真っ裸のカラダに、シーツも心地よい肌触りが伝わってくる。自宅では、まずこんなことはしたことないなと思っていたら、シャワーの音が止んでバスルームの引き戸が開く音がした。少しの間があって、バスタオルをカラダに巻いたアカネがベッドにやってきた。
「なに、寝てるの?」
「いや、真っ裸だから、布団掛けてただけです」
「じゃあ!」
と言って、ボクから布団を一気に剥ぎ取る。
「なに、その細さ。そのウエスト、私と交換して欲しいわ」
ボクのカラダを跨いだ状態で、見下ろす形で目の前に立っている。バスタオルは胸で止められてはいたが、迫力あるバストのせいで前の方は裾が持ち上がり、アカネの秘部が見えそうになっている。もう少し前に立ったくれていたら、見たことないようなアングルで見せてもらえたのになと思っていたら、ボクの視線に気づいたのか手で下腹部を押さえて意地悪そうに言った。
「なに覗いてるのよ。いやらしいわね」
「見えそうなところに立ったのは、あなたの方だから」
「見たいんなら『見せてください』って言ってごらんなさい」
正に、この状態を上から目線って言うんだろうなと、自分でもおかしくなるような分析を考えていた。ボクの頬が少し緩んだのかもしれない。それを見て一段と意地悪そうに言う。
「ほら、『見せてください』は?」
「『見せてください』」
仕方なさそうにボクが言うと、満足したように
「はい、よく出来ました」
と言い、胸の折り込みを解いてバスタオルを自らのカラダから剥ぎ取った。目の前にアカネの白い裸体が見える。短く刈り揃えられた三角形の陰毛とお尻まで連なる割れ目から覗いている花弁。見上げる形でそそり立つバスト。その頂上には存在を主張するように濃いめな色調の乳輪と大きめの乳首が見える。
「さあ、舐めていいわよ」
アカネは腰を落とし、ボクに覆い被さるように乳房を顔の前に投げ出した。ブラを外されたバストは自由を手に入れてボクの目の前でやわらかく揺れて見せた。舌を出し、バストの下方高から舐めあげる。比較的自由になる右手で弾力あるバストを受け止めて、何回も舐めあげる。いきなり乳首を責めてはいけないという教えを守っていると、紅潮したアカネの唇からこえがもれた。
「ねぇ、乳首も舐めてよ。おねがい」
「じらした方が、女性は喜ぶって書いてあったので」
「何の本読んでるの。そんなん臨機応変でしょ。わたし、乳首舐められると感じちゃうの。おねがい」
アカネは、自分でボクの舌に乳首を持ってきた。さっきより起立した乳首に舌の先端をやわらかくして舐め始める。
「あっああぁ」
と、アカネから熱い吐息と共に声が漏れる。ボクは、堅くなってきた乳首から離れて少しだけ隆起した乳輪に輪を描くように舌を這わす。そして唾液で濡れた乳首を唇で包み込み強く吸い付いてみる。アカネは腕の力が抜けてしまい、ボクの顔に押しつける形になった。
「もぉ、なに気持ちいいことしてるの。ホントに初めてなの?」
「おっぱいを吸うのは、実は初めてじゃないんです」
「そうなの?」
「うん、赤ちゃんの時、お袋のおっぱいは吸ってたですからね」
「ばかっ」
アカネは、そう言って頭に腕を回してより一層、顔に胸をうずめた。
「じゃあ、ファーストキスはママとかな? わたしはセカンド?」
窒息するのじゃないかと思っていた時、ようやく顔から胸を離してボクの唇に自分の唇を重ねた。ゆっくりと口をこじ開けて、アカネの舌が絡んでくる。二人の熱い吐息が混ざり合っていく。つい30分前に会ったばかりだというのに。愛も感傷も感じてないというのに。欲望という名の波が押し寄せて理性の鎖を砕いていく。プロローグのメロディは鳴り始めたばかりだというのに。