節子は、律子の年齢から推測すれば50歳代半ばだと思う。太っているというわけではなく、中年女性にありがちなややぽちゃという体型だろうか。バストはEカップくらいで少し重力に負けている感じだ。乳首はこげ茶色で乳輪は少し大きめだ。ウエストは、おへその下に脂肪の一本段が見える。ヒップは、それほど大きくはなく垂れているわけではない。抱き心地というか、今のところ抱かれ心地は悪くはない。ボクは、若い女性の張りのあるカラダだけがすばらしいとは思っていない。歳と共に、柔らかさを増した包み込んでくれそうな安心感のあるカラダも嫌いではない。節子の裸を目の前にした時、ボクが惹かれたのは白くて艶のある肌だった。少しだけしか触れてはいないのだけれど、すべすべして潤いのある触り心地のよいものだった。
浴槽の縁と同じ高さになっている洗い場に、ボクは抱きかかえられて移動させられた後、節子は乗り手のいなくなった車椅子を脱衣場に出した。
「わたしも、近くで見てていいのよね」
裸の節子の後を追って、律子の車椅子が入ってきた。
「あまり近くに寄ると、律子さんも濡れちゃうわよ」
「大丈夫。濡れたら着替えればいいんだから」
母親の忠告も、聞き流して律子はボクの近くに陣取った。
「律子さん、近い」
手を伸ばせば露わになっている下半身に届きそうな距離感に、ボクは小さな抵抗を試みた。
「いいじゃない、わたし生身の男性を初めて見られる好機なんですもん」
悪びれる様子もなく、余計に乗り出してきそうな勢いで律子は言った。
「あんまり、瑞樹さんを困らせたらダメですよ」
節子は、ボディーソープで泡だったスポンジを持ってボクの前に立った。
「お母さんって、ほんとにお肌が美しいですよね」
「恥ずかしいです。瑞樹さん、お上手ですね。お世辞でもうれしいですよ」
あらためて裸だった自分に気がついて、節子はカラダの前で腕をクロスさせて前を隠した。
「わたしも、思ってたわ。お母さんって、お肌ツルツルだよね。瑞樹さん、ちょっとなら触ってもいいわよ。許してあげるから」
「なにを言ってるんですか。律子さん」
そう言った節子のカラダが、少しだけ紅潮したように見えた。
「さあ、洗いますよ」
「はい」
ボクの首筋から肩にかけて、泡立たれたスポンジが滑っていく。いつも、律子を洗っているのだろう。手慣れた手付きでボクは洗われてゆく。背中を洗われている時、節子の乳房がボクの前に近づいてきた。手の動きに応じて、ボクの目の前でやわらかそうな乳房が揺れ動いている。舌を伸ばせば、大きめの乳首に吸い付けそうだった。ボクは、視覚の刺激だけでペニスが反応しそうになることに気がついて、あわてて別の意識に頭の中身をすり替えた。
節子は、手際よくボクのカラダを洗い上げてゆく。首、肩、背中、胸、腹と来て、一瞬動きに迷いが見えたが、スポンジは足へと移動した。残るは股間という時に、節子は意を決したようにボクに言った。
「失礼しますね」
ボクの膝を持って、足を広げた。股間が露わになると、節子と律子の視線がボクのペニスに突き刺さった。スポンジで洗われると当然のように思っていたボクは、節子がスポンジを強く握りしめてたくさんの泡を纏った手を股間に差し入れたことに驚いた。迷うことなく、泡と共にボクのペニスを節子の手が包んだ。
「お母さん、おちんちんは手で洗うんだね」
律子は、驚きと興奮を抱いた言葉を母親に投げかけた。
「えっ、あっ、そうね。スポンジだと痛いんじゃないかと思って。律子さんのあそこもいつも手で洗ってるでしょ」
突然、初めての男性のペニスを母親が手で洗うのを見せられ、その上、自分の性器の洗われ方を母親にカミングアウトされて律子も混乱して言葉を発した。
「あっ、そっ、そうよね」