※この作品はR-18です。

貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話   作:ぽぶきち

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第六十七話 ゼゼ、そしてミナミ

 

 

「ふっーー♡ ふっーー♡」

 

 夢のなかで、アジサがこちらを見ていた。

 

 目は潤んでいて、足は震えている。

 内股になって、制服のスカート越しに見える太ももから愛液が垂れている。

 

「わた、渡しなさい、情報、情報をっ」

 

 アジサの背後にあるベッドに、その体を押し倒す。

 

「やぁ♡ やめなさぃ♡」

 

 さっきまでアジサたちとくんずほぐれつしていたのだ。

 そのせいか、これまであったアジサへの欲求不満のようなものが薄まっていた。

 

 いまはただ、その姿が愛おしい。

 

「交渉ですっ、どんなのでもうけとめますから、じょ、じょうほう……」

 

 やはり近くで見るとどこか違和感がある。

 だが気にせず、その唇を奪った。

 

「んむ♡ ぁ♡ やめなさいっ♡ んっ♡」

 

 首の後ろを撫でながら、恋人のようなキスをする。

 

「アジサ……?」

「そうです、私は、山田アジサ──」

「愛してる」

「んひゃっ♡」

 

 その柔らかな髪を頬でくしゃくしゃにしながら、僕は囁いた。

 

「こんな美人さんが僕の奥さんになるなんて、信じられない」

「っっ♡♡」

「ずっとぎゅっとしていい?」

 

 ベッドは狭い。

 独房にあるような簡素なベッドだ。

 

 その狭いベッドで、二人で小さな毛布を被る。

 

「あ……」

「あったかい?」

 

 まるでコアラのように僕に身を寄せてしがみついてくる。

 

「ここ、アジサの使ってたベッドなの……?」

「…………そうです」

「僕がいなくてさみしくなかった?」

 

 言ってしまって、ちょっと気障かなと思った。

 しかし、拒絶されることはなかった。

 同じく、返事もなかった。

 

 ただ、抱きしめる力が強くなった。

 

「もっと、ぎゅっとしなさい。」

「いいよ」

「…………ごめんなさい」

「なにが?」

 

 その問いにも返答はない。

 口を引き結んだ表情の薄いアジサが、僕をどこにも行かせたくないというように、毛布の下で服の裾を握った。

 

「眠いね」

「ええ」

「最近、あんまり深く眠れてなくて……」

「……ごめんなさい」

「なんで謝るの?」

 

 アジサの体は小さく震えていた。

 それを包むように抱きしめた。

 できるだけ温まるように、毛布を彼女のほうに寄せる。

 

「13、と、よ、よびなさい」

「じゅうさん……?」

「はい、13……」

 

 違和感が脳裏を走った。

 これもなんとなくだ。

 

「いやだ」

「…………」

「本当の名前は?」

「……いえません」

 

 アジサの、いや、少女の髪をかきあげる。

 

「僕は……」

「…………」

「どうせ起きたら忘れてると思う」

 

 少女の口元が、少しだけわなないた。

 

「あなた……理性が……」

「夢のなかのことを疑わないように調整できるんだよね?」

 

 少女は、僕から顔をそらすように首を回した。

 しかし、体は依然として僕にすがりついている。

 

「多分いま、僕が本物のアジサと触れ合ったまま寝てるから、若干そういった効果が弱まってるんじゃないかな」

「そんな……そんな、はずは……」

 

 僕は待った。

 彼女の回答を。

 名前を教えてくれるかどうかを。

 

「……ゼゼ、と呼びなさい。」

「それはちゃんと君の名前?」

「……そうです。苗字は変わりましたが、上は同じ……」

「わかった」

 

 頭をぽんぽんと撫でる。

 体が弛緩しているのか伝わってきた。

 

「…………ひ」

「……?」

「…………ひとりは、さむいです……」

 

 うわ言のように、

 彼女は、ゼゼは、そんな言葉を零した。

 

「ひとりじゃないよ」

 

 これは彼女の夢だが、同時に僕の夢でもある。

 そんな気がする。

 だから、自意識が明確な状態のいまなら、出来る気がした。

 

 僕がいつも着ている制服を呼び出す。

 

 布団でも良かったが、こちらのほうが再現度が高いと思った。

 

 できた。手元にはらりと制服が落ちてきた。

 それをゼゼにかける。

 途中で思い直して、僕とゼゼのふたりにかけなおす。

 

「ゼゼ、手つなごう」

「…………」

 

 ゼゼの少し冷たい手を握る。

 指を絡めた。

 

「僕の手、あったかいでしょ?」

「……はい、あったかい…………」

 

 彼女がぽつりと呟いたあと、僕の顔を見上げた。

 

「ちゅーも、しなさい。……」

 

 再度キスをする。

 今度は、向こうからも唇を突き出され、求め合った。

 

 ぼんやりとした目で僕を捉えたゼゼが、もぞもぞと動く。

 下半身を僕にすりつけていた。

 

「ごめっ、ごめんなさい、でも、でもぉ」

「いいよ。たくさんイこう。ここなら誰も来ない。安心して、きもちよくなろ?」

 

 僕の足にすりつけて、ゼゼが数回イッた。

 その無防備な姿を抱きしめた。

 

 僕が眠る寸前、ゼゼの姿が変化したような気がした。

 

 アジサの姿から、一番最初に見た、印象的な目の少女の姿へ。

 

 ほんの少しだけ変わった体型に合わせるように抱きしめ直して、僕は意識を落とした。

 

 

 

 ‐‐‐

 

 

 

 嬌声で目が覚めた。

 

「あっ♡ くぅ……♡」

 

 僕は、うつ伏せにアジサにのしかかっていた。

 

「あ♡ だ、だめっ♡」

 

 僕の肉棒はアジサの秘所に挿入されたままだった。

 わけもわからないまま、射精する。

 

「お゛っ♡♡♡ にゃっ゛♡♡ ぉぉお゛お゛お♡♡♡♡」

 

 どうやら、この体勢で眠ってしまっていたらしい。

 人の体の上で、うつ伏せの体勢だったというのに、僕の頭は妙にスッキリしていた。

 

「ごめん、アジサ、重かった?」

「あ゛っ♡ や、やっと♡ おきたっ♡ もう、なんかい射精()すのよっっ♡♡」

「寝てる間、僕何回だしたの?」

「くっ♡ ご、五回っ、くらいっ?」

 

 我ながら呆れた性欲だ。

 

 夢を見ている最中妙に気持ちよかったのはこのせいか。

 

「アジサ、ちゃんと眠れた?」

「……う、ふぅ……。気絶して、そのままちゃんと眠ったわよ。そのあと膣内射精で無理やり起こされたけど」

「そっか、ごめん」

「なんで謝るの。幸せだったわよ」

 

 アジサの足を広げさせ、上から抱きしめる。

 

 両側には、ミコとお義母さんが眠っていた。

 

 アジサの左手に、僕の左手を重ねる。

 暗い寝室に差し込むあわい光があたって少し温かい。

 指輪が陽光に閃いていた。

 

「……っ♡」

 

 アジサが、僕に挿れられた状態のまま、ゆっくりと腰を動かす。

 うつ伏せのままM脚で腰を上下し始めた。

 

 僕とアジサは、このあとも少し繋がってから、シャワーを浴びた。

 

 

 ---

 

 

 今日は、ミコとアジサが体技大会に向けて学校に行く予定だったのだ。

 

 応援したいという思いと、別の用事との兼ね合いなどもあって僕はそれに同行していた。

 

 夏休みに入っているというのに、学校は活発だ。

 教職員はほぼ全員学園に来ているのではないだろうか。

 

 退廃的な夏休みの始めを過ごしていた僕たちとしては若干申し訳なくなる。

 

 僕、ミコ、アジサ。

 警護官の呉井さんと、ライカと、メトリ。

 この六人以外にも、学校についてきている僕の婚約者がいた。

 

 シズだ。

 

「じゃあ、いこっか」

「はい」

 

 ミコとアジサたちを見送り、

 シズと警護官のみんなを連れて、僕は教室へと向かう。

 基本的に各クラスの教室は開放されており、用務員によって夜に戸締りがされているようだ。

 

 教室に向かおうとして、驚く。

 

 1-21の教室は、生徒がいた。

 一人や二人ではない、大勢だ。

 もしかしたら、クラスメイト全員が集まっているのかも知れない。

 

「なんなんだろう、あれ……」

「わかりません。1-21は、それほど連帯感があるクラスではなかったはずですが」

 

 なにかしらのガイダンスのようなものが1-21のクラス限定で行われているのだろうか?

 体技大会にも参加しないのだから、基本的にこの場所に来る必要もないはずだが。

 

 とにもかくにも、用事を済ませることにする。

 

 1-12に入ると、見知った姿があった。

 

「シズ!」

「ミナミ、変わってないね」

 

 元気印のツインテールが、ぶんぶんと揺れる。

 皆川ミナミさんがそこにいた。

 

 シズとこの教室で待ち合わせをしていたのだ。

 

「生きてる!」

「当たり前じゃん」

「ちょっと失礼!」

 

 ミナミさんはシズを連れて、教室の端に移動する。

 ごにょごにょと話しているようだった。

 

 ここからは内容は聞こえないので耳をふさぐ必要はない。

 

「ど、どこまでいったの?」

「最初に聞くこと、それ? メッセージで聞いてくればよかったじゃん」

「はぐらかされるかもしれないじゃん」

「最後まで、してもらったよ」

「…………ほほほほほほホントゥ?」

過剰返済(オーバーフロー)も何回も起こされたし」

「あわわ」

「ちゅーもたくさん、してもらった」

「あひゃあ」

「もうユウキ様なしでは生きていけない」

「ぶっばらめっばっぺ」

 

 話が終わったらしい二人に招かれて椅子に座る。

 内緒話をしたことに平謝りされたが、本当に気にしていない。

 

 近づいてきたシズが、少し頬を赤くしながらもこちらに唇を突き出した。

 後頭部に手を回して、キスをする。

 

「あっ、あわわわわわっ」

 

 舌は入ってこなかった。

 ただ、熱のこもった視線をぶつけてくる。

 

 唇が離れると、僕にしなだれかかってきた。

 

「ユウキさま……」

「どうしたの? えっちしたくなった?」

「ほら、みなみ、ゆうきさまやばいよぉ」

「あややややややや」

 

 ミナミさんがオーバーヒートで機能停止した。口ぶりからするに深刻なバグが発生したようだ。

 

 僕は、一応この場に来た目的を果たすため、シズをゆっくり椅子に戻して頭を撫でてから、ミナミさんに向き直る。

 

「ミナミさん」

「……はっ! な、なんでしょう!?」

「シズのこと心配?」

「しっ、心配? まさか!」

「でも、実際に会って元気かどうか知ろうとしたんでしょ?」

 

 昨日部屋の前にいたお義母さんと大体似た雰囲気だったので、そういうことなのだろうと一人合点している。

 

「もしそうなら、ミナミさんがシズを見守れる位置にいればいいよ」

「ど、どういうことですか?」

「ミナミさん」

 

 僕は、ミナミさんの手を取った。

 にぎにぎとしながら、その少し小さな手をいたわる。

 

「はっ、えええええええ!?」

 

 ミナミさんは、数秒時間をかけてから驚きをおさめたあと、今度は焦りながら手を引こうとした。

 でも引かせない。どうやら手汗を気にしているようだが、容赦なく指を絡める。

 

「最近ね、マジックを覚えたんだ」

「ま、まじっくですか!」

「左手を見てみて」

 

 ミナミさんが、おずおずと僕に握られていない方の手を掲げる。

 そこには指輪が嵌っている。

 成功した。

 

「僕と婚約してください」

 

 ミナミさんの表情が変わる。

 どこか青ざめていた顔が、みるみる真っ赤になる。

 シズのほうに目線を向けたようだったが、なぜかシズも照れていた。

 

「僕の側にミナミさんがいない人生が嫌なんだ。受け取ってくれる?」

「…………」

 

 数秒後、混乱に混乱を重ねたミナミさんがとても大きな声で「はい!!!!!!」と返事し、シズさんにひっぱたかれていた。




ちょくちょくこちらも更新していこうと思います。

また、数話前に投稿するべきだった『第六十三話 悪手』が抜けていました。投稿しましたので、ハーメルンで追っていらっしゃる方はご一読ください。

本編はこちらから
https://novel18.syosetu.com/n9872lu/1/
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