境界線の向こう側 〜配信中の銀色の聖女を、俺だけが穢す〜 作:与次郎
深夜の静寂に沈む一室で、天峰零は深く目を閉じ、自身の指先に残る「熱」を反芻していた。
つい先ほどまで行っていた、ルミナ・ステラへの蹂躙。
モニターの中のアバターを弄っていたはずなのに、彼の指先には今も、光莉の太ももの柔らかな張りや、秘部から溢れ出した粘りつくような蜜の感触が、幻肢痛のように生々しく刻まれている。
「……ふっ」
零は椅子の背もたれに体重を預け、低く笑った。
自身の能力——「境界潜航」が、不可逆的な変異を遂げようとしているのを肌で感じていた。
第一段階:境界接触
それはあくまで「外部」からアバターという殻をなぞるだけの行為に過ぎなかった。だが今、その境界線は陽炎のように揺らぎ、溶け合い始めている。
第二段階:境界同期
今夜の光莉の反応は、これまでとは一線を画していた。
零が指を動かせば、彼女の喉がせり上がり、零が秘部を抉れば、彼女の腰は意思を無視して弓なりに跳ねる。アバターへの刺激が、電気信号のような速さで現実の星野光莉の神経系を焼き、彼女の肉体を「零の意志」に従順な玩具へと作り替えていく。
(もう、触れるだけでは足りない。……お前の内側から、俺を刻み込んでやる)
零は閉じた瞼の裏に、銀髪を乱した聖女の姿を思い描いた。
清楚を絵に描いたような銀色の髪、手のひらから溢れるほど豊かな胸、そして恐怖と快楽に濡れそぼったあの肉孔。
それらはもはや、モニターの向こう側のデータではない。零の手の中で、リアルな体温と重みを持った「一人の女」として完成されつつあった。
(光莉……お前はもう、俺から逃げられない)
零はゆっくりと目を開けた。その瞳には、獲物を追い詰める捕食者のような冷たい光が宿っている。
次は、単なる愛撫では終わらせない。
配信机にその細い腰を押し付け、背後から獣のように貫く。
その衝撃が、仮想の境界を越えて光莉の現実の身体をどれほど激しく揺さぶり、彼女のプライドを粉々に砕くのか。その様を特等席で眺めたいという、暗く濁った欲望が彼を支配していた。
零は立ち上がり、窓の外に広がる深夜の街を見下ろした。
誰も知らないところで、世界中が崇める「聖女」が、自分の欲望一つで壊されていく。
「第二段階…境界同期……。ようやく、本番の幕開けだな」
静かな呟きは、誰に届くこともなく闇に溶けた。
だが、その声に含まれた執着は、これまでにないほど深く、鋭い殺意にも似た熱を帯びていた
零は、ルミナ・ステラのすぐ背後で、熱く濁った息を吐き出した。
配信画面の中では、銀髪の聖女がいつものように慈愛に満ちた声でリスナーを癒やしている。だが、零はその清楚な外殻の下で、彼女の身体が恐怖で細かく震え、すでに「受け入れ」の準備を始めていることを知っていた。