貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
クタシさんにお叱りえっちを受けた帰り、
僕たちはそのまま、特に何かしらの事情聴取も受けることなく車で帰路を辿っていた。
どうやら国家管理委員会も忙しいらしい。
牧近さんからは、また後日なにか連絡があるかも知れないと言われた。
車道はがらんとしている。
ここら一帯の市民はほぼ避難しているか、ルティエの異能に巻き込まれて病院周囲で倒れているかの二択だ。
だけどそのなかに、少しだけ人影が見えた。
「ごめん、止まってくれる?」
「了解しました」
呉井さんが車を止めて、僕が扉を変える。
メグだけが怪訝そうな顔をしていた。
何も見えない。
見えないが、なんとなく感じた。
「もしかして、レイア?」
とん、と何かに触れる感覚がある。
僕は自分に抱きついたその誰かを撫でる。
思い出したかのように、段々とその透明化の異能が解除される。
僕の婚約者である兼高レイアが、部屋着姿のままでそこにいた。
「ユウキ様!!」
「レイア、どうしてここに、いや……そうか。来てくれてありがとう。助かったよ」
レイアの体を持ち上げて、車内に戻る。
意外と狭い。
日本の車道に合わせてそこまでの大きさはないから、車内に五人は少し手狭だ。
それに今回は、後ろに氷の棺桶に覆われたルティエを乗せている。
帰って葬儀社に連絡する予定だ。
いろいろな些事は、男子の権限でなんとかなることを祈ろう。
僕はレイアを膝の上に乗せた。
「そういえば、メトリには連絡したけど、多分見てないと思うんだよね」
「はい……。学園は、外出禁止令が出て、陸地につながる正門も閉ざされたので……」
レイアはいてもたってもいられず一人で抜け出してきたということだろうか。
だとしても、よくここまで走ってきたものだ。
いくら
「メトリさんたちは……、学園から出ようとして、青桐先生に止められていました……」
「青桐先生?」
「棍棒みたいなので、触れたものの動きが、全部止まってて、メトリさんも、他の生徒もそれで止められて……」
青桐先生が実力派というのはどこかで聞いたことがあったけど、まさかメトリを止められるほどだとは思わなかった。
それにメトリもレイアほどではないにせよ、認識をすり抜けるような技術をもっていたはずだ。避けることと気づかれないことに関しては、それこそレイアでさえ手玉にとるほどの力量をもっていた。
「知らなかった、強いんだね。先生」
青桐先生への謝罪とかその他諸々もしないといけないのかもしれない。
それにしても、学園の教師は、以前の体育教師も含め、かなり凄腕の人たちが揃っているのだろうか。
全員が徴兵を生き残って成果を上げた
「痛く、ないですか?」
レイアが、僕の片手を握って尋ねてきた。
亜欧堂君を暴徒化した女性からかばったときの怪我を心配しているらしい。
切り傷ではないからそこまで心配する必要はないのだが、レイアは傷を労ろうとして触れることを躊躇しまごまごしている。
僕はその手で、レイアの手に触れた。
「こうしてると痛みが引くかも」
「ユウキ様……」
レイアがうっとりとした表情で、しなだれかかった。
でも、少しだけ腰をグラインドさせるのはやめてほしい。
クタシに搾り取られていなかったら危うかった。
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寮に着く。
僕の姿を認めると、門番をしていた人物が正門を開いた。
正門前では、数名の抗議する女子たちがいた。
そして、その少し後ろに、片膝をついているメトリの姿も。
メトリは、ライカに押さえつけられている。
「あと少しだ……弱点はわかった……視界だ、視界を……」
「ほら、ユウキさんが帰ってきたっすよ。戦う必要なんてなくなったっす」
「ユウキ様!!」
メトリが体をはねさせて、縮地のようなすばやさで車脇に近づき、窓からこちらを覗き込んだ。
苦笑しながら窓を開ける。
「ただいま、メトリ」
「よくぞ、よくぞご無事でぇ……」
泣き崩れるメトリの肩を、ライカがぽんぽんと叩いていた。
彼女が留守役でよかった。関係性も特に悪化していなさそうだ。
「私が、私がとりついだせいで、ユウキ様に怪我があったらと……」
どうやら自分の行いを後悔しているらしい。
怪我自体はしているので、レイアの腰に手を回して隠すことにする。
レイアははっと顔を赤らめてシャツのボタンを外し始めた。ごめん、そういう意味じゃない。
「僕がワガママをいって残ったんだよ。メトリは悪くない……」
「ですが……ですが、」
顔を歪ませるメトリをライカが引っ張っていく。別ルートで帰るらしい。
確か僕が持っている車両はこの一台だけだったはずだが、もしかしたらどこかから移動手段を借りたのだろうか?
寮に着くと、簡易的なボディチェックをされた。
相手はメトリだった。
脱衣所で脱がされて色々と確認されてしまった。
手の傷に驚愕し、上半身を念入りにチェックされ、味も見ておこうとメトリが舌なめずりをしたあたりで先にシャワーを浴びていたミコが浴室から現れた。
どうやら、僕に会うために正門ではなく、垣根を乗り越えて海を渡ろうとしたらしい。
アジサにすごく怒られていた。
ボディチェックを終えた僕がリビングに戻ると、
ライカが、
「ダブルチェックが勤労の基本っす!」
といって多分必要ない第二のチェックを敢行した。
体をさわさわされるかと思ったが、僕の頬を両手でさわって見つめてくるだけだった。
「今回の件、さすがにユウキ様には自重いただきたいと考えています」
「ごめん」
「実刑が必要なので、罰を与えます」
言ったのは呉井さんだ。
どことなく物々しい雰囲気がある。
いったいどうなってしまうのか。身構えた。
「ユウキ様は──
3日間、直接源液提供を禁止します」
僕は絶望した。
横を見るとなぜかレイアも絶望していた。
「本気……だよね?」
「はい。護衛もあるので、同衾自体は認めますが」
「それじゃあ生殺しじゃないか」
僕は呉井さんに近づき、肩を掴んだ。
「呉井さんとも、ダメなの?」
「……──……、っ、……。、……ダメです。」
百面相をしながら、呉井さんは強く断った。
肩から肘まで手をスライドさせ、撫でながらもう一度乞うも、にべにもなく断られる。
「呉井マナ、それは罰になるのか?」
「ユウキ様に関しては、罰になりえます」
「だとしても、私たちが我慢できるのか……?」
「私も無理ですが、できる人物がいるでしょう」
メトリと話していた呉井さんが、アジサに向き直った。
「ご正妻が、ユウキ様の最も近くにいらっしゃれば、問題ないかと」
「私のこと信用しすぎじゃない? ユウキに嫌われたくないわよ」
「ですが、あなたであれば、心を鬼にできるでしょう?」
「…………わかったわよ」
困ったような顔をして、アジサが頷いた。
そして僕の隣に座った。
いま僕は正座しているので、アジサも隣で正座する形だ。
なんだか夫婦みたいで、いい。
「担当日はどうするんだ?」
「そちらはいつも通りでいいでしょう。夜までご正妻がそばにいれば、一日と経たずして理性が焼き切れる可能性があります。みなさんも、各自、心して我慢するように」
それで相手の理性が焼ききれずとも、僕の理性が焼き切れる可能性がある。
その日、
罰の内容が決まったあと、葬儀社に連絡し、そして後代孫六の保管や、学校から届いていた諸連絡への返信、その他必要な作業を終えた後、僕は床についた。
今日の担当は、ライカだった。
「だめっすよ! えっちはだめっす!」
もうベッドに入ると、そういう気分になってしまう。
体の火照りを抑えるために、ライカを抱き寄せた。
髪に顔を埋めて、なんとか理性を保とうとする。
最初は、三日くらいなら大丈夫だろうと考えていたが、それは間違いだ。
現時点で相当つらい。
「ちょ、だめっす! 揉んじゃ、だめっすよぉ……♡」
ギリギリで耐える。
ライカを抱きしめ、その充足感で性欲を抑えた。
「ライカっ、ライカっ、ライカぁ……」
「ひゃぁっ……これ、えっちより、やばっ」
ライカの柔らかな寝間着を感じながら、僕は眠気がやってくるまで、ライカの名前を呼びながら、強く密着した。
翌朝、目元に隈を作ったライカが、呉井さんに異議申し立てをしていた。
「これ、私たちへの罰っすか?」と言うライカに、呉井さんは首を傾げていた。