※この作品はR-18です。

強化人間がSEEDの世界で活躍します   作:ナラティブ

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オリジナル編28話

νガンダムとジ・オの死闘は、互いの装甲と機体を削り合う凄惨な領域へと突入していた。

「そこだッ!」

リンの振るうビームサーベルが一閃し、ジ・オの右腕を根本から切断する。しかし、シロッコもまた異次元の反応速度と執念を見せ、ジ・オの残された左腕がνガンダムのコックピット前の分厚い装甲を深く抉り取った。

装甲が剥ぎ取られ、宇宙空間に生身のコックピットが剥き出しになる絶望的な状況の中、二機は狂気のような斬り合いへと移行する。

幾度目かの激しい剣戟の果て、ジ・オが背部大型シールドを猛然と突き出し、νガンダムのビームサーベルを強引に弾き飛ばした。

「万策尽きたな!あ終わりだぁぁあ!!」

勝利を確信したシロッコの狂気じみた咆哮が響き渡り、ジ・オの巨大なビームサーベルがνガンダムの左腕を無残に斬り飛ばす。

だが、リンの瞳に絶望の色はなかった。

(今よ……ッ!)

シロッコが気づいた時には、すでに遅かった。

ジ・オの背後の死角。そこには、リンが激しい機動の中で密かに配置しておいた一基の『ロングレンジフィン・ファンネル』が、自らのνガンダムごと貫く直線上に銃口を向けて待機していたのだ。

「なっ……!?」

閃光。極太のビームが背後から放たれる。

シロッコのジ・オは回避する間もなく、コックピットを背中から正確に撃ち抜かれた。リンは射線から機体をギリギリで逸らしたものの、完全な回避は叶わず、νガンダムの両脚が光の奔流に呑み込まれ蒸発する。

「こ、この私が……こんな小娘に……!」

断末魔と共に爆散するジ・オ。だがその瞬間、シロッコのドス黒い執念が『怨霊』のような精神の波となって宇宙空間を駆け抜け、リンの脳髄を直接打ち据えた。

「うあぁぁぁッ!?」

シロッコの呪いがリンの精神を蝕み、視界が血のように赤く染まる。全身の神経が焼き切れるような激痛。それでも、リンは決して操縦桿を手放さなかった。

「まだ……アクシズを……!」

呪いに蝕まれ、荒い息を吐きながらも、リンは両脚と左腕を失ったνガンダムの残存スラスターを全開にする。大気圏の重力に引かれ、灼熱に包まれ始めたアクシズへ強引に取り付き、至近距離からロングレンジフィン・ファンネルを放って岩盤を破壊しようと試みる。

だが、巨大な質量兵器を前に、満身創痍のνガンダム一機では到底火力が足りない。

そこへ、希望の光が舞い降りた。

『リン! 一人で背負うな!』

キラ、アスラン、シン、そして『ブラストインパルス』に乗り換えて駆けつけたルナマリアが、ボロボロの機体を引きずりながらリンの元へと集結したのだ。

『ラクス、ディスラプターの出力最大を!』

『承認します! キラ、お願い……!』

キラのマイティーストライクフリーダム弐式が、プラウドディフェンダーの片翼を失った姿で額を展開し、空間を断ち割る最大出力のディスラプターを照射する。

『うおおおぉぉッ!』

シンはミレニアムから緊急射出された大型ビーム砲をデスティニースペックIIで受け取り、アクシズの地表へ向けて極太の火線を放つ。

『ここから一気に決めるぞ!』

アスランは、カガリから受け継いだ『キャバリアーアイフリッド』を片腕を失ったインフィニットジャスティス弐式にドッキングさせ、全武装を開放した総攻撃を仕掛ける。

『私も! インパルス、フルバースト!』

ルナマリアのブラストインパルスが、ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を一斉に叩き込む。

彼らの決死の覚悟は、戦場に残るすべての兵士たちの魂を震わせた。

『ガンダムだけにやらせるか! 俺たちも続くぞ!』

生き残っていたジェガン、リゼル、グスタフ・カール、ムラサメ改。さらには敵対していたはずの大西洋連邦のウィンダムや105ダガーまでもが、地球を守るという一つの目的のためにアクシズへ銃口を向け、ビームライフル、ミサイル、バルカンをありったけ放ち始めた。

全軍の願いを乗せた無数の光が、地球へ落ちる絶望の塊へと殺到する。

凄まじい大爆発が宇宙を照らし出し、アクシズの岩盤が次々と崩壊し、粉々に砕け散っていく。

だが――。

煙が晴れた後に姿を現したのは、未だに地球への落下コースを維持し続ける**『アクシズの残り半分』**だった。全軍の総力を結集してもなお、悪魔の小惑星を完全に破壊し切ることはできなかったのだ。半分残されたアクシズが、地球の引力圏に引き込まれ、絶望的な加速で落下を始める。

機体は両脚と左腕を失い、コクピットには警報音すら鳴り響かない。リンは、ただ操縦桿を握りしめたまま、その巨大な質量に圧倒され、絶望の淵に立たされていた。

「もう……だめなの……? 私の力じゃ、地球を救えない……」

涙がこぼれ落ちそうになった、その時だった。

機体のサイコフレームが、まるで彼女の悲しみを吸い上げるかのように、激しく共振し始めた。赤から緑へ、そして宇宙をも凌駕する光が彼女を包み込む。

光の中から、懐かしい男の幻影が現れた。別世界のパイロット、アムロ・レイだ。

シロッコとの戦いで彼女を導いたその瞳は、今も変わらず凛としている。

「リン、泣いている暇はない。君の魂は、まだ燃えているはずだ」

アムロが微笑むと、リンの周囲に次々と無数のパイロットたちの幻影が浮かび上がり、語りかけてきた。

ヒイロ・ユイ:「迷うな。お前の意思が、地球を守る引き金になる」

ガロード・ラン:「落ち込むなよ! 俺たちがいる。みんなの力を合わせれば、なんとかなる!」

カミーユ・ビダン:「君のその悲しみは、決して無駄じゃない。力に変えるんだ」

ジュドー・アーシタ:「俺たちのガンダムの強さ、信じてくれ! 心を一つにするんだ!」

シーブック・アノー:「大丈夫だ、リン。君なら絶対にできる」

ドモン・カッシュ:「迷いを捨てろ! お前のその拳で、明日を切り拓け!」

ウッソ・エヴィン:「僕たちと一緒に戦いましょう。地球を守るために!」

ヨナ・バシュタ:「俺たちの想いが共鳴している。……行くぞ、リン!」

刹那・F・セイエイ:「未来を変えるのは、いつだって俺たちの意思だ。一緒に戦おう」

ロラン・セアック:「あなたが地球を想う心、私にも伝わっています。私も一緒です」

バナージ・リンクス:「それでも、と言い続ける力……僕が支えます!」

フリット・アスノ:「救世主の意志、しかと受け取った。共に進もう」

三日月・オーガス:「お前が止めるんだろ? なら、俺が背中を貸してやる」

マフティー:「この一歩が、未来を変える。迷いを捨てろ」

ベルリ・ゼナム:「ガンダムってのは、最高の相棒だよ! 自信を持って!」

イオ・フレミング:「いい音を響かせようぜ。この宇宙に、最高のジャズをな!」

スレッタ・マーキュリー:「大丈夫です! 私たちも一緒に、みんなを守ります!」

リンは涙を拭い、力強く叫んだ。

「みんな……ありがとう! 私、戦う!」

その緑の光の輝きを、戦域で限界を迎えていたキラたちが捕捉する。

「なんだ……この光の数は!? あのガンダムたちは一体……!?」

アスランが驚愕する中、緑の光が地球とアクシズを包み込み、そこには見たこともないガンダムの軍勢が並び立っていた。

「全員……行くぞ!」

アムロの合図と共に、伝説の機体たちが一斉にアクシズへ照準を合わせる。

ヒイロ(ウイングEW):「ターゲット、ロックオン。ツインバスターライフル、最大出力!」

アムロ(Hi-νガンダム):「フィン・ファンネル、展開! いけええッ!」

ジュドー(ZZガンダム):「ハイ・メガ・キャノン、食らえッ!」

カミーユ(Zガンダム):「みんなの想いを乗せて、ハイパー・メガ・ランチャー!」

ガロード(ガンダムDX):「ツインサテライトキャノン、最大稼働ッ!」

シーブック(F91):「ヴェスバー、最大パワーだ!」

ドモン(ゴッドガンダム):「石破! 天驚拳ァァァッ!!」

ウッソ(V2ガンダム):「光の翼よ、地球を守れッ!」

ヨナ(フェネクス):「フェネクス、輝けぇぇっ!」

刹那(ダブルオーライザー):「ライザーソード、出力最大!」

ロラン(ターンエー):「地球を汚させない……月光蝶である!!」

バナージ(ユニコーン幻影):「ビーム・マグナム、フルパワー!」

フリット(AGE-1スパロー):「この一撃に、全てをかける!」

三日月(バルバトスルプスレクス):「全部、ぶっ壊すッ!!」

マフティー(クスィー):「ファンネルミサイル、全弾発射ッ!」

ベルリ(G-セルフ):「パーフェクトパック、全方位レーザーッ!」

イオ(パーフェクトジオング):「メガ粒子砲、ぶちかましてやるぜぇぇっ!」

スレッタ(エアリアル/キャリバーン):「みんなの想い……全部乗せて! パーメットスコア・最大ッ!!」

そして、キラやアスランたちも、最後の一息を振り絞って総攻撃を仕掛ける。

キラ:「僕たちの未来は、僕たちが守るんだぁぁぁッ!!」

アスラン:「インフィニットジャスティス、全火線開放ッ!!」

シン:「うおおおおおっ! これで終わりだぁぁぁッ!」

リン:「これが……私たちの想いよぉぉぉっ!!」

全ガンダムによる、全次元を超越した一斉射撃。

ありったけのビーム、月光蝶、光の翼、そしてサイコフレームの奇跡が、アクシズの中心へと収束する。

アクシズは眩い光に飲み込まれ、大気圏に突入する直前、巨大な小惑星は悲鳴を上げる間もなく、希望の粒子となって宇宙へと霧散していった。

地球の空には、かつての死の影ではなく、全てのガンダムが残した希望のオーロラが美しく広がっていた。

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