貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
里村シズは、スパイだ。
里村シズは、一般的な母子家庭に生まれた。
そして、多くの
彼女が幸運であったのは、同じ中学に二人の
皆川ミナミと、田中ラグナ。
田中ラグナとはそこまで交友が深いわけではなかったが、皆川ミナミとは友人だった。
三人も
里村シズは過去の資料からそれを確信していた。少し寂しくもあった。
だが、もう戻ることもない。
なぜなら、里村シズは絶縁されたからだ。
母は、悪い人ではなかった。
少なくとも、里村シズはそう考えていた。
『なんで、娘のふりをしているの?』
だからそう言われたとき、すべてが終わってしまったのだと、そう実感した。
『あなたはもう、人間じゃないのよ?』
世界が変わるのには理由がある。
自分が変わり、周囲からの態度が変わったから。
自分の視点が変わり、視え方が変わったから。
多くの場合、そのどちらかであり、
里村シズの場合、その両方である。
『君に、帰ってくる場所を与えよう』
そんな心の隙間を、校長の甘言に突かれたのだろう。
『徴兵が終わったら、私が君の仕事と住む場所を与える。もちろん私の命令にはしたがってもらうが、人並みの生活は約束しよう。
────これから私の言うことを、実行してくれるなら』
府中学園の校長、大和道デンサイは指示した。
『1-12の着床値A+の男子、兼高ユウキに近づけ。そしてすべての情報を共有しろ』
思えば、そこまで期待されていなかったのだとわかる。
自分の境遇と、『人に化ける異能』から唾を付けたのだろう。
あくまで多少の情報優位を得るための切れるトカゲの尻尾に過ぎない。里村シズは薄々わかっていた。わかっていたが、縋ってしまった。
皆川ミナミは、里村シズが兼高ユウキに近づきたいことを伝えると、喜んだ。
『シズが自分から言うなんてめずらしいじゃん! いっしょにユウキ様に声かけよ!!』
両拳を握って意気揚々とした皆川ミナミは、次の日の昼休み、兼高ユウキを昼食に誘った。
里村シズは、男子についてある程度知っていた。
だから、兼高ユウキの振る舞いには、驚かされてばかりだった。
彼は、警護官を大事にしている。
警護官であるとともに、その全員が彼の婚約者なのだ。
いつも弁当を美味しそうに食べているのは、それを作った警護官の料理の腕が良いからだけではない。
その警護官が作ってくれたから、美味しそうに食べるのだ。
気づくまでに、長い時間がかかった。
彼は、正妻を大事にしている。
昼休みに触れ合っているのは珍しいことではない。
そもそも、正妻を手に入れるために他の男子と貢献値3000のペナルティを覚悟で決闘を挑むなど、その時点で信じがたい話だ。
正妻の背中を撫でる手に、羨望を覚えてしまった。
彼は、眠り戦姫を差別しない。
警護官も正妻も、全員が眠り戦姫だ。
他の男子にあるような、眠り戦姫という存在への畏怖がない。自分たちであっても、眠り戦姫のもつ異能や身体能力差に及び腰になることがあるというのに、この男子にはそれが一切ない。
これらは兼高ユウキの素晴らしい点だ。
だが、里村シズが兼高ユウキに惚れ込んだ一番の理由は──、
『僕は誰かに成り代わった君よりも、君自身でいる君を見たいな』
あの言葉だった。
あの言葉を告げられたときから、里村シズは兼高ユウキにぞっこんなのだ。
警護官の一人、桐一葉メトリは、兼高ユウキに存在を肯定されたことで陥落したと聞いた。
だが里村シズが思うに、多かれ少なかれみな似たようなものだ。
兼高ユウキは、自分たちを一つの属性で捉えない。
好きなものの話、昔したやんちゃないたずら、少し恥ずかしい失敗話。
そういったすべてを包含して、自分を見ようとしてくれる。
おそらくみな、その部分にしてやられたのだ。
里村シズは、兼高ユウキとメッセージのやりとりをしている。
時折、写真が送られてくる。
一度間違えたのか、腹部あたりを撮影した扇情的な一枚が送られてきたことがあった。
思わず、送信取り消しがされる前に保存してしまった。
何度も写真フォルダから消そうとしたが、できなかった。
またぐらに手を入れて、自慰に耽った。
兼高ユウキは、着床値A+だ。
もしその精を胎内に受けたらどうなってしまうのだろう。
そんな妄想をしていた。
自分の異能がどういったものが自分でも把握していないが、もしご正妻に化けることができ、それが触れられても解除しない半デフォルト型だったなら。
兼高ユウキは自分に興奮してくれるだろうか。
次の日、意を決して謝罪した。
自慰に関してはぼかしたが、写真を保存してしまったことを謝罪した。
兼高ユウキは、まったく気にしていない様子だった。
次の日から、メッセージに兼高ユウキの自撮りが送られるようになった。
誤送信ではなく、意図的に。
『秘密だよ?』
というメッセージとともに、息を呑むほど美しい男性の腹部の画像が送られてくる。
男性特有の胸元が、ちらりと上部から覗いている。
たまらなかった。
指がふやけるほど自慰に耽った。
腹部の上を想像した。
腹部の下を想像した。
だが、終わったあと、ひどい虚無感と罪悪感に駆られる。
自分は、情報を流しているのだ。
校長に、兼高ユウキから聞き出したことを。
できるだけ小出しにした。
ほぼ関係ないようなことを、さも重大な情報かのように伝えた。
実際のところ、核心的な内容は校長側には伝えていない。
中途半端に、嫌われてしまうのを恐れているのだ。
だから、
だから、田中ラグナが指名手配されたとき、
少しだけ、それもいいなと思った。
事情聴取の最中、高圧的な非
もし、
完全な悪人として振る舞えたら、
嫌われる存在として吹っ切れることができたら、
少しは楽になるのではないか。
そんな事を考えたのだ。
田中ラグナの心境は知らない。
春になって府中学園に入学したとき、まだ田中ラグナはぼんやりとした少女だった。
少なくとも、里村シズにはそう見えた。
だがあるときから、教員や生徒の顰蹙を買うような真似をし始めた。
享楽的で、刹那的な振る舞いだ。
里村シズはそんな田中ラグナの変化に驚きながらも、彼女が売る兼高ユウキのブロマイド「ピエタ:慈愛の男神」を購入するかどうか、判断を迫られていた。
そんな中途半端な状態だったから、
花見、桜の下。
皆川ミナミのもたらした美しい枝垂れ桜の下で、
里村シズは、言及されてすぐに、自分がスパイであることを認めてしまったのだろう。
そして、それらをすべてを兼高ユウキに認められた。
桜の下で交わしたキスを、里村シズは一生忘れないだろう。
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里村シズは、欲情していた。
婚約者になったのだ。
兼高ユウキの婚約者になった。
ならば、えっちなことをしても問題ないのではないか。
そういう考えが止まらなかった。
兼高ユウキの前世の観念でいれば、彼女が出来たばかりの思春期の男子のようなものだ。
しかしこの世界では例え婚約者であってもほとんどの源液提供をすることはなく、そしてみだりに男性に触れるのも重大な犯罪となる。
なので里村シズは少しばかりこの世界らしくない発想になっていた。
それも仕方ないことである。
長い間、兼高ユウキの自撮り画像で自慰を続けてきた里村シズは、同じ空間にその画面の向こうの存在がいるという事実に脳がオーバーワークを起こしていた。
互いに制服を着た教室であるならば、まだ我慢できた。
だが私生活となると話は変わる。
写真の中で着ていた私服を、兼高ユウキは食事の際に着てきているのだ。
あの服の奥に、何度も食い入るように見続けてきたなだらかな腹筋がある。
鎖骨から下を容易に想像できる。
まだ体も繋がっていないのに、その服の下を自分は知っているのだ。
自分は警護官ではない。
正妻でもない。
だから、昨日ずっと兼高ユウキとつながっていたらしい笠屋舟クタシのように、警護官の報酬として肉体関係を結んでもらうことは難しいだろう。
そう思っていた。
里村シズはそう思っていた。
のだが……
「えっと、今日は、私がサポートしますね!」
半裸の委員長と、半裸の兼高ユウキと、いまだに私服を見せるのが恥ずかしく制服の里村シズ。
三人が、兼高ユウキの自室にいた。
今日は委員長──楠木ハナサトの担当日だった。
しかし、里村シズのことを考えた彼女が、三人交えての行為を提案した。
ほぼ冗談のようなテンションだったが、兼高ユウキはこれを承諾。
委員長は「!?!?」の困惑を浮かべながらも、いざそうなると言い出しっぺとして決意を固めた。
「最初は、緊張すると思うので、私がまずやり方を教えますね。まずベッドに──」
「委員長……」
委員長は、ベッドに向かう前に、兼高ユウキに後ろから拘束された。
そのまま、下半身を少しだけ脱いだ兼高ユウキに挿入された。
「あっ♡ だめですっ♡♡ ユウキさんっ♡♡」
腹部に腕を回され、首元に腕を回され、
そのまま後ろから突かれていた。
里村シズの脳は、目の前の光景を処理するのにひどく時間がかかった。
(なにこれ……)
聞いたことがなかった。
ベッドの上でない直接源液提供も。
男性優位の直接源液提供も。
「シズ、さんっ、こんなっ♡ あっ♡ ふうに、ユウキさんは、欲情されることもあるので、しっかり耐え、耐え、お゛ッ♡♡♡」
反り返った腰の下側、つまり下腹部に手を当てられ、ぐにぐにと上から子宮を揉まれながら突き入れられる。
委員長が股から潮を吹いて絶頂する。
うつむきガクガクと震える下半身に、再度容赦なくピストンが開始される。
「ま゛まってください゛ッ♡♡ シズさんにっ、シズさんに教えないとっ♡♡♡ 本気ピストン、やめ゛っ♡♡♡」
委員長の足はもはや地面に着いていなかった。
後ろから抱き込まれ、持ち上げられている。
「あっ♡♡♡ 大きくしないでくださいっ♡♡♡ ダメですよ、射精だめです、それはシズさんにとっておかな゛ッッ♡♡♡♡ いッ♡♡♡ あ゛♡♡♡」
動かされていた腰が止まる。
これまでで一番の絶頂しながら、委員長が何度も痙攣する。
「お゛ッッ♡♡♡♡ おォおおお゛お゛ぉ゛ッッ♡♡♡♡
なんれっ♡♡♡ 本気せーしっ♡♡♡♡ なんれっ♡♡♡」
その後、兼高ユウキは委員長の体で何度も射精していた。
貪る、そういう表現が似合うほどのセックスに、里村シズは鼻血を一筋流していた。
委員長は何度も、里村シズとの行為を呼びかけていた。
しかし兼高ユウキはそんなこと気にせず、委員長を後背位で、正常位で、上から突き込みながら、下から突き上げながら、何度も絶頂させていた。
最後、理性が溶け切った委員長に何かをねだられた兼高ユウキは、そのまま委員長の上にまたがり胸の間に肉棒を挟んだ。
はみ出した亀頭を、委員長が上目遣いでチロチロと舐める。
そして吐き出された精液を顔で受け止める。
その恍惚の表情に、少しばかりの嫉妬が、今まで興奮で隠されていたそれがやっと芽を出した。
(ずるい)
すでに里村シズは服を着ていなかった。
自慰をするのに、制服は邪魔だった。
(この二人は、ずっと前からこんなセックスを)
兼高ユウキがこちら見る。
「えっと、ごめんね。放っておいて」
「いえ、ですが私もいつか」
「うん、いまからやろっか」
里村シズは驚愕した。
あれほど
普通なら男性は疲労困憊になるどころか、そもそもできない所業だ。
その精力に驚いていたというのに、目の前の男子の肉棒は、いまだ剛直のまま。
保っていた、腰が抜けた。
目の前の、濃厚なオスの気配。
優しい手つきでベッドへと誘われる。
自分が上ではなく、下。
自らを兼高ユウキが押し倒している。
目の前に、焦がれ続けた人の顔がある。
(これ、逃げられないよ)
あれほど婚約者たちがぞっこんになるわけだ。
里村シズは理解した。
こんなこと知ってしまったら、戻れるはずがない。
頬を撫でられながら、口づけされ、
そして挿入される。
痛みはなかった。
(っっっ♡♡♡♡!?!?)
代わりに、莫大な快楽が全身をかけめぐった。
考えていた様々が、吹き飛んだ。
明日の予定も、これまでの事情も。
ぜんぶ頭から吹き飛んで、思考がまどろむ。
抽挿が始まった。
自分の濡れすぎた秘所が、粘着質な音を立てる。
頭のなかがチカチカとする。
気持ちいいことしか考えられない。
目の前の男子のことしか考えられない。
(きもちいいきもちいいきもちいい♡♡♡♡!!!!
すきっ♡♡♡ すきすきすきっ♡♡♡ すきぃ♡♡♡♡)
実際に、言葉にしていた。
「あ゛っ♡♡♡ ひゃっ♡♡♡♡
すき、すきですっ♡♡♡
あいしてます♡♡♡ ぅ゛♡」
返答するように、顎を撫でられる。
(つたわらないっ♡♡♡ すきなのぜんぜんつたわってない♡♡♡♡
すきなのにっ♡♡♡ だいすきなのにっ♡♡♡)
自分の中に渦巻くこの感情を伝える手段や語彙を、里村シズは知らなかった。
愛しているの上位互換、大好きの上位互換。
どうにか奉仕して伝えようとしても、いまの自分に動くほどの余力はなく、そしてたった今動いているのは相手の方なのだ。
全身で相手の体をホールドする。
触れあう面積が少しでも大きくなるように、肌と肌を密着させる。
自分の大きな胸が邪魔でうまくぴったりとくっつくことができない。
そんな里村シズの背中に、手が回る。
(ふぇっ♡♡♡?)
ぎゅっと抱きしめられる。
自分の意を汲んでくれたのだ。
愛おしさが止まらなくなる。
いまこの場でこの人のために死ねたらどれほど幸福だろうかと想像した。
キスする。
知らないキスだ。
舌を絡め合うキス。
全身が溶けそうなほどの脱力的な幸福感に包まれる。
そして、
(あっ♡♡♡ なにっ♡♡♡ おっきくッ♡♡♡)
下半身を貫くものが、大きさを増していることに気づく。
(まさかっ♡♡ 本当にっ♡♡♡)
委員長の姿を思い出す。
自分も、膣内射精されるのだろうか。
(ほしいっ♡♡ ほしい♡♡♡
だして、中に
無意識で、腰を横に揺らして、肉棒に刺激を加える。
足を上げきって、完全に男の肉棒を受け入れきっていた腰が、さらなる情けをもとめて浮き上がっている。
兼高ユウキの我慢も、決壊した。
何かが、里村シズの膣内に、いやそれよりもっと奥に流れ込む。
「あっ♡♡♡ ひゃ゛♡♡♡♡
お゛♡♡♡♡ おぉぉ゛お゛ぉお゛ッッッッ♡♡♡♡♡♡」
里村シズの低い傾眠性によって蓄積された睡眠負債は瞬殺された。
余剰分の精液が、里村シズを完全な番に変えた。
「ォおおォっ゛♡♡♡♡ ぁあッ゛ッ゛♡♡♡♡ やっ゛♡♡♡」
里村シズは、見た。
兼高ユウキは、いつものままだ。
いつもと変わらない。
いつもと変わらず、かっこいい。
心臓が跳ねた。
自分はこんなにかっこいい男子と、いま、繋がっているのか。
自分は
「気持ちよかった?」
労るような声で、問われた。
その声が、脳内に反響する。
体から力が抜ける。
ずっと聞いていたい。
全身が弛緩して、終わらない多幸感がかけめぐる。
舌をだらりと垂らして、里村シズは声だけでさらに絶頂していた。
五感すべてが、目の前の男子を求めていた。
すでに寵愛を受けたあとだというのに、匂いを嗅げば、さらに続きをねだりたくなる。
触れている部分からはじんわりと温かさがつたわり、ずっと触れていたいと切に願ってしまう。
「続きする?」
耳元でそう囁かれた。
それは、いまの里村シズにとって刺激が強すぎた。
思考がさらにぼやける、膣内が締まる。
答えなければ、答えなければ失礼だ。
それはわかっているのに、里村シズは、目の前の唇を求めてしまった。
口を合わせ、舌先でいたわりあう。
「わかった」
兼高ユウキは、それを返事だと受け取り、口を離したあとにそう言った。
この日、里村シズは計五回の直接源液提供を受け、気絶した。