何回も逝ってるし。これ以上したらガマン出来なくなっちゃいそう」
「わかったわ。じゃあ、お楽しみは明日に取っておこうね」
萌は、ズボンに入れた手を抜いて、胸の上にあった手もどかそうとした。
「おっぱいだけなら、もう少し触っていてもいいよ」
「もう、贅沢言ってるぅ」
乳房の上に置かれた萌の手を、咲恵は自分の手を被せて動かした。
「なんて、すごいことをする乙女チックな咲恵ちゃんだこと」
息を吹いて笑った萌に、咲恵は口を尖らせて反論した。
「わたしは、乙女じゃないって言ったでしょ」
後書き