境界線の向こう側 〜配信中の銀色の聖女を、俺だけが穢す〜 作:与次郎
配信開始から40分ほどが経過していた。
夏川みずきは画面に向かって、明るい笑顔を保ちながら、マイクの向こうの視聴者たちとの会話を必死に続けていた。ファンと触れ合っている時間だけが、唯一の防壁だった。
「あはは! みんなの夏の予定、聞いてるだけで楽しいよ~! 花火大会に浴衣デートで行く人、本当に羨ましいな。みんなおすすめの穴場スポットあったら、ぜひコメントで教えてね!」
コメントがものすごい勢いで画面の下から上へと流れていく。
【ひまりちゃんはルミナちゃんと花火行かないの?】【二人で並んで浴衣姿の配信してほしい!】【ルミひまの思い出、もっとてぇてぇやつくだちい】
みずきは画面の向こうのファンに向けて、愛らしく首を傾げるモーションを重ねながら返した。
「ルミナちゃんと花火か……! いいね、想像しただけでワクワクしちゃう! 浴衣姿はまだみんなには秘密だけど、もし本当に着ることがあったら、真っ先にみんなに見せたいな~、なんて――」
――その瞬間だった。
言葉の途中で、みずきの左胸の奥に、突然、あり得ないはずの「温かく重い圧力」がゆっくりと、しかし確実に押し寄せてきた。
それは、実体を持たない誰かの巨大な掌が、部屋の空間を透過して、布地越しに彼女の形良い胸全体を優しく、肉感的に包み込んできたかのような――圧倒的な『他者の愛撫』の感覚だった。
「っ……!?」
みずきは突如として襲いかかった悍ましい刺激に、言葉の途中でヒュッと息を詰まらせ、引き攣るような衝撃に襲われた。
脳の理解が追いつかないうちに、衣服の奥で、ブラジャーに包まれた胸の頂点がじんわりと熱を持ち始める。見えない指先が、その敏感な先端を衣類越しにコリコリと、意地悪く爪弾くように刺激してきたのだ。脳髄を直接揺さぶるような甘い痺れが、一瞬で背骨を駆け抜ける。
配信画面のコメント欄が、彼女の一瞬の硬直を逃さずに一気に加速した。
【ひまりちゃん? 急に止まったけどどうしたの?】【声裏返った?】【体調悪い? 大丈夫?】
みずきは心臓が口から飛び出しそうなほどの恐怖に襲われながらも、声を無理やり張り上げた。
「ご、ごめんねみんなっ! ちょっとおしゃべりに夢中になりすぎて、喉が変な風に乾いちゃっただけ! ひまりは全然平気だよ、おしゃべり続けようね!」
しかし、みずきの必死の取り繕いを嘲笑うかのように、胸への見えない圧力は止まるどころか、さらに生々しくその密度を増していった。
豊かな肉を容赦なくぐにゃりと形を変えるほど揉みしだき、完全に硬りきった頂点を優しく、しかし執拗に押し潰すような動きを繰り返している。
(……やだっ……嘘、なんで……!? 今、胸が……っ。また、あのルミナちゃんとの配信の時と同じ……誰かに触られてる感覚が……っ!)
みずきは恥ずかしさと恐怖で顔面がカッと赤くなるのを感じながら、太ももをギュッと強く閉じ合わせ、椅子の上で姿勢を正そうとした。
コメント欄のリスナーたちが、ひまりの明らかな異変に気付き、さらに狂ったように文字を躍らせる。
【ひまりちゃん、なんか声が掠れてない?】【吐息が漏れてるんだけど……】【なんか妙に色っぽいぞww】【コラボの後遺症でエッチになっちゃった?】
みずきはマイクを握りしめる指先に白くなるほど力を込め、涙目で必死に笑顔を保ちながら、震えそうになる声を喉の奥で噛み殺して答えた。
「えへへ、みんな本当に優しいね……っ。ちょっと、喉の調子がいつもと違うだけだから……。ほらほら、夏の話、もっとたくさん聞かせてよぉ! ちなみにひまりは、夏は絶対にプールより海に行きたい派なんだけど……っ、みんなは、どっち、派かな……っ?」
リスナーからの返事が流れていく。
【海一択!】【ひまりちゃんの水着姿、見られるならどこでも行く】【ルミナちゃんと二人で誰もいないプライベートビーチでデートして】
――その瞬間、今度は下腹部の奥、ショーツの合わせ目のさらに奥深くに向けて、圧力が容赦なく加わった。
見えない指が、みずきが最も隠しておきたい、前回の配信と光莉の手によって開発されたばかりの敏感な部分を、円を描くように優しく、しかし強烈に愛撫し始めたのだ。
「ん……ぁっ、っ……!」
みずきはとうとう、喉の奥から漏れ出そうになった明確な喘ぎを抑えきれず、小さな声をマイクに吹き込んでしまった。
コメント欄は、そのあまりにも生々しい声に爆発的な盛り上がりを見せた。
【今の声、マジでやばいww】【ひまりちゃんエロすぎるんだけど!?】【声がガチで喘いでる!】【画面の裏で何が起きてるの!?】
みずきは負けず嫌いな性格と、アイドルとしてのプライドを極限まで奮い立たせ、涙目で笑顔を崩さないよう必死に耐えた。
「みんな……っ、照れちゃうじゃん……。あ、あはは、心配させてごめんねっ……!」
みずきはゲーミングチェアの座面に、濡れ始めた股間を押し付けるように深く腰を沈め、太もも同士をちぎれんばかりに強く閉じ合わせながら、リスナーとの会話を繋ぐために限界の言葉を紡ぎ続けた。
(……耐えなきゃ……っ。何万人のファンが、画面の向こうで私を見てる……っ!)
コメント欄には、ひまりの限界を超えた妖艶な様子に興奮したリスナーたちの書き込みが殺到する。
【ひまりちゃん頑張れ!】【声がヤバすぎて聞いてるこっちの脳が溶けそう】【ルミナちゃんの隣でこんな声出してたのかと思うと尊すぎて死ぬ】
みずきは溢れ出そうになる涙を堪え、唇を強く噛んで、漏れ出そうになる熱い吐息を必死に抑えながら答えた。
「今日はちょっとだけ、体調が良くないみたい、だけど……。でも、みんなと話せて、たくさん、元気が出てきたよ……?」
配信はまだようやく中盤に差し掛かったところだった。しかし、夏川みずきの心と肉体の中では、羞恥と、快楽の泥沼に引きずり込まれる恐怖が拡大し始めていた。
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配信開始から1時間15分が経過していた。
みずきは配信を切ろうとするが、なぜか配信が切れず、いつもの太陽のような笑顔を保とうと血がにじむほど唇を噛み締めていたが、天峰零の『境界潜航』がもたらす執拗な遠隔愛撫の前に、彼女の肉体はもはや完全に制御を失っていた。
服の下、薄い布地に包まれた下腹部の奥からは、熱い絶頂の波が、心臓の鼓動とシンクロして幾度も幾度も押し寄せてくる。
同時に、胸の谷間に滑り込んだ見えない手のひらは、熟しきっていない豊かな肉をムニッ、ムニッと情け容赦なく揉みしだき、完全に硬く勃起した頂点を、指先でピンと弾くような激しい刺激を交互に与え続けていた。
「ん……っ、あ……っ、は……ぁっ……」
みずきは何度も喉の奥から漏れ出る甘い悲鳴を噛み殺そうとしたが、そのたびに小さく可愛い吐息がマイクに拾われ、スピーカーを通じて数万人のファンの耳へとリアルタイムで届けられてしまう。
画面の向こう、視聴者たちのコメントは、もはやお祭り騒ぎというレベルを超えて狂気的な速度で加速していた。
【ひまりちゃん今、声ガチで絶対おかしい!!】【これヘッドホン推奨、鼓膜が孕む】【今日のひまりちゃん、過去イチ……いや、全配信者の中で一番エロい……っ】
みずきはマイクスタンドを握りしめる手に爪が白くなるほどの力を込め、涙をボロボロと零しながら、引き攣った笑顔を無理やり作った。
「み、みんな……っ、ごめんね……。ちょっと、本当に喉の調子が……、お、おかしくて……っ。あと少しだけ、みんな、付き合って……くれる、かな……っ?」
コメントが画面を埋め尽くし、サーバーが重くなるほど殺到する。
【無理しないで!】【でもその声、マジで脳が焼けそう】【ひまりちゃんが必死に耐えて頑張ってる姿、最高に抜ける】【もっと、もっと可愛い声聞かせて……!】
みずきは細い太もも同士をちぎれんばかりに強く閉じ合わせ、ゲーミングチェアの座面に股間を限界まで押し付けた。
しかし、それが最悪の悪手だった。ショーツの合わせ目にじっとりと染み出していた愛液が、自らの体重で圧迫されることで、擦られたクリトリスに「グニ、クチュ」と最悪の局所的快感をフィードバックさせてしまう。
(……あ、うそ……もう、限界……っ! 配信中なのに……みんなが見てるのに、こんなに身体が勝手に熱くなって……。恥ずかしい……本当に、恥ずかしくて死んじゃいそう……っ!)
見えない指先が、最後に彼女の最も敏感なクリトリスを「ギュッ」と強く摘まむ。
その瞬間、脳髄を真っ白な電撃が貫く。みずきは「ひゃんっ……!」と、これまでにないほど甘く、高い絶頂の悲鳴をマイクにダイレクトに吹き込んでしまった。
太ももがガタガタと震え、下着の奥からドクドクと淫らな蜜が溢れ出す。何万人もの視聴者の目の前で、彼女は一歩も動けないまま、完全に強制絶頂させられたのだ。
みずきは溢れる涙を拭うこともできず、震える指先で、這うようにしてマウスを操作した。
「みんな……っ、本当に、ありがとう……っ。そろそろ、太陽が、沈んでいく……時間、だね……っ。ひまりは……少しだけ、お休み、するね……。待ってて……っ!」
半ば悲鳴のような挨拶を最後に、彼女は「配信終了」のボタンを渾身の力でクリックした。
画面が暗転した途端、みずきは椅子から崩れ落ちるようにして床へと滑り落ちた。
液晶モニターの明かりが消えた静寂の部屋で、彼女は両手で顔を覆い、狂ったように荒い呼吸を繰り返した。椅子のクッションには、自分が強制的にイかされた証拠である大量の愛液が、じっとりと冷たいシミを作っていた。
(……終わった……。やっと、終わった……っ)
(みんなの前で……あんな、あんな声を出して……。絶対に、絶対にバレてた……私のVライバーとしての人生、もう……っ)
みずきはゆっくりと顔を上げ、涙で視界が滲む虚ろな目で、自室の白い天井を見つめた。
(どうして……? 一人で自分の部屋で配信してたのに……本当に、何が起きてるの……)
彼女は冷たい床の上で膝を抱え、ガチガチと歯を鳴らしながら、震える声で独り言のように呟いた。
「私の頭が狂っちゃったの……?もう……何もわかんなくなっちゃった……っ」
みずきは床に転がっていたスマホの画面をぼんやりと見つめた。
光莉の部屋での愛撫、そして自室での不可解な強制愛撫。親友への不信感と恐怖が、彼女の胸の奥で、静かに、しかし決定的な暗い質量を持って肥大化していくのだった。