境界線の向こう側 〜配信中の銀色の聖女を、俺だけが穢す〜 作:与次郎
光莉はテーブルの上の資料から視線を外すと、重ねた手から這わせるようにして、みずきの白く強張った顔へと指先を伸ばした。部屋の空気が、さらに一段と濃く、息苦しいほどに張りつめていく。
「みずきちゃん……隠すつもりなんてなかったんだよ? 私はルミナとして、言葉の一つ一つに、もっと『本物の熱』を乗せようって意識し始めただけなの」
「熱を乗せる……? 演技のわけないよ……っ!」
みずきは自らの身体の奥に走り始めた微かな火照りに恐怖し、声を震わせて問い詰める。
「あの配信中……私の身体にまで、あんなリアルで悍ましい感覚が襲ってきたんだよ!? 光莉ちゃんは画面の隣にいたのに……この資料の、私が声を乱した時間、光莉ちゃんの目、誰を見てたの!? 私の身体に触ってきたのは、誰なの!?」
必死に真相を暴こうと叫ぶみずき。だが、光莉はその言葉を待っていたと言わんばかりに妖しく微笑むと、ソファの距離をさらに詰め、みずきの華奢な肩にそっと自分の手を置いた。そして、衣服の布地越しに、骨の髄までゾクゾクするようなタッチで優しく撫で回しながら答えた。
「私の感情をそのまま、大切なひまりちゃんの身体に直接落とし込むような、特別な表現を試したの。それが、みずきちゃんのピュアな身体にまでビンビンに伝わっちゃったんだとしたら……本当に、申し訳ないことをしちゃったね……ふふ」
光莉の指が、みずきの肩からゆっくりと、背中のラインへと滑り落ちていった。ブラウスの薄い生地の上から、ブラジャーのホックのあたりを、爪先でジワジワとなぞるような動き。その愛撫は優しく、しかし確実に親友の範疇を置き去りにして、みずきの逃げ道を塞いでいく。
「私の感情を、落とし込むなんて……そんなの、おかしいよ……っ! それだけで、下着が全部汚れちゃうくらい怖かったんだよ!? 光莉ちゃん、本当に……私に何も、隠してないの……っ?」
みずきが涙を浮かべて問い詰めた瞬間、光莉はみずきの背中を優しく抱きすくめるようにして、その整った顔を耳元へと極限まで近づけた。
ハァ、と男の匂いを孕んだ光莉の熱い息遣いが、ダイレクトにみずきの敏感な耳の輪郭を濡らす。
「隠してるわけじゃないよ。ただ、私はみずきちゃんを気持ちよくさせてあげたいって思ってただけ。……ねえ、みずきちゃんは、声だけで女の子をイかせてあげられるルミナのこと、嫌いになっちゃった? それとも……あなたも、私の『熱』に、少しだけ興味が湧いてきちゃった……?」
光莉の指が、今度はみずきの細い腰を後ろからきつく抱き込むように動いた。みずきの脳内では「このままでは完全に喰べられる」という絶対的な警戒心の警報が、狂ったように鳴り響いていた。
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光莉の指先がみずきの背中を這い回り、細い腰を後ろからきつく抱きしめる中、夏川みずきはテーブルの上の資料を、指先が白くなるほど強く握りしめていた。
部屋に漂う男の匂いと混ざり合って、息をするだけで目眩がしそうなほどの熱を帯びていく。光莉はみずきの腰に回した手を止めず、その指先をじわじわと下へと滑らせながら、悪魔のような甘さで囁いた。
「みずきちゃん……私の新しい演技、今ここで、直接試してみる……?」
「――っ!?」
その言葉と同時に、光莉の手がみずきのフレアスカートの裾をめくり、その内側へと容赦なく滑り込んだ。
太ももの内側の柔らかい肌をねっとりと愛撫しながら、さらに奥へ――。みずきのショーツの上から、熱く張りつめた秘部を手のひら全体でむぎゅり、と包み込み、ゆっくりと圧迫するように揉み始めたのだ。
その生々しい感触は、親友同士のスキンシップという範疇を、完全に超えていた。
「や……っ!? ひゃんっ……光莉ちゃん……っ!? なん、で……そこ、触らないで……っ! やめてよ……っ!」
みずきは全身をビクンと小さく震わせ、涙目で光莉の腕を必死に押し返そうとした。
しかし、光莉は腰を抱く腕にさらにぐっと力を込め、みずきの華奢な身体を自らの豊かな胸元へと逃げられないように優しく固定してしまう。
「ふふ……口ではダメって言ってるのに、ここ、もうこんなに熱くなってピクピクしてる。やっぱり、私の熱が、ちゃんとみずきちゃんに届いてるんだね……」
「ちがっ……ちがう、これは……っ!」
光莉の容赦のない指先がショーツの薄い布地を押し込み、配信中に強制開発されたばかりの敏感なクリトリスを、布越しにゆっくりと、けれど執拗に擦り上げ始める。
壊れ物を扱うように優しい。だが、その実、みずきが一番弱っている場所を的確に抉るような愛撫だった。
「や……あっ、あんっ……! 光莉ちゃん……そんな……優しく……撫でない、で……っ! 私……頭が、変な感じに……なっちゃう……っ!」
みずきはソファの上で腰をくねらせ、必死に太ももを閉じようとした。声を抑えようと唇を噛むが、光莉の指がクリトリスをグニグニと的確に押し潰すたび、脳髄を焦がすような甘い痺れが下腹部から全身へと一気に広がっていく。
脳のキャパシティが、光莉から与えられる淫らな快感によって強制的に奪われる。
「私、は……っ、ただ、真相を……光莉ちゃんを、助けたくて、来た、のに……っ。こんなの、私の知ってる光莉ちゃんじゃない……あっ、ひゃんっ……!」
光莉はみずきの耳たぶを軽く唇で甘噛みして、熱い息を吹きかけながら囁いた。
「ひぅ……あ、うあ……っ!」
「混乱させてごめんね。でも、私は本気でみずきちゃんの力になりたいの。この部屋で、二人きりで……みずきちゃんの不安も、感じたことも、全部私が受け止めてあげる。……だから、私を信じて?」
光莉の指の動きがさらに少し強くなり、ショーツの合わせ目の奥へと潜り込もうとする。同時に、もう片方の手がみずきのブラウスのボタンの隙間から滑り込み、薄いブラジャー越しに、まだ熟しきっていない豊かな胸を優しく、けれど容赦なく揉みしだき始めた。
「は……んぅっ……! だめぇ……胸も……一緒に、は……っ! 嫌なのに……身体が……勝手に、熱くなって……っ!」
拒絶しているはずの自分の秘部が、親友の指に擦られるだけで、じっとりと愛液を溢れさせて湿った音を立て始めている。親友の手が自分の胸と秘部を確実に支配しているという最悪の現実が、みずきの心を激しく締め付けた。
「光莉ちゃん……やっぱり変だよ……っ。この部屋の匂い、さっきから、ずっと……誰か別の男の人の気配がする……っ。光莉ちゃん、本当に一人なの……?」
光莉は一瞬だけ手の動きを止め、ゾクッとするほど優しく微笑んだ。
「別の人の気配……? ふふ、みずきちゃんは本当に敏感でエッチな子だね。……うん、最近ね、ルミナの活動で少し相談に乗ってくれている『特別な人』がいてね。その人の匂いが少し残ってるのかもしれない。でも、それはただのお仕事の話。みずきちゃんの心配とは関係ないから……安心して、私に全部委ねて?」
光莉の指がクリトリスを執拗に刺激し続ける。みずきはとうとう耐えきれなくなって声を抑えるのを諦め、部屋の静寂の中に、小さく甘いメスの喘ぎ声を漏らし始めた。二人の肉体が、ドロドロとした快楽とともに完全に境界線を越えようとしていた。