※この作品はR-18です。

強化人間がSEEDの世界で活躍します   作:ナラティブ

119 / 119
オリジナル編27話

激しい爆炎の中、リンはジ・オ・クロスとの死闘を繰り広げながらも、本来の目的を決して見失ってはいなかった。

「アクシズを……止めるッ!」

残された一基のロングレンジフィン・ファンネルの銃口を、眼前の敵から強引にアクシズの地表へと向け、高出力のビームで岩盤ごと内部を破壊しようと試みる。

しかし、その一瞬の視線のズレを、百戦錬磨のシロッコが見逃すはずがなかった。

「私を前にして余所見とは、舐められたものだな!」

踏み込んだジ・オ・クロスの質量を乗せた強烈な蹴りが、νガンダムの横腹を容赦なく捉えた。

「きゃああっ!?」

激しい衝撃と共に、νガンダムはアクシズの岩肌を削りながら大きく吹き飛ばされる。

追撃を仕掛けてくる巨体を見据え、リンは瞬時に決断した。

「これ以上の重装甲は、デッドウェイトにしかならない……!」

リンは強制排除のレバーを引き、νガンダムの全身を覆っていたHWS追加装甲をすべてパージした。本来のスマートな姿を取り戻したνガンダムは、背部からビームサーベルを引き抜き、最高速で近距離戦へと打って出る。

「ならば、こちらも応じてやろう」

驚くべきことに、シロッコもまたジ・オ・クロスの重装甲を自らパージした。現れたのは、機動性を極限まで高められた本来の『ジ・オ』の姿。背部の大型シールドを展開し、巨大なビームサーベルを抜いてリンを迎え撃つ。

宇宙空間で、二つの光の刃が激しく衝突し、バチバチと火花を散らして弾け飛んだ。

リンは残された右側の頭部バルカンを掃射して牽制するが、シロッコは装甲に弾かれる弾丸など一切無視し、力任せにビームサーベルを振り下ろしてくる。

二機が死闘を繰り広げる中、突如としてアクシズ全体が不気味な地鳴りを響かせた。

次の瞬間、アクシズの後部に設置されていた巨大な推進ノズルに火が入り、凄まじい推進炎を噴き上げたのだ。

「なっ……アクシズが加速した!?」

これ以上加速されれば、地球への落下コースは完全に決定づけられてしまう。焦ったリンは、シロッコとの鍔迫り合いから強引に抜け出し、推進ノズルを破壊しようと機体を反転させた。

「隙だらけだ!」

リンの焦りを完全に見抜いていたシロッコの刃が、無慈悲に振り下ろされる。

「あっ……!」

回避しきれず、νガンダムの肩部装甲がビームサーベルの超高熱によって深々と焼き切られ、内部メカが露出する深刻なダメージを負う。

だが、その激痛と絶望的な状況が、リンの奥底に眠る力を呼び覚ました。

ドクンッ――。

リンの瞳の中で、種が弾けた(種割れ)。

極限の知覚と反射速度を手に入れたリンは、肩を焼かれながらも機体を恐ろしい速度で捻り、カウンターのビームサーベルを突き出した。

「チィッ!?」

間一髪で仰け反ったジ・オだったが、νガンダムの刃がその頭部を掠め、メインカメラの一部を赤熱させて焼き切った。

一方、リンたちから引き離され、アクシズ周辺宙域で特務部隊であるデナン・ゾンの群れと交戦していたキラたちは、かつてない窮地に立たされていた。

プラウドディフェンダーの片翼を失ったキラは機動力を削がれ、アスランのインフィニットジャスティス弐式とシンのデスティニースペックIIも、死を恐れないデナン・ゾンの波状攻撃にジリジリと追い詰められていた。

『くそっ、キリがねぇぞ!』

シンの悲痛な叫びが響いたその時、戦場を切り裂くように一筋の赤い光条が飛び込んできた。

『シン! 援護するわ!』

「ルナッ!?」

現れたのは、ミレニアムで緊急修理を終えたばかりのルナマリアのインパルスだった。彼女の的確な狙撃と猛攻が加わったことで、戦況は一気に逆転。連携を取り戻したガンダムたちの反撃により、デナン・ゾン部隊は瞬く間に壊滅状態へと追いやられていく。

だが、ユーリカの狂信的な兵士たちは、ただでは死ななかった。

「青き清浄なる世界のためにぃぃッ!!」

『なっ……自爆テロか!?』

被弾し、行動不能に陥った数機のデナン・ゾンが、連合やオーブの戦艦へ向けて次々と突貫し、恐るべき自爆攻撃を敢行したのだ。

さらに、生き残っていた機体もガンダムたちへの道連れを狙って特攻を仕掛けてきた。

『うおおおっ!!』

シンは迫る特攻機を強引に斬り伏せるが、至近距離での爆発と反撃により、主力武器である『アロンダイト』と『フラッシュエッジ』を完全に粉砕されてしまう。

アスランもまた、強引に組み付いてきた敵機を蹴り飛ばして撃破するが、その代償としてビームサーベルとシールドを失い、さらにはインフィニットジャスティス弐式の左腕を根元から破壊されてしまった。

そしてキラのマイティーストライクフリーダム弐式も、決死の突撃を防ぎきれず、肩部装甲と腹部のビーム砲を破壊され、さらに右脚部を失うという絶望的な深手を負わされてしまっていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【R18】機動戦士ガンダムSEED ~転移者と共に~(作者:よっちょれ)(原作:ガンダム)

機動戦士ガンダムSEEDの世界に転移した「ひで」のお話です。基本原作に沿って進んでいきます。基本プロットのみで本文はAIが書いてます。一度小説を書いてみたいと思っていましたが、文才がないためあきらめていたとこです。初投稿。皆さんに見せるというよりも自分が別々のメディアで確認するための投稿です。▼一つの章内は2回にわけて生成してるので、前半部と後半部で話がとん…


総合評価:80/評価:-.--/連載:38話/更新日時:2026年05月24日(日) 11:55 小説情報

【R18】戦国時代に転生した俺はくノ一に助けられ織田軍最強明智鉄砲頭に出世する (作者:オッパイは正義マン)(オリジナル歴史/戦記)

時は戦国。転生した俺は織田軍の明智光秀の忍軍に所属しているくノ一の千代に助けられ、生き残る。お姉さんくノ一の千代といちゃラブ。織田軍の鉄砲の名手、明智光秀隊最強鉄砲頭として出世していく。▼ヒロインー▼○千代…くノ一、23歳。Gカップ爆乳お姉さん。姉川の戦いの最中、転生した所を助けられる。実は明智光秀の忍軍筆頭だった。万千代を出産。▼○琴…女商人(あきんど)、…


総合評価:191/評価:-.--/完結:32話/更新日時:2026年08月12日(水) 06:43 小説情報

【R18】転生したのはシンオウの世界(作者:たくと七星)(原作:ポケットモンスター)

 第4世代のポケモンファンである青年、アラタ。リメイクの出来の悪さに発狂して階段から転げ落ちて命を落としてしまう。だが目が覚めると好きなヒカリがいて、シンオウ地方に転生している事に気付いた。ヒカリに告白して恋人となり、シンオウ地方を巡る冒険が始まるのだった。


総合評価:51/評価:-.--/連載:32話/更新日時:2026年08月26日(水) 09:49 小説情報

機動戦士ガンダムSEED カガリの兄様奮闘記(作者:水玉模様)(原作:ガンダム)

捨てられたアスハの子、タケル・アマノ。▼戸籍上の血縁関係が消えたとて、父と妹を愛する気持ちは変わらなかった。▼これは、優秀だけれどちょっと卑屈で▼芯はしっかりしてるけどどこか脆い▼そんな危うい少年が必死に戦って国と家族を守る物語である。▼カガリの双子の兄がオーブと家族を守る為に戦う戦記モノ▼整合性と読後感を詰めて、救いと納得の終わりを目指してます▼※ビームサ…


総合評価:4751/評価:7.8/連載:331話/更新日時:2026年06月15日(月) 00:02 小説情報

【R18】学園黙示録の支配者は孕みざかりの爆乳おっぱいの牝達と貪り乳くりあうことしか考えないのでゾンビに満ちた世界は救わない(作者:オッパイは正義マン)(原作:学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD)

ゾンビだらけになった日本で支配者と呼ばれ、爆乳おっぱいの牝たちを囲い、極上の牝の身体を好き放題貪りつくしていた。▼早馬総士(24)ゾンビ世界になった日本で生き抜く鍛え抜かれたヤリチン。快楽楽園の豪邸で爆乳おっぱいの美少女、美女を抱きまくることを生き甲斐としている。▼フルボッキ状態で25cmはある巨根の持ち主で絶倫。▼❤️早馬総士のハーレムメンバー❤️▼No.…


総合評価:450/評価:-.--/完結:23話/更新日時:2026年07月01日(水) 15:58 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>