オンゲのフレンドがリアルのセフレになりまして ~フレンドなんだからリアルでもボクと一緒に楽しいことしよ!~ 作:真喜屋五木路
コンコンコン――ドアがノックされたのは、それからニ十分後のことだった。
最近では「お風呂には毎日入ってるんだし」とカラスみたいなシャワーしかしない歩にしては、珍しく長風呂である。なんだかんだ言って歩も緊張しているのだろう。
尤も緊張しているのは徹も同じことで、ごくりと唾を飲み込みなんとか声を絞り出した。
「入っていいぞ、歩」
だが、ドアが開くこともなければ返事が返ってくることもない。
静寂が支配する部屋の中で徹が首をひねっていると、再度ドアがノックされた。
(あれ、もしかして聞こえなかったか?)
徹はもう一度呼びかけようとして――そこではたと理解する。
(ああなるほど、もう始まってるってことか)
だったらこちらも少し雰囲気を出した方がいいだろう。
徹は咳ばらいを一つ。いつもより声を低く、ドスの効いたガラの悪そうな男をイメージして。
「と、とっとと入れよ」
「し、失礼します……」
消え入りそうな声と共に、ドアが音を立てないようにおずおずと開かれる。
部屋に入ってきた歩は下着だけを身に着けた姿で、不安そうに全身を縮こまらせていた。
いつもの楽しげな様子などまるで感じられない、恐怖に支配されたような上目遣いで様子を伺ってくる歩に、徹は思わず躊躇ってしまう。
(演技……なんだよな? だ、大丈夫だよな?)
おろおろと心配そうな顔で固まってしまった徹に、歩は一瞬「仕方ないなぁ」と言うような表情を浮かべて――すぐに悲痛な演技を再開した。
「あ、あの……これで本当に動画、消してもらえるんですよね?」
歩の台詞で、徹にも合点がいく。
(ああなるほど、さっきの同人誌の再現をやろうってことか)
徹は『クラスの女子がオナニーしている光景を撮ったので、脅してレイプ!』のあらすじを思い出す。
学校で好きな人の机で角オナをしているのを不良に撮られたヒロインが、それを消して貰うことを条件にエロいことを迫られ、最終的に処女を散らされ中出しされる――ざっくり言えばこんな感じだ。
(まあ確かに、いきなりレイプするって言ってもどうすればいいか分からんし、ストーリーをなぞっていく方がやりやすいか)
それに、キャラになりきるという体の方が、変に遠慮しなくていいかもしれない。散々お世話になった同人誌なので、台詞も大体覚えているし。
徹はそこまで考えて、できるだけいやらしい笑みを口元に浮かべてみせる。
「なに言ってんだよ、まだ脱げるものが残ってるじゃねーか」
「え……そ、そんな……っ」
歩が悲鳴のような声をあげて自分の体を抱きしめる。
視線から身を守ろうとするための行動はだが、逆に腕の隙間から零れた乳肉によって見事な逆効果を発揮した。
「ははっ、すげーおっぱいじゃん」
「み、見ないで……ください……」
「なに? 見せたくないの? ま、嫌だって言うなら無理強いはできねぇよなぁ、あくまでお前が自発的にやってるだけだし。……あーでも、このままだと指が滑ってクラスの奴らにあの画像、送っちまうかもな?」
「そ、そんな……っ!」
肩を跳ねさせ、目を見開く歩。
なんだか本当に歩のことを脅して言いなりにしているような心地に、徹の心がざわりと妖しく毛羽立つ。
「この動画、男子が見たらどう思うだろうな? こんな変態女、レイプしても文句言わないって思うんじゃねえのかなぁ?」
「わ、分かりました……! 脱ぎます、脱ぎますから……っ!」
歩は唇を噛んで下着へと手を伸ばし、恥ずかしさを押し殺すようにゆっくりと下着を脱いでいく。
原作と違って下着になんかシミができているし、太ももを粘り気のある雫が伝っているが、そこは見ないことにしておく。
「ぬ、脱ぎ、ました……これでいいんですよね……」
「へぇ、エロい体してるじゃん。流石学校でオナってたスケベ女なだけはあるな」
「あぅ、そんな、言い方……っ」
歩は恥ずかしそうにそれぞれの腕で胸と股間を隠した。
(っ、これは……予想以上にクるな……)
最近はむしろ「ふふっ、トールの好きなおっぱいだよ♪」と見せつけてくる歩の恥じらう姿は新鮮で、凄まじい破壊力となって徹の本能へ突き刺さる。
欲望の命ずるままベッドから立ち上がった徹は、ずかずかと歩の前まで近づいて、胸をいつもより乱暴に鷲掴んだ。
「あ……や……⁉ なんでっ、服脱いだら動画消してくれるって……!」
「ははっ、なに言ってんだよ。俺は『脱いだら考える』って言っただけだぞ? それぐらいでこんな最高のオカズ、消すわけないだろ」
「そ、そんな……っ」
「それに、これぐらいスキンシップみてーなもんなんだから、いちいち大げさに騒ぐなって」
徹は歩の手首を掴んでベッドの近くまで引き寄せ、自分の膝の上に座らせる。
「おーすげー……い、今まで抱いてきた女の中で一番エロい体してるわ」
慣れない台詞に思わず噛みかけながらも、徹は歩の全身を荒っぽくまさぐった。
「あ、や、ヤダ……っ! お願いします、やめてください……っ」
体が恐怖で固まり、力なく首を振るだけ(な演技)の歩を無視して、胸を揉みしだき、太ももを撫でまわし、首筋を舐める。
「あぁ……うぅっ、こんなのヤダぁ……お願い、やめてよぉ……」
歩の声は本当に嫌がっていそうで、皮肉なことにだからこそ徹の野性的な獣欲を燃え滾らせる。
雌を力で屈服させ、自分の種で孕ませたいという原初的な衝動が徹の中でムクムクと膨らんで――だがその一方で、徹の理性もまた十二分に強靭すぎた。
(うっ、流石にちょっと罪悪感が……)
涙を滲ませるような歩の声に、徹は思わず指に籠めた力を弱めてしまう。
「……もう、トールってば」
痛がらせないよう、いたわるような手指の動きは、すぐに歩にも伝わってしまったらしい。
不満げな表情で徹を見上げた歩は、おもむろに手を掴んで自分の股間へと誘導した。
「あッ、やだっ、そこは……っ⁉」
嫌がるような演技に反して、そこはすっかり熱いぬめつきで覆われていた。
すでに大陰唇は男を受け入れる準備を整えてうっすらと緩み、その間からはこんこんと新鮮な潤滑液が溢れ出している。
(うわ……いつもより濡れてるんじゃないか、これ……? つまり、歩も本当は興奮してくれてて……)
徹は小さく喉を鳴らし、手の動きを再開させた。
歩の内心を実感した今、そこに先ほどまでの遠慮はない。
「っ、あぅッ……力、強くて……んんっ……」
乳肉を味わうように柔毬を揉みつぶし、雌汁を泡立てるように陰核を嬲りまわす。
「……ははっ、イヤイヤ言ってるくせに体は悦んでるじゃねーか、このエロ女」
「ヤダぁ……違うぅ……っ」
「じゃあここから出てくるマン汁はなんなんだよ、ああ?」
「んんんんッ♡」
乳首をきゅうッ、と摘まみ上げながら中指を蜜壺へ突っ込むと、ぶぢゅりとトロ肉が指へと吸い付いた。
「いや、やめて……っ、そこだけは、本当に……っ」
歩は涙で潤ませた瞳で懇願するように徹を見上げる。
先ほどまでなら思わず謝ってしまっていただろう表情はだが、本当は歩も感じていると確信できた今の徹にとって、嗜虐心をくすぐる餌にしかならない。
「なんだよ、そんなこと言ってもこっちは欲しがって締めつけてきてるじゃねーか」
「あっ、んんぅっ、んくっ……♡」
レイプごっこだからという言い訳を盾に、徹は衝動の赴くまま雌穴を思いきり掻き回す。
指先でガシガシと乱暴にGスポットを引っ掻き、拳底でドスドスと敏感な尖りを圧し潰す。
「あぅッ、イヤっ……イヤぁ……♡」
歩は何度も体を小さく震わせるも、それが恐怖や嫌悪によるものでなく、快楽によるものであることは明白だった。
蜜壺から溢れた熱い源泉は徹の指を伝い、手首から糸を引いて床へと落ちていく。
きゅうッ、と蜜壺に入れた指が、噛みつかれるように締めつけられた。
「んん~……ッ♡」
鼻にかかった悲鳴は甘くとろけていて、イったのは明らかである。
嫌がっている演技は早くも限界な気がするが、それでも歩は続行するつもりらしい。
「や、ヤダぁっ、抜いてください……! そこ、痛いんです……お願いします……」
「……はっ、なにが痛いだよ、こんなぐちゃぐちゃに濡らしておいて。本当はお前も犯されたかったんじゃねぇの?」
「そ、そんなこと……っ! おねがい、します……私、初めてなんです……だから、それ以外なら何でもしますから……」
同人誌ではヒロインが涙ながらに懇願するシーンだったが、見上げてくる歩の瞳は期待で潤んでいて、
(乱暴に俺の好き勝手触ってるのに、こんな感じてくれるとか……っ)
自分の欲望をすべて受け止めてくれているかのような心地に、徹の感情は爆発した。
もう台本などどうでもいい。
「歩っ――!」
「あ、トー……んちゅ、ちゅっ、ちゅぢゅっ……!」
噛みつくような徹のキスに歩は一瞬驚いたものの、すぐに差しこまれた舌へと舌を絡みつけた。
ぢゅりゅっ、ちゅぱ……と下の口にも負けないほどのねちっこい水音を奏であい、お互いの吐息を貪りあう。
新鮮な空気のために唇を離すと、お互いの間に銀の糸が引き、歩が困ったような笑みを浮かべた。
「あは……もう、トールってば。レイプなのにこんなキスしちゃダメじゃん。ここはヒロインに無理やり咥えさせて、喉の奥まで突っ込んじゃうところだよ?」
「……仕方ないだろ、どうしてもキスしたくなたんだから。それに、レイプなんだから歩のこと、俺の好きにしていいんだろ?」
「……うん、ボクの体、どこでもトールの好きにして?」
「なら、後ろから犯してやるからうつ伏せになれよ」
「ん、わかった……♡」
歩は言われた通りにベッドの上でうつ伏せになると、挿入れやすいようにだろうか、枕に顔を埋めて軽く腰を持ち上げてみせる。
白い水蜜桃の間にはしとどに濡れた淫花がうっすらとその花弁を緩めており、徹は期待に逸る気持ちを抑えながらその上へと跨った。
(っと、流石にレイプ『ごっこ』だからな。コンドームはちゃんとつけないと)
徹は枕元の避妊具へと手を伸ばし、だがそこでふと悪い考えが頭を過る。
(もし生で突っ込んだら、歩はどういう反応するんだろ)
いつものように受け入れてくれるのか、それともやっぱりリスクを考えて全力で拒否されるのか。普段なら後者が怖くて試すことなどできないが、今は『レイプごっこ中』。なにをしてもいいとのお墨付きである。
ならば、後でネタばらしすれば許されるのではないか。
徹はしばらく考え込んだものの、結局。
歩が見ていないことを確かめ、音を立てないように手早くゴムをつけ、昏い笑みを浮かべて亀頭で縦唇をなぞりあげた。
ガチもので本当に嫌がってるのを……というのも悪くないのですが(あくまで創作内でですよ?)。
普段いちゃいちゃしている二人が味変でこういうふうにプレイとしてやるのも、別種の味わいがあると思っているのですがどうでしょう?