※この作品はR-18です。

貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話   作:ぽぶきち

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第四十話 病院と襲撃②(笠屋舟クタシ)

「こんなところで会いたくなかったよ。兼高ユウキ」

 

 自動販売機のコーヒーを飲みながら、僕は亜欧堂君と相対していた。

 病院の二階にあるレストスペース。

 他の客から丸見えだ。

 

「奇遇だよね、と思いたいけど、本当に奇遇なのかな?」

 

 亜欧堂君と座って話すのは初めてかも知れない。

 

「どうだかな」

 

 亜欧堂君の隣に警護官はいない。

 なぜだろうか。

 いるのは彼の婚約者の神楽マツリカさんだけだ。

 

 どこかに隠れている、とか?

 

 いや、それだったら神楽マツリカさんのほうを隠すと思う。

 異能の内容によるけど、いなくても疑問に思われないのは神楽さんのほうだろう。

 

「何でここに来た」

 

 そう問うたのは、僕じゃない。

 

 亜欧堂君だった。

 

「……君が、僕の動向を監視して来たんじゃなかったの?」

「……違うな」

「……もしかして、本当に偶然?」

「…………」

 

 僕は困惑していた。

 亜欧堂君も困惑していた。

 

 たぶんあれだ、

 お互いにお互いを揺さぶるためにここに現れたと勘違いしていた。

 

 そういうパターンだ。

 

「じゃあ、なんでここに……?」

「神楽の定期検診だ」

 

 食い気味に答える。

 そして、神楽マツリカさんが少し間を置いて頷いた。

 

「亜欧堂様にご迷惑をかけて、ここまで来ました」

「道具にも手入れは必要だからな」

 

 多分、嘘をついている。

 神楽さんの体調が悪いとか、何らかの疾患を持っているというわけではないと思う。

 

 杖をついていた蓮顕寺カナウさんと会ったからわかる。

 そういった疾患のある若い人は、例え眠り戦姫(ソメイユ)として特質をもっていたとしても、一般人に対して嫉妬や羨望のような感情があるはずだ。

 

 神楽さんにはそれがない。

 

「そっか」

「お前は?」

「知人のお見舞い、かな」

 

 僕と笠屋舟さんはまだ知人の関係なのだろうか。

 笠屋舟さんが僕をどのように認識しているのかがわからない。

 

「安心しろ。何もしない」

「そうなんだ」

「だから俺にも何もしないでくれると助かるな?」

「しないよ」

 

 亜欧堂君は僕の背後をちらりと見た。

 呉井さんとメグ。

 二人をみる表情には、嫌悪と、若干の恐怖があるように見える。

 

「対干渉、対人戦闘、範囲鎮圧、機動特化、諜報暗殺、そして治癒……。

 くっ、ふっ、ふはは。馬鹿馬鹿しくなってくるな。おい、神楽」

「はい」

「お前が何人いたら勝てる?」

「10人いれば……」

「いれば……?」

「亜欧堂様を、逃がせます」

 

 亜欧堂君は顔に手を当てて笑いをこらえていた。

 

 聞いた限りだと、多分メトリとミコについては知らないみたいだ。

 

 機動特化とか誰のことだろう。委員長だろうか?

 

「留年も視野にいれるべきかもしれないな」

 

 薄い笑いを浮かべる亜欧堂君の、手がブレた。

 いや、ブレてない。

 ちゃんと見えた。

 

 恐喝が目的だったのだろうか。

 

 亜欧堂君は僕の喉元にむかって手を突き出していた。

 その貫手は、意外と速かった。

 

 でも、僕はそれを見てから掴んだ。

 

「……ははっ──」

 

「──マジかよ」と亜欧堂君が呻くようにつぶやく。

 

 眠り戦姫(ソメイユ)よりは遅い。

 

 いくら騎士性によって身体能力が下がるといっても、皆僕に触れていない間は超人なのだ。

 いっしょに生活していれば、慣れるのも当たり前だ。

 

 婚約者が増えてからは、すべての眠り戦姫(ソメイユ)が呉井さんほど身体能力が高いわけではないと気づいた。

 

 半眼で笑った亜欧堂君が、ふいに隣をみて驚く。

 

 そこには、呉井さんがいた。

 

 こっちに関しては僕も気づけなかった。

 

 机の真横に、一瞬で移動していた。

 

 多分、亜欧堂君が僕に手を突き出した直後にはそこにいたのだろう。

 

「俺たちに近づくな、眠り戦姫(ソメイユ)ごときが」

「彼女は僕の婚約者だ。僕の隣にいても問題はない」

「婚約者だと? 本気で言っているのか? こいつが?」

 

 亜欧堂君は、もう片方の手で、次に呉井さんに手を伸ばそうとした。

 多分それは、念のため騎士性を発動させようとしていたのかもしれない。

 

 無論、僕はそっちも掴む。

 

 さきほどより強い力で。

 

「……っ、てぇ、」

「彼女は、僕の、妻だ。

 お前が、勝手に、触るな。」

 

 亜欧堂君は委員長に求婚した。

 それに関しては、知らなかったのだから仕方ないと思っていた。

 

 だけど僕は今回、呉井さんが僕の婚約者だと彼に伝えた。

 

「わかった、悪かった、俺が悪かった、だから離せ」

「……もうしないでくれると嬉しい」

 

 手を放すと、亜欧堂君の腕には薄く掴んだ痕ができていた。

 

 僕も頭を冷やさないといけない。

 

 ダメだ。

 こんなことで怒っていては。

 

 自分でも驚いている。

 思った以上に、僕は呉井さんに執着しているみたいだ。

 

「くそっ、行くぞ、神楽」

「はい。亜欧堂様」

 

 テーブルを蹴飛ばすように席から立って、亜欧堂君は身を翻した。

 ついてくるなよ、とでもいいたげに一瞥して、早足でどこかへ向かった。

 

 帰った、のではないと思う。

 

 まだ用事が終わっていなかったのではないだろうか。

 

「……僕たちも、クタシに会いに行かなくちゃね」

 

 エントランスの空気は、ありていに言えば死んでいた。

 男子どうしの諍いに巻き込まれでもしたら、一般人など吹けば飛ぶ、そう考えているのかもしれない。

 

「迷惑かけちゃったかな。責任者の人に会ったら謝らないと」

「ユウキ様がそのようなことをする必要は……」

 

 メグに励まされつつ、

 僕はアジサの方を見た。

 

 亜欧堂君と会話しているときは注意を引かないように見ていなかったが、アジサは母と固唾をのんでこちらを見ていたようだった。

 親子水入らずで世間話でもしていてほしかったが、さすがに無理があったようだ。

 

 地下へ向かうためのエレベーターに向かおうとすると、

 呉井さんから声をかけられる。

 

「ユウキ様」

「どうしたの?」

 

 少しだけ頬を染めながら、呉井さんは僕から目をそらした。

 

「少しお時間を……」

「……?」

「下着が、濡れてしまったので」

 

 耳元でそう囁かれた。

 

 僕たちは呉井さんが化粧室から戻ってくるのを待って、

 中層の医療階へと向かった。

 

 

 ---

 

 

 クタシは元気そうだった。

 

 事前に、お見舞いと源液提供を兼ねることは病院の人に伝えてある。

 

 僕は隣の椅子に腰を下ろそうとしたが、クタシに手を引かれて、ベッドの上に誘われた。

 

 少し強めに抱きしめられながら、クタシの大きな胸に顔をうずめる。

 

 もしかすると、慣れない環境で寂しかったのかも知れない。

 

「これから、こられますか?」

 

 かぼそい声だった。

 

 この病院は、かなり寮とは距離がある。

 毎週来るのは難しいのではないか、そう考えているのだろう。

 

「来ちゃダメ?」

「そんなことは」

 

 僕は少し名残惜しくもクタシの胸元から顔を上げ、逆にクタシの顔を僕の胸に抱きしめる。

 

「あっ……」

「来るよ、毎週。すぐ治るんだから、心配することはないよ」

「……でも」

「ほら、聞こえる? 僕の鼓動。男性は胸がないから、よく聞こえるでしょ?」

 

 僕の鼓動は少し速い。

 クタシと抱き合っているのだから当たり前だ。

 

「これは……人をだめにする音です」

 

 クタシは、耳を僕の胸にあてて言った。

 

「だめになっていいよ」

「…………」

「退院したら、僕の婚約者になってくれる?」

「……それは、」

 

 まだ迷っているのだろう。

 でも昔だったなら、「できません」と返していた。

 

 この戸惑いが聞けただけでも十分だ。

 

「……おっきくなってますね」

 

 話題をそらすように、クタシがそう言った。

 

「ごめん、実は、期待しちゃってて……」

 

 いま抱き合っている体勢だと、クタシの胸が僕の腰あたりに来ている。

 これはかなり僕には刺激が強い。

 

「お胸、好きですよね」

「うん」

「その、胸で包んであげましょうか?」

 

 言葉を何回か脳内で反芻して、意味を掴み取る。

 もしかして、パイズリ?

 

「え、いいの?」

「むしろ、その、提供にはならないので許可を取るべきなのは私の方です」

 

 クタシが病衣の前を開く。

 扇情的な谷間が現れた。

 

「ど、どうぞ……」

 

 僕は、肉棒を取り出す。

 クタシは、それを優しく掴むと、谷間にいざない、両側から胸を押して挟んだ。

 

 これ、やばいかも。

 

「えっと、気持ちいいですか……?」

 

 クタシが上目遣いでこちらを見ながら、ぐにぐにと胸を押して刺激する。

 

 僕の腰は無意識のうちに動いていた。

 

 絹のように柔らかなクタシの胸の間に、肉棒をずりずりと往復させる。

 

 病衣を着た病人に、パイズリさせている。

 ベッドの上でのしかかるように、相手の胸で肉棒を挟んでいる。

 そしてその相手が、クタシだ。

 

「なんといいますか、嬉しいです。いつもは私がすぐに気持ちよくなってしまうので、こうして奉仕できるのは」

 

 柔らかな笑顔を浮かべて、クタシの舌が、胸からはみ出た亀頭をちろりと舐める。

 

 そんなこと教えていないはずだ。

 僕が気持ちよくなることを考えて、自然と生まれた発想なのだろうか。

 

「すごく、熱いです。これが、間近で見る、男性の……」

 

 好奇心の瞳で肉棒を見られるのも、

 震えるそれを見たあと、嬉しそうに上目遣いで僕を見つめるのも。

 

 すべてが興奮材料だった。

 

 ほぼいつもの激しいピストンと同じくらいの速度でクタシの胸にこすりつけていた。

 合わせてクタシの上体が揺れている。

 上質なはずのベッドが、小さくギシギシと音を立てていた。

 

「ごめん、射精()そう」

「えっ、あっ」

「どうしよう、かけちゃったらダメだよね」

 

 慌てるクタシさんが、両腕で胸を抱くように包む。

 が、それでも亀頭ははみ出たままだ。

 むしろ射精感がこみ上げてタイムリミットが縮まった。

 

「あっ……ん、んむ!」

 

 射精する直前、クタシは僕の亀頭を咥えた。

 

 それで我慢が決壊する。

 

 クタシの口の中に、射精する。

 

 無意識で腰が動き、口の中へ中へと押し込んでしまう。

 

 クタシはそれを受け入れて、胸で竿の下部を圧迫しながらも、手を僕の腰に回し、すべて射精()していいと合図するように優しく撫でてくる。

 

「んん♡♡♡ んぷ♡♡」

 

 その口に、肉棒を突っ込んで奉仕させている。

 

 斜めに起こしてあるベッド、その枕に頭を押し付け逃げ場をなくすかのようにして、僕はクタシの口に肉棒を挿れてしまっていた。

 

 離そうとした、だが、腰に回されたクタシの腕に力が入りそれを許してくれなかった。

 

 こきゅ、こくん、

 と、精液を飲む音が聞こえる。

 

 射精が終わったあとも、しばらくはクタシは離してくれなかった。

 

 尿道に残った精液も裏筋を舐められながら吸い出され、出た精液はすぐさま舌で絡め取られた。

 

 頭がおかしくなりそうだった。

 アジサから受ける口淫とはまた違う。

 

 クタシは、まるで僕の肉棒の形を把握しようとでもしているかのように、形に沿わせて、カリや裏筋、血管のいたるまで舌を回して確かめていた。

 

「ん、ふ、ばぁ……♡」

 

 口元から肉棒を抜いたのは、パイズリを始めてから1時間後のことだった。

 長時間口の中で温められた肉棒は、クタシの唾液にまみれていた。

 

「ありがとう……ございます。射精していただいて……」

「こっちこそ、すごかった……」

「その、癖に、なりそうです。傾眠性はもう解消されているので、たまにはこちらも、していただけませんか?」

 

 肉棒をさすりながら乞うように見上げるクタシに、僕は頷くことしか出来なかった。

 

 まるで、無いおかわりを求めるかのように、クタシは僕の肉棒を扱きながらその前で口を開けていた。

 

 これに耐えかねて、僕は今日、クタシに三回搾り取られた。

 胸と口で。

 

 

 ---

 

 

 終わったあと、

 クタシは、手元でガラス玉を作って見せてくれた。

 反射を利用して、内部で集光しており、なんとも美しいガラス玉だ。

 

 どうやら、病室で練習して作れるようになったらしい。

 

 本人の話を聞く限り、ありえないほど使い勝手の悪い異能のようだから、ここまで精密に操作できるようになっているのはすごいことだ。

 

「この階で入院している子にねだられたのです。まだ眠り戦姫(ソメイユ)に抵抗のない子も多いようで」

 

 そういって微笑むクタシさんは、いつにも増して魅力的だ。

 

「満足に動けない子なども多く、娯楽が少ないようですから」

「クタシも退屈だったりする? それなら何かもってくるけど」

 

 ガラス玉を回していた手を止めて、クタシが少しだけうつむいた。

 

「な、なら、その……」

「……?」

「自撮りを、もっと、送ってほしいです」

 

 思いもよらない要望だった。

 ときおり僕は、みんなと撮った写真などをクタシに送っている。

 今日何をした、とか、何を食べた、とかの文章を添えて。

 

 自撮り、ということは、僕が写っている写真が欲しいのだろうか?

 これまでそういった意図で撮ったものはなかった。

 

「特に、メガネをかけているユウキ様を、あと数枚ほど……」

「わかった。送るね」

 

 次来るときはメガネも持ってこようと思った。

 

 微笑んだ。

 そんなとき、

 

「ユウキ様」

 

 声とともに扉をノックされる。

 

 呉井さんだ。

 

「いいよ。どうしたの?」

 

 ガラリと扉を開けて、少し焦った様子の呉井さんが入室する。

 

「避難警報が出ました」

「避難警報……?」

「ここに、……」

 

 呉井さんは、胸元を少し抑えて息を整えた。

 

「ここに、強力な敵性眠り戦姫(ソメイユ)が、近づいてきています」

 

 

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