※この作品はR-18です。

不自由と快楽との狭間に   作:Anthony Blue

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57.逝く

「絶対、わたしのおまんこで瑞樹の精液を絞り出してやるんだから」

 

 うわごとのように叫ぶと、下半身に力を入れたのか、ペニスがグッと絞られているような感覚が伝わった。

 

「もう、なんで逝かないのよ」

 

 怒っているかのように、ボクの胸を拳で叩く。

 

「お願いだから、わたしの中に出して」

 

 汗とも涙ともわからない物が一粒、ボクの顔に落ちた。必死で腰を振り続けている萌は

 

「どうせ、他の女の子のことを考えているんでしょ。言いなさいよ、早く」

 

 悲鳴に近いような声で言って、ボクの首に両手を掛けた。

 

「わたしのことキライなんでしょ?だからいじわるして、わたしの中で逝かないようにしてるんでしょ」

 

 腰の動きに連動して、ボクの首が絞められていく。

 

「やめろ」

 

 もう、声にならない声を上げた。萌の力は、どんどん増して、ボクの脳への血流を阻害していて、意識が朦朧とし始めたその時だった。

 

 なにかが、一気に頭の中で弾けたように思えた。その同じような感覚が、萌の中にあるペニスでも起こっていた。ドクドクと吐き出されて、萌の膣に広がっていく感じがした。

 

「あっ、すごい。瑞樹のおちんちんが震えてる。やっと、わたしの中で逝ってくれたんだ」

 

 萌は、ボクの首から両手を離して、胸の中に倒れ込んだ。

 

「うれしいよ、瑞樹」

 

 耳元で萌が囁く。

 

 ボクは、空っぽになったような頭の中で、なにかを探しているようだった。脳内から脊髄を伝わって吐き出されたようだった。けだるい疲労感がカラダを包んでいる。

 

「疲れたわね」

 

 そういって、先ほどまで締めていた首に舌を這わせた。どのくらい時間が経っただろう。萌の乳房から伝わってくる鼓動が、落ち着きを見せた頃、カラダをゆっくりと離した。ひとつになってしまったかのように、抜く時に引っ張られる気がした。

 

「ほら、いっぱい出てきたよ」

 

 ボクの隣で足を広げて、白濁した精液が溢れ出してくる割れ目を見せつけた。

 

「ご機嫌は治ったみたいだね」

 

「なんの話し?」

 

「ボクを殺す勢いだったくせして」

 

「そんな、殺すだなんて人聞きの悪い」

 

「首に絞めたあとついてるんじゃないかな」

 

「そんなに強く締めてないし。だって、瑞樹が全然気持ちよくなってくれないから。いいじゃん。ほら、こんなにいっぱい出たんだし。溜まってたんでしょ」

 

「そういう問題じゃないんだよ。他の人に、こんなことしたら大変なんだからね」

 

「わかってるわよ」

 

「どうだか」

 

「それより、もう一回しょうよ」

 

「萌は、疲れたでしょ?ずっと上で、がんばってたんだから」

 

「あのくらい、普通じゃないの」

 

「違うと思うよ。それより、シャワー浴びて来たら。それ早く流した方がいいよ。まあ、手遅れなんだけど」

 

「いやよ。瑞樹の精液、流したくないの」

 

「じゃあ、エッチはお預けだ」

 

「いい。もう少し、瑞樹の匂いをつけておきたいの」

 

 萌は、そう言って、自分の膣から溢れ出した精液を指ですくって舌で味わった。

 

「子供出来たらどうする?」

 

「瑞樹の赤ちゃんなら欲しいかもしれない。だけど、そんなことはないと思う」

 

「なんで、わかるの」

 

「なんとなくだよ」

 

 萌はボクに顔が見えないように、むこう向きに横になった。

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