オンゲのフレンドがリアルのセフレになりまして ~フレンドなんだからリアルでもボクと一緒に楽しいことしよ!~ 作:真喜屋五木路
――ガチャリ
「「!?!!」」
トイレのドアが開く音に、二人はビクッと同時に肩をすくませる。
続いて男の声が聞こえてきた。
「あー、セットにドリンクあるのにシェイク追加はやりすぎたわ。漏れる漏れる」
「お前いっつもそれ言って、いっつもシェイク頼んでるじゃねーか」
声の感じからして高校生だろうか。
突然の闖入者に、もはや先ほどまでの背徳交じりの興奮はどこへやら。二人は顔を見合わせてこっそりとうなずき合う。
『と、トール……動いちゃダメだからね……!』
『分かってるって、流石に俺もそこまで考えなしじゃないから……!』
結合部を通して、お互いの心音が聞こえるんじゃないかというぐらいの緊張感に、二人は石像になったかのように動きを止める。
だが、どんなに動かないようにしても、本能による無意識の反応までは支配しきれない。
『ちょ、歩……っ、そんなに
バレてしまうかもという緊張のせいだろうか。歩の蜜壺は間断的にうねって、その度に予想しづらい快感が生み出され、徹は思わず顔を顰める。
『んんっ、と、トールこそっ、おち×ぽびくびくさせ過ぎだってぇ……!』
そうは言われても、徹だって動かしている自覚がないのだからどうしようもない。
男子高校生たちは会話に興じているせいかこちらに気付く様子はないが、だからこそすぐに出ていく感じもなく。
『っ……一度、抜くからな』
このままではまずいと判断した徹はゆっくりと肉槍を引き抜こうとして――
「んんっ♡」
――ぎっちりと根を張るような締めつけに、結合は少しも緩まないのに火花が爆ぜるような快感が生じた。
『ば、馬鹿馬鹿馬鹿っ……! トールの変態っ……! バレたらどうするのさ!』
歩も本気で焦っているのか、バシバシと容赦なく徹のお腹を叩いて抗議してくる。
『っ、悪い……でも、このままでもいずれ……っ』
今なおぞわぞわした感覚を増していく腰裏の疼きに、徹はぐっと奥歯を噛みしめて。
「というかさっきトイレ入る前、パンパン音がしてなかった?」
『『!?!!』』
再び同時にギクッと石化する二人。
「まさか誰かヤってたりしてな……ってそんなわけないか! こんなところでヤるとかそんな変態いるわけないよな」
『~っ⁉』
変態、という言葉が聞こえた瞬間、歩の蜜洞がきゅうっ、と窄まった。
『あっ、くぅ……っ⁉」
徹は思わず漏れそうになった声を何とか手の平で口の中に押し戻す。
「えー、でも一回ぐらいヤってみたくね? あー、こういうプレイに理解のある可愛い彼女欲しいわー」
「いや、俺はどんなに可愛い子でも流石にエロすぎるのはちょっと引くわ」
「そうかぁ? 俺はエロければエロいほどいいけどな。ほら、さっき近くに座ってた子とかすっげー綺麗だったじゃん? ああいう子が実はドスケベだとクるわ。戻ってきたら声かけてみよっかな……」
「でもなんか冴えなさそうな男といたじゃん? やめとけって、ああいう感じの奴は後でネチネチ言ってきたりしてめんどそうだし」
綺麗な子と冴えない男という組み合わせで、徹にも大体予想がついた。
(俺たちか⁉ もしかしなくても俺たちのことだろこれ! というか悪かったな! ネチネチ言いそうな面倒くさそうな男で!)
と、思わずツッコんで興奮したのが良くなかった。
弾みで小さくペニスが戦慄き、歩の臨界状態だった膣道をうっかり刺激してしまい――
『っぁ⁉ ――~っ♡』
――トドメを喰らった歩が、背中を弓なりに仰け反らせる。
同時にブラシのような襞肉が一斉にざわめいて肉竿を撫でまわし、徹へのカウンターを決めてしまった。
『あっ、くぅ……ヤバっ……射精て……っ!』
もはや止められない放出感と、だが反応すればバレてしまうという強烈な自制。両者の板挟みになった結果、生じたのはお漏らしみたいな射精だった。
びゅく……とぷ……という、待ち望んだ解放感とはほど遠い吐出。
水で薄めたような快感を少しでも増幅させるため、徹は歩の子宮口へ亀頭をぐりぐりと押し付ける。
けれど、それは所詮砂漠で一滴だけ水を口にするようなもので。より渇きを意識させる結果にしかならなかった。
『~っ♡ んぅぅ……っ♡』
歩もまた、あまりに物足りないのだろう。小さく絞り出されたうめき声からは、快感というより苦しくなりそうなほどの切ない響きが感じられて。
『トールぅ……』
歩と視線が絡み合う。
言葉にせずとも、同じことを考えているのが嫌というほど分かった。
「というかさっさと戻ろうぜ。他の奴らにポテト食われるぞ」
「いや、俺はもう十分食ったからいいわ……」
ガチャリ、とドアの閉まる待望の音がようやく聞こえた。
壁向こうのこもった店内のざわめきだけが、トイレの中に響く唯一の音となったことを確かめた瞬間、先に口火を切ったのは歩だった。
「っぁ……トールぅ……っ♡ ぼ、ボク……もうっ、我慢できないっ……! おま×こむずむずしてっ、このままじゃおかしくなっちゃう……だから、だからぁ……っ!」
焦らされて不器用になった上の口の代わりに、下の口がきゅぅっ、と不満を訴える。
「あゆ、むぅ……ッ!」
バチュンッ――
徹は衝動に身を任せて、歩の尻に自分の腰を叩きつけた。
「ひッ――んんんんんッ♡」
暴力性すら感じさせる打擲音が連続する。
もはや徹の頭の中に「音を立てないように」や、「歩に無理をさせないように」などという加減などない。
ただひたすら快感を貪るように、腰を遣う。
幸いというか、尻腰のぶつかる打擲音は今や二人の淫液によって、ばちゅばちゅと籠った水っぽい音へと変わっていて、ドアの外まで響くことはなかった。
「っぅ、あはッ♡ きたっ……トールのっ、おち×ぽぉ……っ♡」
一方の歩も、徹の獣じみた動きを諫めるようなことはなく、むしろふるふると全身を戦慄かせ、蜜の染みついたような声をあげる。
それどころか、自分にとっていいところを擦ってもらおうとしているのか、積極的に腰を左右に振ったり逸らせたりしていて。
当然その反作用は肉竿にも響く。
「あくっ……⁉ 歩、それ、いい……っ」
予期せぬ挿入角の変化により、カリの返しや裏筋といった敏感な部分へ、柔らかな肉襞のブラシが遠慮なく擦りつけ回された。
快感神経はあっという間にショート寸前となり、じんじん響くような熱を生じる。悲願だった真の絶頂に近づく感覚に、徹の脳は白熱した。
「っくぅ……! 歩っ、そろそろイくぞ……っ」
「――~っ!」
甘く甲高い媚声を口の中に押さえつけている歩は、言葉の代わりに何度も激しく首肯する。
「くあッ、射精る……っ!」
全身が痺れるような感覚に限界を察し、徹は肉槍で歩を壁に打ち付けるつもりで腰を突き出した。
つま先立ちでは足りず、宙に浮きそうになるほど全身をたわませて――瞬間、視界が真っ白く染まる。
どぴゅぱッ! びゅくるるるッ! どびゅるるる――ッ!
ダムが決壊したかのように大量の欲望が、歩の最奥めがけて放たれた。
「っひ――⁉ んんんんん~っ♡」
指の隙間から漏れる歩の嬌声に浮かされ、徹は更に腰をぐりり、と押し付ける。
歩の膣も待ちかねたというように、奥へと絞り込むような動きで蠢動し、貪欲に肉竿を搾り取ってくる。
押さえ込まれた嬌声が、荒い鼻息となって歩のすらりとした小鼻を膨らませ、そのたびに雄茎が尿道の奥まで痛烈に圧迫された。
それは水道のホースを指で押さえるのと同じ効果を生じ、勢いを増した射精が歩の子宮口を徹底的に打ちのめして、
「んんっ……! はっ、はっ、はっ……はーっ♡ とー、るぅ……っ♡」
射精が終わった瞬間、歩は糸が切れたようにぐったりと便器の蓋に崩れ落ちた。
「くぉ……っ、あゆ、む……っ」
弾みでペニスが圧し出され、尿道に残った精液を絞り出された徹が呻く。
精液と共に溜まっていた獣欲を吐き出したおかげで頭には少し冷静さが戻ってきていた。
「その、悪い歩……大丈夫か?」
「うん……なんとかね」
徹に手を引かれて歩はふらつきながらもなんとか立ち上がり、ほう、と熱の籠った息を吐きだす。
「それにしても、本当に人が来ちゃうとか……バレちゃうかもってすっごくドキドキしたよ」
「その……悪い、興奮しすぎてバレるかもって思ったのに止められなくて……」
気まずさに俯きかけた徹を、歩はぎゅっと抱きしめた。
「ふふっ、トールってばさっきから謝りすぎ。別にいいよ、ボクも悪いことしてるみたいですっごく感じちゃったし……それに、いざって時はトールが守ってくれるんでしょ?」
「っ、そりゃまあ……そうだけど……」
必要とあらば歩の肌を見た男の目を潰し、記憶を飛ばすぐらいは容赦しない覚悟である。
歩は徹の答えにニッと笑って、耳元に唇を寄せた。
「……なら、トールがしたかったらまたお外えっちしてもいいよ。だから、これからは親友としてだけじゃなく、セフレとしてもよろしくね、トール♪」
「っ、おう……」
告白させてもらえなかったという心の靄が完全に晴れたわけではない。
だが、甘えるように顔へと頬を擦りつけられ、射精直後の思考を甘い汗の匂いで蕩かされた徹は、知らず知らずのうちに喉を鳴らしてしまうのであった。
お外でバレそうになるのはもはや定番ですけどいいですよね……。
改めて本作も半分ちょいオーバーくらいまで来たので、最後までお付き合いいただければ幸いです。
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