C.E. 70年。 プラントと地球連合の緊張が極限に達する中、連合の回収部隊がデブリ帯で「未知の共振」を放つ物質を回収する。
ブルーコスモスの影: 盟主ムルタ・アズラエルはその物質を「サイコフレーム」と命名。脳波を物理的な力へ変換するその特性に目をつけ、対コーディネイター用の「究極の生体CPU」を造り出すプロジェクトを極秘裏に開始する。
被検体: そこで選ばれたのが、記憶を消され、ニュータイプとしての適性を無理やり引き出された少女(主人公)。彼女は「失敗作」と呼ばれながらも、サイコフレームと唯一同調できた。
その少女の物語
中立コロニー「ヘリオポリス」に差し込む光は、どこまでも穏やかだった。
地球連合軍の管理下という窮屈な場所から離れ、リン・ベルナルは今、この場所で「どこにでもいる女子生徒」としての時間を過ごしていた。
ピキィーン!!!!
突如、脳裏を突き刺すような鋭い音。それは物理的な音ではなく、まるで誰かの意志が直接頭の中に流れ込んできたような、得体の知れない衝撃だった。
「っ……(今の、は……)」
思わず足を止め、額を押さえる。視界がかすかに揺れ、胸の奥がざわついた。
「リン……?」
隣を歩いていた友人が、心配そうに顔を覗き込んでくる。リンは慌てて顔を上げ、無理に口角を引き上げた。
「あ、っ、何もないよ、」
「そう? 学校休んだら?」
友人の言葉に、一瞬だけ心が揺れる。だが、ここで立ち止まってはいけない気がした。
「ちょっとだけ……遅れて行くよ、」
「じゃあ先行くね!!」
駆け出していく友人の背中を見送りながら、リンは重い溜息をついた。
「(い、言えなかった……、)」
自分の中に渦巻く、この嫌な予感。それが何なのか、今の彼女にはまだ言葉にできなかった。
「(始まるんだ、全部)」
予感に背中を押されるように、トコトコと歩き出したその時、先に行ったはずの友人が角から顔を出した。
「あ、来たじゃん!」
「うん……!」
二人が顔を見合わせた、その刹那。
ドカァァァァァァァァァン!!ドカァァァァァァァァァン!!
空を引き裂くような爆鳴が轟いた。ザフト軍による電撃的な襲撃。平和だったコロニーの空が、爆炎と煤煙で赤黒く染まっていく。
「?」
「あ、ッ……!」
「り、リン!」
爆風が吹き荒れ、リンの視界は白一色に塗りつぶされた。
ドサッ……!
地面に叩きつけられた衝撃で意識が朦朧とする中、彼女はゆっくりと目を開ける。
「つ……ここって、(頭痛で見た場所……?)」
見覚えがあった。先ほどの鋭い頭痛の瞬間に、脳裏に一瞬だけ浮かんだ景色だ。
「落ちた……のか、(死んじゃった……また、私のせいで……)」
絶望が心を支配しかけたその時、煙の向こう側に、不自然なほど巨大な「脚」が見えた。
「あれっ……て、モビルスーツ?(あの時と、同じ)」
そこには、地球連合軍がこのコロニーで極秘に建造していた、新型MS「GTシリーズ」の一機が鎮座していた。
その重厚な装甲と、どこか自分を呼んでいるような佇まい。
逃げ出したいという恐怖以上に、彼女の心には「抗いたい」という強い願いが芽生えていた。
「(乗らなきゃ、みんなを……守る為に……!!)」
震える膝に力を込め、リンは立ち上がる。
それがたとえ、再び過酷な戦いへと自分を突き落とす選択であっても。
今、目の前にある命を守るために。少女は走り出した。
【機体設定:ストライカーブラスト】
機体名: ストライカーブラスト(GAT-X105B)
概要: 地球連合軍が開発したストライクガンダムの兄弟機。
特徴: 試作型の「エターナルパック」を装備しており、内部に大型バッテリーユニットを搭載しているため、長時間の戦闘が可能。
基本武装:
95ミリ大型バルカン
アーマーシュナイダー
短時間式ビームサーベル
胸部モビルスーツ用イーゲルシュテルン
腕部搭載型捕獲用ネット
追加兵装:
ソードツインストライカー: 二振りの対艦刀を装備した近接特化型。取り回しを優先して刀身は短縮されている。
メガビームランチャーパック: 試作品の高出力兵器。バッテリー消費は激しいが、戦艦3隻を同時に制圧可能な威力を持つ。