オンゲのフレンドがリアルのセフレになりまして ~フレンドなんだからリアルでもボクと一緒に楽しいことしよ!~ 作:真喜屋五木路
「っ……歩ッ」
「ひゃっ⁉」
気付けば歩をベッドへ押し倒し、その上に覆いかぶさってしまっていた。
もう、歩のためという枷は壊れてしまっていて、徹は自らの本能に囁かれるまま彼女の手首をベッドへと押さえつける。
「トール?」
標本の蝶のように
「……歩、悪いけど、俺もそろそろ我慢できそうにない」
「我慢って……あ」
歩にも徹の股間がどうなっているか視界に入ったらしい。
腹にくっつきそうなほど反り返った肉竿はタオルを自力で解いてしまっており、血管を浮かせてびくびくと戦慄いていた。
その姿は、まるで今にも獲物へ食らいつかんとする肉食獣のようで。
歩の顔が心配そうなものになる。
「その……それ、大丈夫なの? 赤くて、腫れてて……痛そうに見えるんだけど」
「大丈夫、痛くはないから」
そうは言ったものの、実際には興奮しすぎて張りつめるような痛みがあった。
早く射精して落ち着かせないと、破裂してしまうのではないかというほどの熱が内部で渦巻いている。
幸いにも歩の秘所は先ほど軽くイったからか、ぬらりと濡れて引くついていて、受け入れの準備はできていそうだ。
(これで俺も、ようやく童貞卒業が……!)
徹は期待に逸る指先で何とかコンドームを装着し、歩の花園へと肉槍を近付ける。
浅く内側を覗かせるだけの青い秘裂の奥からは、接触せずとも火照るような熱が放射されているようであり、徹は誘われるまま竿先を割れ目へと押し当てた。
そのまま欲望に身を任せ、腰をぐっと押し出して――
「あ、ぅ……」
言葉にできない押し殺すような呻きが聞こえ、女性器に釘付けだった視線を上へと上げる。
そこにいたのは不安で表情を強張らせた歩だった。
徹を見つめる瞳には、一緒に遊んだ時の明るさや楽しげな感じはまるでなく、ただただ恐怖が色濃く滲んでいて。
「っ……!」
徹は自分の頬を両手でパンッ! と勢いよく叩いた。
その音にびくりと肩を震わせる歩の目元を、謝罪をこめて拭う。
「……トール?」
「ごめん、歩。ちょっと暴走してた」
情けなく表情を崩した徹の謝罪に、歩はようやく表情を弛緩させた。
「あは、よかった、いつものトールだ」
「……やっぱり、さっきまでいつもの感じじゃなかったか」
「うん、ちょっと他の男の人みたいで怖かったかも」
「……悪い」
その言葉に、徹はなぜ歩が自分に初体験をお願いしたのかを察する。
多分だが、歩は男子が苦手なのだろう。その中で自分が恐らく唯一の頼れる男友達だった。
そして今も、自分のことを異性としてではなく友達として見ているのだろう。
(そうだ、俺はあくまで歩に頼まれてセックスを教えてるだけ……勘違いしないようにしないと)
友達のためだと大きく深呼吸をし、衝動的な欲望をぶつけようとしていた本能を鎮める。
「ふぅ……それじゃあ改めて、入れてもいいか?」
「……うん、お願いね、トール」
歩は表情を硬くしながらも、ぎこちない笑みを浮かべる。それは歩なりに精いっぱいの「大丈夫」アピールで。
徹はそれに応えるため、ゆっくりと腰を押し出した。
「うぁ……んぅっ……」
性器同士の接触に、歩が目をぎゅっと閉じる。
徹も初めて経験する焼けるような熱さに、呻き声をあげかけた。亀頭に纏わりつく媚粘膜からぴりぴりとした快感が這い上るのを耐えながら、なんとか入り口へ穂先をめり込ませる。
「くあっ……歩の、キツ……っ」
歩の膣口は、恐ろしいほどの狭さだった。まるで男そのものの侵入を拒むような容赦のない締め付けに、なかなかペニスが入っていかない。
「歩、悪いんだけど、もうちょっと力抜けないか?」
「そ、そんなこと言われても……ボクだって、よくわかんなくて……っ、あ、ヤダ……っ」
まだ処女膜にまで辿り着く前だというのに、歩の眉間には深いしわが刻まれていた。
苦しげで、助けを求めるような表情。頭の芯が冷えこむような心地がして、徹は思わず腰を離した。
「あ、トール……?」
うっすらと開かれた歩の目にはっきりとした困惑が浮かぶ。
「いや、その……歩が苦しそうだったから、ちょっとな」
歩ははっとしたように目を見開き、それから申し訳なさそうに唇を噛んだ。
「その、ごめん……! ボクがして欲しいってお願いしてるのに、こんな……」
「仕方ないって、初めてだと女の子は痛いって聞くし……その、無理そうならやっぱり――」
「やっ! それはいや……!」
距離を取ろうとベッドについた手を、歩に強く握りとめられる。
こめられた力の強さは「やめないでほしい」と訴えるようでもあり、けれど不安を誤魔化すようでもあり。
「ボクは大丈夫だから、お願い」
「けど……」
「それに、トールのそれ……そうなっちゃったら、射精? するまで戻らないんだよね?」
正直、否定はできない。
今からやっぱりなし、となって一人で発散しようとしても、多分ここまで期待で張りつめてしまっては、それで満足できそうにもなかった。
徹の中で抑えきれない欲望と、歩への心配がせめぎ合い――なんとかひとつの妥協案を思いつく。
「じゃあ、どうしても止まって欲しい時の合言葉を決めないか?」
「合言葉?」
「多分、無意識にヤダとかは言っちゃうから、そうじゃなくて本当にストップして欲しい時の、いわば緊急停止ボタンみたいな」
「それ、いいかも。じゃあ……」
歩は唇に人差し指を当てて少し考え込み、
「『フリーズ』って言うまではやめないでほしい」
「了解。でもフリーズってなんだかアメリカの警察みたいだな」
「ボクとしては、サイリンのストーリーのつもりだったんだけど」
「ああ、そういえばノワ子のエピソードで使ってるシーンあったな」
いつものようなゲームの話題に、部屋の中に張り詰めていた空気が少し弛緩する。
徹と歩は、お互い顔を見合わせて口元をほころばせた。
「ふふっ、そういえば今日はちゃんと徹が笑ってるの見るの始めてかも」
「仕方ないだろ、歩が家に来るって聞いて、すっごい緊張してたんだから」
「あはは、しかも相談内容がコレだもんね。……それじゃあ、改めてお願い、トール」
「わかった、歩。無理はすんなよ」
「うん……」
自然に手と手が重なり、お互い指を絡ませ合う。
肉槍の先端に粘膜のぬめつきを感じつつ、徹はもう一度腰を押し出した。
「あッ……くうぅ……っ、入って、きて、る?」
「ああ……さっきよりいい感じで力抜けてると思う……っ」
未だ締めつけはきついが、拒絶するような硬さは抜けている気がする。
雄茎は順調に体重の力を借りてじりじりと歩の奥へと侵入していき――ふと、今までの締めつけるような抵抗とは違う、押し返すような弾力を感じた。
本能的にこれが処女膜なんだろうなと徹は察する。
本当にいいのか――と、最終確認するつもりで歩と視線を合わせ、覚悟を決めた目でぎゅっと手を握られた。
訊ねかけた口を閉じ、小さく頷き返す。
(できるだけ痛む時間が減るように……)
徹は僅かに腰を引いてタメを作ると、破るというより貫くつもりで勢いを乗せて腰を突き出した。
「はくッ⁉ ――~っ!」
瞬間、歩が全身を収斂させる。
指が白くなるほど手を握りしめ、蜜壺は肉竿を千切らんばかりに締め上げる。胴体の戦慄きにあわせて豊かな双峰が落ち着かなげに震えた。
酸素を求める魚のようにぱくぱくと苦しげな歩の口元に、徹は罪悪感を覚えながらも、下半身から這い上がる快感を噛み殺す。
(女の子の中……歩の、ま×こ、ヤバい……っ)
痛みに対する防衛反応なのか、歩の狭苦しい蜜穴は休むことなく複雑にうねり続け、まるでペニスを咀嚼されているかのようだ。
挿入れているだけなのに、竿の根元から裏筋から、カリ首から鈴口まで。絶えずぐにゅぐにゅと甘やかに揉みほぐされて、海綿体が芯からジンと痺れる。
動いていないのにこれなのだ。もしここへ更に前後動の摩擦を加えたら……。けれど、きつく瞑られた歩の目に浮かぶ涙の粒に、徹は野性的な衝動を抑え込んだ。
「大丈夫か、歩?」
「うぅ、正直に言っていい?」
「ああ」
「めっっっちゃくちゃ痛い!」
言ってしまったことで我慢していたものが限界を超えてしまったのか、歩の目から雫が零れる。
美人の涙はそれだけで強烈な威力で、徹は気が付けば謝ってしまっていた。
「その……悪い」
「っ……あはは、なんでトールが謝るのさ。ボクが頼んだことなのに」
「けど、もう少し痛くしないやり方とかあったんじゃないかなって……」
尤も、そんなもの思い付きはしないのだけれど。でも、そう思わずにはいられなかった。
けれどそれを聞いた歩は、少し嬉しそうに首を横に振る。
「ううん、トールは十分優しくしてくれてるよ?」
「そんなことは……」
「だって、今も動かないのってボクのためなんでしょ?」
歩はニッと笑顔を浮かべた。
「他の子の初めてを聞いてると、痛いのにやめてくれなかったとかいう話もあったからさ。それにトールってば今、ご飯の前で「待て」されてるワンコみたいな顔してるし」
指摘されて顔が熱くなり慌てて表情を引き締める徹を、歩はクスクスと見守って。
「ボク頑張って、フリーズって言わないようにしたのになー?」
「……そんなこと言われても、あんな苦しそうな歩相手に動く訳にはいかないだろ」
「ふふっ、だからやっぱり、はじめてはトールにお願いして良かった」
心の底からそう思っているというように、甘くほどけた笑みを向けられて、心臓で熱された血液が全身へと染み渡った。
「改めてありがとうね、トール。だからこれからは、トールが好きなように動いてもいいよ?」
「いやそんなこと言ってもまだ痛いんだろ?」
「そりゃ痛くないって言ったら嘘になるけど、だいぶマシにはなってきたし。……それに、このままじゃさっきからボクがしてもらってるばかりでアンフェアじゃん」
「アンフェアって……ふっ、ゲームじゃないんだから」
いつもの歩らしい理屈に、徹も思わず失笑する。
お互いくすぐったいような心地に笑い合い、けれどそろそろ我慢が限界なのも事実だった。
「それじゃあ歩、今から動くけど、無理そうだったら遠慮なく――むぐ」
「大丈夫! ちゃんとフリーズって言うから、ね?」
笑顔を浮かべた歩に人差し指で唇を抑えられ、徹もやっと踏ん切りがつく。
(とはいえ、俺も限界が近いんだよな……)
既に散々締めつけられまくった肉竿には、ほんのりと痺れのような快感が纏わりついている。気を抜いたらいつ暴発してもおかしくない状況だ。
流石にここまで言われて三擦り半でおしまいなんてことになったら、もう歩の顔が見れなくなりかねない。
徹は快感に慣らすように、ゆっくりと腰を動かしてみる。
「あっ、くぅ……っ」
五センチに見たないほどのわずかな前後動で、目の前が白むような快感が駆け抜ける。
歩の蜜壺は、まさに快楽の坩堝だった。
入り口は容赦なく痛いほどに締めつけてくるのに、そこを超えたら密度の高く細かい襞肉がブラシのように雄茎へと絡みつき、前後動に合わせて隙間なくぞわぞわと撫で上げてくるのだ。
自分の右手なんかとはまるで違う、女の子による快感。繊細でありながらねちっこく淫靡な喜悦を塗り込まれて、徹は動きを止めてしまった。
「んっ……トール? もう、ボクのことは気を遣わなくていいって言ったじゃん」
「そうは言ってもな……」
だが、そう笑おうとする歩も眉根を苦しげに寄せており、無理をしているのは明らかだった。
徹としても歩としても、今はあまり動かない方がいいのだろう。
(けど、それはそれで歩が気に病みそうだし……)
少し考えて、徹は歩の胸に両手を乗せる。
「ひゃっ⁉ な、なんでまたいきなり胸触って……」
「だって俺が好きなようにしていいんだろ? なら、歩のおっぱい触りたいなって」
「あ、うぅ……それなら……いい、よ?」
やはり胸を触られることに抵抗があるようだが、それでも痛いよりは気持ちよくなって欲しい。
弱点だと発覚した乳首を巻き込むように両手で揉みこむと、早くも歩の吐息が甘く染まり始めた。
「あっ、はっ……ふぅ……っ。トールってば、ほんとにおっぱい、好きすぎ……」
「そんなこと言いながら歩だって、ちょっと触ってだけで気持ちよくなってるじゃんか」
「それは、トールが触るから……トールだからだし……」
「っ……」
「んあッ♡ ちょっと、なんで激しくなるのさ……っ」
素でそんな可愛らしいことを言われては、手指に熱が入るのも仕方ないだろう。
「それに、これ、またボクばっかり気持ちよくなって……」
「そんなことないぞ、歩が感じてくれると、歩の中もうねって俺も気持ちいいし」
現に今もダイヤルを回すように乳首を擦るたび、くすぐったがるように膣襞が蠢いて肉竿を甘やかに締め上げていた。
「あ、うぅ……そんな無意識のこと言われても……」
「それに、歩の気持ちよさそうな顔見てるとそれだけで嬉しいし」
「と、トールってば恥ずいの禁止!」
歩はバッと両手で顔を覆って指の間からジトっと徹を睨みつけ、
「で、でも……それってトールはボクの顔、見たいってことだよね」
「まあ、どちらかといえば」
「うぅ……」
歩は恥ずかしそうに唸りながらもゆるゆると両手を顔からどけた。
その頬は熱された炭のようで、今にも火が熾りそうなほど赤い。
「いや、無理はしなくてもいいんだぞ?」
「ヤダ、これ以上トールにしてもらってばかりなのは、もやもやするし……!」
恥ずかしさと戦い頑張ってくれている歩の姿が愛おしくて、胸が締め付けられ、股間がずくりと疼く。
目の前の少女を自分のものにしたいという独占欲じみた衝動に唆されるまま、徹は欲望を口にした。
「歩が一方的にされるだけなのが嫌だって言うなら、キスしてくれないか?」
「え、キス?」
「嫌か?」
「ううん、トールがして欲しいっていうなら、頑張ってみる」
徹がキスしやすいように顔を近付けると、歩は後頭部に手を回して更に距離を縮める。
唇が重なり、舌がぬめりと絡み合った。
「ちゅっ、ちゅる……んちゅっ……どう、かな?」
ゲームが上手いとキスの上達も早いのだろうか。歩はまるで徹の舌へヤドリギが根を張るように舌を絡みつけ、ちうちうと甘えるように吸い付いてくる。コツは一回目で完全に覚えてしまったらしい。
まさかキスだけでこんなに気持ちよくなれるとは思っていなくて、徹はちょっと戸惑ってしまった。
「っ、その……上手いし、すっごいエロい……」
「もう、エロいって……でも、トールが喜んでくれるならいいや……んちゅっ、ちゅじゅっ、じゅるるっ、るちゅっ……」
舌の根本近くまでを舐められ、ゾクゾクとした喜悦が脳に直接流し込まれる。同時に、歩もキスで興奮しているのか、膣全体がぎゅっと肉竿全体を搾りあげ、徹も負けじと胸を揉み返す。
舌を愛撫され、胸を愛撫し返し、股でお互い快感を高め合う。それを繰り返すうち、あっという間に限界が近づき、肉棒がビクビクと戦慄き始めた。
「んちゅ……ふあっ、トールのすごい……なんか、おっきくなってビクビクしてる……?」
「実は、そろそろ出そうで……少し乱暴になるかもしれないけど、いいか?」
「うん、平気。……というか、ボクもちょっと動いて欲しいかも」
恥ずかしそうに相好を崩す歩の顔はすっかり甘くほどけ、蕩けている。もはや我慢する必要はどこにもなかった。
「歩っ……!」
徹はベッドに手をついてしっかりと体を支え、抑え込んできた衝動を燃料に腰を駆動させる。
「あ、ひゃっ……トールっ、いきなりぃ……っ」
ぱぢゅ、ぱぢゅっ、と腰どうしがぶつかるたび、淫らな水音が爆ぜて鼓膜を震わせる。それを自分が奏でているという事実で更に頭が熱くなって、前後動が加速した。
「あっ、まだ早く……っ⁉ これっ、引っかかって、擦れて……っ、んんっ……トールっ、トールは気持ちいい?」
「ああ……っ、歩のま×こ、すっごい……気持ちいい……っ」
「うぁ……っ、そんな、いやらしい言葉ぁ……っ、でも、なんかそれ、ドキドキする……っ」
歩が胸元で手を握りしめるのに合わせて、元々キツい膣口が更にぎゅうッ、と窄まり、ブラシのような肉襞がざわめく。
「くぁ……ッ、それ……ヤバ……っ⁉」
それが最後の一押しになった。
白い火花が意識を焼き切る瞬間、徹は本能に従って腰を歩の最奥へぐりっと押し込み――瞬間、吐出が始まる。
びゅぐッ、びゅぷぱッ、びゅるるるるるうッ!
今までの射精とは比べ物にならない快感に、徹は歩の体を抱きしめて全身で密着する。
そうでないと自分の存在ごと放出してしまうのではないかというほどの解放感だった。
「あ、深っ……⁉ 熱……っ!」
歩の驚きと陶然が混じったような声を遠くに聞きながら、徹は腰を押し付けて少しでも歩の奥に自分の証を塗り込もうとする。
「奥っ、ぐりぐりして……あっ、んんっ……」
徹自身が驚くほど長い射精がようやく落ち着いた時には、全身が鉛のように重くなっていた。
「はぁ、はぁ……」
いつの間にか止まってしまっていた呼吸を再開させると、目の前まで近づいていた歩の顔に、不安そうな表情が浮かぶ。
「トール、大丈夫? 痛かった?」
「ああ……そんな心配しなくても男は痛かったりしないから」
「でも、すっごく苦しそうな顔してたよ?」
「それは……その、気持ちよすぎて苦しくはあったかもしれないけど……」
口にすると少し情けなくて恥ずかしいが、徹の答えに歩は安堵したように目尻を緩める。
「えへへ、それならよかった……射精までしてくれたってことは、これでちゃんと初めてを経験できたって言えるよね」
「ああ」
改めて歩の初めてを貰ったという実感に、全身が熱を帯びた。当然その熱は股間へも広がり、若い雄の欲望を掻き立てる。
「あれ? またトールの、中でおっきく……?」
「っ、悪い……今抜くから」
再度大きくなりかけた逸物を慌てて引き抜くと、水風船のように膨らんだコンドームの液だまりが押し出された。
「わ、すごい……射精って、こんなに出るんだ……」
歩は目を丸くして、精液で膨らんだコンドームの先をつつく。
「流石に普段はここまででもないかな。その……今日は、歩が相手だったから……」
「それってつまり、ボクのために頑張ってくれたってことだよね……ふふっ、ありがとね、トール♪」
歩がなにか誤解をしているのは間違いなかった。けれど嬉しそうに精液を弄びながらそう言われては、訂正する気にはならない。
「あと、えっちについて教えてくれてありがと。痛かったけど、はじめてがトールでよかったや」
「っ……」
その上昨日まで友達だと思っていた美少女に満面の笑みでこんなことを言われて、滾らないわけがなかった。今度こそ股間へと急速に血流が集まって――
「あれ、トールのそこ、射精したばっかりなのにまた……」
「いや! それはいいから! というか、それよりシャワー浴びてきたらどうだ? ほら、結構汗かいちゃったみたいだしさ!」
「え、で、でもそれ、出さないと――」
「それにほら! シーツも汚れちゃったから洗濯に出さないといけないしさ!」
「うわ、ほとんだ……わかった、じゃあ先に浴びさせてもらっちゃうね」
惨状を指摘され慌てて部屋を出ていく歩を、徹は硬い笑顔で見送った。
……本音を言えばもっとしたかったし、きっと口にすれば、歩はもう一度と言わず何度でも付き合ってくれただろう。
(けど、初めての歩に無理させるわけにはいかないし……それに、俺はあくまで初めてを教えてくれって頼まれただけだからな)
完全復活してしまい、ビクビクと震える肉竿をなんとか押さえつけながら、徹はシーツの後始末に着手するのだった。
こいつ(主人公)精神が鋼の如き強靭さでは? (他人事