「…………」
蜘蛛の巣に捕らえられて丸一日が経過した。私は過去に感じたことの無い困惑を心に抱いていた。
まず蜘蛛たちが私が食べられそうな植物を大量に持ってきたことだ。私は軍人として最低限のサバイバル術は会得している。当然食べられる木の実や野草などもしっかり把握しているつもりだ。
蜘蛛たちは一旦私から離れると、その1時間後に大量の蜘蛛の糸に包まれた木の実や野草の塊を持ってきたのだ。この森林は毒になる植物も沢山あるというのに、寄りにも寄って人間に無害なものばかりを収穫して来たのだ。
そしてそこからがさらに奇妙だった。相変わらず蜘蛛の巣と接続されては居るが、上半身の拘束だけを解いてくれただけで無く、私が無くしたとばかり思っていたリュックサックから非常用調理器を取り出してきたのだ。
まるで私に植物たちを調理して食べてくれと言わんがばかりの態度。私は困惑したまま逃げたり抵抗することを忘れて美味しく植物たちを調理して食べてしまった。ほどよく調味料が利いて美味しかった。
すると今度はどこからか汲んできた清潔な水を私に飲ませてくる。確かにこの辺の川は給水所としても使える位に安全な水が流れては居るが……なぜそもそも蜘蛛が水筒を使って水を汲んできて、挙げ句それを飲まされているのだろう。
食事が終わったら再び私は両手を拘束されて蜘蛛の巣に固定された。わざわざ食事をするためだけに下ろされたのだろうか。いや何のために?捕獲した生物は鮮度が命だし、もっと言うなら弱らせて抵抗力を無くしてから捕食するものじゃないか?
「……」
今は夜の帳が下りた深夜。私は再び蜘蛛たちにくっ付かれている。彼らは安心仕切ったように眠っているようにみえる。当然私が眠れるはずも無く、頭の中は相変わらず困惑してばっかりだった。
分からない。蜘蛛たちが何をしたいのかが分からない。もしかしたら彼らは捕食以外の理由で私をここに連れてきたのではないか……?そんな疑惑が頭をよぎる。
「(捕食以外だとするならば……苗床?)」
……いや、その可能性は限りなく低い。そもそもこの世界の昆虫類が人間を苗床にして生殖したという報告例が存在しないからだ。そもそも昆虫達は同種以外と子孫を残すことが出来ず、わざわざ人間の身体に卵を産み付ける必要が無いのである。
だとすると他の理由はなんだ?捕食でないなら何の可能性が考えられる?私は当然虫では無いため彼らの思考が分かるはずも無い。だが……彼らの様子を見ていると……なぜかふと頭をよぎる思考があるのだ。
「なんだか……母に甘える子供のようだ」
そう、彼らの姿はまさに甘える子供そのものだった。そう言えばこの巣には雌の蜘蛛が居なかった。このレベルの蜘蛛が早々外敵にやられる事も無いだろうから、何かしらの要因で先立たれていると見るのが良いだろうか。
無いとは思う。無いとは思うが……もし彼らが私を母の代わりだと思っているのだとしたら、今までの行動全てに説明が付く。わざわざ母を捕らえて捕食する生態は無いし(逆は存在する)、食料や水を与えるのも家族同然ならば当然の行動とも取れる。こうして一緒に寝ているのも家族だと思われているからこその行為なのではないか。
「……いやいや。流石に頭でもイカれたか?」
そんなことは絶対に無い。あり得るはずが無い。だって私は人間だぞ?確かに雌だし出産も出来る若い雌だが、だとしても昆虫が私を母と扱うはずがないだろう?そもそも私は昆虫の子供なんて産めないはずだ。
「……あぁもう。ほんとにどういうことなんだ」
私の頭はまだ落ち着きそうに無い。
私は人には言えない特性があった。特性と言ってもそれに何か名前を付けられる訳でもなければ、何かしらの証明が出来る訳でもないのだが。
私は昔から昆虫と触れる機会が多かった。今は草木生い茂る森林を駆け回っているが、昔から昆虫と触れあう生活を送っていた記憶がある。
私が生まれた場所は山奥の村だった。いわゆる田舎で当然の様に家の中を昆虫が這っているような家だった。そんな環境だったから私は幼いながらに昆虫達への恐怖心は無かったと思う。もはや日常の一部と言っても過言では無かったからだ。
そして……親は私は昆虫に好かれていると言っていた。私は今までその言葉に実感が沸いていなかった。昆虫に好かれる条件や行動がよく分からなかったし、向こうも私の身体を這い回ったりくっ付いているだけだった。
だが私は蚊に刺されるという経験をしたことが無い。蚊が腕にくっ付いていた事は多々あるが、蚊に刺されてかゆいと感じたことは無かったと思う。
なにより、私はかつて軍に入るときの検診で医師からこう言われた事がある。『貴方は人間に効かないフェロモンに似た物質を放出している』と。今まで私はその言葉の真の意味を理解していなかったと思う。だがしかし……
「あははっ。人の汗や皮脂を舐めても美味しくないだろぉ……っ」
1週間後、私は未だに蜘蛛たちと一緒に過ごしていた。軍の救助が来る気配は無い。そもそも今ここがどこかさえ分かっていないのだ。向こうも探そうに探せない状況なのだろう。
そんな中、私は子蜘蛛たちとじゃれ合っていた。じゃれ合うと言っても私は拘束されたままなのだが。こうして1週間過ごして分かったことがある。子蜘蛛はどうやら私の身体から出た皮脂や汗などの汚れを舐め取って食べているらしいのだ。
子蜘蛛たちが胸の間や脇、下乳の辺りや鼠径部に集中するのは、そこが汗をかきやすい場所だから。彼らはそんな私の汗を逃さないとばかりに舐め取っているのだ。もうほんとくすぐったくて仕方が無い。
親蜘蛛はそんな子供達を見ながら細い脚で私の髪をすくように撫でている。蜘蛛に撫でられるなんて希有な体験をしているなぁとのんきに考えるくらいに私の心は余裕を取り戻していた。
「あははっやめろよ〜…あんっ」
子蜘蛛たちはやんちゃでこうしていたずらに私の敏感なところを舐めてきたりもする。特に愛液がしみ出してくる膣口なんて格好の標的だ。いったん愛液がしみ出したら蜘蛛の糸にしみこんでしまうのが見えてとても恥ずかしい。
「あっ、あんっ、あぁっ、や、そんなとこばっか舐めないでっ、やんっ」
子蜘蛛たちは愛液がしみ出して来たのが見えたのか一斉に膣口……おまんこの辺りに集まってきた。彼らの舌が一斉に私のおまんこを舐め始め、その弱く焦らすような快楽に私は喘ぎ声を漏らしてしまう。
するとおっぱいの谷間にいた子蜘蛛たちが出てきて乳首の辺りまで登ってくる。彼らはその細い脚で私の乳首を挟むと、さすさすと一斉に乳首を擦り始めた。
「あっ!?あんっあぁっ、や、ちくびやめ……っ!」
私の頬が熱くなり喘ぎ声を出している様を、親蜘蛛は引き続き頭を撫でながら見つめている。自ら餌を取ろうとする子供に成長でも感じているのだろうか。
乳首を擦る子蜘蛛が脚だけじゃ満足出来なくなったのか、一匹が口を開いて乳首を挟んでくる。硬い甲殻でクリクリと乳首を苛められて、私の喘ぎ声はさらに大きくなってしまった。
「やっ、乳首くりくりするな……っあぁぁんっ!!や、やめ…っちくびよわくなる……っ!」
乳首を子蜘蛛たちに甘噛みされ、おまんこは沢山の子蜘蛛に舐められ、遂に私は蜘蛛たちにイカされてしまった。愛液をすする音が聞こえる。あぁ……私の恥ずかしい液体が子蜘蛛たちに飲まれてる……っ。
「じゅるじゅるすするなぁ……っやんっ」
私は子蜘蛛たちの食事が終わるまでひたすらにイカされ続けていた。