貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
七歌レイアは、
シャワーを浴びて、
歯を磨いて、
気づけば与えられた部屋のベッドに横たわっていた。
柔らかな毛布が、肌をいたわる。
人並みの生活環境を与えられたのは、久しぶりのことだった。
ベッドの中で、思い出す。
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七歌家。
男性警護官の名門。
『滅私奉公』を旨とする。
『男性のために死ぬことが誉であり、幸福じゃ』
現当主、七歌ハサミはそう言っていた。
『誉の死を恐れるものは人にあらず。
そう思わんかね、なぁ? アシマ』
『おっしゃるとおりでございます』
『そのような者は即刻腕を折りダルマにしてやろう』
『我が家中に、そのような不埒者はおりません』
レイアの従姉妹、七歌アシマは、頭を下げたままそう言った。
七歌アシマは七歌本家の生まれ、レイアは分家の生まれだった。
だが、七歌アシマはレイアに対し、まるで姉のように振る舞った。
懇親会などで出会う度に、彼女はレイアを気にかけた。
いつもであれば訓練に不要だと言われて食べられないようなお菓子をくれた。
そして、秘蔵のマンガ本などを貸してくれた。
学園を舞台とした青春マンガ。
そのマンガに登場する男子があまりにもかっこよく、レイアは時間を忘れて読みふけっていた。
『わたしも、こんな人につかえられるんです?』
そう聞くと、アシマは困ったように笑った。
『もしかしたら、そういう人もいるかもね。だから今はしっかり訓練しないと、そうしないと、追い出されちゃうから』
アシマは強かった。
懇親会で行われる格闘訓練では、分家の人間を次々と投げ飛ばし、例え相手がハンデとして木剣を持っていても、軽くいなして地に転ばせた。
うまく行けば次期当主だとも目されていた。
きっと着床値の高い男子の警護に当てられ、そして任期満了までに何かしらの功績を残すだろう。
確信をもって大勢がそのように褒め称えた。
レイアはアシマに憧れていた。
いつか自分も、あのように強くなって、そして貴き男子を警護するのだ。
この家に生まれたからには、学校には通えない。
義務教育も公共機関で受けることができず家で担当のものに教わる。
だがそれはもう諦めていた。
その分、自分の腕を磨いて、アシマのように皆から尊敬される警護官に。
そう思っていた。
思っていたのだ。
『あの子が死んだ』
キセルを吸いながら、七歌ハサミが分家を集めた和室でそう告げた。
『あのアシマが死んだ。
この忙しい時期に、我が家から半端者を出し、三門との均衡が危ぶまれ、緊迫した今に、じゃ』
当時の七歌は、家の中から「男性を襲った警護官」を出してしまっていた。
それを隠蔽し、そして三門に先手を打たせないために工作をしている最中に、男性警護に出していた次期当主候補のアシマが死んだ。
『だがワシは、あの子を恥とは思わん。あの子は、男子様に殺された』
周囲がざわついた。
『名誉じゃ。御男子様の無聊を慰めるため、御男子様の手で死ぬ。これほどの誉があろうか』
一人が『そのとおり』と頷いた。
続いて、数名がさらに肯定した。
いつしか場が沸いて、みなが今は亡きアシマを称えた。
『我が家の誇りじゃ! これこそ結束の導べ。なきアシマのためにも、この家を立て直さねばならん!』
『左様でございます!!』
『あん娘は誇りじゃ!!』
狂乱のなか、レイアはひれ伏したまま、自分の手の甲にぽたぽたと雫が落ちていることに気づいた。
『なんじゃ』
七歌ハサミが、低い声でうなった。
何を言っているのかわからなかったが、大勢の視線が自分に向く気配がして初めて、"自分が見られている"と気付いた。
『なんぞ、思う所があるのか?』
七歌ハサミが、レイアを見下げて問う。
レイアは、無理やり口角を上げた。
『感涙して、おります。お姉様の、立派な最期に』
その言葉を聞いて、七歌ハサミも口の端を釣り上げた。
母が、レイアの背中をたたき、『お前もわかるようになったか』と褒めた。
自分はこの家に生まれた。
だから、思想も、考えも、この家のものでなくてはならない。
レイアは自分にそう言い聞かせた。
母に向かって、レイアは笑った。
そして、そのまま卒倒した。
43℃の熱を、一週間発症した。
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「くぅ……」
レイアはベッドの上で悶えた。
諦めたはずだったのだ。
現実を知って、自分の則るべき思想を知って、諦めたはずだった。
本当に、あんな男子がいるなどとは、思っていなかったのだ。
「ユウキ様ぁ……」
顔が熱くなる。
自失していた時には気づかなかった。
だが今になって考えると、自分はとんでもないことをしてしまっていた。
あまつさえ男子を襲い、そしてその男子に、自らが元の警護官に戻れるように働かせてしまった。
そして、
(男子様に、ユウキ様に、おしめをっ、うぅ……)
自分の汚らしい排泄物を見ても、嫌な顔一つしない。
淡々と片付けて、毎日自分の体を温かな布で拭いてくれた。
毎日自分に語りかけてくれた。
ちゃんと覚えている。
どの日にしてくれた話も、事細かに。
どれ一つとっても、自分が100年の忠誠を誓うに値するものだった。
それなのに、
『大丈夫。叶えるよ。僕で良ければ』
自分の夢を肯定してくれるだけではなかった。
叶えると、兼高ユウキはレイアに言った。
処女拗らせどころではない、夢見がちな妄想の羅列を、受け止めて、叶えると言ってくれたのだ。
嘘かもしれない、気の迷いかもしれない。
でも嘘でもいいのだ。
あの言葉をもらった自分は、兼高ユウキのために何だってできる。
むしろ、何かをさせてほしかった。
唇に指を当てる。
男子の手製のおにぎりというだけでも、あり得ないものだ。
自分はそれを、口移しでもらった。
あの接吻が、自分を生き返らせたのだ。
王子様のキスという言葉では生ぬるい、あまりにも濃厚な体験。
これらの体験すべてを幻覚で片付けるには、あまりにも五感情報が明瞭だった。
レイアは枕に顔を埋める。
(わたしっ、兼高、兼高レイアっ。ずっとこの名前がいいです。ずっとっ)
気づけば秘所に手が伸び、膣内で指を動かしていた。
速度は遅い。
なぜなら、男子に挿入されるイメージをしているから。
目をつむる。
妄想している。
放課後、教室。
自分と兼高ユウキが結ばれる。
きっと人生で一度だけの直接源液提供。
椅子に座った兼高ユウキに自分が跨るのだ。
体重をかけないように、椅子の横にしっかりと足をつけて、ゆっくりと腰を上下に動かす。
「くっ♡ ふっ♡」
ずっと見続けた兼高ユウキの顔は、眩しいくらい明確に脳裏に浮かべることができる。
ゆっくり、ゆっくりと腰を動かしていると、ついに兼高ユウキが果てる。
膣内の半ばにてぴゅっ、ぴゅっと吐精し、極大の幸福感が自分の体を駆け巡る。
そして、一度
なんと甘美な関係だろうか。
「くぅ……ぁ、あぁッ♡」
過去最大のオーガズムが、レイアの脳を焼いた。
「ひぅ、ひぇっ♡ へっ♡ へっ……♡」
犬のように舌を出して、快感に膝をガクガクと震わせる。
「ゆうきさまぁ♡ ゆうきさまぁ……♡」
自分の指を兼高ユウキの唇に見立て、レイアは何度もキスをした。
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「っと、いうこと、で、七歌レイアに、反抗の、意志はほぼ、ないか、んぉ゛♡」
僕はメトリと呉井さんが臨時的に共用していた部屋で、メトリからレイアについて話を聞いていた。
しかし、少し様子がおかしい。
なんとなく察せられる。
たぶん、思考盗聴先のレイアが部屋で自慰をしているんだろうな。
彼女はずっと拘束されて溜まっていたはずだ。
こうなるのも仕方がない。
「くそっ、あの、あの女、妄想だけいっちょまえにっ……ッ」
「桐一葉、鍛錬が足りないのでは?」
「お前と一緒にするなッ……!」
僕はメトリの頭を包み込むように抱きしめる。
「大丈夫。たくさんイッていいよ。僕の腕のなかで気持ちよくなろうね」
「ぎ♡ まってください♡ ん♡ っく♡」
こういうときは既に快感を受け取っているので、安心させるほうにシフトしたほうがいい。
僕はメトリを抱きしめたまま、ベッドへ横に倒れ、布団をかぶった。
「僕も少し疲れたから、こうしてもいいかな?」
「ゆうき、さま♡ っ♡ ん゛♡」
メトリが小さくイッている。
その背中をとんとんと撫でる。
「メトリは頑張ったからね、たくさん気持ちよくなって」
「ひぅ♡ くれい、くれいまなッ、とめてっ」
「今回で私もあなたを見直しました。どうぞそのまま」
「まっ♡ まへっ、わたし、はなれられなくなっちゃッ♡」
呉井さんが退室する。
僕の胸元で借りてきた猫のようになっていたメトリだったが、少しすると荒い息で僕の服の匂いを嗅ぎ出した。
前世ではそんなに多くの女性と触れ合うことがなかったからわからない。
メトリの身体から力が抜けていくのを感じ取りながら、僕も微睡みに意識を預けた。