「では私は仕込みが終わったのでね………これで失礼させていただくとしよう」
エミヤが仕込みを終え食堂の外へと向かおうとした、その時だった。
「お待ちくださいませ、エミヤさん」
静かな声が、その背中を止める。エミヤは嫌な予感を感じながら肩越しへ振り返った。
そこには、いつも通り微笑む清姫がいる。
だがその笑顔の奥にある熱を察したのか、エミヤはわずかに眉を寄せた。
「……何だね」
「どこへ行かれるのです?」
「空気を読んで退散しようと思っただけだが」
──当然の返答
立香も、そうしてほしかった。
けれど清姫は、くすりと笑う。
「駄目です」
──柔らかな声
なのに妙に断定的だった。
「旦那様は、すぐ逃げようとなさいますから」
「え?」
「こういう時、誰かに見られていた方が……ちゃんと向き合ってくださるでしょう?」
そんな清姫を見て立香の心臓は跳ね、エミヤは露骨に嫌そうな顔をした。
「………私を巻き込むな」
「まあ、ひどい」
清姫は口元へ指を当てる。
「エミヤさんほど信頼できる証人はおりませんのに」
──証人
その言葉に、立香の嫌な予感が膨らむ。
「ちょ、ちょっと待って、清姫」
「はい、旦那様」
──即答
逃がす気がまるでない。
清姫は立香の隣へさらに身体を寄せる。肩が触れるほど近い。
湯上がりの熱が伝わってきて、立香は反射的に身を引こうとした。
だが──
「逃げませんよね?」
そっと袖を掴まれる。優しい仕草なのに、逃げ道だけ綺麗に塞がれていた。
「旦那様は今、とても大事なお話をしていたのですから」
「いや、それは……」
「後悔しているのではないか、と」
耳元へ落ちる声が甘い。
「でしたら、ちゃんと確認しなくてはいけません」
エミヤが深く溜息を吐いた。
「……私は本当に帰っていいか?」
「駄目です♪」
「………なんでさ」
即答──あまりにも早い。
立香は頭を抱えたくなった。清姫はそんな立香の反応すら愛おしそうに見つめている。
「エミヤさん」
にこやかな笑顔のまま、清姫が続ける。
「旦那様は、こうして困っている時が一番可愛らしいのですよ」
「………本人の前で言うな」
「隠す必要があります?」
清姫は小首を傾げる。淡くて長い髪がさらりと揺れた。
「わたくし、旦那様にはもっと素直になっていただきたいだけですもの」
その指先が、今度は袖ではなく、立香の手へ重なる。逃げようとした瞬間、そっと絡め取られた。
強引ではない──なのに振りほどけない。
「ほら」
清姫が微笑む。
「また逃げようとなさいました」
まるで悪戯を見つけたような声音。立香の顔が熱くなる。
しかも最悪なことに、エミヤは完全に見ている──助ける気ゼロで。
「………仕方ない、彼の精神衛生上最低限の配慮は取らせてもらうが………構わないか?」
「内容によりますが構いませんわ」
「………ならば」
そう言うとエミヤは何かを投影し始めた。そして投影されたのは──
「………耳栓型イヤホン?」
なんの変哲もない普通の耳栓型イヤホンだった。それをエミヤは装着して厨房の椅子へと座り雑誌を読み始めた。
「勉強をしている我が子を見張ると言えば聞こえが悪いが、目と存在感があればいいだろう?」
立香はそれを見て思った──至極尤もであると
「では始めましょうか………旦那様?」
言い終えると同時に清姫は立香の膝の上に乗り、着ていた寝間着を少しずつ脱いでいく。ボタンが外れるごとに抑えられていた双丘が解放されていきやがて露わとなっていく。立香は恥ずかしそうに視線を逸らすが反射的に視線を向けてしまい、そんな立香を見て清姫は微笑みを向ける。
「遠慮なくご覧になっていいのですよ旦那様?」
「………これでいいです」
「ふふ………お可愛いこと」
立香の視線の先にあるのは双丘から存在感を放つ二つの乳首。そして清姫の少し照れているような顔。それを見て立香は思い出した──清姫は生娘だったことを………
「………清姫」
「………はい、なんでしょうか旦那様?」
「………言い訳がましいかもしれないけど、日本出身のサーヴァントでは清姫がハジメテなんだ………」
「………」
立香の突然のカミングアウトに清姫は狐につままれたような表情を浮かべるが、その言葉の意味を理解するととびっきりの笑顔を浮かべ抱きついた。
「では………日本での旦那様のハジメテ………わたくしがいただきますわね」
そう言うと清姫は立香の頭部を両手で優しく掴み、立香の口を自身の乳首へと近づけた。突然のことで立香は慌てふためいたが清姫はお構いなしに吸わせる。
「んっ………」
吸われる感覚が気持ちいいのか清姫の口から吐息が漏れる。だが、立香の頭部は離さずにそのまま授乳を続ける。
「──────⁉︎」
立香はまさかこんなことをさせられると思っていなかったので咄嗟にエミヤに救けを求めようと視線を向けるが、エミヤは雑誌を読み耽っていた。だが途中で気付いたようでこちらを見るが、エミヤから送られてきたのはどこか遠くを見るような達観した視線だった。
「旦那様、次はわたくしがあなたのことを吸わせてもらいますね?」
授乳を行っている清姫からの質問に立香はなんのことかあまり理解できなかったが、清姫は立香の頭部を乳首から離すと同時に膝からも降りて床に座りながら立香のベルトを緩めていく。
そこまで行った段階で立香は何が起こるのか気付き清姫を止めようとするが既に遅く、ボロンと肉棒が露わになってしまった。
「まぁ!」
露わになった肉棒はもう十分に勃っており、既に臨戦態勢が整ってしまっていた。
「本当はこのまますぐにいただきたいですが、少し愛でたいので………もう少しお待ちくださいね?」
清姫は挨拶をするように優しく亀頭へ口付けをして立香の肉棒をゆっくりと咥えていき、前後へと動かし始めた。
「くぅ⁉︎」
メルトリリスの時には味わなかった感覚に驚きを感じ、立香は果てそうになるが気を持ち直してなんとか我慢をする。
そんな我慢をする立香を見て清姫は更に刺激を与え始めた。
「ッ⁉︎」
清姫の口の中で行われ始めたのは口に入れながらの舌でによる裏筋舐め。しかもその動きは裏筋を縦横無尽に舐め尽くし、立香の頭には電流が走り続けもう限界へと達しそうになった。
「ご、ごめん………射精る‼︎」
清姫の口に勢いよく吐き出される精に清姫はうっとりとした表情を浮かべ、立香の精を受け入れる。そして肉棒を口から離した清姫は精を嚥下し、にっこりと笑顔を見せた。
「旦那様、次はわたくしと一つになりましょう?」
清姫はそう言うと下を全て脱ぎ、秘所を見せた。秘所は何をしなくてもいいぐらいに大洪水で、立香の肉棒を今か今かと待っている。
流石に人の目があるところでそこまでしてしまうと恥ずかしく、始めることができない立香に清姫は耳元で小さく囁いた──
「旦那様──愛してます」
そこから先の記憶は立香にはなく、医務室のベットで介抱をしてくれたダ・ヴィンチとアスクレピオスの話によると清姫に限界まで搾られた。その後エミヤが萎々になった立香を背負って連れてきてくれたようで、帰りには胃薬を大量に処方してもらったようだ………