貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話 作:ぽぶきち
赤ちゃんプレイが好きなのだと誤解を受けたあと、
僕は哺乳瓶を洗って、ライカの元へと戻った。
ライカが起きたのは夕方で、夕食までの間もない時間、こっそりとえっちした。
なるべく汚れないようにしたつもりだったが、夕食前、クタシに一瞬で看破された。
委員長と保健室でえっちしたあと教室に戻ったとき以来の感覚だ。
青桐先生とともに部屋に戻って、
えっちして、
長い夢を見たような気がして、
翌日。
この日も僕は登校することになった。
要件は、体技大会の対策会議だ。
蓮顕寺さんに渡された連絡先、厳密にはメッセージアプリのIDをつなぐと、対策会議を開く日程表が送られてきた。
白組でもっとも有力な男子としてぜひ参加してほしいとのことだ。
場所は、1-20の教室だった。
僕は、呉井さん、青桐先生、メグ、そしてクラスメイトの婚約者としてアジサとシズを連れて教室を訪れた。ちょっとした人数かもしれない。
呉井さんとアジサは、病院で僕に雷撃を放った蓮顕寺さんを警戒してついてきたようだ。
教室には、これまたかなりの人数がいた。二十人には及ばないものの、夏休みに集合しているのは少々違和感のある数だろう。
それに、知らない警護官の姿も見受けられる。
僕以外に二人、男子の姿があった。
「ユウキ様、お越しいただきありがとうございます」
「おはよう蓮顕寺さん。むしろ僕も体技大会についてよく知らないから、教えてほしい」
僕を迎えた蓮顕寺さんは、挨拶のあと、僕の横に目をやった。
「して、青桐先生はなぜここへ?」
「それは──」
「僕の婚約者なんだ」
言葉を選ぼうとしていた青桐先生を制して告げる。
蓮顕寺さんは大きく目を見開いて青桐先生を見る。
先生は、少し頬を赤らめてこくりと頷いた。
「僕の婚約者は指輪をつけてる。だからとらないでね」
「……そんな盗人根性はありませんわ」
僕は婚約者を奪おうとしないでほしいという意味で言ったのだが、どうやら指輪を強奪するなという意味で捉えられたようだ。
蓮顕寺さんは、僕たちが着席したのを確認すると、まずそれぞれの紹介を始めた。
この場にいる僕以外の二人の男子はそれぞれ、
1-10の男子、
1-20の男子、
というらしい。
「蓮顕寺さん」
「はい」
「体技大会の紅白って奇数クラスと偶数クラスでわかれるんだよね?」
「そうですわ」
1-3の亜欧堂君と1-11の雅楽川君は赤組。
僕たち偶数のクラスは白組として対立することになる……。
図を黒板に投影して、蓮顕寺さんが説明する。
「体技大会はトーナメント型の個人戦です。紅白ともに202人の生徒を持ち、ともに54個のシード権を持ちます。どの順番で出場するか、また誰をシードに据えるかを代表者が決定することが出来ます。その決定されたトーナメント表にそって各生徒が戦闘し、相手を場外退場・降参・戦闘不能にさせた者が勝ち上がります。全試合終了後の最終結果に応じて各生徒にポイントが入り、それが所属する組にも反映され、紅白のうち合計ポイントが高いほうが勝利となる」
全404人のトーナメント。
そう考えると、かなり大規模だ。
「勝利した陣営のすべての男子には、貢献値1000が贈呈されます」
話半分に聞いていた男子二人が、顔を上げる。
「さらに卒業時にそれまでのポイントをすべて合算され、勝った方にさらに貢献値3000……。
男子様から見てもかなり破格の条件でしょう」
「それ、本当なのかよ?」
男子の一人が疑問を吐いた。
1-10の男子、
「三年間勝利し続けりゃ合計6000ってわけだろ。うまく運用すればもっとだ。俺があの亜欧堂に逆転勝ちしちまうこともあるぞ」
「だからこそ、男子様が生徒を鼓舞し、生徒が武を磨くようになりますわ。正当な貢献の評価です」
「ふっはは、いい話を聞いちまったなこりゃ。暇つぶしに来て正解だったぜ」
僕は、野心家の
「となりゃ、順番はどーでもよくて、まずはシードを決めねぇといけないな。強いやつと弱いやつを分けて、強いやつをシードにする」
「……いえ、シードに割り当てるのは肉弾戦向きじゃない女子でしょう」
「あぁ? おいおいおい何言ってんだ?」
「負ける可能性が高い生徒をシードに置けば、少なくともその生徒の一回戦突破は確約される」
「はぁ……?」
だが、蓮顕寺さんの言っていることは正しいと思う。
それに、僕も別の理由から賛成だ。
「暴力が苦手な生徒がいれば、シードに置くことで一回戦を勝ち上がってきた白組の生徒に気負いなく降参できるよね。僕もそれでいきたい」
「……んなやつらどうだっていいだろ」
呉井さんたちが構えようとするのを僕は止めた。
「お前かよ……?」
「……何がかな?」
「俺が目ぇつけてた田中ラグナを、指名手配にしたのは」
蓮顕寺さんがぴくりと震えた。
少し久しぶりだった。その名前を聞くのは。
そうだった。田中さんは、1-10の男子のお気に入りだったとシズが以前言っていた。もっとも、田中さん本人は関知していない様子だったが。
「違う。彼女のことは残念だった」
「ああ、残念だよ。あいつが俺のものになってりゃ、俺は逆転勝ちでサヨナラホームラン。栄誉の特権貴族院入りだ」
歯を食いしばるように、
「猪野又君」
「ぁあ……?」
「僕は特権貴族院に入るつもりはない」
そう言うと、彼の顔から一瞬だけ威圧の表情が抜け落ちる。
すぐに懐疑のものへと変わった。
「何のつもりだよ」
「僕は婚約者たちとの生活に満足している。だからこれ以上は望まないし、むしろ婚約者たちと過ごす時間を奪われたくないから特権貴族院になんて入らない」
「…………」
「だから、優勝すれば、本当に君が亜欧堂君を超えて選ばれるかもしれないよ」
顔を斜めに傾けて、
よかった。
ここでいらぬ喧嘩はしたくない。
僕が思うに、このトーナメントで亜欧堂君たちが勝つ方法は、僕らの手札を読むことだ。
もし
それに、僕は男子と出来るだけ仲良くしたい。価値観は違うかも知れないけれど、それでも話せることはあるはずだ。
「蓮顕寺」
彼女を呼んだのは、いままで口を噤んでいた
1-20。蓮顕寺さんと同じクラスの男子。
「拘束型の
「…………」
「強い生徒と対峙したとき、次に向けて相手を骨折させて武力を損なわせればいい」
「……
「いや、元より複数で有力な生徒を襲って大会に出られないようにするのもいいのではないか? いくらでもやりようはある。少々手間ではあるがね──」
「
どこか熱が入った様子で語る
「
「ほう?」
「盤外戦術を用いれば、相手も手段を選ばなくなります。この閉じた学園という空間でそんな状態になるのは、男子様からみても、快適ではないはずです」
「……ふむ」
「勝てるんだな?」
「……勿論ですわ」
「じゃあ、いいがね。君に任せる」
もし蓮顕寺さんが彼の言ったことを受け入れていたら、僕が止めなければならなかった。
安心した。
なんというか、依頼元と委託業者の関係値のようなものを感じてしまう。
「この体技大会は情報戦になります」
蓮顕寺さんが、強く言った。
「ひとつだけ不参加のクラス、1-21。
知ってのとおり、先の事件の影響で精神系が多いあのクラスメイトたちは、情報戦にひどく長けている。もしこちらに引き込めれば向こうの参加表がある程度予測できるかも知れません。ただし────」
────もし赤組にとりこまれたら、こちらの情報をすべて抜かれるかもしれない。
そのように、蓮顕寺さんは警戒を露わにした。
両陣営に属さないクラスが、勝敗を決するキーとなるのだと。
「1-21を制するものが、体技大会を制します」
そのように告げた蓮顕寺さんの体が、少しだけふらついたように見えた。