IFルート
IFルートではサイコフレームが無いのがあってその場合だと悪化して生体CPUになります!
簡単に言うとサイコフレームが無い場合はオーブで過ごしているんですが戦争でシンの様に家族を失ったあと戦争孤児になり、連合に攫われて生体CPUにされてディスティニー編でステラ達とは別の部隊で用意されていて、その後ミネルバが地球が向かったあとはシンと出会い、仲良くなり、偶然ステラとも会い、この三人で仲良くなり、、連絡先を繋いで仲良くなるんだけど、
ベルリンでの出来事で、ステラが死んだあとは会わずリンはステラが死んだことに気づかず、連合のために働いており、ヘブンズベースでは、デストロイが7機になっていてその内の1機として出撃しようとするも、出撃できず、(シンやステラの事を思い、)その結果ザフトに捕縛され、デュランダル議長のコマとして働くことになり、メサイアに配備され、オーブとの交戦を初め、ここで違うのがディスティニーが離反し、ソレに伴いインパルスも離反をしてしまい、結果、リンはディスティニーと交戦し、デュランダル議長から、シンのためにディスティニープランを進行させるという口車に乗せられ、その後、ディスティニーのアロンダイトで貫かれる際、通信が稼働し、シンは、リンだと気づくけど、もう遅くリンのコックピットを貫通し、殺してしまい、リンはシンだと気づけず死んでしまい
シンは月に不時着したあとイオフレミングみたいにPTSDで崩壊してしまうという、、
FREEDOM編の開始の半年前まで精神を崩壊するルートです、
その世界線の機体一覧
連合時
105ダガー(高速戦闘仕様)
ウインダム(重装甲仕様)
デストロイガンダム(未使用)
デュランダル議長からの貰い物であるオリジナルガンダム
リボルトガンダム
『未確認艦、本艦へ急速接近! ……この識別信号、地球連合軍の宇宙戦艦です!』
プラント高官からの無情な通信が切れた直後、艦橋に緊迫したアラートが鳴り響いた。
副艦長が即座に鋭い声を上げる。
「連合の残存艦隊!? こんな時に……総員、第一種戦闘配置! 迎撃用意!」
「待って、攻撃はまだよ!」
リンは遮るように手を挙げ、迫り来る連合艦のデータを凝視した。ロゴスが滅び、混乱しているはずの連合軍がなぜ今、単艦でラー・カイラムに近づいてくるのか。敵対行動を取る様子も見せない。
その時、ノイズ混じりの通信が艦橋に繋がった。
『……こちら地球連合軍所属、ネルソン級「アガメムノン」。ロンド・ベルのリン司令、聞こえるか』
画面に映し出されたのは、ひどく泥臭い、だがどこか見覚えのある連合の将校の姿だった。
「私はロンド・ベル司令のリンよ。私たちの進路を阻むつもり?」
リンが毅然と言い放つと、画面の向こうの将校はふっと真面目な顔を崩し、懐かしむように目を細めた。
『まさか。俺たちはあんたに恩返しをしに来たんだよ、リン司令。……忘れたか? 前大戦の終盤、ヤキン・ドゥーエの宙域で、ジェネシスの光に焼かれそうになっていた俺たちの部隊を、ボロボロになりながら救い出してくれたモビルスーツがいただろ』
「っ……! あの時の……」
リンの脳裏に、かつての激戦の記憶が蘇る。泥沼の殺し合いの中、国籍も陣営も関係なく、ただ目の前の命を救うために必死に手を伸ばしたあの瞬間。あの時助けた連合の兵士たちが、今はそれぞれの艦を率いる立場となり、ここにいるのだ。
『今のあんたたちの立場は、非公式のルートで聞いている。プラントからもハシゴを外され、物資も底を突きかけているんだろう? ……これを受け取ってくれ。俺たちの独断だ』
アガメムノン級から射出されたコンテナが、次々とラー・カイラムのモビルスーツデッキへと誘導されていく。中身は、ジェダやゼータプラスに使用できる汎用武装、そしてラー・カイラムの主機を完全に復活させるための高エネルギー燃料だった。
『今の連合の上の連中は狂ってる。ロゴスが滅びて、次はデュランダルが世界を支配しようとしている。……だが、俺たちはあんたという「本物の正義」を知っている。……人類の命運を祈るよ、ロンド・ベル。生きてくれ』
「ありがとう……本当に、助かるわ」
リンが深く頭を下げると、連合の戦艦はそれ以上の言葉を交わすことなく、静かに反転していった。ゆっくりと後退し、やがてラー・カイラムのレーダーから完全にその魚影(ロスト)を消していく。
「……まだ、捨てたものじゃないわね。世界も、人間も」
リンは胸の奥が熱くなるのを感じながら、即座に艦内放送のハッチを開いた。その黒い瞳には、先ほどまでの焦燥はなく、確固たる決意だけが満ちていた。
「ロンド・ベル全軍へ通達。私は司令のリン。……たった今、かつての戦友たちから十分な武装と燃料の補給を受けた。これより本艦は、最終目的地へ向けて全速航行を開始する。……目的地は、ザフトの巨大機動要塞『メサイア』」
リンの声が、ラー・カイラムの隅々にまで響き渡る。
「デュランダル議長は必ずそこに現れる。彼が語る『ディスティニープラン』という偽りの平和で世界が塗り替えられる前に、私たちがその野望を叩き切るわよ。全員、決戦の準備を!」
放送を終え、マイクを切ったリンの肩を、副艦長がそっと叩いた。
「メサイアへ直行するのね。……でも、リン。その前に、アークエンジェルと合流したらどうかしら? 彼女たちもオーブを発って、今頃宇宙へ上がってきているはずよ」
キラ、ラクス、そしてカガリ。かつて共に戦い、今も同じ志を持って議長と戦おうとしている大切な仲間たち。
「アークエンジェル、か……」
リンは一瞬、切なげに目を伏せた。会いたい。もう一度みんなの顔を見て、言葉を交わしたい。けれど、リンの心には、それを躊躇わせる強い「申し訳なさ」があった。
自分が生きていることをずっと隠していたこと。シンたちの暴走を止められず、オーブを巻き込んでしまったこと。そして、自分がユニコーンという異質な力に身を委ね、機械の足で戦場に立っているという現実。
「……いいえ、合流はしないわ」
リンは小さく首を横に振った。
「みんなには、みんなの戦い方がある。今のアークエンジェルが私を迎え入れれば、彼女たちまで『ロンド・ベル』という異分子を抱え込むリスクを負うことになるわ。それに……今の私は、ただみんなに合わせる顔がないだけなのかもしれないけれどね」
寂しげに微笑むリンの横顔を見て、副艦長はそれ以上何も言わなかった。
「私たちは私たちのルートでメサイアを叩く。……行くわよ、副艦長。ラー・カイラム、微速前進から最大戦速! 運命の場所へ舵を取りなさい!」
「了解。ラー・カイラム、発進!」
補給を受け、完全に息を吹き返したロンド・ベルのフラッグシップは、アークエンジェルとは異なる孤独な航路を選び、決戦の地・メサイアへと向けて宇宙の闇を突き進んでいった。「メサイアへ向けて全速航行」という私の号令が艦内に響き渡った直後、ラー・カイラムの空気は一変した。
それは無理もないことだった。私たちが所属するロンド・ベルは、地球連合出身のナチュラルと、プラント出身のコーディネーターがそれぞれの壁を越えて集まった混成部隊だ。
『ディスティニープラン』――遺伝子によって個人の能力を解析し、最適な役割を最初から割り振るという議長の提案は、艦内の兵士たちにあまりにも大きな衝撃を与えていた。
「おい、本当なのか!? あのプランが導入されれば、俺たちみたいなナチュラルの居場所は完全になくなるんじゃ……!」
「コーディネーターだって同じだろ! 生まれた時から人生のすべてを遺伝子で決められるなんて、そんなのただの操り人形じゃないか!」
「司令! 一体どういうことなんですか、説明してください!」
通路やデッキの各所で、兵士たちが不安と憤りを爆発させ、説明を求める声が次々と艦橋へと押し寄せてきた。混成部隊だからこそ、それぞれの立場からくる危機感と反発は根深く、艦内の統制がいつ崩れてもおかしくない一触即発の状況だった。
義足の痛みに耐えながら、私が自ら兵士たちの前に出ようと一歩を踏み出した時、隣にいた副艦長がその手で私を制した。
「リン、あなたはこれから始まるユニコーンでの決戦と、メサイアへの航路に集中しなさい。ここは私の仕事よ」
「でも、みんなが……」
「忘れたの? 私はあなたの副艦長よ。荒くれ者や不安な兵士たちを束ねるために、私がここにいるの。心配いらないわ」
副艦長は私に力強く微笑むと、手動で艦内全域への通信回線を開いた。その声は、驚くほど冷静で、そして凛としていた。
『ロンド・ベル全クルーへ。副艦長より通達。現在、艦内でデュランダル議長のディスティニープランに対する不安と反発が広がっていることは重々承知している。……だが、よく聞きなさい』
副艦長は、非公式ルートから入手したプランの欺瞞(ぎまん)を、ナチュラルとコーディネーター、どちらの偏見にも囚われない言葉で理路整然と説明し始めた。
『このプランは、遺伝子という絶対的な尺度で人間を縛り付けるものよ。能力がないと判断された者は切り捨てられ、能力がある者は意志に関係なくその役目を強要される。それは、私たちがこのロンド・ベルで、生まれや人種を越えて“自らの意志”で手を取り合ってきた、その歩みそのものを否定する独裁よ』
その言葉は、スピーカーを通じてデッキの兵士たちの胸に深く突き刺さっていく。
『私たちは今、その歪んだ未来のプログラムを書き換えるためにメサイアへ向かっている。ナチュラルだから、コーディネーターだからじゃない。私たちは一人の人間として、自分たちの未来を自分たちで選ぶために戦うの。……反論がある者は、この戦いが終わった後に私がいくらでも聞いてあげる。だから今は、自分の意志で、その引き金を引きなさい!』
毅然とした、しかしクルーたちへの信頼に満ちた副艦長の言葉に、艦内を包んでいた騒然とした空気はスゥッと静まり返っていった。兵士たちは互いの顔を見合わせ、やがて覚悟を決めたように、それぞれの持ち場へと戻っていく。
「……さすがね、頼りになるわ」
私が心からの感謝を込めて言うと、副艦長はふぅと安堵の息を漏らし、通信マイクを切った。
「これで艦内の雑音は消えたわ。あとはあなたの役目よ、リン司令」
「ええ……ありがとう」
私はもう一度、痛む義足を強く床に踏みしめ、メサイアへと続く暗い宇宙のモニターを見つめた。
艦内の動揺は完全に抑え込まれた。ロンド・ベルの全員の意志が、今、一つになったのだ。
「ラー・カイラム、これより最終加速。メサイアへ突入するわよ!」
補給された燃料と武装、そして固まった絆を胸に、私たちは運命の決戦の地へと向けて、一切の迷いなく宇宙を疾駆し始めた。
への決戦航路(3日間の強行軍)の真っ只中。艦内の騒動が収まり、全速航行を続けるラー・カイラムの艦内。これは、激戦の合間に訪れた、司令官リンの「とある1日」の記録である。
【07:00】 医務室・最悪の目覚め
リンの1日は、医務室のベッドの上、ツンとする消毒液の臭いと、鼻腔に詰まった止血用ガーゼの不快感で始まる。
「……ん……」
上体を起こそうとした瞬間、左太ももの付け根に激痛が走る。ジャンク屋製の義足と神経を繋ぐ接続部(コネクタ)が、昨日のサイコフレーム暴走の熱量で軽く炎症を起こしていた。
「おいおい、起きるなと言ったはずだが?」
艦医が呆れた顔で仕切りカーテンを開ける。
「鼻血は止まった。だが脳波の数値はまだイエローゾーンだ。あの『虹色の眼』、あれは明らかに脳への過負荷が原因だからな」
「わかってるわよ、先生。でも、座って書類を見るくらいはさせて」
リンはベッドの端に腰掛け、痛む義足にゆっくりと体重をかける。金属が噛み合う機械音が、静かな医務室に虚しく響いた。
【10:00】 作戦会議室・山積みの現実
午前中は副艦長と共に、連合の有志から補給された物資の仕分けと、艦内統制の確認に追われる。
「ジェダとゼータプラス用の予備弾薬の装填、完了。燃料も満タンよ」
副艦長がタブレットを差し出す。
「それと……昨日のディスティニープランの件、混成部隊の兵士たちは納得してくれたわ。みんな、自分の意志で戦うって」
「ありがとう、副艦長。あなたがいてくれて本当に助かった」
リンは手元のティッシュで、まだ時折垂れてくる薄い鼻血を拭いながら、月面の最新マップを更新する。頭の奥がジンジンと痛む。サイコフレームの残滓が、まだ脳裏にノイズを走らせていた。
「(シン……レイ……。あなたたちは今、何を考えてメサイアにいるの?)」
マップに表示されたザフトの防衛線を睨みながら、リンの胸に消えない焦燥感が去来する。
【13:30】 MSデッキ・動かない『白き処刑人』
午後、リンは松葉杖をつきながら、騒がしいモビルスーツ・デッキへと足を運んだ。
そこには、前戦で完全停止(シャットダウン)したユニコーンガンダムが、周囲を無数のケーブルで埋め尽くされて佇んでいた。
「リン司令!」
整備員が汗を拭いながら駆け寄ってくる。
「エターナルパックのバッテリーは完全に焼き切れてます。連合からもらった予備回路で組み直してますが、問題は……このサイコフレームです」
ユニコーンの装甲の隙間から覗くサイコフレームは、今は不気味なほど冷たい黒色に沈んでいる。
「物理シャットダウンの後から、完全にシステムがロックされてて……俺たちの手に負えません。リンさん、この機体、本当に次、動くんですか?」
リンは松葉杖に寄りかかり、見上げるほど巨大な純白の足元に手を当てた。
「動かすのよ。私の脳が焼き切れるのが先か、この子が目覚めるのが先か……それだけの話」
「司令……」
その時、リンは自分の手元を見て、ハッとした。ユニコーンの装甲に触れた瞬間、ほんの一瞬だけ、自分の視界が「虹色」に明滅した気がしたのだ。
慌てて手を離す。心臓が嫌な音を立てて脈打った。
【17:00】 独りきりの司令官室・押し寄せる弱音
夕方、ようやく1人になれる司令官室に戻ると、リンは松葉杖を床に放り出し、ソファに倒れ込んだ。
義足を外し、赤く腫れた肌を冷やす。痛い。肉体も、精神も、もう限界を超えて擦り切れている。
「みんなには……合わせる顔がない、か……」
昼間、副艦長に言った言葉が口を突いて出る。
アークエンジェル。キラ、ラクス、カガリ。
あの温かい場所に帰りたい。生きていたと伝えて、泣いて、すべてを委ねられたらどれほど楽だろう。
そして、シン。あの子に「私は生きている」と伝えられたら、あの子の狂気を止められただろうか。
「……いや。私が中途半端に現れても、シンをさらに混乱させるだけ。私は死んだリンとして、あの子の憎しみの標的であり続けなきゃいけない。そして……ユニコーンで、そのすべてを撃ち砕く」
リンは引き出しから、クシャクシャになったティッシュの塊をゴミ箱に捨て、新しいガーゼを鼻に当てた。
鏡を見る。瞳の色は――まだ、綺麗な黒のままだ。
【21:00】 夜間哨戒・決戦の朝を待つ
夜、ラー・カイラムの艦橋。
静まり返った宇宙の闇を、船体に取り付けられたサーチライトが虚しく照らす。
月までの距離は、確実に縮まっていた。あと2日。
「リン、そろそろ寝なさい。明日も早いわよ」
見回りに来た副艦長が、温かいコーヒーの入ったマグカップを差し出す。
「ええ、そうね。……ありがとう」
リンはコーヒーを受け取り、一口含む。苦味が脳の疲れを少しだけ麻痺させてくれた。
機械の義足を再びカチャリと固定し、リンは居住区への通路を歩き出す。
鼻血、虹色の瞳、動かない核融合炉、そして迫り来るディスティニープランという悪夢。
絶望的な要素は数え切れないほどある。けれど、ロンド・ベルの仲間たちが、そしてかつて救った連合の兵士たちが、彼女に未来を託してくれた。
「(私の命なんて、あの時もう捨てたようなもの。……最後に最高の仕事をしてみせるわよ、ユニコーン)」
ベッドに潜り込み、目を閉じる。
夢の中に現れるのは、怒りに燃えるシンの赤い瞳か、それとも世界を支配しようとする議長の冷酷な微笑みか。
リンは静かに呼吸を整え、決戦の地「メサイア」へと近づくラー・カイラムの微かな振動を感じながら、深く、暗い眠りへと落ちていった。そしてユニコーンの最終調整のテストを開始する
「テスト開始……同期、深度を上げます」
整備班長の声とともに、ユニコーンのコックピット内が淡い光に満たされる。リンが意識を集中させると、サイコフレームが呼応し、彼女の脳波と機体システムが直結した。
――その瞬間、異様なまでのプレッシャーとともに世界が剥がれ落ちた。
気づけば、リンはすべての色彩を失ったような、静寂に満ちた白い精神空間に立っていた。
その空間の奥から、かつてリンが戦場で対峙した、決して忘れることのできない男が姿を現す。
00一番シロッコ。
カリスマ性と強大な野心を抱き、その天才的な能力でかつて戦場を恐怖に陥れた男。地球連合の実験によって生み出された最初の個体であり、最高傑作――**『強化人間001番』**としての冷徹な眼光が、リンの精神を射すくめる。
シロッコは、人の心を惑わし、自らの意思に従わせる強力な洗脳の力をその身に宿していた。彼は優しく、そして有無を言わせぬ絶対的な威圧感を持って、リンへと手を差し伸べる。
「また迷っているな、リン。……お前がこれまで犯してきたひどい仕打ちの数々を、まだ理解していないのか?」
シロッコのカリスマ性に満ちた声が、リンの脳内に直接響き渡り、逃げ場をなくしていく。同時に、サイコフレームが彼女の過去の記憶を容赦なく再生し始めた。
ベルリンで放ったビームの閃光、デストロイの残骸の中で命を落としたステラの悲鳴。ヤキン・ドゥーエで、そして先日のオーブ沖で、彼女の超長距離狙撃によって生きたまま焼き殺されたザフトのパイロットたちの断末魔の叫び。
「お前は『平和のため』と綺麗事を並べながら、その手で多くの命を奪い、シン・アスカの心をも完全に破壊した。お前がしてきたことは、ただの凄惨な虐殺であり、傲慢なエゴに過ぎない。お前のような人殺しを、現実の世界の人間が本当に受け入れると思うか?」
シロッコの言葉は、リンの最も脆い心の傷口を正確に抉り、言葉の刃となって突き刺さる。その圧倒的なカリスマ性と洗脳の力が、リンの理性を急速に麻痺させ、彼女の心をシロッコの側へと強引に引き寄せていく。
あまりの罪悪感と精神的負荷、そしてシロッコの洗脳の前に、リンの意識は急速に混濁していった。彼女の瞳から生気が失われ、まるで魂を奪われた操り人形のように、シロッコの手へと自分の手を伸ばし始める。
「私、が……してきたこと……。そうね……私は、人殺し……あなたの言う通りだわ……」
リンの指先が、シロッコの冷たい手に触れようとした、まさにその瞬間だった。
『リンッ!! ダメよ、そいつの手を取っちゃいけない!!』
精神空間を鋭く切り裂くような、力強い叫び声が響き渡った。
それは、ラー・カイラムの副艦長の必死な声。そして、リンを現実に繋ぎ止めようとする、アークエンジェルの仲間たち――キラ、カガリ、ラクスの魂の叫びだった。
『司令! 戻ってこい! あんたが犯した罪なら、俺たちも一緒に背負ってやる!』
『リンさん! あなたの歩んできた道は、決して間違いなんかじゃない!』
空間が激しく明滅し、リンの身体、腕、服を、無数の温かい手が強引に掴みかかってくる感覚が全身を襲う。ロンド・ベルのパイロットたち、そしてアークエンジェルの仲間たちが、彼女の精神を現実へと引き戻そうと必死に手を伸ばしているのだ。
「みんな……? ……でも、私は……」
『放すものか! あなたが流した血の重さを知っているからこそ、私たちはあなたを一人で行かせやしない!』
自分を掴む無数の手の温もり。それはシロッコの冷徹な洗脳とは違う、人間が泥にまみれながらも繋いできた確かな『絆』の熱さだった。
シロッコの冷酷な瞳が、わずかに不快そうに細められる。
「……消え去るべき過去の幻影どもが。リン、お前は私の側に来るのだ」
「いいえ……私は、行かないッ!!」
リンは叫び、洗脳の霧を振り払うように、シロッコの差し出した手を力強く弾き飛ばした。
「私が犯した罪は消えない! 殺した人たちの恐怖も、シンの絶望も、全部私がこの身に背負っていく! その痛みを忘れて、あなたの中に逃げ込むことなんて絶対にしないッ!!」
リンが完全に覚醒した瞬間、白い空間はガラスのように粉々に砕け散り、視界が真っ白に弾け飛んだ。
「――がはっ!!」
現実に引き戻され、リンはユニコーンのコクピットの中で激しくのけ反った。
アラートが鳴り響き、外部の整備員たちの悲鳴のような怒号がスピーカーから漏れる。
「リン司令!! 意識を戻せ! 応答してください!!」
荒い息を吐きながら、リンは血に染まったコンソールにしがみついた。
モニターに映る虹色の瞳が、みるみるうちに深い黒へと戻っていく。脳を焼き切るような精神の暴走は、完全に収まった。
「……戻った、のね……」
リンは震える手で顔を拭う。そこには、またしても過負荷で鼻から流れた鮮血がべっとりとついていた。
だが、サイコフレームの恐怖の奥に、自分を必死に連れ戻してくれた仲間たちの手の温もりが、今も確かに残っている。
「……みんな。ありがとう……」
リンは痛む義足をペダルに踏み込み、冷や汗を拭って前を向いた。
強化人間001番、シロッコの強力な洗脳すら跳ね除け、彼女の黒い瞳には、これまで以上の強固な決意が宿っていた。
「サイコフレームの調整テスト、終了よ。、「……テスト、完了よ。システム、完全に安定。これよりハッチを開放するわ」
リンは震える指先でコンソールのスイッチを切り、深くシートに身体を預けた。ユニコーンのコックピットハッチがプシューッと音を立てて開き、ハンガーの騒々しい空気が流れ込んでくる。
テストは一応成功した。サイコフレームの数値は安定し、これならメサイアでの決戦でも機体は確実に動いてくれるはずだ。
「よし……降りよう……」
そう口にして、義足のロックを外そうとした、その時だった。
『――お前がしてきたことは、ただの凄惨な虐殺であり、傲慢なエゴに過ぎない』
『お前のような人殺しを、現実の世界の人間が本当に受け入れると思うか?』
暗転したモニターの隙間から、さっき精神空間で謎の男――強化人間001番に植え付けられた洗脳の言葉が、その禍々しいカリスマ性とともに脳裏に蘇ってきた。
あいつが誰なのか、リンは知らない。グリプス戦役の亡霊か、それとも連合が過去に生み出した怪物の残骸なのか、名前すら分からない。けれど、あの男が放った異様なプレッシャーと、突きつけてきた事実は本物だ。ステラを殺し、無数のザフト兵を焼き払い、シンの心を壊したのは自分だという絶対的な罪悪感が、一気にリンの胸を締め付けた。
「っ……あ……、は……っ」
急に胸の奥が苦しくなり、酸素が上手く吸えなくなる。
ハァ、ハァ、と浅い呼吸が繰り返され、視界がぐにゃりと歪んだ。冷や汗が全身から噴き出し、操縦桿を握る手がカタカタと激しく震え出す。過呼吸になりかけているのだと気付いたが、一度陥った恐怖のループから抜け出せない。名前も知らない男の呪縛に、心が押し潰されそうになっていた。
「リン!? ちょっと、リン、しっかりして!」
ハッチの外から、異変に気付いた副艦長が慌ててコクピット内に飛び込んできた。彼女はリンの激しく震える肩を掴み、その顔を覗き込む。
「顔色が真っ白よ! 息を吸いすぎてる、落ち着いて! ゆっくり吐き出して、ほら、私に合わせて!」
副艦長はリンの背中を優しく、しかし力強くさすりながら、自らゆっくりと深呼吸のトーンを刻んで見せた。
「……っ、ふ……あ……、は……」
副艦長の温かい手の感触と、必死に自分を案じる声が、脳裏にこびりつくあの男の冷徹な残響を少しずつ押し流していく。リンは必死に胸の上下を抑え、数分かけて、ようやく小さく息を吐き出すことに成功した。呼吸の乱れが、徐々に静まっていく。
「……ハァ……、ふぅ……」
「大丈夫? やっぱり、さっきのテストでサイコフレームに精神を削られたんじゃ……」
心配そうに眉をひそめ、今にも医務室へ連れて行こうとする副艦長の手を、リンはそっと握り返した。自由を奪おうとしたあの不気味な強化人間のプレッシャーは凄まじかったが、もう呑まれるわけにはいかない。まだ少し震える唇で、無理に小さく微笑んでみせる。
「……大丈夫よ。ちょっと、さっきの余韻が残ってただけ。……本当に、もう大丈夫だから」
「本当に? 無理だけは絶対にしないでね。あなたが倒れたら、ロンド・ベルは終わりなんだから」
「ええ、わかってる。みんなが引き戻してくれた命だもの、こんなところでへこたれないわ」
リンは袖口で、鼻の頭に残ったわずかな血の跡を拭うと、副艦長の肩を借りてゆっくりとコクピットの外へ足を向けた。
あの男が植え付けた呪縛は、まだ完全に消えたわけではない。それでも、隣にいる副艦長や、ロンド・ベルの仲間たちが自分を支えてくれている。
「(見ていなさい……。私は私の罪を背負ったまま、あのメサイアで議長の野望を打ち砕いてみせる)」
胸の痛みを抱えたまま、リンの黒い瞳には、決戦を見据える確固たる光が再び宿っていた。
リボルトガンダム
IFルートのモビルスーツで
ディスティニー、レジェンドと同時刻に開拓された特殊?機体
外見は初代ガンダムのような見た目で、脚部と、腕部そして胸部にはアレックスのような追加装甲が着けられていて、核融合機でバッテリー機体、PS装甲で作られていて、スラスターの数も30と大量のスラスターがつけられている
武装一覧
ハイパービームサーベル×2
ビームライフル×2
パーフェクトシールド×2
ビームジャベリン
EMPバズーカ(IFルート未使用)
腕部接続型ビームソード(IFルート未使用)
追加武器、背部接続型ビームカノン(IFルート未使用)
追加武装(IFルートでは時間が無く出来なかったが、生きていたら使っていた装備)
ウイングブラスター装備(プロペラントタンクを5つ接続し、特殊戦闘に特化しておりビームバルカンドラグーン×4もあり、背部にはシルヴァバレトサプレッサーのように予備の腕部が二つある)
ライザードラグーンカスタム
(ドラグーンが24個あるプロヴィデンスの、ような機体だがドラグーン自体がジャベリンに変形し、操作可能で、ドラグーンは予備の腕部として利用可能、ドラグーンシールドも可能で、ドラグーンを2連結させると大型ビームソードになり、ライザーソードというソードも付いておりライザーソードは、唯一ディスティニー、ジャスティス、フリーダムの攻撃すらも防ぐことが可能)