貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
桐一葉メトリは焦っていた。
国家管理委員会の動向は、ある程度頭が回るなら勘付くはず。
だから、あえて二重スパイを持ちかけることで隙をつこうとした。
依然、桐一葉メトリは国家管理委員会の懐刀である。
(本心が読めなかった)
桐一葉メトリの異能は、「心を読む異能」
そして、その発動条件は二つ。
①手で触れること。アクティブ型。
素手で触れた相手にマーカーをつけ、任意のタイミングで心理の盗聴が可能になる。
②目を合わせること。デフォルト型。
他人と目を合わせると、本人の意志にかかわらず強制的に読心が発動する。
桐一葉メトリが今回の任務に選ばれたのは、②のデフォルト型の読心能力があるからだ。
これならば、兼高ユウキに対しても、確実に発動させることができる。
たとえ触れられて騎士性が発動したとしても、目を合わせさえすれば桐一葉メトリの読心は発動するのだ。
嘘は真実に混ぜ込まなければならない。
そうでなければボロが出る。
桐一葉メトリは、"
実演もしてみせた。
騙せていたはずだ。
だというのに、兼高ユウキの本心は読めなかった。
あの心情が、
自分のような
本心であるはずがない。
(なんらかのプロテクトをかけてやがる)
内心で毒づく。
あの男の正妻の能力が実はデフォルト型ではない?
何らかの対干渉能力の付与ができるのか?
その可能性が高い。いまのところワールドゲイザーで効果の正体が掴めていないのは兼高ユウキのまわりであの女だけだからだ。
(だが、あの警護官、川良メグの心は読めた)
手袋を外した手で触れて、驚いた。
あまりにも兼高ユウキに心酔していたからだ。
おそらく、あの女たらしな言動でうまく洗脳したのだろう。
もしかすると、重要な情報を握っているのかも知れない。
そしてそれを自分が知ってしまえば、兼高ユウキは自分を内側に迎えざるを得なくなる。
殺される可能性もある、が、うまくいく可能性のほうが高い。
自分は結局のところ使い捨ての駒なのだ、それ以上を求めてはいけない。
桐一葉メトリはほくそ笑んだ。
マーカーはいまだにメグに張り付いている。
自分が能力をアクティブにすれば、いまからメグの心を盗聴し、丸裸にすることができてしまう。
一晩あれば、たいていの情報は引き抜けるだろう。
だがその前に、
(この火照った身体を、なんとかしなきゃいけねぇ)
超至近距離に迫った兼高ユウキの顔を思い出しながら、桐一葉メトリは、あくまで処置として、薄着の短パンの下に自分の指を入れた。
(くそっ、あの男、私のことを、美人とかいいやがって)
♢
読心は、ある程度距離があると使えなくなる。
触れた相手一名をマークし、その人物に対して常時読心が可能になるが、その間は五感情報が読心対象からのものと混ざるため、安全な環境でないと使用してはならない。
この部屋の防衛力は高い。
腐っても警護先の男性も住む棟なのだから。
自慰が一段落した桐一葉メトリは、これまでで一番のオカズを使ったことによる過去最大の脱力感にぼんやりとしながらも、公務のために能力をオンにした。
(やっぱ、この距離だと視覚情報まではもってこれねぇな。思考と、聴覚・嗅覚・触覚だ)
問題はなかった。
聴覚や触覚が使えれば、ほとんどの場合は、他者とのやり取りですら筒抜けだ。
どこに向かっているのか、どこへ移動しているのかまでも、触覚があれば多少把握することができる。
(すべて丸裸にさせてもらうぜ、放火魔の川良メグ)
思念波が飛ぶ。
そして、返ってくる。
桐一葉メトリの脳裏に、まるで半ば自らの思考であるかのように、思念が発生した。
「ぇ?」
音が聞こえた。
衣擦れの音と、ベッドが軋む音。
そして嬌声。
自慰? だが違う。
汗の匂いがする。
だが、洗髪剤の匂いもする。
風呂上がりに、運動をしている?
『(きもちいい♡ きもちいっ♡ もっとパンパンして、わたしのことバカになるまでパンパンしてくださいッ♡♡)』
桐一葉メトリの下腹部に、ずん、と衝撃が走った。
これは、メグが今受けている触覚の伝達だ。
「ぐっ♡ おッ♡」
思わずその場に倒れ込む。
自慰したての下半身に、知りもしない快感が走る。
これまで工作と戦闘しか知らない女の下半身を、快楽が蹂躙する。
「お゛ッ♡♡ や、やめ゛っ♡♡♡」
ベッドの下の床で、桐一葉メトリが下半身を浮かせて潮を吹く。
なにが起こっているのかわからなかった。
いや、わかっている。
だが、脳が追いつかない。
納得できない。
身体に力は入っていない。
動いていない。
つまり、川良メグは横たわっていて、その上に男がのしかかり、挿入し、動いているのだ。
どんな高価なアダルトビデオでもやらないような荒唐無稽な話だ。
『(すき♡♡ だいすき♡♡♡ 私が一番好きなのっ♡♡)』
これがあの放火魔の思考なのか?
眠った敵軍を焼き焦がす、恐怖の象徴となった
桐一葉メトリは目から火花を散るような感覚に襲われたまま、動けなくなる。
兼高ユウキの周りの
そのために、行為で得られる快感は、一般的な男子からの提供とは比べる気も起きないほど絶大だ。
下腹部に伝わる衝撃が強くなる。
「おい゛♡♡ もうイッ゛て♡♡」
その言葉は誰にも届かない。
川良メグはまだいつもの深イキをしていない。
兼高ユウキが満足するまで気絶しないよう、快感の逃がし方をある程度は心得ているからだ。
だからこそ、兼高ユウキは、川良メグに気持ちよくなってもらおうと更に勢いを増している。
桐一葉メトリは、よだれを垂らして何度も絶頂した。
「う゛ッ♡♡ おぉ゛ッッ♡♡♡ やめっ゛♡ やめてくだしゃっ♡♡♡」
下半身は勝手に、あるべき主人をもとめて、虚空に向かいへこへこと動いていた。
兼高ユウキは知らないことだが、行為中の
思考のなかでは、嬌声に舌を噛むこともなければ、喉が枯れることもない。
キスで口が塞がれていても口淫で口が塞がれていても、思考はとめどなく流れるものだ。
『(おかおかっこいい♡♡♡ おからだもかっこいい♡♡♡ 女の子の理想すぎる♡♡♡ 絵本からでてきたみたい♡♡♡ 絵本よりすごい♡♡♡)』
「バカがっ♡♡♡ くそ゛っ♡ 私がすきみた゛いにッッ♡♡♡」
アクティブにした異能を切るための集中力が得られない。
焦点が定まらない。
『(よだれっ、よだれもっとください♡♡♡ ぺろぺろさせてください♡♡)』
「ふっ♡♡ はっ♡ はっ♡」
桐一葉メトリは、犬のように舌を出した。
その舌に、目の前には存在しないはずの何かが絡む感覚があった。
「あふっ♡ あっ♡ あっ♡」
『(キスハメやばい♡♡♡ もうみんなこれの中毒になってる♡♡♡ だめだよっ♡ 上も下もやばい♡♡♡ いみわかんなくなるッ♡♡♡)』
「あびっ♡♡♡ い゛ッ♡♡♡ お゛ッ♡♡」
『(ずんずんされるのすごいよぉ♡♡♡ ずぼずぼかっこいいよぉ♡♡
おてて繋いでくれるのすきっ♡♡♡ おててぎゅってされるのすきっ♡♡♡)』
籠絡されてしまう。
そう思った。
嘘かどうか、本心かどうかなど関係ない。
おそらく
兼高ユウキには勝てない。
(くそっ♡♡ 私は♡ 私は負けねぇ♡♡)
これまでの訓練を思い出す。
ここでくじければ何のためにやってきたのか。
自分は尖兵。
耐えなければならない。
ふと、頬に何かが当たる感触があった。
撫でられている、そう気づくまでに一瞬の間が必要だった。
それは、ひどくやさしく桐一葉メトリの頬をなぞる。
しゅっと口元に感覚が移動したのは、手が動いたのではなく、川良メグが首を動かしたのだろう。
『かわいい』
聞き馴染みのある声が、聴覚情報として伝達される。
ぎゅっ、と、腹部の奥が締まった。
これは川良メグの感覚ではない、桐一葉メトリ本人に起こった反応だ。
「すっ……」
桐一葉メトリは、天井を見つめた。
集中力をかき集めて視覚情報を伝達させようとしたが、無論できなかった。
「すきっ♡♡ すきだっ♡♡ もっとかわいいって言ってくれっ」
『かわいい。』
「ふっ♡ ふふっ♡」
『メグの瞳、いつ見ても綺麗』
「あの女じゃないっ♡♡ 私、私をみてっ♡」
空に手を伸ばし、当たり前のように空振る。
ゆっくりと肉棒が引き抜かれる感触。
名残惜しさを感じたその瞬間、
強く、奥に突き出された。
「お゛ぉ゛おッッッッ♡♡♡♡」
『(いぐ♡♡ いぐいぐいぐいぐいぐ♡♡♡♡
喉枯れちゃう♡♡ バカメスにされちゃう♡♡♡)』
「ひっ゛゛♡ しぬ゛ッ♡♡♡」
『(おちんちん前よりおっきくなってる♡♡ 成長期すごいっ♡
かえしすごい、おっきい♡♡
かたちおぼえさせられちゃう♡♡
フィットされちゃう♡
もう専用なのにっ、あなた専用なのにっ♡
またなじまされちゃうッ♡♡
自分でも知らなかったのにっ♡♡
奥に、こんな、きもちいところがあるなんてっ♡♡♡)』
「デカすッ♡♡ わけわかんなッ♡♡♡」
『(きもちいい?
きもちいいですか?
なかの真ん中あたり締められるのすきですよね?
ほら、こんな感じにするとっ♡
あ♡ かわいいっ♡♡
私なんでもしますから♡
なんでも言ってください♡♡)』
「やめ゛っ♡♡♡ 勝手に私の膣しめんな゛ッッ♡♡♡」
『(あー♪♡ おちんちん膨らんできた♡
イきそうな顔してる♡
かっこいいお射精ほしい♡♡ ほしいよっ♡♡)』
「
『(あっ、やば♡♡
いま、おっきぃの来ッ────)』
何かが、子宮に広がった。
それが与えたのは、絶頂だけではなかった。
肉体に起こったわけではない、実際に起こったわけではない。
ただ桐一葉メトリの脳に、
「がッッッ♡♡♡♡ お゛ッ♡♡♡♡ おぉぉお゛お゛おッッ♡♡♡」
何度も兼高ユウキの声が脳内で反響する。
まるで百年の夫婦のような親近感が沸く。
「おッッ♡♡ う゛っ♡♡♡♡ あぁ゛ッッ♡♡♡」
入っていないはずの肉棒と、触れ合っていないはずの肌への愛おしさが止まらなくなる。
耐えられたはずだった。
擬似的な
痛みへの耐性に対し快楽の耐性が低くとも。
ただ、
『好きだよ』
ぎゅっと抱きしめられる感覚。
囁かれる言葉。
「あ、ぁあ……♡♡」
このせいで、桐一葉メトリは、完全に兼高ユウキに焦がれてしまった。