貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
「本当は、今日男性と会う約束だったんです」
彼女は、僕の腕のなかにすっぽりと収まったまま、とつとつと語ってくれた。
「兵役のとき、慰安として男性の方がいたんですが、その方から実際の七割額で奉仕をしてあげると持ちかけられて、前金の振込口座と、住所を渡されたんです」
兵役中でも、
特に強い異能を持っているものほど傾眠性は強く、源液が必要になる。
だから戦場の後方には男性による慰安施設があることは、一応この世界に転生して僕は知っていた。
「なるほど。それで……会えなかった?」
「前金を振り込んで、電車に乗って住所の場所に向かって、でもそこは、警察署でした」
思わず息を飲む。
色めきそうになって、一度深呼吸をして、彼女を強く抱きしめた。
「あう、あったかいです」
「……」
「あの、私、
「……うん、メグさん、って呼んでもいいかな?」
「あっ、ありがとう、ございます。でも、呼び捨てでも……」
「わかった。メグ」
僕達が触れ合っているのを、呉井さんが少し睨みながら観察している。
「この女が行おうとしていたのは、いわゆる裏取引です。法律で明確に禁止されています。懲役刑は免れません」
「でもたぶん、お金無かったんだよね?」
「…………はい、その、以前、大きな怪我の回復に、薬品を使用したので。もちろん、違法なことをしたというのは……わかっています」
戦場では、薬品も自腹なのか。
いくら戦果を上げればそれなりの待遇の人生を送れるようになるかもしれないといっても、呉井さんを見る限りそのような人は一握りであることはわかる。
呉井さんの目は完全に据わっていた。
「貴方様がお救いになられるほど、この女が立派な生き方をしてきたとは思えません。それに、考えれば男性がそのようなリスクのある交渉を持ちかけることなどありえないとわかるはずです。特に我々のような
「そうかもしれない。でも選択肢がなくなれば、人はありえない可能性とか、細い藁にとかにすがりたくなると思うんだ」
「……貴方様にも、そういったご経験が?」
呉井さんが僕の名前を呼ばないのは、きっとメグに僕の個人情報を渡さないためだろう。
思い出す。
昔の、前世のことを。
僕にも諦めたこととか、妥協したこととか、それでも諦めきれなかったこととか、たくさんあった。
でも今世の話じゃない。
「ないよ。だから、これはただの現実を知らない若造の戯言」
「そんなことは……」
僕は、胸のなかで縮こまっているメグを見た。
もっと肌で密着したいと甘えられて、いまは僕も彼女も上裸で、抱き合った上からコートを羽織って隠している。
「あの、今日は、本当にありがとう、ございました。私、この思い出があれば、まだ、やっていけます」
「? どういうこと?」
「
呉井さんを見やると、頷いて説明してくれる。
「そうです。普通なら肉体関係を結んだ男女は婚約を行いますが、
「でも、呉井さんはいつもするとき僕と結婚するって言ってるじゃん」
「あれは……、その、忘れてください……」
ポーカーフェイスを崩して頬を染める呉井さんに微笑んで、僕はメグに向き直った。
「でも、婚姻契約を結んじゃだめってわけでもないんでしょ?」
「えっ、あ、でっ、ですが、貴重な男性の時間と源液を
僕はカバンから、一冊の用紙を取り出した。
「それは?」
「今日受けた源液提供の報告書」
一緒に見れるように傍らに掲げると、その文字をなぞるメグの表情がだんだんと驚愕に染まった。
「着床ランク、A+……?」
この世界でその男性の価値を決めるランク。着床ランク。
これが高ければ高いほど源液提供で得られる控除なども増え、できること、許されることが拡張される。
僕は、世界に10人。日本に3人しかいない。着床ランクAの男性らしい。
「暫定なんだって。本当はこれよりもっと高いらしい」
「そっか、でも、確かに……」
メグは僕の肉棒に目をやる。
あんまり見られるとまた大きくなってしまうからやめてほしい。
「つまり、僕は必要分以上の源液提供をしていることになるから、多少はわがままを通してもいいと思うんだ」
「でも、私みたいな人間に──」
僕は、彼女が続ける前にその唇を塞いだ。
「ん、んん、ぷはっ」
メグの表情がとろけ、疑問の表情でこちらを見る。
「もし、君が許してくれるなら、僕の警護官になってほしい。そして婚姻予約も結ぼう。成人したあとに、結婚しよう」
きゅっと口が引き結ばれる。
メグの目尻に涙がたまり、くしゃりと表情が歪んだ。
「なんでそこまでしてくれるの?」
「一目惚れしたから。駄目?」
「駄目じゃない。駄目じゃないです。なりたいです、警護官。私、あなたのために生きて、あなたのために死にたいです」
「死んじゃやだよ。いっしょに暮らそう」
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「《
僕たちが服を着直すと、呉井さんが
いや、むしろ能力を解いたのだ。
メグと話している間、窓から覗き込まれないように、呉井さんは白い氷壁を車の周囲に出現させていた。
スタッドレスタイヤが摩擦して、車が発進する。
「警護官のノウハウについては、私が叩き込みますが、何分通常業務と並行するため育成は遅れるかもしれません」
「うん。ごめんね」
「ありがとう、と言ってください」
「ありがとう。愛してる」
「一言余計です。あと私のほうが愛しています」
肩に頭を乗せてすやすやと眠るメグを見ながら、僕はこれからのことについて考えた。
「もうすぐ入学式だね」
「ええ。ですが、今でも進路変更は可能ですよ」
「しないよ」
僕は源液提供の報告書の後ろのページに記載されているものを見る。
『引継先:府中第一戦姫育成学園付属病院』
次からの源液提供は、今回の病院ではなく、学園で行わないといけない。
高校入学に際して僕が選んだのは、戦姫を育成する学校だった。
完全寮制で、私生活を含め、戦姫に戦場で戦う心得と、戦姫としての生き方を教えるための学園。
無論、戦姫の特質上、生活には男性が必要となる。
能力がそこまで強くない戦姫であれば薬とかを使って抑制できるかもしれないけど、もちろん学園のなかには思春期に入って
だから必然的に、彼女たちに源液を与える男性が必要になる。
「我々
淡々と、呉井さんが語る。
でも僕は、
少なくとも、僕が関わってきたメグや、呉井さんは、ただ美しい女性でしかなかった。
「でも、その
「はい。ですが戦争を仕掛けているのも、向こうの
そうなのだろうか。
もし他の国もこの国と同じ状態だとすれば、
「僕は呉井さんを知っているから、彼女たち
「……」
「あと、子どもができないってことは何回でも生でえっちできるから、それがよかったりする」
子どもができると考えたら、学園の子たちと気軽に生えっちできなくなるからね。
しばしの沈黙のあと、呉井さんはふふと笑った。
「ユウキ様らしいですね。だから私は、貴方様をお慕い申し上げているのです」
♢
数十日後、僕は、件の学園の門をくぐった。
府中第一戦姫育成学園。
東京でいくつかある戦姫を育成する学園の一つ。
軍事兵器並の力をもつ彼女たちを管理する観点から、
だからこその全寮制なのだろう。
「お待ちしておりました。兼高ユウキ様」
メガネを掛けた生真面目そうな女性が、応接間に僕と呉井さんと、そしてメグを迎えてくれた。
呉井さんはいつもどおりの薄い表情、そしてメグは少し緊張した表情。
どちらも黒のスーツに正装の軍帽とコートを身につけている。
メグは呉井さんのもとで警護官としてのスキルを鍛えているとのことで、呉井さん曰く「筋はいい」らしい。
「本日よりこの学園に寄宿の運びとなることに際して、いくつか資料にお目通しいただければと存じます」
「あの、そこまで堅苦しくなくても」
「いえ、貴重な男性の方ですので。私の不手際でご機嫌を損ねられたとなれば文字通り私の首が飛びます」
そのように言う彼女だが、少しだけ手が震えている。
男性に対応するのは初めてなのか、他に理由があるのか。
僕は渡された資料に目を通す。
警護官の方が確認しても構わないと言われたが、自分の目でどういったことになるのかを見ておきたい。
文字という抽象的な概念である都合上、どうしても当人の認識などに左右される部分があるものだが、それでも一度読んでおくことで何がしたいのかはわかる。
資料の内容は一般的な寄宿に関する注意事項と主な個人情報や部屋割などの照合だった。
「ここに書いてある、提供室というのは?」
「男性生徒一人につき一室あたえられている、女生徒に源液を提供する部屋です」
「この部屋以外でえっちしたらなにか罰則があるのでしょうか?」
「いえ。ただその他の設備と違って男性生徒にある程度融通を利かせることができるので、多くの場合は婚約相手と放課後に交流する場所等として扱われています。ほとんどの男性生徒は婚約相手と行為以外で個室をともにすることはありませんが、それでも日常生活を送れるほどの機能は完備されています」
なるほど。いわばその男子専用の部室のようなものか。
放課後に女の子とイチャイチャするのは前世から夢だったので、僕の場合は行為だけじゃなくて親睦を深める場としても利用させてもらおう。
もちろん、この学園には普通の部活などもあるようなので、そちらにも足を運ぶ予定ではあるが。
「担任は、青桐アオイさん。これは……」
「私の本名です。これから1年、よろしくお願いします」
ぺこり、とメガネの女性、もといアオイ先生が頭を下げる。
青みがかった黒のショートヘアーと、泣きぼくろ。そして目を引かれるスタイルの良さ。
豊満な胸がスーツを押し上げ、しかし腰元はくびれ、臀部は大きい。
あまり見すぎるのもよくないかと目をそらす。
こればっかりは仕方がない。乳トンの法則ってやつだ。女性の胸には万有引力が宿る。
「あ、申し訳ありません。ご不快な服装でしたでしょうか」
「いえ、とてもお似合いだったので思わず照れてしまいました」
「なっ、似合っ」
さきほどとは比べようもないほどに動揺するアオイ先生を微笑ましく見る。
先生を行為相手に指名してもいいのだろうかと、すでに僕の脳内はピンクに染まっていた。