ボク達は、電車に乗って二人と初めて出会った駅へと向かった。三人で出かける日が来ることなんて、思っても見なかったことだ。それも、本来ならお互い奸悪な関係でいるのが当たり前なのだろうが、ボクの前に座っている二人の女の子は仲よさそうに笑顔でお喋りをしている。咲恵と萌は、ハンバーガーとポテトを頬張っている。
「これからのことを考えて、しっかり食べておかないとね」
と、二人に強引にダブルチーズバーガーをオーダーされてしまった。これから三人でホテルに行く。目的は、もちろん三人でエッチをするのだそうだ。この駅前で、初めて出会う女性と初めてのエッチをして、童貞を捨てたのが遙か彼方の過去のように思えてくる。ボクは、持て余し気味のハンバーガーを食べ終えて、前を歩く二人の女の子について行く。
「なんか、なつかしい」
「わたしは、これで3回目ですけどね」
「咲恵ちゃん、そうなの?」
「仕切り直しというか、瑞樹さんの優しさというか」
「その話し、詳しく聞かせてよぉ」
「ラブホに前で、そんなに騒がないように。変な人たちだと思われるから」
ボクが、二人をたしなめると速攻、反撃の言葉が返ってきた。
「一番の変態に見えるのは、瑞樹だと思うよ」
「そうですね。こんな若くてかわいい子二人をホテルに連れ込もうとしてるんですもんね」
ボクに上手く反撃出来たことを、うれしそうに笑い合う二人を改めて不思議だと思って見つめていた。
「これって、三人で入っても大丈夫なんだよね」
「割増料金とかを、取られるんでしょうかね」
「もういいから、中に入って。営業妨害で訴えられないうちに」
二人の背中を押して、スモークガラスの自動ドアを開かせる。見慣れたタッチパネルでバリアフリーの部屋を選ぶ。三人だとキツキツのエレベーターに乗って3階に上がり、目的の部屋に入る。
「はぁ、もう喋っても大丈夫ね」
「いい子にしてたでしょ」
「はいはい」
部屋に入ると、また賑やかな女子トークが始まる。
「なんか、なつかしいな。この部屋」
「ここに来たの、随分前の気がしますね」
二人は一緒に、あちこち見て回っている。戻ってきた二人は、ソファーに腰を下ろして言った。
「では、今日の担当を発表します」
「はぁ」
「二人とも、平等になるように考えました」
「今日は、瑞樹のカラダを上下に分けるんじゃなくて、右半身を咲恵ちゃん、左半身をわたし萌が担当します。真ん中にあるものは、両方に権利があるということになりました」
「瑞樹さんの、おちんちんはお互い奪い合いはせず、ゆずり合いの精神で使うということです」
「ちなみに、咲恵ちゃんにはお姉さんということで右側を譲りました。瑞樹は右利きだからおっぱい揉むのもおまんこ触るのも、右側が得意でしょ」
「萌ちゃん、ごめんね。いや、ありがとうか」
「わたし、昨日は下半身担当だったから、今日は咲恵ちゃんに譲ったんだ」
全部、事後承諾なのが気に入らなくて
「ボクの意見は聞いてないでしょ」
「初めは、瑞樹に目隠ししようってことだったんだけど、かわいそうだから止めにしてあげたんだから文句言わないの」
「異議あり」
「却下です」
「さあ、始めようかな」
ボクの意見は蔑ろにされて、事が始まった。
「あっ、わたし、お風呂入れてきますね」
咲恵が、バスルームに行った時、萌がボクに小声で囁いた。
「わたしは、適当でいいから、咲恵ちゃんにちゃんとしてあげてね」
「わかった」
咲恵に気遣いを見せる萌が、少し大人のように思えた。
「さあ、瑞樹、まず何をするんだっけ」
咲恵が戻ってきたところで、ボクに萌が聞いた。
「服を脱がす?」
「よかったぁ。完全な変態じゃなくて」
「いきなり、咥えろとか言われたら変態って言おうと相談してたんですよね」
「どんな、相談してるんだよ」
クスクス笑いながら、二人はボクの前に並んで背中を向けてひざまずいた。
「では、ファスナーを降ろしてくださいね」
「あんまり魅力的だからって、いきなり抱きついたりはいけないんだよ」