貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
目が覚めた。
自分でも思ったより疲れていたのか、制服のままぐっすり眠ってしまっていた。
枕の向かいには、穏やかな寝顔のメトリがいる。
そのつややかな唇に視線を引き寄せられる。
最初こそ女性の胸やお尻などに目を吸い寄せられてしまうが、ある程度関係を持ってしまうと、今度は口元や肩つき、横顔のまつ毛とかに意識が向くようになる。
これはただ呉井さんに対してそうだっただけだろうかと思っていたが、学園に入学してからどうやら僕にとって普遍的な現象なのだとわかった。
少しだけ顔を寄せて、キスをする。
「……、──」
メトリのまつ毛が震え、ゆっくりと目が開かれる。
至近距離の僕を捉え、少しだけ驚いたようだった。
「ごめん、起こしたかな」
「なぜ、接吻を」
「メトリの寝顔が可愛かったから、つい」
「…………」
メトリが、返答の代わりに僕にキスをする。
想像に反して舌を絡めるタイプのキスだった。
「これ以上私を堕としても、意味はありませんよ」
「メトリがどこにもいかなくなるでしょ」
「私はあなたに見つけてもらったときから、あなたのものです」
見つけてもらった、という言い方をされて、少し記憶を巡らせる。
最初の頃の、何かをなぞるような仕草をしていたメトリの面影はまだ残っている。
残っているが、それだけではなくなった。
仕草が主ではなく従になった。
なんといえばいいのだろう、この感覚は。
「制服のまま寝ちゃった」
「……私も、スーツのまま」
「まだ、五時だね」
「そう、なのですね」
「もう少し、寝ようか」
「はい」
「起きたら、いっしょにシャワー浴びる?」
「──はい」
シャワーを共にするのは初めてだったから躊躇されると思ったが、メトリは少しはにかんで了承した。
もう少しだけ眠った。
そして1時間半後に起きて、
メトリといっしょにシャワーを浴びて、
学校には遅刻した。
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生徒の制服も、夏服に変わり始めている。
授業中、委員長がぽちりぽちりと制服のボタンを開ける。
彼女らしくない。
そこまで暑くないと思うが、彼女の体は火照っているように思える。
白いブラが若干だけ見えていて、目の保養でもあり、目に毒でもある。
最近ずっとこんな感じだ。
そのせいで、僕は委員長が曜日ごとに下着を固定していることまで知ってしまった。
白は水曜だ。
風紀を正してそうな委員長が、ある意味一番風紀を乱している。
でも、少しどこか変な気もする。
いつもより気も漫ろというか。
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「はい、どうぞ」
「ナニコレ」
僕は休み時間、田中さんに映画のチケットを渡した。
源液提供などには色々と種類があるのだが、そのなかにはこういったチケットやクーポンなどが追加として渡されるものもある。
男性が利用したサービスはそのまま箔が付くらしいから、そういった経済効果を狙っているのかも知れない。
「なんで私にー?」
「この前、忠告してくれたよね。あれ助かったよ」
「ああ、あれ忠告じゃないよ。確かめただけ」
「でもあの言葉がないと、僕ここにいなかったかも」
その言葉に、クラス中が若干だけざわついた。
あまり言わないほうがいいことだったかもしれない。
レイアを捕縛する前、見えているかと田中さんがアジサに尋ねたことが要因で、アジサはレイアの存在に気づくことができた。
レイアも相当用心していたはずなのに、よく気づけたと思う。アジサも、田中さんも。
もしあのままレイアが僕を襲っていたら、僕は婚約者を増やせないぐらいには負傷させられていたかも知れないし、さすがにレイアをかばえない状況になっていたと思う。
当事者であるレイアは、まだ申請が終わっていないため学校には来れていない。
それでもすぐに転入手続きは完了すると思う。
学校でのえっちがご所望のようなので、応えなければならない。
アジサと教室でしたときは狭間さんに見られてしまったので、そういったリスクヘッジも考えておかなければいけないかもしれない。
その気になれば男性の権限でそのクラスの授業を一日なくすなんてこともできるらしい。強制学級閉鎖のようなものだ。
「一応僕も持っているんだけど……いっしょに観に行く?」
「……………………いーや。一人で観に行こっかな」
ちょっと返答にタメがあったが、田中さんは一人映画のほうが好きらしい。
チケットの映画名は「流浪」、聞いたところによると、国際映画賞なども受賞しているとのことだ。
田中さんとではないなら皆で観に行きたいが、もしかするとかなり迷惑かもしれない。
男性の映画館の利用は貸し切りが基本だが、むしろそもそも映画館を訪ねることが少ないらしい。
上映スタッフを家に呼べば良いからだ。
あまり感じてこなかったが、やはりこの世界での男性の権威はデタラメ染みている。
だがそのおかげでみんなと不自由なく暮らせている側面も大きい。
「そういえば、教室の場所が変わるらしいわね」
僕の隣にいるアジサがそう言った。
「教室? どうして?」
「このクラスに転入してきた生徒が多いからよ。それに、あの子も加わるんでしょう?」
なるほど。
確かに元々20人プラス男子1人で考えられていた教室では、そろそろ手狭かもしれない。
アジサに、ミコ。
授業中隣にいる警護官。
そしてこれからクラスの一員になるであろうレイア。
このままでも授業活動自体は難しくないだろうが、男子に気を配るこの学園としては、より息苦しくない環境を用意したい、と思ってくれているのかも知れない。
「1-20の近くになるらしいわね」
「へぇ、となると、そこの男子とも交流できるのかな」
楽しみだ。
雅楽川君などとは仲良くさせてもらっているが、それでもやはり男子の知り合いは欲しい。
この前雅楽川君の家でオムライスをいただいたが、信じられないくらい美味しかった。
多分相当いい食材を使っている。食レポしそうになった。
ああいう料理を振る舞えるようになりたいものだ。
元々僕は少食というのもあって、料理をそこまでまめにする人間ではなかった。
中学生初期の頃は、その少食が引き継がれ日頃の活力も低かったように感じる。
呉井さんが来てからは胃袋を掴まれるとともに毎日三食が固定化したので、体も前世の平均男性と同程度にがっしりとしてきた。
それに応じて性力が上がって呉井さんとくんずほぐれつの毎日が始まったのも御愛嬌だろう。
というか、それを狙っていたような気がする。
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水泳の授業も始まった。
1-20とのクラス合同だ。
単純な水泳技術を磨くというよりも、サバイバルの側面があるようだ。
水の張られたプールの中央。
服を着たままの水泳部顧問が、靴が水に浮かぶことを実演している。
ああいうのは、災害対策などとしてもいいかもしれない。
意外と前世で授業カリキュラムに含まれていても不思議じゃない。
「基本的にこうしていれば溺れることはない。だがしかし追撃には気をつけることだ。
かつて海上で出会ったら自らの不幸を呪えと言われた
我々にとっての幸福は、その
水泳部顧問が呉井さんを見る。
若干の畏怖の念が見て取れた。
教師の世代になると、明確に全員が呉井さんを恐れている。
新米教師であっても、呉井さんをみると一瞬だけ思考が止まっている。
もしかすると僕が教師に敬遠されているのは、呉井さんの持つ武威も要因なのかもしれない。
こんなに心優しい女性なのに。
僕はベンチに座って授業を見ている。
参加してもよかったのだが「本当にやめてくれ」と懇願されたので今日は見学だ。
ちゃんと男性用の水着ももってきていると見せたのだが、むしろ顔を青ざめさせて水泳部顧問に首を振られた。
あたりを見ると僕以外にも、見学している人はいるようだ。
「カナウ様、お気分はいかがですか」
「快調ですわ。今日は痛みもありません」
生徒の一人に労られながら、紫髪の生徒がベンチに座って微笑んでいる。
確か、入学式に新入生代表挨拶をしていた人だ。
名前を、蓮顕寺カナウと言っただろうか。
「退屈ですので、お話しませんか?」
見ていると、ふいに目があって、そのように言われた。
とりあえず促されるまま隣に座る。
いつぞやアジサと初めてであったときのことを思い出した。
「申し訳ないですわ。本来なら殿方のほうに我々から向かうべきなのに」
「気にしないで、でいいのかな。貴き身分だったり、する?」
「敬語は不要ですわ。男子様より貴い身分など存在しません」
そう語るカナウさんの服装は、一般的な制服だ。
だが夏服じゃない。そして手袋とタイツで、肌が見えない。
「聞きましたの」
手元の杖を握って、カナウさんが尋ねる。
側近らしき人物が、緊張した面持ちで僕たちを観察している。
「
「ああ、本当だよ」
「単身で……?」
「うん。僕だけで」
僕が
「その力があれば、簒奪さえ可能ですわね」
「そんなことしないよ」
「……できるということと、するということは、異なるようでいて本質はどこまでも近しいですわ」
真正面をみつめて、カナウさんが言う。
何か彼女の中で哲学のようなものがあるのを感じた。
「現時点で、あなたは学園の大抵の勢力に伍することができますわ」
「よくわからないけど、勢力とかあるんだ」
「ええ。私も、
「……?」
「今日は、天気がいいですからね」
穏やかな表情で遠くの空を見つめるカナウさん。
プールテントからは、真上の空は仰げない。
僕も、プールで泳ぐみんなを見ながら話を聞いていた。
「目的を教えてください」
「目的……?」
「少なくとも、いらぬ諍いは避けることができます。貢献値のいらぬ消費も」
僕は、何か誤解されているなと感じた。
そして、ぼんやりと見ていたプールのなかで、一人の少女を見ていた。
その少女は、どこかおぼつかない。
そして、足をすべらせたように、沈んだ。
少女は、委員長は、水面から顔を上げない。
誰も気づいていない。
「どんな野望であっても──」
「ごめん、カナウさん!」
「えっ」
僕は立ち上がり、走った。
プールに制服のまま飛び込む。
そして、委員長を抱いて、プールから上がる。
スクール水着姿の委員長を横にして、水を吐かせる。
「げほっ……こほっ……」
よかった。完全に気絶しているわけではないようだ。
ならなおさら、なぜ溺れたんだろう。
もちろんプールに足がつくといっても、溺れるときには溺れるものだが……。
「申し訳ない。ユウキ様。私の監督不行き届きだ」
喧騒のなか、水泳部顧問が眉尻を下げて近づいてくる。
「これはいったい」
「おそらく……廉価な睡眠負債薬を使っているのだな。半覚半眠の状態がずっと続く」
すでに睡眠負債が溜まっていたのか。
そうか、委員長は強い異能を持っていると言われていた。
だから、傾眠性も高いのだ。
「保健室に、つれていきます。委員長を」
「いいが、別に君でなくとも」
「僕じゃないとダメですし、嫌です」
僕は水泳部顧問を見る。
見つめて、多分意志が伝わった。
「そういうこと、なのか。ユウキ様」
「はい」
「なるほど、王子……、噂に違わぬ……。
……とにかく、それなら頼んだ」
委員長を抱き上げる。
メガネをかけていない委員長を見るのは初めてかも知れない。
彼女は薄い意識のなかで、僕の服の裾をぎゅっと握った。