以下当該作品の概要欄原文ママ。
とあるエンド後のメルエマにイチャイチャして欲しいなって思ったので書きました。
メルルちゃんお誕生日おめでとう!
R-18タグを念の為つけましたが直接的な性行為はありません。いってR-15です。あしからず。
メルエマ闇百合!メルエマ闇百合!メルエマ闇百合!メルエマ闇百合!メルエマ闇百合!!
そのうちエマ視点の昏いやつも投稿します。
「エマさん、それでは、今回の魔女裁判を終わらせましょうか」
ぎょっとしたような目で私を見てくる最後の少女。お名前は……なんでしたっけ?
最近はエマさんに任せっきりで、皆さんへストレスを加え、後始末をするだけで全てが片付いてしまいます。
だから、皆さんとのお話や交流が減ってしまったのは少し残念かもしれません。
この狭い牢屋敷では、お外の話や新鮮な反応は彼女たちからしか得られませんから。
「そうだね、メルルちゃん。」
名前も知らない少女へと思いを馳せていたら、エマさんが看守さんへ指示を出し、さっさと拘束してしまい。
暴れ、徐々に黒が滲んでいく少女を処刑台へと運んでいきました。
信じてたのに、とか。どうして、とか。どうにも歯痒いことをおっしゃっていて、とても悲しくなってしまいます。
それを横目に、私達は肩の力を抜いて互いの手を取り合います。
やっぱり、これが落ち着きます。
「エマさん、エマさん。今回、私は上手くやれていたでしょうか?」
不安半分、期待半分でエマさんと向き合いながら聞けば。思った通り、優しい笑顔を浮かべてくれて。
私の頭を抱き、撫でながら。ノイズを防ぐように、耳元で愛情のこもった声を奏でてくれます。
「そうだね、今回は前回より一週間も早く終わっちゃった。よくやったね、メルルちゃん。」
ええ、ええ!大魔女様を見つけるために、私の、私達のために。頑張ったんですから。
エマさんによる影響が大きいとは言え、この牢屋敷の今の主は私。
勝手知りたる特別な魔女なんですから。
お仕事を終えて、二人だけの時間が始まる。ああ、勿論、ゴクチョーさんを入れたら三人です。
今度の休暇は何をしましょうか。新しい茶葉で紅茶を淹れて、クッキーも焼いて……
そう、中庭でお茶会を楽しみましょう。きっと楽しいです。
新調したティーセットをようやく使えると思うと、どうしてか、ウキウキした気分になりますね。
そんな風に楽しい時間を想像しながらエマさんに甘えていた所、何やら騒がしい音が。
エマさんと一緒に壇上へ視線を向けてみれば、既に魔女化した少女の処刑の最中。
沢山の茨に巻き付かれて、叫び声をあげながら泣いています。
どうして。どうして、こんな目に。
ああ、可哀想。痛くて辛くて、苦しくて。彼女たちは、何を想いながら散っていったのでしょうか。
今回、短いながらも日夜を共にした少女たち。皆さんの事を思うと、胸が苦しくなります。
火に焼かれた人、頭を抉られた人、死にたくても死ねないで、ずっと喘ぎ声を漏らし続けていた人。
そんな人達の上に立つ彼女に、エマさんはぼんやりとした視線を向けて、ぽつりと呟きました。
「キミもしたことじゃないか」
見開かれる、二つの目。
そうです。彼女は、人を騙し、人を殺した。
とっても悲しくて、とっても怖い事。
だから、自分がした事をされても仕方がない。
そうエマさんは言いたいのでしょう。事前資料通りの展開です。
それに納得したのか、絶望したのか。
怨嗟の声は、徐々にくぐもった音となり。粘着質な液体が絡む冒涜的な響きに。
大魔女様では無い。ここに居る全員がそう確信し、処刑台は大きな音をたてて沈んでいきます。
赤い血の蝶が飛び立ちながら、茨と黒の粘液が交わる異物は地下に吸い込まれ、消える。
どうしてだかとっても悲しくなってしまい、思わずエマさんの胸に顔を埋めます。
それでも、何も言わずに頭を撫で続けてくれるエマさん。きっと、私のことをなんでもわかってくれているのでしょう。
春の息吹を感じるような、暖かさ。そのままに微睡んでしまって、雪解けの涙が流れてしまいます。
ぼんやりとした意識の中。思うのはお茶会の事。
今回も活躍してくれた看守さんを含めて四人。そして、犠牲となった少女達の分を含めて、五人分。
なんだかちょうど良い数に思えるので、そうしましょう。
温かい紅茶にクッキーは、その冷たい体を心の底から温めてくれるに違いありません。
そう、信じています。
広い花畑に、看守さんがテーブルを用意する。
用意した席は三つ、食器は五つ。
私とエマさん、ゴクチョーさんの席に、座りづらい看守さんの分と、この場にいない皆さんの分。
楽しいお茶会の時間。
太陽光に照らされる牢屋敷を背後に、ティーポットから温かい紅茶をカップに注ぐ。
花でも香草でもない、とてもいい甘い匂いが辺りを包みます。
お仕事をしている時はハーブティーを飲んでいますが、私としてはこちらの方が好きです。
こだわりは無く、知識もありません。
でも、懐かしい気分になれるのと、エマさんが笑ってくれるからです。
いえ、お仕事の時にエマさんが笑って居ないわけではないのですよ?
ただ、私に向ける笑顔と皆さんに向ける笑顔は、どこか違うような……そんな風に感じるからです。
そして、その私に向ける笑顔が私は好きなんです。
とっても柔らかくて、朗らかな笑顔。顔に張り付く笑い方ではない、とっても自然な笑顔なんです。
それを、私だけに向けてくれる。それがとっても嬉しくて。私の顔もだらしなく垂れ下がってしまうのです。
「メルル様。楽しそうなのは良いですけど、エマさんの分も忘れないであげてくださいね……」
椅子の背もたれに留まっているゴクチョーさんが、呆れた声色で教えてくれました。
いけない。この幸せすぎる時間に惚けてしまいました。
エマさんも、心なしか困ったように笑っていて。それを見て、私は満足感を覚えてしまうのです。
温かい胸の感覚に繰り返しうっとりしていたら、流石に窘められちゃいましたけど。
口内から喉元を通り過ぎ、香りが鼻腔を温かに刺激する紅茶。
エマさんと二人で、子供みたいにワイワイと生地を型抜きで抜いた、サクサク食感の人型クッキー。
合間に挟まる談笑は、今回の魔女裁判の感想戦を交えて行われます。
特に、エマさんが中心となって総括を行ってくれて。
「メルルちゃん、今回はボクたちが直接手を下すことはなかったけど、毎回そう上手く行く訳じゃないと思う。」
「普段は管理者側しかアクセス出来ない場所に拳銃とかは用意してあるけど、万一を考えてボク達だけが干渉出来る倉庫とか用意できないかな?」
この紅茶のセットとか日用品だって、毎回本土から輸送して貰うのは手間でしょ?
ティーカップを両手で持ち、リラックスした様子でそう付け足すエマさんは、確かに頷ける提案をしてくれます。
紅茶にしっかりとした食品など、一部の用意は囚人さんへの影響を考えて、休暇終わりには毎回焼却炉で処分してしまいます。
ならばと既にある倉庫は、過去に鍵の管理を誤った事例がある限り、完全に安全とは言い切れません。
そもそも、この島において、入ってはいけない場所というのは事実上存在しない、と言ってもいいくらいです。
なぜならば、どうせ全て私の手のひらの上。それすらも管理下であり、無意味な一手というのが前提でした。
しかし、エマさんが協力してくれるようになってからは話が別です。
私と違って完璧な魔女ではないエマさんは、一度殺されてしまえばきっと、死んでしまう。
だからもしもの事があった時の為に、よく二人で行動を共にしたり、重要な書類、大魔女様に関連する情報、銃火器の類は多重ロックの金庫に保管してあります。
これもまたエマさんの提案でしたが、それでもなお真実が暴露される可能性は捨てきれません。
「魔法」という存在がある以上、念には念を、ということでしょう。
それに、私達だけの物を勝手に他人に使われる、というのは気が良いとは言えません。
いっそのこと二人で生活できるような場所なら、今のシステムすら様変わりさせることも可能なのかもしれません。
まあ、大魔女様本人を確認するためにも、私だけでも皆さんと一緒に生活しなければならないのは変わりありませんが。
「それなら、牢屋敷二階のデッドスペースを使うのはどうでしょうか?」
普段は話を聞いているだけのゴクチョーさんが、珍しく意見を言ってくださいました。
デッドスペース?そんな場所ありましたっけ?
そう言いたげに首を傾げていたら、エマさんは合点がいったように手を叩きました。
「そっか、あの空間を使えばいけそうだね。問題は出入りだけど……」
私が理解できないままに話が進んでしまい、しどろもどろ。
視線をお二人に向けても、既に問題解決をするためのスイッチが入ってしまったようで。
最近のゴクチョーさんは、エマさんの影響を受けてか随分と運営に力が入っているように感じます。
以前までは、仕事に関する私の言う事を嫌々聞いていたような気もしていましたが、今ではエマさんとの意見交換をしっかり行っています。
嫉妬のような、でもでも、ゴクチョーさんとエマさんが仲良くしているのは嬉しいような気持ち。
頬が緩んだり、目元に力を入れてむむむっとなったり。
それでもエマさんは私には気がついてくれないので、少し意地悪な心が芽生えてしまいました。
小さな小さな、子供心。昔の私なら、考えもすらしなかったような事を。
あっ、とわざとらしく口に出しながら、紅茶を溢してしまいます。
胸元からお腹まで、勢いをつけた熱い液体がふりかかる。
純白のお洋服に、キャラメルのような色が染み込んで。
じわりと沈み、布の繊維を伝って。その熱が肌にまで浸透する。
「あうぅ、やってしまいましたぁ。」
どうせ焼却処分してしまうので、お洋服の心配はありません。
ただ、べたりと肌に張り付く布地は、全身に甘い香りを残そうと纏わりつき鬱陶しく感じます。
少なくとも、人肌程度にまでぬるくなった紅茶だったので火傷こそしませんが……
どうやらエマさんはそこまで気が回らないようで。
「メルルちゃん!」
血相を変え椅子から弾かれるように立ち上がったエマさんは、水差しを片手に素早く駆け寄ってきました。
色の変わった服の上から、冷たい水で火傷を癒そうとしているようです。
そもそも火傷をしていないし、していたとしても、これくらいなら私の魔法でどうとでもなるのですが。
私のことを思っての行動だと思うと、とても愛おしくて嬉しくて。
ついその勢いのままに、エマさんの顔をキュッと切ない感覚が残る胸へと押し付けてしまいます。
エマさんは突然の抱擁に混乱と困惑をしているようでしたが、その香る滲みの温度に気がついたようで。
ゆっくりと水差しをテーブルの上に置いて、両手でギュッと抱き返してくれます。
汚れたお洋服を押し付けるようで気の引ける感じはありますが、元が紅茶ですしそこまで問題も無いでしょう。
それどころか、私の存在と甘い紅茶で、エマさんの鼻腔いっぱいを支配することに興奮してしまうくらい。
ほの暗く、どこまでも甘美な体験。これがきっと、本当の愛情というものなんでしょう。
「メルルちゃん、甘い匂いがする。」
頬を私と同じように緩めて、すっかり蕩けた表情になったエマさん。
紅茶濡れになった布越しに呼吸をして、一生懸命空気を吸っているのでしょう。
私の胸の中で一回一回とても長い深呼吸をして、その鼓動を鎮めているのです。
とろんとした目線だけをこちらに投げかけるエマさんが、とってもかわいい。とっても愛おしい。
途端、私は良いことを考えつきました。
名残惜しいですが、エマさんを胸元から一度離してあげて。
私と同じく物欲しそうに、人肌恋しそうにしているのを見ると抱きついていたくなってしまいますが、我慢。
ティーカップを確認。残念ながら先程の「事故」で紅茶はありませんが、それなら新しく淹れればいいだけです。
何も言わずに新しい茶葉を用意する私に、何か言いたげそうなエマさん。
そんなエマさんにニコニコ笑いかけながら、魔法瓶からポットに湯気のたつお湯を注ぎ入れる。
ポットの温め直しに抽出時間こそ暇なので、椅子に座り直しながら、エマさんを再び胸に抱きしめてあげます。
どんどん外気に触れて冷たくなっていく、ぐしょぬれのお洋服。
それを察してか、エマさんも心配そうな顔つきになっていますが、私のことを信じて待っていてくれます。
透明なポットの中で上下に揺れる茶葉達。気がついたら二人きりの中庭。太陽も今だけは雲に顔を隠して。
そろそろ頃合いでしょうか。先程よりも気持ち熱めの紅茶を自分のカップに注いで。
それを片手に、もう片方の手でエマさんの頭を撫でであげて、笑顔で合図を送ります。
私を見上げる二つの瞳は、何が行われるのだろう、と不安げに揺れています。
私がすることは、先程よりも高い位置、首辺りから胸へと紅茶を垂らすこと。
火傷こそしませんが、それでも中々の温度を肌に感じ、体を震わせてしまいます。
それが、未だに濡れていなかった白色から、既に黒のようにまで滲んでいる冷たい場所まで広がっていく。
エマさんも思わずあっと口に出して、焦ったようにしていますが、意図は伝わったようです。
水音をたてて跳ねる紅茶、飛び地のように褐色に染まる白。
その音が止み、ゆっくりと侵食していく様子だけが残る。そうしてやっと、準備が終わりました。
もはや水分が染み込む隙間もなく、服の凹凸に地肌を流れる香り高い液体。
いくらすぐに火傷しないとは言え、熱いものは熱いです。ですから、どうにかしてもらわないと。
「エマさん、沢山こぼしてしまいました。どうしましょう?」
揶揄うように間延びした猫なで声を出しながら、首を傾げ、両腕で胸元を強調する。
それを見たエマさんは、私の胸元へと顔を近づけ。
ぴち、という音をたてながら、舌を動かし始めます。
犬や猫が水分を補給するように、その小さな舌で懸命に雫を舐め取るエマさん。
ぴちぴち、ぴちぴち。ある時は目を瞑って一生懸命に。
ときおり唇を近づけ、とろんとした目を向けたまま、キスをするように肌を流れる蜜を吸い出し。
小動物を思い起こさせるその姿は、私の嗜虐心、あるいは保護欲を煽り昂らせます。
「あまい、あまいよぉ」
蕩けた顔で、うわ言のように呟くエマさん。
それでも口は休めず、私の体に縋り付くように、ぴったりとくっつきながら接吻を続けています。
自らの顔だけでなく、溢れた紅茶が髪の毛を濡らそうとも気にしない。
遠い国の書物で見たのだったか、遠い昔に聞いた話だったか。
「バター犬」というワードを思い起こさせるには、十分すぎるほど淫らで扇情的な様相です。
どこまでも従順で、どこまでもいじらしい。独占欲がエマさんで満ちてゆきます。
エマさんの頭を胸に抱き、谷間に押し付ける。
きっと水濡れのお洋服で呼吸がしづらいでしょうに、そんなのお構いなしに口を動かし続けています。
一呼吸毎に濃いお茶の香りと、私の匂いが胸いっぱいに広がって。
私の体温と香りでエマさんを犯し尽くしているのです。
これほど興奮することは他に無いでしょう。勿論、エマさんも。
なぜなら、その両手はすっかり自身の身体を弄ぶように慰めているのですから。
かたや服の上からの愛撫と、かたや自分を鎮めるための自慰行為。
快楽の度合いも方向性も違いますが、お互いに満ち足りていることがわかります。
だって、エマさんが笑ってくれているんですもの。
口角は上がって、目尻は下がって。瞳は昏く、涙まで流してしまって。
こんなに嬉しそうなエマさんを見たら、私だって高まってしまいます。
より一層腕に力を入れて、エマさんを胸に強く押し付ければ。
酸欠にもがくよう、身動ぎするようにまさぐる手を激しくして。
同時に大きな音をたてて私の胸に吸い付き、強い快楽が走る。
余裕のないエマさんの代わりに、私はどこまでも優しくしてあげます。
抱く力はそのままに、エマさんの頭を撫でて、背中をぽんぽんっ、と。
赤子をあやすように。泣く子を落ち着けるように。
治癒の力でもって、苦痛を和らげ、悦楽だけに浸れるように。
私がエマさんを包んで、エマさんが私に溺れる。
ずっと続けば良いと思っていた時間も、いつしか終わりの時は来てしまいます。
子犬と暖をとるように、ふわふわとした気持ちの良い感覚を味わっていたら。
あろうことかエマさんが、歯を服越しに突き立てたのです。
しかし痛みはなく、走るのはただただ熱い快感。
何が起こったのか理解しないままに、目を白黒させながら更に腕に力を入れてしまって。
そうしてしまえば、噛みつく力は更に強く、鋭く。
地肌でないというのに、跡をくっきりと残すように噛み締めるのです。
ビクンッ、と体を震わせながら、視界が真っ白になる。
同時に視界の端が黒くなって、明滅する。
肌を、筋肉を、神経を、細胞を駆け巡る快楽。
治療をするのとは違う熱。温かい、ではない、熱い何か。
どちらの体温でもない、狂ってしまうほどの信号。
私達二人を隔てる境界が曖昧になって、ドロドロに溶け合ってしまうような感覚。
その深みへ、二人でどこまでも堕ちてゆく。
真っ白な世界に、二人きり。
このままずっと、これが続けばいいのに。
そう願いながら、底無しの白に沈んでいきました。
たっぷり情事に耽り、徐々に世界が色づいていく頃。
喉がすっかり痛くて、全身に力が入らない。
背もたれに体重をかければ、エマさんも同じくだらりと寄りかかってきていました。
涎を垂らして、虚ろな目と、浅い息。
きっと私も同じ様な顔をしているのでしょう。
顔に洋服だけでなく、全身が濡れていて。
特に、お互いのスカート越しですらわかる冷たさは不快です。
私はいいとして、このままではエマさんが風邪をひいてしまいます。
冷たいならば、温めなくては。
すっかり冷えてしまいましたね。お茶会は終わりにして、シャワーを浴びに行きましょうか。
返事のない独り言をして、遠くでこちらを眺めている看守さんにエマさんを運ぶよう命令します。
それを待つ間、口寂しさを感じたので、残ったクッキーを口に運ぶ。
……あまり美味しくありませんね。
誰も居ない席のクッキーと紅茶を、看守さんの口に流し込みながらお茶会を後にする。
曇り空、未だ冷たい風が火照る体を冷ましてくれて。
生暖かい液体がタイツに流れる間に、影を落とす牢屋敷へと帰るのです。