元公爵令嬢のTS聖女ちゃんがひたすら犯されたり辱められたり狂気に染め上げられていくだけのお話。 作:東口ゆゆ
深夜。
屋敷が静寂に包まれる丑三つ時。
俺は自室のベッドで、泥のように眠る……フリをしていた。
昼間の覗き見行為による興奮と、公爵様による夜伽の疲れ。その二つが重なり、身体は鉛のように重かったが、神経だけが鋭敏に尖っていたからだ。
なぜなら。
ガチャリ……。
ドアが開き、二人の人間が忍び込んできた気配を感じたからだ。
「……しーっ。静かにしてくださいね、ガレオス様」
「リ、リリア……正気なのか? ここはレイラも寝てる部屋だぞ……?」
闇に溶けるようなひそひそ声。
リリアと、ガレオス様だ。
心臓がドクンと跳ねる。俺は反射的に呼吸を整え、安らかな寝息を演じ続けた。
(どうして……? どうして私の部屋に……?)
足音がベッドに近づいてくる。
カーペットを踏みしめる音。衣擦れの音。そして、微かに漂ってくる、洗い立てのリリアの甘い香りと、ガレオス様の男臭い体臭。
「見てください。……お姉様、ぐっすり眠ってますよ」
リリアの声が、すぐ枕元で聞こえた。
気配からして、ベッドの真横に立っている。
「あぁ……なんて清らかな寝顔だ。まるで天使のようだ……」
ガレオス様の吐息が、俺の頬にかかる。
震える指先が、俺の前髪をそっと撫でた。その手つきは、壊れ物を扱うように繊細で、優しい。
「こんなに無防備なレイラを起こすなんてできない。……リリア、やっぱり戻ろう。ここで致すなんて、冒涜にも程がある」
「あら。……『冒涜』したいんじゃないんですか?」
リリアが妖しく囁く。
「聖女のようなお姉様のすぐ隣で、獣のように交尾する。……お姉様の清らかな寝息を聞きながら、汚い精液を撒き散らす。……ゾクゾクしませんか?」
「ッ……! そ、それは……」
ゴクリ、とガレオス様が唾を飲む音が聞こえた。
沈黙。
理性が欲望に負けていく音が聞こえるようだった。
「……君は、悪魔だ」
「ふふっ♡ ガレオス様を気持ちよくしてあげる悪魔ですよ。……ほら、ベッドに上がってください」
ギシッ……。
俺の隣で、マットレスが沈んだ。
一人が、いや、二人が乗り込んできたのだ。
広いダブルベッドとはいえ、すぐ背中合わせの距離に、二人の体温を感じる。
(嘘……ここで、やるの……?)
恐怖と、羞恥と、そしてどうしようもない期待で、俺の股間がキュンと縮こまった。
「声を出したら、お姉様起きちゃいますよ? ……絶対に起こさないように、静か〜に、激しくしてくださいね♡」
衣類が乱暴に脱ぎ捨てられる音がする。
ベルトが外れる音。ファスナーが下りる音。
そして。
ぬちょっ……♡
湿った音が響いた。
リリアの秘部が、すでに準備万端であることを告げる音だ。
「あぁ……リリア、濡れてる……こんな場所で、なんて淫らな……」
「ガレオス様だって、カチカチじゃないですか。……お姉様の匂いを嗅いで、発情したんですか? 変態♡」
ズプッ……ズププッ……。
ゆっくりと、肉が肉を飲み込む音がした。
ベッドのスプリングが、リズミカルに軋み始める。
ギシッ、ギシッ、ギシッ……。
背中越しに伝わってくる振動。
すぐ耳元で繰り広げられる、生々しいセックスの気配。
「っ、くぅ……っ! リリア、締め付けが……ッ!」
「んっ……♡ だめ、声が大きい……♡ お姉様、起きちゃう……♡」
ガレオス様は必死に声を押し殺しているようだった。
「レイラを起こしてはいけない」「聖女の眠りを妨げてはいけない」という彼なりの敬意と、「でも犯したい」という欲望がせめぎ合い、その葛藤がピストンの速度を加速させていく。
パンッ、パンッ、パンッ……!
抑制された、しかし激しい皮膚の衝突音。
俺はシーツの下で、自分の太ももをギュッと握りしめた。
――すぐ隣で、愛する人が妹を抱いている。
――私の安眠を守るために声を殺しながら、妹の肉壺に溺れている。
その状況が、たまらなくエロティックで、背徳的だった。
(あぁ……熱い……。身体が、燃えそう……)
俺の秘部は、勝手に溢れ出した愛液で、シーツに染みを作っていた。
触りたい。慰めたい。
でも、動けば起きていることがバレてしまう。
だから俺は、身動き一つせず、ただ耳と肌で、隣のセックスを感じるしかなかった。
「……ねぇ、ガレオス様」
リリアの声が、不意に俺の耳元――ガレオス様とは反対側から聞こえた。
リリアは、バックの体勢で突かれながら、顔だけを俺の方に向けているのだ。
「お姉様、どんな夢を見てるんでしょうねぇ? ……まさか隣で、自分の妹が種付けされてるなんて、夢にも思ってないんでしょうね♡」
リリアの吐息が、俺の耳にかかる。
心臓が止まりそうだ。
リリアは分かっている。俺が起きていることを。
その上で、俺を試しているのだ。
「やめろ、リリア……っ、レイラに近づくな……ッ! 彼女は汚してはいけない……ッ!」
ガレオス様が低く唸り、リリアの腰を引いて俺から遠ざけようとする。
「あはっ♡ そんなに激しく引っ張ったら……んっ♡ 中、擦れて気持ちいいっ♡」
ズリュッ! グチュチュッ!
あえて大きな水音を立てるリリア。
その音は、静寂な寝室に爆音のように響き渡る。
「っ、はぁっ、だめだっ、もう限界だっ! 背徳感で、頭がおかしくなりそうだ……ッ!」
「いいですよぉ♡ 出しちゃってください。……お姉様の寝息を聞きながら、お姉様のベッドで、妹の中にたっぷり♡」
ガレオス様の動きが痙攣的なものに変わる。
俺の背中に、彼の熱気と荒い息遣いがのしかかる。
「ッ! ッ! レイラ、許してくれ……ッ! 君という聖女の隣で、僕は……僕はァッ!!」
ガレオス様は、俺への謝罪の言葉を叫びながら、リリアの奥深くに楔を打ち込んだ。
ドスンッ!!
ドピュッ! ドピュルルルッ!! ジョボボボボッ……!!
大量の射精。
ゴムなどつけていない生の中出し音が、粘着質に響く。
すぐ隣で行われた命の放出に、俺の身体もビクンと反応し、クリトリスがズキズキと疼いた。
「んぅ……っ♡ 熱いっ、すごい量……っ♡」
長い余韻の後、ガレオス様はリリアの上に――つまり俺のすぐ隣に倒れ込んだ。
濃厚な精液の匂いと、栗の花の香りが、俺の鼻腔を満たす。
「……はぁ、はぁ。……すまない、レイラ……」
ガレオス様は、眠っている俺の髪に、そっと口づけをした。
罪悪感に満ちた、震えるキス。
直前まで妹のおまんこを犯していた男のキス。
それが、俺にとってはどんな愛の言葉よりも興奮する「ご褒美」だった。
(もっと……。もっとその汚れた唇で、私を崇めて……)
俺が心の中で悶えていると。
身を起こしたリリアが、ガレオス様に見えない角度で、そっと俺の耳元に口を寄せた。
そして、誰にも聞こえない蚊の鳴くような声で、こう囁いた。
「……お姉様。おまんこひくひくしてましたよ? ……布団越しでも分かるくらい、びしょ濡れですね♡」
チュッ、と。
リリアは俺の耳たぶを甘噛みし、嘲笑うように鼻を鳴らした。
「行きましょう、ガレオス様。……ここで朝を迎えたら、お姉様がショックで死んじゃいますから」
「あぁ……そうだな。……僕はなんてことをしてしまったんだ……」
二人の気配が遠ざかっていく。
ドアが閉まる音。
再び訪れた静寂の中で、俺は跳ね起き、ガバッと掛け布団を跳ね除けた。
パジャマの下、太ももの内側は、我慢汁と愛液で見るも無残に濡れそぼっていた。
「はぁっ、はぁっ、あっ……♡」
俺は二人が残していった体臭と残り香を胸いっぱいに吸い込みながら、震える指を秘部に突っ込んだ。
誰にも見られていない深夜の自慰。
けれど、心の中ではリリアの嘲笑と、ガレオス様の謝罪がリフレインし、俺を絶頂へと導いていく。
もう、戻れない。
俺は、聖女の皮を被った、世界で一番ふしだらな覗き魔になってしまったのだ。
リリアとガレオス様が去り、静寂が戻った寝室。
しかし、そこには決して消えることのない、暴力的なまでの「情事の残り香」が渦巻いていた。
「……っ、うぅ……っ、嫌だ……」
俺はベッドの端で膝を抱え、震えていた。
鼻を塞いでも、あの匂いが――ガレオス様の雄臭さと、リリアの酸っぱい雌の匂いが、粘膜に張り付いて離れない。
(なんで……? なんで、こんなに……)
俺の股間は、二人が去った後も、いや、去ったからこそ、どうしようもなく疼いていた。
パジャマのズボンが、溢れ出る愛液で冷たく張り付いている。
悲しいはずなのに。悔しいはずなのに。
身体だけが、さっき目撃した獣の交尾の熱に浮かされ、火照り続けている。
「おかしいよ……私……っ」
俺はフラフラと、何かに操られるようにベッドの中央へと這い寄った。
そこには、二人が交わった痕跡が、生々しいシミとなって残っていた。
白濁した粘液と、透明な愛液が混ざり合い、シーツを汚している。
触りたくない。見たくない。
そう思うのに、俺の手は勝手に伸びていた。
ぬちゃり……。
指先が、冷えかけたガレオス様の精液に触れた。
「ひぐっ……!!♡」
その瞬間、背骨を雷撃が駆け抜けた。
これは、他の女を妊娠させるための種。俺には決して注がれない、裏切りの証拠。
「やだ……汚いっ……こんなの、触りたくないのに……っ!」
口では拒絶しながら、俺の指は無意識のうちに、その粘液を掬い取っていた。
そして、震える手で自分のパジャマを引き裂くように脱ぎ捨てた。
露わになった秘部は、すでにだらしなく口を開け、涎を垂らしていた。
俺は、掬い取ったガレオス様の精液を、自分の乾いたクリトリスに塗りたくった。
「あっ、熱いっ、嫌だっ、こんなの気持ちよくないっ……!!♡」
嘘だ。
脳髄が溶けるほど気持ちいい。
最愛の人が、他の女の中で果てた残骸。それをローション代わりにする背徳感に、身体が打ち震える。
ズボォッ!!
俺は衝動的に、指を三本、根元まで一気に突き入れた。
「ぎぃっ!? あがっ、ふぐぅっ!!♡」
乱暴すぎる自己愛撫に、声にならない悲鳴が漏れる。
指が膣壁をガリガリと抉る。痛い。でも、その痛みが快感の導火線になる。
グチュッ、ベチョッ、パンッ! パンッ!
誰もいない部屋に、汚い水音と、自分の太ももを叩く音が響く。
これは公爵様への見世物じゃない。リリアへの媚びでもない。
俺の中の「何か」が壊れて、暴走しているだけの、醜い発作だ。
「なんでっ! なんで感じるのっ!? 私を裏切った男の精子なのにっ!!」
涙が溢れて止まらない。
悲しい涙なのか、快楽の涙なのか、もう自分でも分からない。
脳裏にフラッシュバックするのは、さっきまでここで繰り広げられていた光景。
リリアの背中に覆いかかり、獣のように腰を振っていたガレオス様の姿。
俺には見せたことのない、欲情に歪んだ顔。
(あんな顔……私にはしてくれなかったくせに……っ!)
嫉妬と絶望が渦を巻き、それが指の動きを加速させる。
ズプズプズプズプッ!!♡ ネチョオォッ!!♡
「あ゛ぁっ! ひどいっ、ガレオス様ひどいっ! リリアばっかりっ! ずるいっ、ずるいぃっ!!♡」
俺はシーツのシミに顔を擦り付け、二人の匂いを肺いっぱいに吸い込みながら、狂ったように腰を振った。
髪を振り乱し、涎と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして。
誰かに見られたら、即座に殺処分されるレベルの醜態。
「くるっ、きちゃうっ! こんな、惨めなオナニーで、イきたくないのにぃっ……!!」
子宮の奥が、焼け付くように収縮した。
拒絶すればするほど、快感の波は高く、重くなって押し寄せてくる。
「嫌だっ、許してっ、ガレオス様ぁっ! 私を置いてイかないでぇぇぇッッ!!♡♡」
絶望の叫びと共に、俺は自分のクリトリスを爪で引き千切る勢いで掻きむしった。
「ア゛ッ! イグッ! ブヒィィィィッッ!!♡♡♡」
ドピュッ! ドピュゥゥゥッ!! ジョバババババッ!!
大放水。
痙攣する膣口から、我慢汁とも潮とも、もしかしたら失禁かもしれない液体が、噴水のように天井に向かって吹き上がった。
ビクンッ、ビクンッ! と身体が跳ねるたびに、汚い汁が撒き散らされ、ガレオス様の精液の跡の上に、新たな地図を描いていく。
「はぁっ、はぁっ、げほっ、うぇ……っ♡」
絶頂の余韻でガクガクと震えながら、俺は自分の体液と二人の体液の混合物でできた泥沼の中に沈んだ。
全身の力が抜け、指一本動かせない。
生暖かいシーツの感触。鼻を突く強烈な栗の花とアンモニアの臭い。
「……うぅ……っ、ひぐっ……」
俺は両手で顔を覆い、声を殺して泣いた。
気持ちよかった。死ぬほど気持ちよかった。
でも、それ以上に、自分がどうしようもなく汚れてしまったという事実に、魂が震えていた。
(もう、戻れない……。わたしは、本当に……)
聖女の皮を被った、ただの淫乱な覗き魔。
妹に寝取られた男の残り香でイってしまう、最低の雌豚。
俺は、涙と涎で汚れた指を、そっと口に含んだ。
そこには、ガレオス様の精液と、俺の潮の、しょっぱくて苦い味が混ざり合っていた。