貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
第一話 泥眠解消えっち(川良メグ)
この世界の男女比は、1:1000である。
男性一人に対して女性は1000人。
貞操観念は逆転し、襲われるのは女性ではなく男性。満員電車では痴漢ではなく痴女が発生する。
男性は基本的に政府の保護を受け、女性から身を守るようにして育ちながら、義務として子種の提供を求められる。
前世の記憶がある僕にとって、この価値観は未だになれない。
だが、それだけではないのだ、この世界の異常性は────
「ユウキ様。今回の源液提供も誠にお疲れ様でした。少しお休みになられるのであれば、停車しますが」
「大丈夫だよ」
僕の乗っている車の運転席にいる
呉井さんは、僕の専属の警護官だ。
専属男性警護官。対象となる男性とともに暮らし、その身辺を警護する政府によって管理された公務員役職。
彼女はその中でも、武闘資格をもっており、並の格闘家すら相手にならない。
「ですが、昨晩のことがあります。疲労が溜まっておいででは?」
「まぁ、実をいうと少しね」
「だから私はあれほど止めたほうがいいと」
「でも、呉井さんのあの姿を見たら我慢出来ないよ」
呉井さんの頬が紅潮するのが、ミラー越しに見えた。
昨日の夜、お風呂に入ろうとしたら呉井さんと鉢合わせてしまったのだ。
翌日の源液提供──国営病院で精子を提供する男性の義務活動──があるから行為はやめようと二人で話していたのだが、我慢しきれず、バスタオルをまとっただけの呉井さんに襲いかかってしまった。
「ユウキ様は、お優しい方ですね。私のような社会貢献値の低いものに対しても、お情けをくださる」
「違う。僕が呉井さんが好きだからしたんだ」
本音だった。
呉井さんが少しだけもじもじするのがわかった。
これは今日も眠るのが遅くなる流れかもしれない。
そんなとき、キキッ、と車がブレーキを踏んだ。
シートベルトをしていて助手席に顔をぶつけることはなかったが、少々驚く。
彼女の運転技術は知っていたつもりだったからだ。
「どうしたの?」
「誠に申し訳ありません。何者かが車道に倒れているようです。ご許可をいただけるなら、あの者を即座に移動させますが……」
ひょいとフロントガラスから向こうをみると、一人の女性が倒れているのが、確かにここからでも見えた。
だが、様子が少しおかしい。
転んだとか、そういうのではない。
微動だにしていなかった。
「ちょっと出ていい?」
「危険です。当たり屋かもしれません」
呉井さんは車のダッシュボードから警棒型スタンガンを取り出していた。
「でも、放っておけないよ。お願い、マナ」
下の名前を呼ぶと、呉井さんは少し固まったあと、小さく息を吐いた。
「わかりました。全霊で警護します。マフラーを」
「ありがとう」
僕は膝の上のマフラーを巻く。
いまだ春前で肌寒いというだけではない、男性特有の器官である喉仏を隠すためだ。
外に出ると、冷たい空気が頬をなでる。
数名の通行人が、僕たちではなく車道にいる女性に注意を向けていた。
そのなかには、ケータイを構えて写真をとろうとしている者もいる。
「呉井さん、お願い」
「はい」
彼女は縮地ともいうべき速さでその通行人に近づき、ケータイを奪った。
なにか言おうとした通行人だが、彼女が警護官の手帳を見せると押し黙る。
警護官というのは、この国における抑止力の一つなのだ。
僕は倒れている女性に近づいた。
息はしている。
体が呼吸で上下しているのがわかった。
これは、眠っている。
「これって、まさか」
「はい、泥眠にさしかかっていると思われます」
倒れている女性を見る。
黒い髪、年齢は20歳ほど。
少し汚れたコートを着ているが、容姿はこの世界の女性らしく、見惚れるほどに美しい。
この世界と前世の世界の違いは、貞操観念や男女比だけではない。
少し昔、減少した男性を巡って多くの争いが生まれた。
個人間の小さな諍いから、大国どうしの睨み合いまで。
そのなかで、男性を守るために、異能と高い身体能力を持った存在が生まれた。
それが、
一定期間の間、男性からの源液、つまり精子を膣内から摂取しなければ、眠ってしまうのだ。
傾眠性と呼ばれる特質だ。
最初はまだ我慢できるくらいの眠気、それがだんだんひどくなり、毎日の睡眠時間が延びていく。
そしてついには、起きなくなってしまう。
「とりあえず、救急車を呼ぼうか」
「その間、待ちますか? そこらのものに任せたほうがいいのでは」
「いや、待つよ」
呉井さんは少しだけ迷って、仕方がないというように頷いた。
「わかりました。では、せめてこの女を助手席に移動させましょう。ユウキ様も車内にお戻りください」
「いや、後部座席で寝かせよう。そっちのほうが広いし」
男性専用車両は、後部座席が快適になるように作られている。
大きさこそ一般車両用の道路を通れるくらいのサイズだが、かかっている金銭はその非ではない。
僕は呉井さんに協力して女性を後部座席に運び、自らも座った。
なんとなく膝の上に女性の頭を乗せる。
まつげが長くてきれいだ。
「この人、どうなるんだろう」
「半泥眠状態であるということは、
僕は目を瞑った。
呉井さんの言っていることは正しいのだろう。
呉井さんも、元は
そして兵役で結果を出して戻り、その戦果から男性警護の役職についたのだ。
なぜなら、彼女らを動かすには男性の源液が必要だが、彼女たちはそれで子をなすことができないからだ。
世の女性からの疎みと、これまで他国との戦乱で
「社会貢献値取り消しということは、源液ももらうことができなくなるということだよね」
「はい。どんな富裕な人物であったとしても、貢献スコアが低ければ男性の奉仕は受けられませんから」
「そうなると、この人はどうなるの?」
「それは、」
呉井さんが言い淀む。
だが、恐る恐る口を開けた。
「まだそれを知る教育課程は通過していませんが、よろしいですか?」
「うん」
「彼女は、半年以上起きることがなければ "ラボラトリ" 送りになるでしょう」
「どうなるの?」
「
僕は、膝の上で眠る女性を見た。
この人が、眠ったまま、人体実験の対象にされる。
「起こそう」
「……あえて聞きますが、どのように?」
「僕がこの子に精液を提供する」
「……なぜ?」
「僕が、目の前の不幸を見逃せないから」
少し考えた。
もっと良い言い方があるかもしれない。
「一目惚れしたから。タイプなんだ」
「御冗談を。女の寝顔に惚れたというのですか」
「そうだよ、駄目かな?」
「……」
じっと呉井さんを見つめる。
彼女は、救急車を呼ぶために端末に親指を添えたまま、しばし黙考していた。
「男性による非夫帯者女性の誘致は、基本的に何人も拒否できません。ユウキ様が本当にその女に本当に惚れられたというのであれば、私は説得する手段を持ちません」
「ありがとう」
「ですが、その女は完全な
「わかってるよ、知ってるでしょ?」
「……」
僕は、女性の体を起こして、もう一度横に寝かせた。
そして、コートを脱がせ、スカートを上げる。
黒い下着を、できるだけ優しく脱がせる。
「上は脱がせないのですか?」
「起きたとき、怖がるかもしれないし」
女性の秘部に手を伸ばし、反応を見ながらいじる。
だんだんとほぐれたそこに指を入れ込み、膣内の状態を確認する。
処女膜の存在を感じた。
「経口投薬か、膣錠を使っていたのでしょう。男性からの直接奉仕よりは廉価ですがその分効果は薄いものです」
僕の驚く様子をみて気づいたのか、呉井さんがそう言った。
なるほど、
「なるほど」
僕は、女性の頬に手をおいた。
亀頭を秘部に添える。
「ごめんね」
そして肉棒を、突き入れた。
初めての異物に、膣肉が収縮する。
だがそれでも女性は目覚めない。
たん、たんと腰を動かしながら、女性の手を取る。
その手は、かなり荒れていた。
指先は指紋がないほど擦れていて、爪は割れている。
この人は、持病と自らの運命に耐えながら、ここまでやってきたのだ。
それが、一回の眠りだけで帳消しにされてしまっていいわけがない。
女性のあでやかな唇が目についた。
しかし、それに口づけすることはしない。
僕がいまやっていることは、強姦以外の何ものでもないのだから。
びゅるるるる、と精が奥に放たれる。
もちろん、反応はないと思った。
だが────、
「あっ」
女性が少しだけ、嬌声を上げた。
それは反射的なものだったのかもしれない。
少なくとも、眠っている
膣肉が蠕動する。
射精を煽るように、にちにちとその媚肉が動く。
あまりの刺激に、思わず手をつく。
女性の顔の横に手をつきながらも、できるだけ近づかないように、腕を伸ばして、腰だけを振る。
もしかしたら、この人は、男性との関係よりも解剖されることを選んだのかもしれない。
僕には、判断のしようがない。
そのときは、大人しく償おう。
びゅるるるるるるる!!
二回目の精が放たれる。
少しだけ気だるい。
昨日から数えてどれくらい出しただろうか。
だが、起きる気配はない。
もう一度、そう思って腰を動かす。
「ユウキ様」
「大丈夫だよ」
実際に気怠いだけで、他に何も無い。
依然として彼女との行為に興奮しているし、体調にも何ら影響がない。
この世界の男性はどうやら精力が著しく低いらしく、一回の射精で一週間は賢者タイムになるらしい。
「ん……んぇ?」
抽挿を繰り返していると、女性の声が聞こえた。
起きたのだろうか。
「誰……?」
「あ……起きた? ごめんね、僕は」
「王子様?」
女性の手が、僕の頬に触れる。
「ちゅ、ちゅーしよ」
「……いいの?」
「はやくっ」
僕は、その美しい桃色の唇に、自分の口を重ね合わせた。
強烈な射精感が込み上げ、精が女性の肚に注ぎ込まれる。
「ん、え? あ、っあ♡ なんっ、ああああ゛あッ♡♡♡♡!?」
目の前の女性が、歯を噛み締めて耐える。
異物感からかと思ったが、まるで行為のときの呉井さんのような、快感に耐える声だった。
息をつく。
女性を覗き込んだ。
「もう、眠気はない?」
「あ゛ッ♡、ああ♡、ね、眠気……?」
「そう、君は泥眠状態だったんだ」
「泥眠……」
女性が、恍惚とした表情から、段々と青ざめたものに変えていく。
「もっ、申し訳ありません!」
目の端に涙を浮かべながら、女性は僕の肉棒から逃れるように逃げると、車内の隅で土下座した。
「惚けておりました! 口づけしたのは、気の迷いで、あっ、なんでも、なんでもします、だから……」
その肩を抱きしめる。
「僕は奉仕できたわけじゃないんだ」
「そっ、それは、どういう……」
「君に一目惚れして、襲っちゃったんだ」
「一目惚れ……?」
この人は、たとえ僕が善意でやったことだと言っても罪悪感で潰れてしまいそうな気配があった。
だから、このカバーストーリーを使うことにする。
「私は……何をすれば、どう返せば……」
「返す必要はないんだ、僕がしたかったことなんだよ?」
「でも、いや、そんなわけ」
僕は彼女の顎に手を当て、口づけした。
「じゃあさ、もう一回エッチしよう?」
「えっ、ほんとにっ、あ、でも、どうして」
「好きな子を襲ったあとに泣かれたら、僕もちょっと辛いんだ。だから慰めてほしい。君は僕のことやっぱり嫌い?」
彼女は、目を背けた。
「嫌いなわけ、ないです……」
「ほんと?」
「えっち、させて、いただけるのですか?」
「うん、挿れていい?」
「おぉっ、おねがい、します」
彼女の秘所に本日三回目の挿入が行われる。
「あの、私、頑張りますから」
「うん、僕も、君が気持ちよくなれるように動くね」
「動く? 男性が……? どういう────おぉ゛ぉ゛♡♡!?」
二回目のときの彼女の様子から、どこが弱いのかは少しだけわかっていた。
すでに起きたのだから、めいいっぱい気持ちよくなってほしい。
だから、その弱点を執拗につく。
「イっグ゛♡ イギます♡! イクイクイクイ゛クッ♡♡」
ぷしっ、と潮が吹かれる。
彼女は恍惚としていたが、少しだけ「しまった」という表情を浮かべた。
「あの、その、ごめんなさい」
「気持ちよかった?」
彼女の頬を撫でながら、尋ねる。
「それは……もちろん」
「ならよかった」
青ざめた顔が、次第におさまり、どこか熱を帯びたものにかわる。
僕は彼女に口づけし、しかし先程とは違って深く舌を絡めた。
一応この世界にもディープキスというものはあるが、ほとんど幻想の性癖、前世の感覚で言えば義姉義妹のような、実際にはほとんど存在しないが需要のある概念らしい。
「あっ♡ おぉお゛ああ゛ッ♡♡」
締付けが、射精をねだるようにリズムよく強まる。
「やばい、射精そう」
「だひてっ♡ だひてくださいッ♡ 好き♡ 好きなのッ♡」
彼女に口づけし、そのまま上から種付ピストンするように、ラストスパートをつづける。
「でるよ」
「きて♡ きてきてきて♡ いっぱい射精して♡♡!!」
最後の長い射精が始まる。
じんわりと、子種が彼女の奥に広がる。
彼女は痙攣しつつ、顔を見られないように背けていた。
「止まんない、いくのとまんないっ♡♡ ごめんなさい、ごめんなさい、わらひっ」
「大丈夫だよ」
彼女の背中に手を回し、持ち上げる。
対面座位になったその状態で、あやすようにゆすりながら、強く抱きしめた。
「たくさんイっていいよ、これまで頑張ってきたもんね」
「あぁっ♡ あああっ♡ ああああ」
「偉かったね。僕も気持ちよかったよ」
「ああ、あぁ……ふっ、ひぐっ」
僕にしがみついて、彼女が泣いた。
やっぱり行為のあとに泣かれるのは少し落ち込むのだが、どうやら哀しさによる涙ではないようなので無問題だ。
「好きですぅ……大好きです」
「僕も、好きだよ」
「ちゅー、ちゅっ、んっ、あ、れろ♡」
本番よりも長い時間、僕たちは唇を重ね合わせていた。
キャラまとめギャラリーを作りました。二章までのキャラのイラストまとめです。
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この作品はノクターンノベルズに170話まで先行公開しています。そちらの方が誤字が少なめです。
ノクターン版:https://novel18.syosetu.com/n9872lu/1/