貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
私、狭間テンコは、見てしまいました。
私の所属する府中第一戦姫育成学園の1-12には、オシドリ夫婦と呼ばれる男女がいます。
兼高ユウキ様と、山田アジサ様です。
この学園であのお二人以上に仲が良い男女はいません。間違いなく。
まず、朝はお二人が手を繋いで登校されるのです。
そして授業中なども、兼高ユウキ様がときおり山田アジサ様のほうを見ているのを、クラスのほぼ全員が確認しています。
最初は、正直、嫉妬してしまいました。
女性が男性に嫉妬するなどというのは、本来あってはならないものです。
男性はその精を多くの人々に分け与え、生涯で100人以上の妻を持たなければなりません。
ですが、あまりにも兼高ユウキ様は、優しいのです。
普通なら、私たちみたいな
あるのは、命令だけ。
そのはずなのに、兼高ユウキ様は私たちにいつも笑顔を向け、親友のように語りかけてくださいます。
このクラスで兼高ユウキ様に恋をしていない女子はいません。
そして、おそらく毎日兼高ユウキ様で自慰をしていない女子もいません。
かくいう私も、その、毎日四回ほど……。これでもクラスでは少ない方なんです。
つ、つまり、兼高ユウキ様は、それほどまでに素晴らしいお方なのです。
だから、その寵愛を現在ほぼ独占している山田アジサ様に、羨望と、少しばかりの嫉妬を覚えてしまっていました。
ですがそれも、妹様が編入するまでの話でした。
山田ミコ様。
このクラスにおける、兼高ユウキ様の二人目の婚約者です。
口調こそ少し強いですが、内心優しい人だというのはすぐにわかりました。
どうやら、山田アジサ様はこの妹様を
点と点がつながりました。
兼高ユウキ様は、高柳オキト様と一度決闘し、勝利されています。
そのときに勝ち取ったのが、山田アジサ様との婚約でした。
高柳オキト様は、嗜虐性の強い殿方という噂がありました。
実際に、1-11のクラスの女子に対したびたび暴力をはたらき、多くの女子の顔にアザを残しているのは周知の事実でした。
そんな高柳オキト様は、「実験に付き合うなら源液提供を受ける」と公言なさっていました。
山田アジサ様は、そんな高柳オキト様を頼ったのではないでしょうか。妹の山田ミコ様のために。
そしてそれを、兼高ユウキ様がお救いになられた。
山田アジサ様は転入当初、目元を包帯で覆っていらっしゃいました。
その下に傷をつけたのは、兼高ユウキ様ではなく、高柳オキト様なのではないでしょうか。
そのような推測がほぼ事実として私たちの間で認識されました。
だとすれば、なんと素晴らしい話なのでしょうか。
兼高ユウキ様は、妹のために奔走する山田アジサ様に迫る凶刃を退け、決闘で相手を打ちのめし、堂々と山田アジサ様を婚約者にしたあと、その妹様までも救ってしまわれたのです。
クラスのなかにはまだ若干嫉妬している者もいますが、私にとってはどちらかというと、雲の上の存在である王子様のような人と同じクラスにいるという喜びのほうが勝ります。
ですが、そんなあるとき、私は見てしまいました。
放課後の教室、多くの女子たちが部活に向かい、もう誰もいないはずのその場所。
私はその日部活が早めに終わったので、少しだけ教室で自習をして帰ろうかと思いました。
正直私の成績はよくないのです。
中学では英語がいちばん苦手だったのですが、この学園では学ばないので一安心でした。それでも他の教科が赤点ギリギリです。
家じゃ集中できないから、教室で少しでも勉強してから帰ろうと思ったのです。
そこで────
「んっ♡ むっ♡」
椅子に座っている兼高ユウキ様と、その前にしゃがみ兼高ユウキ様の股間に顔をうずめている山田アジサ様を見ました。
思考が停止しました。
最初は顔をぶつけているだけかと、本当にそう思ったんです。
ですが違いました。
その、兼高ユウキ様のおちんちんを、山田アジサ様が飲み込んでいるのです。
いわゆる、ふぇら、と言うものでした。
初めてみました。当たり前です。
男性は基本、女性の口のなかに性器を入れることなんてありません。
噛まれるかもしれないと考えるからです。
それに、何の貢献値にも繋がらず、ただ源液を浪費するだけの行為ですから、男性からすれば疲れるだけの無駄なものという認識でしょう。
ですが女性にとっては違います。
提供行為に類さない、完全な愛だけの行為です。
男性の精力が強く、そして相手を完全に信頼していないとできません。
眠り戦姫ならなおさらです。蔑まれ、恐れられる対象なのですから。
だというのに、
山田アジサ様は、奥までぐっぽりと兼高ユウキ様のそれを咥えこんでいます。
半ば四つん這いになって、頭を突き出し、兼高ユウキ様のお腹に顔をすりつけるほどです。
二人がいったいどれほど愛し合っているのか。
山田アジサ様がいったいどれほどの幸福感を感じているのか。
私には想像もつきませんでした。
「アジサ、
「ん……♡♡」
山田アジサ様の身体が震えます。
まさか、
山田アジサ様は、兼高ユウキ様の腰を両腕で抱き、一滴もこぼさないというようにそのしっかりと密着していました。
ごく、ごくん、
という艶めかしい音が聞こえました。
私は、いつのまにか自分の下腹部に手を這わせていました。
知らない間に、口から羨望の言葉が漏れていました。
「いいな……」
言ってから、やってしまったと気づきました。
兼高ユウキ様の瞳が、こちらを見つめ、バッチリと目が合いました。
「あっ」
「あっ」
兼高ユウキ様は私を見たあと、山田アジサ様を見下ろして、そしてもう一度私の、おそらくその背後を確認しました。
私しかいないと知ると、兼高ユウキ様は少し恥ずかしそうに頬をかきました。
「えっと、ごめん。僕が我慢できなくて……」
そんなはずはありません。
きっと山田アジサ様が兼高ユウキ様にフェラを所望したのです。それに応えたという流れだと、私は確信していました。
「すぐ、移動するから、ねっ、アジサ?」
「ん゛ーー♡♡」
「ごめん、いまちょっと気が戻ってきてないみたいだから、少しだけ待ってくれないかな。えっと、狭間さん、だよね」
アジサ様の顔は、ここからは見えませんが、どうなっているのかは想像がつきます。
あれほどの喉越しの精液をいただけば、その匂いと幸福感でトリップしてもおかしくありません。
兼高ユウキ様は焦っているようですが、その手つきは優しく山田アジサ様を撫でています。
私は今後数十年、夜のオカズに困らないでしょう。
光栄にも名前を呼んでいただいたことも忘れて、私はその幸せそうな山田アジサ様に羨望の眼差しを向けるのみでした。
ぞろろ、と肉棒が引き抜かれました。
ちらりと見えたそれは、一度出したとは思えないほど、いや、フィクションでも見ないほどの大きさでした。立派、という言葉では足りませんでした。
「ユウキぃ……♡」
「アジサ、ほら、そろそろ戻らないと」
「すきっ♡ すーき♡ だいすきっ♡♡」
山田アジサ様は、兼高ユウキ様の性器にちゅっちゅとキスをしていました。
兼高ユウキ様はくすぐったそうにしながら、山田アジサ様を見つめていました。
こんな関係がありえるのでしょうか。
────もしかしたら、私もいつか、兼高ユウキ様と……
そんな夢物語を想像してしまいそうになります。
「狭間さんは、忘れ物?」
ふいに兼高ユウキ様の声が私に届きました。
そしてやっと、私は自分がここに来た目的を思い出しました。
ですが、この雰囲気のなかで一人勉学に励めるはずもありません。
「え、えっと、もう大丈夫です!!」
今思えば、とても失礼な対応だったかも知れません。
私はバッグを抱えて、慌てふためきながら教室から走り去りました。
その後、自分の行動の突発さとそれで兼高ユウキ様たちからの心象を悪くしてしまったのではという不安で落ち込み、それはそれとしてこの日のことを思い出しながら自分をたくさん慰めました。