※この作品はR-18です。

強化人間がSEEDの世界で活躍します   作:ナラティブ

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15話オリジナル編

翌日の夕方。

モユラン島の地下深くで、私は山積みになった書類仕事に追われていた。これから到着する増援部隊の受け入れ準備や、テラグレシアへの反攻作戦に向けた物資の最終確認。どれも重要な仕事だったが、どこか落ち着かない胸騒ぎを感じていた。

その頃、地上のモビルスーツ降下地点では、ペントコスト司令、シン、そしてキラが、配備予定の無人機『グレイズ』の到着を待ち構えていた。夕日を背に、3機の大型輸送ヘリコプターがゆっくりと降下してくるのを、三人は言葉を交わしながら見上げていた。

一方、海岸ではアスランやマリュー艦長、コノエ艦長がミレニアムと共に待機し、イザークたちはシャッタードッグ内にデュエルとバスターを収納して降りてきているところだった。

だが、降下の寸前。管制室のハインラインさんが、システムの異変に気がついた。

「……馬鹿な! グレイズのAIシステムが、何者かに乗っ取られている!?」

血相を変えたハインラインさんは、急いでプログラムを書き換えようと激しくキーボードを叩くが……遅かった。

空中で待機状態だったグレイズの機体に、異変が起きる。モビルスーツの装甲の隙間から、突如として不気味な**「青い結晶体」**が異常増殖するように溢れ出したのだ。

完全に暴走状態に陥ったグレイズたちは、自らを吊っていた3機のヘリコプターに向けて容赦なく砲火を浴びせた。

轟音と共にヘリコプターが一気に撃ち落とされ、炎の塊となってモユランの地表へと墜落していく。

その凄惨な光景を前に、ペントコスト司令は即座に叫んだ。

「キラ! シン! 直ちにフリーダムとデスティニーに乗れ!!」

そして、司令は自身の無線機を起動し、島全体に響き渡る声で怒号を飛ばす。

「全パイロットに告ぐ! モビルスーツに乗り、応戦せよ! 繰り返す! 全パイロットに告ぐ、モビルスーツに乗り応戦せよ!」

警報が鳴り響く中、ルナマリアは急いで自分のインパルスに乗ろうと駆け出していた。だが、降下してきたグレイズの頭部バイザーが冷たく光り、無慈悲なバルカンが掃射される。

「きゃあっ……!」

足元で炸裂した爆風により、ルナマリアは無惨にも吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。

同時に、海岸で緊急発進しようとしていたミレニアムにも危機が襲いかかる。暴走したグレイズから対艦用EMPが放たれ、艦のシステムが完全にダウン。メインスラスターの火が消え、ミレニアムは浮上すらできない状態に陥ってしまう。

「ルナ!!」

シンとキラは、自分たちの機体であるデスティニーとフリーダムのドックへ向けて全力で走り出した。

しかし、機体に辿り着くよりも早く、上空のグレイズがミサイルポッドを展開した。

「危ない、シン!!」

「くそっ……!」

無情にも放たれたミサイルの雨が、ドックを直撃する。

凄まじい爆炎が晴れた後に残されていたのは、コックピット付近にミサイルの直撃を受け、完全にひしゃげて黒焦げになったフリーダムとデスティニーの姿だった。

システムは完全に沈黙し、頼みの綱であった二機の主力モビルスーツは、戦う前から完全に**「使用不能」**となってしまった。

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