貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
私、川良メグは、15歳で
現在、湾州帝国との戦争状態にある私たちの母国、ヒノモトは、湾州帝国との武力競争に打ち勝つため、
学生時代は、幼少期に亡くなった母の遺産があったため、それでなんとか膣薬源液を購入して傾眠性を抑えていました。
クラスメイトのなかには男子から嫌われてしまっていくら高値でも源液提供を受けてもらえなくなりラボラトリ送りになった子もいたので、私はクラスで羨ましがられていました。
そして、卒業後。
『B23島にて、交戦を確認。担当の兵士はただちに出動せよ』
そんな司令官の声をうけ、私たちは戦場を駆けました。
どうやら私には、少なからず才能があったようでした。
それもそのはずです、私の傾眠性はひどく強かったのですから。
とある国では、国一番の強さを誇る
私は、向かってくる敵を焼きました。
炎の異能。
灼熱を生み出し、敵の身を焦がすことができます。
それは、強さよりも、敵に与える畏怖のほうが大きかったようでした。
私の力に目をつけた司令官から、私は「特務遊撃隊」に配属されました。
特務遊撃隊、その役割は、少人数の特殊能力を持つ
私の仕事は、敵の陣地に忍び込み、火を付けること。
つまり放火です。
多少耐火性のあるくらいの建物であれば、私の力で燃やし尽くすことができました。
幾重もの怨嗟の声が耳にこびりついています。
異名『放火魔』の
特務遊撃隊は、その職務内容から社会貢献値が加算されることはありません。
代わりに、金銭の振り込みで対応されます。
私の口座には、それなりの貯蓄がありました。
もちろん、傾眠性を解消するための高い膣薬で、大半は消し飛びましたが。
『先輩、また辛気臭い顔で飯食ってんすか? ご一緒しても?』
あるとき、宿舎にて後輩から声をかけられました。
同じ特務遊撃隊の
私と違って、罪悪感など欠片も感じさせない様子で朝食をかっくらう彼女をみて、どこか能天気さに呆れたようなそれでいてどこか救われたような気分になっているのを覚えています。
『先輩、今日は男が来てるらしいっすよ、覗き見に行きましょう。私らみたいな強異能は怖がられるんで見とくだけ得っす』
『先輩、広範囲型の能力の扱い方教えてほしいんすけど、ほら、私干渉型っすから』
『先輩って強さと性格見合ってないっすよね』
『誕生日プレゼント? いいっすよ。てか高そうっすね。普段お金使ってないのは知ってたっすけど』
『これ最近のズリネタなんすけどどうっすか? 向こうの国の男性のブロマイドっす。どうやって? もちろん死体からこっそり盗んだんっすよ』
まるで、戦場が非日常ではなく日常かのように振る舞う彼女をみて、少しずつ心が溶かされていくような、でもやはり変わっていないような、そんな心情でした。
『なんで、貴方はそんなに元気なんですか?』
私はそんなふうに彼女に聞いたことがありました。
いつも少し呆れ気味に聞いていることなのですが、そのときは少しだけ声色が違っていて、彼女もそれを感じ取って居直りました。
『先輩いっつも辛そうにしてるっすけど、そっちのほうが不思議っすよ。私たち
言われて、不思議に思いました。
確かに、なんでだろう。
ラボラトリに送られても、そのとき自分の意識はないのだから問題ではないはずです。
もちろん恐怖はある。死への絶大な恐怖が。だがそれは果たして生きていく困難に見合うものなのでしょうか?
『私の目標はそれなりの男と結婚することっす! それなりっす! 殴られるくらいなら許すっすけど、刺したり切ったりとかはしてこない男がいいっす。結婚するまで死ねないっすね』
そうか、そうだ男だ。
私は、昔に読んだ絵本を思い出しました。
昔見た絵本に現れる王子様。
白馬に乗っているのに、そこから降りて私たちに手を差し伸べてくれる存在。
その王子に寄り添った、ともに歩いていく少女。
私は、そうだ、王子様を待っているのだと。
ですが、そんな恥ずかしいこと、後輩に言えるわけもありませんでした。
察したのかニヤニヤして聞いてくる後輩をいなしながら、私はどこか晴れ晴れとした顔で帰路を辿ったのを覚えています。
次の任務で、後輩は、恨みを買っていた敵兵に捕まりました。
私は武装を整え、司令の静止もまたずに敵本拠地に突貫しました。
『なっ、放火魔……!』
襲いかかる万難を、敵を、窮地を、すべて焼き払いました。
全力で力を使ったのは、思えばこれが初めてだったかもしれません。
歩哨をしていた
風の異能を持つ強い
そして、勝利しました。
建物は焼きませんでした。後輩がどこにいるかわからなかったですから。
後輩を見つけるのには時間がかかりました。
いや、それは正しい表現ではありません。
見つけるまでは早かったですが、私がそれを"本当に後輩だと認めるまで"に非常に時間がかかったのです。
『う、あ……』
無数の切り傷を刻まれて顔もわからなくなった女性。
全裸で椅子に縛られて、ありとあらゆる部位に深い裂傷を負っていました。
拘束具を力技で解き、彼女を抱えました。
すると、ぐじゅり、と腕の触れた部分から血が垂れ落ちました。
彼女の力は、
『自己の傷を回復し、他人と自己の負傷を入れ替える』
という能力です。
そのため、大抵の傷なら治るはずです。
ですが、明らかに治癒速度が遅い。
おそらく傷口に何か毒を塗布されています。
そんな毒であっても、
まさか、男か?
そんな考えが頭をよぎりました。
そのため、男性に触れているときは、
男性を力で壊してしまわないように、一時的に弱くなるのです。
騎士性などとも呼ばれている性質です。
彼女の治癒能力に興味をもった男性が、わざわざ前線近くまで出向き、彼女を拷問したのではないか。
『もう、嫌っす』
首元から声が聞こえました。
背負っている後輩が、目を覚ましていました。
『死にたいっす、置いていって、ほしいっす』
『……いやだ』
『
『できるかもしれないです』
『……無理っす、無理っすよぉ』
ここまで弱っていた彼女を見るのは初めてでした。
私は、唇を噛み締めて彼女の泣き声を聞いていました。
宿舎に戻って、
独断行動で特務遊撃隊から除外され、
引き伸ばされていた兵役もなくなり、ヒノモトに戻れることになりました。
戻ったところで、行き場はありませんが。
私はこれまでの貯蓄すべてを使って、後輩の傷を癒そうとしました。
そこらにある解毒剤は効果がありませんでした。
治癒系の
名医にかかってもそれは同じこと。
ですが、とある
かかった金額は膨大でしたが、払えるギリギリではありました。
肌まできれいになった後輩でしたが、彼女は目覚めないまま。
すでに四ヶ月が経過していました。
もう二ヶ月で、ラボラトリ送りです。
きっと後輩はそれでもいいのでしょう。
ですが私には到底受け入れられませんでした。
しかし、治癒にかかった資金で、潤沢であった口座も尽きていました。
膣薬も、源液提供もできない状態です。
これまでほとんど気にしてこなかった「資金」という問題が、私の両肩にのりかかりました。
『俺なら、してあげれるよ、源液提供』
何度か見たことだけあった慰安施設の男性にそう言われたのは、まさに天啓のようでした。
彼は後輩の事情を聞いて、わざわざ私に連絡をとってきたようでした。
『もちろんタダじゃない。通常の七割はもらう。前払いでね。源液保管器具もそっちが用意してくれ。さすがに政府にみつかるとマズイから、この住所で落ち合おう』
そういって、住所と口座番号が書かれた紙を手渡してきました。
男性は四十代の小柄な方でした。
少しニヤついた笑みが気になりましたが、そのときの私はすがれるなら何にでもすがる気持ちでした。
さらにいえば、私は期待していたのです。
この世に王子様は存在するのだと。
それがきっとこの人なのだと。
メモ紙に書かれた場所にたどり着くまでは。
高価な源液保管器具を借り、
口座に振り込み、
私は電車に揺られて約束の場所へと向かいました。
日本の僻地。地方。おおよそ男性の住宅があるとは思えない場所。
もちろん、そこに男性の影などいっさいなく。
寂れた警察署がひとつあるだけ。
認められず、一週間ほどさまよいました。
帰りの電車では、私の意識は朦朧としていました。
きっと支柱が折れてしまったからです。
後輩もこのような気持ちだったのかと納得しました。
家に戻ってきて、戻ってきてもなにもすることはなく、
空腹がなんとか眠気を抑えていました。
ふと、後輩の様子が気になって、彼女が入院している病院に行こうと思いました。
1週間後だったか、明日だったか、忘れましたが、彼女がラボラトリ送りになる前に、会っておきたいと思ったからです。
道行く人が、私を避けているのがわかりました。
でも、気になりませんでした。気にするほどの余裕もありませんでした。
気づいたときには、
地面が目の前にありました。
驚いて立ち上がろうとして、体に力が入らないことに気づきました。
ああ、そうか、やっと眠れる。
私はそのまま、目を閉じました。
そして、どこか心地よさを感じて目を開けたとき、そこには本物の王子様がいたのです。