オンゲのフレンドがリアルのセフレになりまして ~フレンドなんだからリアルでもボクと一緒に楽しいことしよ!~ 作:真喜屋五木路
『今なら大丈夫』
そうメッセージを送ると、歩は素早く男子トイレに身を滑り込ませ、徹のいる一番奥の個室に入って鍵をかける。
「ふぅ、ちょっと見られないか緊張しちゃった」
「いや、心配なら無理はしなくてもいいんだぞ?」
一応そう言ってはみたものの、歩はまるでかくれんぼでもしているかのような笑みを浮かべている。どう見てもこの状況を楽しんでいるのは明らかだ。
「ううん、無理なんかしてないって。むしろ入っちゃダメなところに入るのって、ステルスゲーみたいでちょっとドキドキするし」
にひひと笑っていた歩はそこですっ、と目を細める。
「……それに、トールこそ今更ボクがやめますって言って我慢できるの? こーんなことになっちゃってるのに」
「くっ……それ、は……っ」
意地悪い淫魔の笑みを浮かべた歩にフェザータッチで股間の膨らみを撫で上げられて、徹はくすぐるような微悦に腰を震わせる。
「ほらほら、トールだってボクとおトイレえっちしたいくせに♪」
「それは、歩が誘うから……っ」
「えー、ボクのせいなんだ? 僕はトールとこんなにえっちしたいのに、トールはそうでもないんだー……」
歩にそっと手を握られる。誘導された先は、歩のズボンとすべやかな下腹の隙間だった。
指先が深みに誘われ、ねぢゅりとした熱に触れた瞬間、歩の口元に深い笑みが浮かぶ。
「っ……」
あまりにも露骨すぎる煽りだった。
だが、今さら素直に欲望を認めるのはなんだか気恥ずかしく、かといってそれを否定するのもみっともない気がして、徹は歩を物理的に黙らせることにする。
「んっ、ちゅっ……んむ……ぢゅるっ、ぢゅぱっ……」
唇どうしの軽い接触は挨拶のようなもので、すぐにお互い舌を絡め合い、頭蓋の中に泡立つような水音が響く。
「ぷはっ――ふふっ、トールってば照れ屋やさんなんだから♪」
「うるせっ。というか、やるならさっさとやろうぜ」
「なんだ、色々言ってたけど結構トールもノリノリじゃん」
「そうじゃなくて、あんまり時間かけてバレたらまずいだろ……」
その言葉も嘘ではなかったが、同時にいつもより興奮して我慢できないのも否定できず。
徹は期待に逸る指でズボンを下ろし、肉竿を開放した。
「わ、もうこんなに濡れて……これなら準備はいらないかな」
既に臨戦態勢を整えた徹の肉竿の様子に、歩は嬉しそうに頬を上気させ、自分もいそいそとジーンズごと下着を下ろす。
変色したクロッチと秘裂の間には粘液の長い糸が引いて、狭い個室の空気がむわりとその湿度を増した。
「なんだよ、歩だってすっごい濡れてるじゃんか」
「だってこんなところでえっちするなんて、なんかいけないことしてるみたいでドキドキするし……それに、最近はトールと一緒にいるとえっちなことするのが当たり前だから、気付いたら濡れてきちゃうんだよね」
「っ、なんだよそれ、エロすぎだろ」
「トールはえっちになっちゃったボクは嫌い?」
「……そんなわけないだろ」
「ふふっ、知ってる♪」
歩は揶揄うような微笑みを浮かべると、後ろを向いて壁に手をつき、お尻を突き出す。
「というわけで、ボクも準備とかいらないから、トールのおち×ぽ、ボクのセフレおま×こに入れていいよ」
「いや、セフレま×こって……」
「えー、違うの? トールはボクのセフレになってくれたと思ったから、おトイレえっちしてもいいって思ったのになー」
歩は挑発するような流し目を徹に送り、白桃のように瑞々しい尻を振った。
「ね、セフレになったらトールのしたいこと、全部やってあげるよ? トールがえっちしたくなったら、いつでもおま×こ使わせてあげるよ? だからさ、恋人なんてやめて、ボクとセフレになろ?」
「っ……」
早く早く、と淫らな期待に潤んだ瞳での誘惑は、あっという間に徹の理性や良識といったものを溶かしていく。
『セフレなんて爛れた関係を望んでいたのか?』という真っ当な思考も、『歩が望んでいるんだからいいじゃないか』という都合のいい考えに塗り潰されていき、
「……その、歩。一つだけ約束してくれ」
徹は重々しく口を開いた。
「どうしたの、トール?」
「セフレになっても、本当に嫌なことは拒否していいから。だから、ちゃんと嫌なときは断ってくれ」
それがせめてもの、徹にとっての一線だった。
歩は一瞬呆気にとられたような表情をして、すぐ嬉しそうに目を細める。
「うん、分かった。ちゃんとそうなったらフリーズって言うからさ。じゃあこれからは、親友ってだけじゃなくて、セフレとしてもよろしくね、トール♪」
「ああ――っと、危ない忘れるところだった」
徹は燃え盛る野生衝動のまま、生で突き込もうとしてしまっていることに気付き、ギリギリで踏みとどまる。ズボンの後ろポケットからコンドームを出して装着する徹に、歩は楽しそうな笑みを浮かべた。
「あは、トールってば準備いい♪ もしかして最初から外ですつるもりだった?」
「いや違うわ! ……そうじゃなくて、お守りみたいなもんだよ、お守り」
ツッコミを挿入れながら、内心密かに嘆息する徹。
(本当はちゃんと告白して、ラブホかどっかで使うつもりだったんだけどな……)
よりによってセフレ、よりによってトイレである。想像していた甘い雰囲気は欠片もない。
そのくせ、ペニスは今の状況にビクンビクンと興奮を隠そうともせず自己主張しまくっていて。
徹はもやもやした気持ちをぶつけるように、歩の秘所へと肉竿をねじ込んだ。
「くっ、歩の……いつもよりぬるって……挿入っ……⁉」
苛立ち交じりの力強さと、予想より入り口の締め付けが緩んでいたことが相まって、いきなり最奥を叩きつけてしまう。
だがそんな荒っぽい挿入すら受け止めるように、歩の蜜壺は柔らかくほぐれた襞肉で雄茎へと絡みついた。
「んあぁッ、トールのおち×ぽっ、きたぁ……っ♡」
待ちかねたというように肉竿をぬぷぬぷ呑み込み、無数の肉ブラシが歓迎するようにうねりを生じる。
熱々の泥濘に一瞬でペニス全体を搾りあげられて、徹は思わず動きを止めて腰を震わせた。
「っあ……歩の、いつもより……ヤバいんだが……っ」
「んんっ……♡ トールのこそっ……いつもより熱くて、ビクビクして……おトイレえっち、そんなに興奮してくれてるんだぁ♡」
「歩こそっ……子宮口がち×ぽに吸い付いてきて……っ、イってるのバレバレだからな……っ」
歩は入れただけで軽く絶頂しているらしい。子宮口が鈴口へバードキスをくり返すようにちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、と密着してくる。
蜜壺のあちこちも小刻みに痙攣して、その度にぞわぞわとした感覚が四方八方から肉竿を襲ってきた。
くすぐるようなもどかしい微悦は、あっという間に狂おしいほどのむず痒さへと変わり、我慢できなくなった徹は腰を前後させ始める。
「あっ……トールっ、待っ……んあッ、あぁあぁぁッ♡」
トイレの外にまで響きそうなほどの嬌声に、徹は慌てて歩の口を押さえた。
「ちょっ! 歩、声でかいって……!」
「っ、ごめん……でも、なんか普段よりすっごく気持ちよくて……」
どうやら歩自身も強すぎる快感に困惑しているらしい。
「もし無理そうなら、もうちょっとゆっくり動くけど、どうする?」
「それはダメ……! せっかくセフレになったんだから、トールには遠慮しないでちゃんと気持ちよくなって欲しいし、それに……気持ちよすぎただけで、ボクも、嫌じゃないから……」
歩はそう言うと、壁についていた手の片方を口に押し当て、甘えるような瞳で徹を振り返る。
「ちゃんと自分でこうやって声我慢するから、トールは好きなように動いていいよ?」
いじらしくも自分の欲望を受け止めてくれようとする歩の態度に、徹はごくりと喉を鳴らす。
「――っ、分かった」
歩の腰をがっしりと掴み、欲望の赴くままに激しい抽送運動を再開させた。
「あッ♡ ふッ、はぁっ♡ おっ、んっ、んーっ……♡」
最奥を突き上げるたび、歩の声が切れ切れとなって吐き出される。
一見苦しそうなその声にはだが、はっきりと甘さが滲んでいて。その甘さに誘われるように徹は腰の振りをさらに大きくした。
「んんぅッ♡ はっ、ひっ……これぇ……っ♡ いつもと、違うっ……トールのおち×ぽ、いっぱい感じちゃうぅ……っ♡」
その言葉通り、歩はどうやら一突きごとに小さな絶頂に至っているらしい。
「なんだよ歩、あれだけ俺のこと煽っておいて、実は歩の方が外でセックスしたかったんじゃないか?」
「んひゅッ♡ それは……でも……おち×ぽ、いつもと違う場所に当たって……っ」
そういえばこれまで歩とする時は、いつも正常位だった。
「そっかそっか。歩は後背位が好きなんだな」
「こ、こうはい、い……?」
「要は動物みたいに、後ろから犯されるのが好きってことだよ――こんな風に、なッ!」
抜ける寸前まで大きく腰を引いてタメを作り、尻たぶをぶつように腰を叩きつける。
瞬間、パンッ! と肉の爆ぜる音と共に、歩の背中が弓なりに反り返った。
「んあッ――⁉ ――~っ♡」
蜜洞も思いっきり引き絞られて、ペニスが痛いほどの快感に締め上げられる。
「くぅッ……ほんと、後ろからだとすっごいイきやすいな……」
「んっ♡ はっ♡ はぁッ……♡ ごめん、ごめんねトール……っ、ぜんぜんっ、イくの、我慢できなくてぇ……っ」
ぴくぴくと背筋を跳ねさせながら謝る歩が愛しくて、徹は優しく頭を撫でた。
「別にいいって、そんなこと謝らなくて」
「でも、これじゃあボクだけイってて、アンフェアじゃ……」
そういえば歩はいつも自分がイかされたら、ムキになったようにイかせようとしてきていたのを思い出す。
「ははっ、歩は気にし過ぎなんだよ」
今更ながら、ターン制バトルみたいなことをやってたなと可笑しくなって失笑してしまう徹に、歩は不満の籠った声をあげた。
「トールってば、なんで笑うのさ!」
「いや悪い。でも俺としてはさ、歩が自分の手で感じてイってくれてるってだけで嬉しいもんだから、そんな必死にならなくてもいいんだぞ?」
「そう、なの……?」
「ああ。それに歩がイくと中が締まって俺も気持ちいいしさ。だから難しいこと考えず、好きにイっていいんだからな。……まあ、今はちょっと声は我慢して欲しいけど」
歩は寄せていた眉間から力を抜き、ふにゃりと表情を和らげる。
「そうだったんだ……ん、分かった。じゃあトールのおち×ぽでボクのおま×こ、いっぱい感じさせて?」
外という環境に女の子からおねだりまでされて、徹の獣欲が一気に沸き立つ。
「ああ……任せとけ……っ!」
「んん――……っ♡」
再開された激しいピストン運動に、歩は背中を丸めてその衝撃を少しでも和らげようとした。
しかし、それでもなお腹の奥まで叩きつけられる強烈な快感に、宣言通り何度も絶頂へと押し上げられてしまう。
おかげで歩の蜜壺は嵐のように絶えず複雑なうねりに席巻され、その荒波にさらわれる肉竿にも、摩擦熱と共に快感が募っていく。
(歩の中、今までで一番……っ、けど、もっと……!)
快感に滾る興奮が自制を少しずつ緩め、徹の腰振りはどんどん大振りに、そして大胆なものへと変わっていった。
「~っ⁉ や、トールっ♡ それっ、音がぁ……っ♡」
パンッ、パンッ、と尻たぶを下腹が叩く音に、歩が切羽詰まった焦り声をあげる。
「そんな音……っ、立てちゃ、恥ずかしいし……っ、誰かに、バレちゃったら……っ」
いつもの徹なら、ここで冷静さを取り戻してペースを落としていたかもしれない。
だが今日は寝不足でコンディション最悪で。その上告白したわけではないにしろ、フラれたような鬱屈した気持ちが靄のように心を覆っていた。
「ははっ、恥ずかしいとか言ってるけど、それが気持ちいいんじゃないか?」
「~っ♡」
腰の動きを止めずに酷薄な笑みを浮かべる徹に対し、けれど歩もその事実は否定できないのか小さく呻くだけで。
「大丈夫だって。今は人いないし、ちゃんと誰か来たら止めるから。それに、いざという時はちゃんと守ってやるって」
「……ほん、と?」
「ああ、だから歩はどうして欲しいんだ?」
「っ、んぁッ……♡ なら……♡ なら、ボクももっとパンパンして欲しい……っ♡」
快感にとろけた瞳で見上げてくる歩の姿に、徹の心を衝動じみた雄の悦びが駆け巡る。
「ああ、いいぞ。それなら――ッ!」
その勢いに任せて、腰を一際強く叩きつけようとした瞬間だった。
すっかりえっちになってしまったけど、微妙に知識とかにズレのある歩ちゃんなのでした。