「なっ、なにがですか」
「きれいになったら、触っていいって約束したでしょ」
「ここは、明るすぎます。恥ずかしいです」
「お湯の中だったら、はっきり見えないから大丈夫ですよ」
水面が揺れるたびに、咲恵のきれいなカラダは歪んで見えている。
「ちょっとだけなら」
「ほんとうですか。ありがとう。じゃあ、恥ずかしくないようにボクに背中を向けてください」
「こうですか」
咲恵は、割と素直に浴槽の中で背中を向けた。ボクからは咲恵の背中が見えているが、咲恵はバスルームの壁しか見えていない。これなら視線を合わせなくてもいいので、恥ずかしさも緩和されるだろう。
「じゃあ、失礼します」
ボクは、咲恵を引き寄せて言う。
「なんですか、その言い方」
肩を少し揺すりながら咲恵が笑った。
「予告しないと、ビックリするでしょ」
「それはそうなんですけど、どこを触ろうとお考えですか?」
「咲恵さんだって、なんですかその丁寧な言い方は」
「き、緊張してるんです」
「では、おっぱいを触っていいですか」
「おっぱいですか・・・。誰にも触られたことないので、どんな感じだかわかんないですが、やさしくお願いします」
「わかりました」
妙に丁寧なやりとりがあったのだが、自分がやろうとしていることとはギャップがあるなと思ってまたおかしくなった。
ボクは、咲恵の脇の下に手を滑り込ませて、手のひらでバストを包み込むように触れる。
「あっ」
咲恵は、ピクンと小さくガラダを震わせて、浴槽に波紋を作った。ボクの右手の手のひらに、小さな突起を感じる。手に収まるかなと思っていた咲恵の乳房は、存外ボリュームがあり驚く。指に少しだけ力を入れると、心地よい弾力が指を押し返した。手のひらで円を描くように動かしていくと、小さな突起物だった乳首が心なしか硬くなってきている。
「ううん」
咲恵はいやがることもせず、ボクの胸に背中を預けてきたようだった。少し硬く大きくなった乳首を人差し指と中指の間に挟み動かしてみる。
「あっ、だめ」
咲恵は、半開きになった唇からため息のように言葉を発した。
「痛くない?」
「は、はい」
「気持ちいい?」
「ちょっぴりくすぐったいんですけど、カラダの力が抜けてしまいそうで」
「まだ、大丈夫?」
「ええ、大丈夫です」
ボクは、その言葉を聞いて左手でも咲恵の左の乳房をまさぐりだした。浴槽の波紋は大きくなり、二人のカラダも揺らしていった。
「瑞樹さん」
咲恵は、上気して紅潮した顔で振り向き言った。ボクは、やわらかく言葉を漏らした口をボクの口で塞いだ。舌を入れると、それにはっきりと応えるように熱を持った咲恵の舌が、これまでにないくらい絡みついてきた。
咲恵は、我慢出来なくなったようにこちらにカラダを向けて、ボクの背中に腕を回した。ぼくは、思い切って咲恵の下半身に手を伸ばす。太ももから、力の抜けて少し開いている股の間に手を入れる。咲恵の薄く茂っているアンダーヘアの奥に手を入れる。すると急に太ももに力が入ってボクの指の進入を止めた。
「ダメっ」
「きれいにしたんだから、触ってもいいんでしょ?」
「ここではダメ」
背中に回している腕に力を入れて言う。
「わたし、もう熱くって、のぼせたのかなぁ」
「ごめん。上がってお水を飲もうか」
「うん」
咲恵は、休戦の合図のように、軽くキスをして立ち上がって、もう隠そうとはしない生まれたままの姿をボクに見せた。